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第13章
閑話 聞いてない!
しおりを挟むな、なんと!隠居だと?
「そ、それは……聞いてないぞ!私はアデスの右腕にと、言われここまで、領地を弟に任せ一家で来たのにか。その私に相談役だと?アデスそれでお、お前は良いのか?」
「ええ、我がベルガモットが栄えるのならばね?私は隠居をしますよ?ですから、どうぞヴァンスを助けてやって下さい。私もたまには口を挟みますがね?」
「と言うことです伯父上。それに伯父上は、伯爵の地位を御持ちなのですよね?(リシュタールが、まだ有るなら爵位はある筈)」
「い、いや……伯爵の地位は今は弟に譲って…」
「そうでしたか、それでは。我がベルガモットが公国と為り。その時に、伯父上の仕事振りを見せて貰い考えましょう?」
「っ…な!(何を生意気な…ただの若造が私になんと無礼な!だが、身分は私より上。ベルガモットは元々公爵家だ。私達よりは立場は上だ!くっ!ここは一端引かないと…。くそ、餓鬼めが!偉そうに!)そ、そうか?ならばこれからは、ヴァンスのいや陛下の力になろう」
「それは、有難いですね?ご協力よろしくお願い致します!さて、今宵はもう遅いですね?また明日にでもお話を聞かせて下さい」
くそ!一方的に話を進められて、全く反論も出来なかった!
甥とはいえ……腹が立つ!
部屋に戻って、こられからの事をプリメラと話していると、突然ルシスが部屋に訪れた。
「ルシス!なんだ?もうお前は寝ろ?」
「父上、そんなことを言って良いのぉ~?あの姉さん、ちっとも病なんて抱えて無いじゃん!」
「お前は父に向かってなんて口を利くんだ!馬鹿者が!」
「ええ、だってあの姉さん。完璧まともだったよ?しかもペット飼ってるんだって!気になるよねぇ~?」
「そうか?ならよかったな?お前に構ってると私の気が可笑しくなる。早く自分の部屋へ戻れ!邪魔だ!」
「酷い!母上!父上が、酷いよぉ~」
「全く、ルシス貴方ももう成人を迎えて大人なのよ?大人しくしてなさいな?それにここは他人の城なのよ?あまりふらふらしないで?お母様も、恥ずかしいわ?」
「ええ!良いじゃない?いずれ父上がこの城を乗っ取るんでしょ?」
「ルシス!お前!冗談でもそんなことを言うなよ?全くお前は口が軽い!」
思っててもいうな!
「ああ、口が軽いって言ったぁ~。なぁんだ!図星じゃん!(フフフ楽しそうだよぉ~!このお城、高価な物が多そうだよね♡パクってお金に替えるのもの楽しそうだ!)フフフ!」
だが…城からは何一つ、持ち出すことは出来ないと思い知る日が来る事を知らずに居るルシスである。
そして、それを思い知る事に為るのだが…。
それさえ面白がる従弟に、頭を痛めるパトリシア達兄弟でるあるのだが…。
それは、またあとの話しだ。
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