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第13章

第42話 お気に入り?エレベーターが?

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 はぁ~なにこれ、ってことは伯父は私達に協力する振りして、子供を使って私に無礼な態度を取らせて居たと?
 でも……それって馬鹿過ぎない?

 所詮あの人達が私に、突っ掛かって来ても何の詮索も出来ないし、弱みにも為らないのは分からないのかしら?

 私は、あの城に居ないし。
 部屋も探れないようにしてるし。
 私を何とかしようと?
 でも私を捕まえられないし、捕まえようにも手がないのかしら?

 ああ、だから苛立ってる訳ね……馬鹿らしい。

 それと城の重要な場所は、私とお兄様に達以外は入れないから…何も探れないもの、そっちもあるのかしら?

 ………だから訳の分からない場所で、偶に遭遇するのね?
 城を彷徨いて、部屋を探ってるのね? 

 金目の物でも盗むつもりかしらね?
 フフフ……ああ嫌だわ、私達の城に領地にそんな方が偉そうな顔をして暮らしてるのは…。

 折角力に為って貰い、良い国にしていく為に知恵を借りたかったのに。
 こんな人達だったとは…。

 これはまた今夜。お兄様達と相談だわね…非常に面倒だけれど……。
 お兄様の事だから何か掴んでるのかも。
 そもそも家族で此方に、押し掛けて来るって可笑しいものね?

 はぁ~お母様になんて言って御報告しましょう?
 伯母様も。この事は分かってて此方に来たのでしょうし。

 そんなことを、考えているとグレンがエルサと、お兄様を連れて来たわ。
 あら?もうそんな時間なの?

「お嬢様、アレク様をお連れいたしました」
「お兄様…ごきげんよう?もう、そんな時間なの」
「いや、未だ時間はあるよ。少し早目に来ただけだよ」

「そうでしたのね?でしたらサロンに移動されますか?」
「……あぁそうだな、未だこの屋敷の全体を見てないからね」

 にっこり笑ってそんなことを言うお兄様です。

「そ、そうでしたわね?お兄様もう、エレベーターにはお乗りに為ったの?」
「え、エレ……何だそれは?」
「アレク様、先程お乗りに為られた。動く箱のことでございます」
「あ、あれがそのエ、エレ……なんだか、か?」
「フフフ、お兄様。エレベーター、エレベーターと言いますのよ?」
「エレベーター?そうかエレベーターか、良いなあれは楽で…(城にも欲しい物だが…伯父、従兄弟が邪魔だな)」
「エレベーターが、随分とお気に入りのようですが、今は無理てすからね?お兄様!」
「あ、ああ分かってるよ。今はね」
「ええ、それで少しお話し、なのですが……今夜また此方で、ヴァンスお兄様を交えてお話がありますわ」
「……分かった、そうしょう?なら、夕飯も此方で取るかな…兄上も喜ぶだろう?」
「そ、そうなのかしら?向こうの料理人が、落ち込むわね?」
「それは仕方あるまい?自分の力を思い知るのではないかな?ククク」

 お兄様……それは料理人達に失礼ですわよ?

「さて、シア是非新しくで来た!サロンに案内をしてくれ。あのエレベーターに乗りたい」
「フフフ、承知しましわお兄様。では。サロンへ御案内しますわ」

 それからルクス達をエルサに任せて、サロンに移動して…勿論お兄様お気に入りの、エレベーターに乗って(笑)移動をして軽く軽食を取りお茶を飲む。

 お昼は蒸し鳥のサンドウィッチです。
 料理長ナイスチョイスです!


「シア………お前、この屋敷はもう城だろ。でかすぎるぞ!」
「え?違いますわよ?城を作るなら、山をもう少し切り開かないと出来ませんわ!」
「そう言うものか?」 
「そうです!」
「……ふむ………まぁ良いがな、さて」

 あ、あら言い訳が通用した?

「さて?あら、そろそろお時間かしらお兄様」
「あぁ、そろそろだ」

 お兄様とグレンと三人で、騎士達が待つ兵舎に向かう為に、転移門がある部屋に入って行き。
 城のあの小さな小屋に着くと、騎士達が待つ兵舎に入った。

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