妹に婚約者を奪われたので差し上げました。ですが、檻に入ったのはあの子のほうでした

鍛高譚

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第十一話 勝者の顔

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第十一話 勝者の顔

 ローレンス伯爵の書斎を出たあと、セレナはそのまま自室へは戻らなかった。

 戻れば、おそらく継母が来る。
 もしくは父が、今さら取り繕うような言葉を持ってくる。
 あるいはミレイユが、怒りと勝ち誇りを半々にした顔で押しかけてくるかもしれない。

 どれも避けたかった。

 だから彼女は、屋敷の裏手にある小さな書庫へ向かった。家人ですらあまり使わない場所で、もともとは亡き母が時折静かに本を読んでいた部屋だ。今では古い記録や、領地の昔の報告書、詩集や地誌が整然と並ぶだけの、静かな空間になっている。

 窓辺の小机には、まだ母が使っていた古いインク壺がそのまま置かれていた。

 セレナはその前に立ち、しばらく動かなかった。

 自分の足元が少しずつ崩れている気がする。
 けれど、それを「不安定」とだけ呼ぶのは、たぶん正しくない。

 崩れているのは、もともと壊れていた場所なのだ。
 ただ、その上にきれいな布をかけて見ないふりをしていただけで。

 ノックもなく、扉が開いた。

 振り返る前から分かっていた。

 ミレイユだ。

「こんなところにいらしたの」

 甘い声。
 だが、そこに今までのような無邪気さはほとんどなかった。薄く塗ったような柔らかさの下に、苛立ちがはっきり透けている。

 セレナは机に手を置いたまま、ゆっくり振り返った。

 ミレイユは一人だった。継母も侍女も連れていない。つまり、今から言うことを誰にも聞かせたくないか、あるいは見せつける相手が自分一人で十分だと思っているのだろう。

「何か用?」

「ひどいわ、お姉様。まるで私と話したくないみたい」

「話したくないのよ」

 即答すると、ミレイユの眉がぴくりと動いた。

 この数日で、セレナが以前よりはっきり言葉を返すようになったことが、どうにも面白くないらしい。今までならもう少し柔らかく濁していたところを、最近はそのまま切ることが増えた。それがミレイユには“自分の思い通りに反応しない”不快さとして刺さるのだろう。

「でも私は話したいの」

 そう言って、ミレイユは部屋の中央まで進んだ。

「だって、お姉様にちゃんと分かっていてほしいもの」

「何を?」

「今の私が、どれだけ幸せか」

 その一言に、セレナはかえって心が静まるのを感じた。

 やはり、この女はそうなのだ。
 恋をしたのでも、将来を考えているのでもない。
 ただ、姉から奪って勝ったと感じること、その感覚だけが欲しい。

 だからわざわざ追いかけてくる。
 傷ついた顔を見たい。
 負けを認める言葉を聞きたい。
 そうしなければ、自分の幸福が本物だと実感できないから。

「そう」

 セレナが淡々と答えると、ミレイユは明らかに不満そうな顔をした。

「それだけ?」

「何か付け足す必要があるの?」

「あるでしょう?」

 ミレイユは笑みを作った。

「悔しいとか、信じられないとか。普通はそういうことを言うものではなくて?」

「普通、ね」

 セレナは小さく繰り返した。

 この屋敷で“普通”という言葉ほど空虚なものもない。使用人に手を上げようとする義妹がいて、それを止めきれない父母がいて、婚約者がその義妹と並んで婚約解消を言い渡す。そんな家で何が普通なのか。

「言いたいことがあるなら、あなたが先に言えばいいわ」

 そう返すと、ミレイユは一瞬だけ考えるように目を細め、それからにこりと笑った。

「では、そうしますわ」

 部屋の中を見回し、母の残した古い本棚に目を留める。

「お姉様は昔から、こういう場所が好きでしたわね。静かで、暗くて、誰にも褒められないようなところ」

 声は柔らかい。
 けれど一語一語が、薄く刃を当ててくる。

「私は嫌い。だって、そういうところにいると、自分まで地味になってしまうみたいですもの」

 セレナは返事をしなかった。

 するとミレイユは、少しずつ本題へ近づくように続けた。

「でも今は違うわ。私はもう、こういうところに閉じこもる必要なんてありませんもの」

 彼女の目が、わずかに夢見るような色を帯びる。

「ルシアン様は、ちゃんと私を見てくださるの」

「そう」

「ええ。お姉様とは違って、私のことを“飾り”だなんて思わない」

 その言葉に、セレナは初めて少しだけ眉を寄せた。

 飾り。

 以前、ルシアンはミレイユに「人の目を引く愛らしさがある」と言った。ミレイユはそれを褒め言葉として受け取った。だがその後、自分の中で何か歪んだ解釈をしたのかもしれない。姉が整える役、自分が飾る役。そうやって配置されたことに、うっすらと不満もあったのだろう。

 だから今、こう言いたいのだ。

 私はただの飾りではない。
 私は選ばれた。
 私はお姉様より上になった、と。

「あなたは、あの方に何を見られていると思っているの」

 セレナは静かに問うた。

 ミレイユは一瞬目を瞬いたあと、すぐに笑う。

「何ですの、それ。負け惜しみにしてはみじめですわ」

「答えて」

「愛らしさよ」

 迷いのない声だった。

「お姉様みたいに立派ぶって、なんでも背負い込んで、冷たい顔をしている女ではなくて。ちゃんと可愛げがあって、人に甘えられて、守ってあげたくなる女を見てくださっているの」

 その言葉を聞いた瞬間、セレナは確信した。

 ミレイユは本当に何も分かっていない。

 ルシアンが彼女をどう見ているか。
 あの男が“守りたい女”ではなく“折りたい女”にしか興味を持っていないこと。
 今のこの義妹の高揚こそ、彼にとって最も価値ある観察対象だということを。

 言えばどうなるだろうか、と一瞬だけ考えた。

 あなたは愛されているのではない。
 飼われる前に値踏みされているだけだと。

 でも言わなかった。
 言っても、この女は信じない。
 むしろ、姉の嫉妬としか受け取らないだろう。

 その沈黙を、ミレイユは自分の勝利と解釈したらしい。

「お姉様、もう認めたら?」

 彼女は一歩近づく。

「今までずっと、お姉様ばかりが得をしてきたのよ。皆はお姉様を頼りにして、お父様もお母様も、困った時は結局お姉様に任せて。お姉様ばっかり、上手で、正しくて、立派で……」

 その声音に、初めて濁った嫉妬が混じった。

「でも私、ずっと思っていたの」

 笑っているのに、目の奥が暗い。

「どうして私じゃないのって」

 書庫の空気が、少しだけ冷たくなったように感じた。

「お姉様が持っているものを、私が持ったらどうなるのかしらって」

 そこまで言って、ミレイユはふっと唇を上げた。

「ねえ、やっぱり素敵だったわ」

 セレナは黙って彼女を見つめた。

「一番大事なものを奪って、ようやく分かったの。私、ずっとこれが欲しかったのよ」

 その“これ”が、ルシアンなのか、姉の痛みなのか、あるいは勝ったという感覚なのか。ミレイユ自身にももう判別がついていないのだろう。

 ただ一つ分かるのは、この女は幸福よりも優越感を欲しているということだ。

「それで満足?」

 セレナが問うと、ミレイユはすぐに答えなかった。

 数秒の沈黙。
 その間、彼女の目に妙な揺れが走る。
 まるで、その問いを真正面から受け取る準備がなかったみたいに。

 だが次の瞬間には、また笑顔を作る。

「ええ、もちろん」

「そう」

「信じていないわね」

「ええ」

 今度はセレナが即答した。

 ミレイユの顔がわずかに引きつる。

「お姉様……!」

「満足している人は、わざわざ追いかけてきて確認なんてしないもの」

 その一言は、思った以上に深く刺さったらしい。

 ミレイユの頬から、さっと色が引いた。

「私は確認なんて……」

「しているでしょう」

 セレナは淡々と続けた。

「私がどんな顔をするか見に来た。泣くか、悔しがるか、あなたに負けたと認めるか。それを見て初めて、あなたは安心できる」

「違う!」

 声が鋭くなる。

 その反応だけで十分だった。

「違わないわ」

 セレナはまっすぐ言った。

「あなたは私から何かを奪ったから嬉しいのではない。私が失ったと確認できるから嬉しいのよ」

 ミレイユの目が見開かれる。

 図星だったのだろう。

 しばらく沈黙したあと、彼女はゆっくりと笑った。だがその笑みはもう、最初の余裕を失っていた。

「……そうかもしれませんわね」

 認めるのか、とセレナは思った。

 けれど義妹はそのまま続けた。

「だって、お姉様が全部持っていたんですもの」

 ひどく静かな声だった。

「私、いつも思っていたわ。どうして皆、お姉様を見るのかしらって。どうして私じゃないのかしらって。どうして私は、可愛いって言われるだけで終わるのかしらって」

 その言葉は、少しだけ本音だったのかもしれない。

 可愛いと言われる。
 愛らしいと言われる。
 でもそれは、決して“重く扱われる価値”ではない。
 家を支える者として頼られ、判断を任されるセレナとは違う。

 だからミレイユは、姉のものを奪うことでしか、自分の価値を測れなかったのだ。

「でも、もう違うわ」

 義妹はそう言って顎を上げた。

「ルシアン様は私を選んだもの。お姉様ではなく、私を」

 その言葉を聞きながら、セレナは妙に遠い気分になっていた。

 この女は今、勝者の顔をしている。
 けれどその足元にあるのは、砂のように崩れやすい優越感だけだ。
 本当の意味では、何一つ掴んでいない。

 そこへ、再び扉が叩かれた。

 今度はきちんとした、控えめな音だった。

「失礼いたします」

 聞き慣れた低い声。

 グレアムだ。

「何かしら」

「旦那様がお探しです。ミレイユ様にも、客間へお越しいただきたいとのこと」

 ミレイユの顔に、すぐさま華やかな期待が戻る。

「客間?」

 もう分かっているのだろう。
 ルシアンが来ているに違いないと。

「はい。ヴェルド侯爵家の方がお見えです」

 その一言で、義妹の目がきらりと光った。

 セレナはその横顔を見て、どうしようもない皮肉を覚えた。

 勝者の顔だ。
 何も知らず、全部手に入れたと思っている顔。

 ミレイユはすぐにセレナへ向き直る。

「ごめんなさい、お姉様。続きをしている暇はなさそうですわ」

 その言い方には、明らかな見せつけが含まれていた。

「でも、きっとすぐにまた分かると思うの。誰が選ばれたのか」

「ええ」

 セレナは静かに答えた。

「それは、きっとすぐ分かるでしょうね」

 ミレイユは一瞬、その言い方に引っかかったような顔をした。だが、すぐに振り払うように笑い、軽やかな足取りで書庫を出ていった。

 扉が閉まる。

 グレアムはその場に残り、何も言わずに一礼した。

 セレナは少しだけ目を閉じた。

「……ありがとうございます」

「いえ」

 老執事は低く答える。

「差し出がましい真似でしたら、お許しください」

「いいえ。助かったわ」

 数秒の沈黙のあと、グレアムが慎重に言う。

「旦那様からは、お嬢様にも客間へと」

 やはりそうか、と思った。

 ヴェルド侯爵家の使い。
 ルシアンの意向。
 父の顔色。
 そして、勝者の顔で向かった義妹。

 たぶん、これからこの家は次の段階へ進む。

 婚約解消だけでは終わらない何かへ。

 セレナは机の端に置かれた古い詩集へ一度だけ目をやった。母が好きだった本だ。そこへしおり代わりに挟まれている薄いリボンが、少しだけ風に揺れる。

 こんな時でも、部屋の中には変わらないものがある。

 そのことが、かえって胸を静めた。

「行きましょう」

 グレアムが扉を開ける。

 セレナは書庫を出た。

 回廊の先には、客間へ続く明るい廊下が見える。そこへ進むたび、またあの家族と、あの侯爵家の気配が近づいてくる。

 けれど今はもう、以前ほど恐ろしくはなかった。

 壊れていくものが何なのか、少しずつ見えてきたからだ。

 そしてたぶん、それが壊れることは、必ずしも悪いことではない。
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