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第13章
第62話 メイド達は……。
しおりを挟む次の日………。
朝からエルサに起こされる。
エルサ?……そう…エルサよ!
「おはようございます。お嬢様!起きて……」
「おはよう!エルサ……ニッコリ」
「お、おはようございます…。どうしましたか?」
(ルクス!ルト、おはよう。影から出ていいわよ?)
《主……おはよう?》
『ご主人どうしたの?』
(なんでもないわよ?おはようみんな。少し待っててね?)
う、うん
「エルサ、グレンは?」
「後で、いらっしゃいますが?」
「そう、所で……メイド長さん!」
「は、はい!」
「昨夜は何故、庭の後片付けもせずに?私に断りもせずに、早々にメイド達は引き上げたのかしら?是非聞かせてくれない?エルサ!あれは貴女の指示よね?何時から貴女は主より、偉く為ったのかしら~ぁ?聞かせて頂戴?」
「も、申し訳…」
「ありません?それで、なに?」
「あ、あの騎士の皆様が潰れてしまって…」
「全員じゃ無いわよね?隊長は潰れて無かったわよ?それに、後片付けはメイドの仕事では?それとも、そんなのはごめんなのかしら?」
「い、いえ……そんなことは……」
「あら、そう?ならどうして?騎士達が潰れて、仕事は終わり?貴女のどうしたの?あ!私のメイドを辞めたいのかしら?だったらすぐに、暇を出すわよ?代わりはいくらでも居るもの」
「そ、そんな!それは……。申し訳御座いません!私の判断ミスです。今朝グレンに注意を受ける迄気が付きませんでした」
「はあ?そんな馬鹿な事があるのかしら?メイドは屋敷には欠かせない者だけれど…」
城勤めのメイド達は、はきちんとしてるのに?
私の屋敷に来て堕落するの?
信じられない!あり得ない!
あれでは恥ずかし過ぎる!
「エルサ、貴女を入れてメイドは何人昨日あの場で、給仕をして居たのかしら?」
「あの……全員15人程居りました」
「そう、なら貴女を入れて全員城に戻って、待機しててくれないかしら?後程お兄様に御相談するから」
私がエルサと話を居ているとグレンがやって来る。
【トントン】と、扉をノックして部屋に入って来た。
「おはようございます。おや?お嬢様…今朝はお早いですね?如何致しましたか?」
「おはよう、グレン。なんでもないわ!それよりルクス達の…」
「御食事ならここに、バルコニーに御用意致しますね?」
「ええ、お願いね?私はお着替えしてくるわ。エルサは下がって、顔みたくないので」
「は、はい……失礼致します」
「ふぅ……本当に!」
「お嬢様!どうされたのですか?今朝は」
「ああ、夕べのエルサ達の事よ!勝手に下がって後片付けもせずに!私にも挨拶なしだったしね?少し弛んでるわ!」
「……そうですね。最近のメイド達は王城から離れて気が弛んでましたからね。私も散々注意はしましたが…お嬢様に言われて多少は…」
「いえ、エルサ達メイドは全員城に戻すわ。後でお兄様に御相談します。ベルガモット家は、慈善事業あの人達を雇ってる訳ではないので。他の場所で働いて貰うわ。そうねぇ……騎士達の兵舎で掃除夫と、庭師のベンに相談して畑仕事に回すわ」
首にはしないけれどね?
「そ、それはまた……首に為らないだけましなのでしょうが…?」
「まあ……きついわよね?でも胡座を掻いて居たのは彼女達ですもの」
「そうですか、それでは代わりのメイドを連れて来ないと為りませんね」
「まあそうねぇ……」
「所で、お嬢様朝食ですが?」
「ああ、食堂へ行くわ」
「そうですか?では……ルクス達はどうされますか?」
「あ、そうでした。少し待っててグレン」
「ええ、畏まりました」
(ルクス!ご飯食べ終わった?)
『うん、終わったよ?どうしたの主人』
(私が御食事に食堂へ行くのよ、全員で影に入って貰っても良いかしら?)
『……いいよ?主またねぇ~』
(フフフまたね?)
「グレンお待たせ、行きましょうか」
「フフフ、ルクス達は素直でいいですねぇ?」
「まあそうね、助かるわ。それにしても今日は1日どうしましょうか?お昼休憩を、ちゃん取らないとルクス達は拗ねるわよね?」
「まあそうですね、昼食にはお声を掛けさせて頂きますから…その際にでも何とか」
「そうね?それと、護衛の騎士達もグレンの指示でと、言ってあるから宜しくね?三人でローテーションで警備を回して頂戴」
「畏まりました」
本当に……エルサ…信頼してたのに残念だわ。
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