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第13章

第36話 話し合い兄妹三人で……。

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 お兄様達との話し合いは未だ続きます。
 はぁ、そろそろ眠いです。
 と呑気な、私……怒られるわね?

「それで?シア対策はあるのだな?」
「ええまあ……天井から襲って来るなら結界が反応して攻撃は……防げますが!」
「が?何だ」
「竜の、ブレスは分かりませんわ!」

 威力が分からない。

「竜のブレス?」
「ええ、ドラゴンの攻撃って、火を吐くとか?氷の息を吐くとかでは?」
「ドラゴン……?」

 あ、あら?違うの?

「パトリシア王女様?」
「な、なにかしらダルト宰相?」
「ドラゴンとは?」
「え?竜のことだけど?」
「……その竜がブレスは為るものを、吐くのですか?」
「え?違うのかしら?」
「申し訳ありません、聞いたことが……」
「えっ!そうですの?あ、あら?」
「ハハハ。パトリシアでもそんなことを考えるのか?」
「なんですかもう!お兄様ったら」
「いや、お前は何でも知ってるだろ?だから知らないことが有るとは……」
「お兄様!私だって、知らないことぐらいありますわ!それも多い程にね?」
「「ククク」フフフ」
「もう!二人もと笑わないで下さいな!」
「ま、まぁ知らない事ぐらい有るよな?シア?それで…何か対策は?」
「それは……まあ、そんなことに為ったらお教えしますわ」ふん!
「………そうか、ならまぁ任せるよ。私も話が拗れないように交渉しょう」
「ええ、思い通りに行くかは、謎ですけど。兄上任せました」

「「フフフ」」

 二人揃って笑顔に為ってないわよ?
 笑うのやめて恐いから。
 私がダルト宰相に目を遣ると、不安な顔してるわねフフフ。

「ではこれで、お話は終わりですわね?私疲れましたわ」
「そうだな疲れたな、本当ならもう休む時間だ!そう言えば、ダルトお前夕食が未だだったか?」
「えっええ、そうですが?」

 あ!順番にって言ったのに……行けなかったのね?ご免なさい。

「それなら食堂に要らして?御用意してありますから。護衛の皆様と御一緒で、申し訳有りませんが」
「は?私の食事を、御用意為さって頂けてるのですか?」
「ええ、此方でいつお話が、終わるか分からなかったので。ご用意しましたわ、よろしければ召し上がってお部屋に戻られては?」
「あ、ありがとうございます。ですが陛下方は?」
「ここで、茶でもしてるよ。パトリシアには未だ話があるしね」
「そ、それでしたら、お言葉に甘えさせて頂いても、宜しいでしょうか?」
「構わない」
「グレン申し訳有りませんが」
「ええ、御案内致します。どうぞ此方です」
「グレンも良いわよ?御一緒にお夕食取っても?」

 部屋を出ていこうとした、グレンの後ろから声を掛けるが、振り向いて断って来たわ良いのに別に……食事くらい。

「いえ、そう言う訳には…」
「いいぞ、護衛の者にも用意があるなら、全員で席を外してくれ」
「……陛下が仰るならそのように…。ありがとうございます」
「我々も良いのですか?」
「いいぞ?此方の食事は旨いからな」
「ありがとうございます!では少し外します!」

 そう言ってグレンの後を付いて宰相他護衛騎士達が部屋を出ていった。

 兄妹三人で暫く話を……って多分この屋敷の話よね?

「所で、パトリシア?」
「……なんですか?」
「ここは、屋敷か?」
「そうですわね……」
「私にはちょっとした、城に見えるが?」
「そうですか?でも、10人も人を押し付けられれば、こうなりますわよ?」
「うっ!そうか………」
「シア……お前…あの2階の踊り場のあれは何だ?」
「踊り場……あれ、とは?」
「扉が開いたら人が出てきたではないか!何だあの楽しそうな物は!」
「楽しそうって……お兄様……。あれはエレベーターですわ。階段が面倒なので、階段脇に取り付けました。大きな荷物を持って、階段を上がるのは大変ですから。でも、城には付けませんわよ?」
「なんで?良いではないか便利なんだろ」
「……便利ですが、他国の方が居ますし。それに伯父様や、その子供達が出入りしてる城には…無理ですわよ?」

 絶対嫌よ。

「…………そうか。そうだったな……。だが、パトリシアと暮らせないのは不便だ。食事も何もかもな、ルクス達にも直ぐに会えないしな?」
「それにこうして、三人で話すのも苦労する」
「フフフそうですわね?あの従兄弟特に次男ですか?あの方が事有る毎に、私に嫌味を言ってきまさすし。三男の方も知りたがりで、何を探って要るのやら……。本当に良くあの門を、抜けて来られたわと思いますわ」

 抜け道って有るのかしら?
 それもと兵士に袖の下かしらね……。

 一度視察に行くべきよね?



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