【改稿中】молитва~マリートヴァ~

了本 羊

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第2章 再会は、喜びではないものを呼び起こす

第28話

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頭の後ろをいきなり掴まれて引き寄せられたかと思うと、アエネアの舌が翠の口腔内に無遠慮に入ってくる。強弱をつけられて歯茎や歯列を舐められ、舌を絡め取られて息継ぎが碌に出来ない。何度も角度を変えて深い口付けを繰り返され、唾液を送りこまれ、嚥下しきれない唾液が唇の端を伝い落ちる。
 触れるか触れないかの身体への触りも翠の思考を奪っていく。酸素不足になり、頭と視界が回らなくなった翠を抱え上げ、アエネアは部屋の続き扉から移動し、大きな部屋へと移動すると、部屋の大部分を占めるベッドに翠を横たえさせて、また口付けを再開する。


 翠は自分の息遣いもアエネアの息遣いも聞こえはしないが、視界から入ってくる情報はそれを凌駕してあまりあった。神がかった美貌が、自分を見下ろして、壮絶な色香を放っている。クラクラと眩暈を起こして、立ち上がれない。
アエネアが鎖骨から首筋を舐め上げた瞬間、翠の身体が痙攣したようにビクリ、と動く。
 「・・・・・・ッ!!」
うなじや耳の後ろの通り襟足まで丹念に舐め上げられて、翠の身体から力が次第に抜けていく。このままではいけない、とわかっているのに、身体や思考がまったく自分の思い通りにならない。
その間に素早くドレスや下着を剥ぎ取られ、翠の上半身は既に何も身に纏っていない。
 「敏感な身体だな・・・。まあ、そのほうが好都合だが」
そんなアエネアの呟きを、意識の朦朧としている翠が読み取れるはずもなかった。


アエネアは、翠の大きな乳房を下から上に軽く持ち上げるように揉み、脇腹を舌で舐めあげ、背中を片手で撫でる。それだけで、翠の身体は面白いようにビクビクと震えた。乳輪まで指を滑らせながら、乳首には触れずに、繰り返し愛撫を施していくと、翠が足の付け根を固く閉じ、涙目になっていく。それにクツリ、と喉の奥でアエネアは笑うと、勃ってきた乳首を指で円を描くように転がし、抓り、ひっぱり、指で押し潰す。
 「・・・!!!」
あまりの強い刺激に翠は暴れるが、いとも簡単にアエネアの腕の中に押さえ込まれてしまう。片手でショーツをなぞると、翠の身体は面白いほど跳ねる。必死で抵抗するものの、いとも簡単に最後の下着まで剥ぎ取られ、生まれたままの姿を翠はアエネアの眼前に曝け出す。太腿を撫でられ、口腔内で乳首を含んで舐められて、翠の脳は沸騰寸前になっている。強くも弱くもない力でお尻を揉まれ、内腿を舐められ、息が上がりっぱなしだ。


ふと、有り得ない部分に息遣いを感じ、身体を引こうとしたものの、逆に引き戻されて、ヌルリ、とした感覚が襲い、翠は声にならない悲鳴を上げた。
 耳が聞こえたのならば、自分が濡れていることが充分にわかって更に羞恥は増しただろうが、今は聞こえないことが幸いしていたとも言っていい。舌が敏感な場所を舐め、吸い上げている感覚を少しでも逃がしたくて、翠はアエネアの髪を掴もうとするが、アエネアの髪はサラサラと流れていて、掴めない。
グッタリと力の抜けてしまった翠の両足を掴んで大きく開かせて、陰部を指で弄る。
 「・・・・・・ッ!!」
 痛みを感じて身を逃がそうとする翠の身体をガッチリと抱え込んだまま、包皮を取り除くと、陰部の割れ目を開いて、指で優しく嬲りつつ、舌で強く吸うことを幾度も繰り返す。声にならない嬌声を上げて、翠は幾度も達した。身体中から汗が噴き出て、足が爪先まで張ってしまう。到底気持ちの良いことだと思えないのに、身体は確実に快感を覚え込んでいく。
もう翠は、これが現実ではないような錯覚を感じていた。どうしてこんなことになったのかもわからない。


 唐突に違和感を感じたのは、膣に細長い指が入れられたからだ。異物感がもの凄くある。その異物が、何かを探るように動いているのも翠にとってはジワジワと恐怖が侵食していくようで、涙腺が壊れたようになってしまう。膣周りを刺激されて、既に何度も体感した快楽という、翠には受け入れられない感覚がせり上がってくる。
 指がお腹の辺りを弄った瞬間、翠の背が突然、ビクリと動く。アエネアの瞳が嬉しそうにほの昏く輝くと、その一点を集中的に攻めはじめる。
 「・・・・・・っっ・・・!!」
 逃げ出そうとする翠をガッチリと捉えて、貪るような口付けを繰り返す。翠とアエネアの体格差では、どう足掻いても翠が勝つことは出来ない。気持ち悪いのに、気持ちいい。そんな感覚など、翠は26年の人生の中で知ることなどなかった。アエネアの思い出や自分自身の事情もあり、「結婚」という言葉など考えたこともなく、一生縁のないものだと思っていた。勿論、それに付随する営みのことも。
 指が2本に増やされ、指が重ねられて、翠をおかしくさせる場所を突いて、圧してくるのに、翠は耐えきれずに、最早数えることすら思考の漣の中で出来なくなった絶頂を迎えた。


 大きな手がまたお腹を撫で、乳房の先端を愛撫しながら耳や首筋を遠慮なく食まれ、翠の身体がビクビクと脈を打つように震える。翠の身体は、全身が性感帯になったかのように、ところどころ触れられるだけで刺激に繋がるようになってしまっている。翠の腰が浮き上がるのを、アエネアは目を細めて見つめ、膣口にとても硬い、熱いものがあてられるた。少しばかり意識を回復させた翠が、その感覚に気付き、目を向けてギョッ、としてしまう。赤黒い子どもの腕ほどもあるような凶器がそそり立っているのを見てしまった翠は、後ずさろうと、敷布の上を這う。
 性的な経験がない翠は、男性器など目にするのは初めてのことであったし、何よりも、あんな大きさのものを自分の中に挿入される、という恐怖は翠の頭から血の気を引かせた。挿いるわけがないッ!!
 壊れてしまう!!!!!
しかし、片足を掴まれれば、いとも容易く引き戻されてしまう。


グプリ、と嫌な音をたてて、アエネアの凶器は翠の膣に圧し挿ってくる。
 「・・・・・・・・・ッッッ!!!!!!!」
 翠は声にならない悲鳴を、音を発することが出来ない喉から迸らせた。
アエネアは、ゆっくり、ゆっくりと、少しずつ、まるで労わるように翠の中に圧し挿ってくる。翠はそんな些細な動きにも激痛が奔り、目の奥が赤くチカチカと明滅し、アエネアの肌蹴られた服の背中を、服が破れてしまうほどの力で掴む。
 「・・・すべて挿れるのは無理か」
そんなアエネアの呟きすら、翠の目には届かない。ゆっくりとじわじわと挿入されていても、アエネアの凶器はあまりにも規格外の大きさで、体格差のある翠には痛みと酷い圧迫感しか伴わない。
 痛い、痛いッ、痛いッッ、痛いッッ! 痛いッッ!! 痛い!!!


 時間をかけて翠の中に自身を埋め込んだアエネアであったが、やはりすべてはおさまりきらなかった。アエネアも大きく息を吐き、額には汗がビッシリと浮き上がっている。翠の膣内はアエネアの剛直を存分に締め上げて、常に射精感を促される。アエネアは、シーツの上に散った翠の破瓜の血が、その他の体液と混ざってピンク色になるのを、酷く嗜虐的な気持ちで眺めていた。
ゆっくりと動き始めたアエネアの身体に、翠は痛みを少しでも和らげようとしがみ付いて離れない。激しい動きではないのに、内臓を持っていかれそうになる引き攣った痛みに、涙腺が決壊したかのように涙が止まらず、口の端から零れ落ちる唾液すら啌えない。只管翠は、この責め苦が終わるのを待つしかない。
 本当にゆっくりと時間を掛けていた動きは、先程見つけた翠の感じる場所や、奥にあたると形容し難い悦楽が襲ってきて、翠を更に恐怖させる。まるで、心と身体がバラバラになったようだ、と翠はどこか遠くの意識で思う。


 上下に出し入れされたり、変化をつけられる中で、何かが確実に変貌しようとしている。ただ痛く苦しいだけではない感覚。少しずつ速まっていく動きに切なくなるような、波のような快楽が生まれてくる。それを見逃すアエネアではなく、奥深く挿入されて、翠は涙を流しながら、初めてで中で達した。
 達したばかりで息も整わない翠の腰を大きく引き寄せて、律動を再開させるアエネアに、翠は本気で泣きをいれてしまうが、止まることはない。深く挿ったまま、大きく腰を動かされ、恥丘同士が接触するように陰核を圧迫され、翠の頭の中は真っ白になってしまう。身体中が火照り、膣が締まっていき、痙攣した刹那、翠は再び絶頂し、同時にアエネアも胴震いを起こして吐精した。その熱さに、翠の膣が勝手に痙攣を起こしてしまう。


 翠の髪を梳き、激しい口付けを繰り返すアエネアを、翠は半分以上意識が曖昧なままで見ていた。が、少しすると、翠の中に埋め込まれているアエネアのものが再び硬さを取り戻し、また動きが再開される。
 夜はまだ長く、始まったばかりであった。




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