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第13章

第75話 パーティーの後の話。

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 パーティーがお開きに為り、屋敷に残ったのはお父様とお母様にアレクお兄様ですね…。
 ルクス達は影に入って寝て居ます。
 騎士達と遊んで貰って大満足してましたわ。

「パトリシア?」
「なんですか?そう言えば、お父様……改めまして、お久しぶりですわね?」
「……あっ、あぁそうだね?お前は忙しくしてるようだね?」
「ええ、本当に忙しいですわね」

 お父様と叔父様が余計な事をして、私達がどんなに苦労してると思ってるのかしら。

「隠居の身とは謂え、色々と働いて下さいませ?本当に色々とね…」
「す、すまない。パトリシア」
「ああそうだわ!どうせ屋敷でのらりくらりしてるのなら、畑の仕事をベンに教わってはどうかしら?」

 美味しいお野菜作って下さいませ!

「まあ、それは良いわね?貴方やってみたら如何かしら?フフフ」
「笑ってるお母様も、お手伝いしてみては?以外に土弄り面白いかも知れませんわね?」
「パ、パトリシア!貴女私にも土を弄れと言うの?」
「ええ、ご夫婦仲良くね?」

 全く誰の所為で私が苦労してると思ってるのかしら?

「それとアレクお兄様?」
「なんだ?シア、これ旨いな?城に持って帰りたいぞ?」
「……どうぞ?お好きになさって?それで、お兄様!」
「だからなんだ?」

 ん~困ったわね…惚けてるのかしら?

「ルース様に、ここを知られてしまっても良かったのかしら?」
「それは俺の判断では無いぞ?兄上の判断だし、兄上が自ら送って行ったろ?」
「それもどうかと思いますわよ?クレオとグレン嵩で良かったのでは?」
「そうも行かないだろ!」

 ん?なんでかしら?

「何故かしら?」
「それは父上が伯父上と揉めたんだよ」
「は?」
「いやぁね?父上と伯父上に、お前の事を話す為に声を掛けて場を儲けたんだが。伯父達がすっ惚けるからね?今までの伯父達の企みを、一家全員にぶちまけたのだ!ハハハ。あれは愉快だったんだがなぁ…。詰めが甘かった…」

 なに?その詰めがって……?
 甘いとか云ってられないのでは?

「甘かったって、なんで……」
「ほら、母上が伯父宛に文を送ったろ?」
「ええ、そうでしたわね」
「そう、それを逆手に取られた」
「嫌、ですが。あれは、お手伝い下さい!くらいの軽い…」
「そうなのよ!そのつもりだったのよ?だけどほら!ヴァンス達の手伝に為るなら、一家で来て貰っても良いとは思ってたでしょ?当初お義兄様達がここに来たときは?」
「まあ、そうですわね?それで、土地をお安くお譲りしましたわね?ですがその所為で、私の身が危なく為りましたわね?」
「うっ!ごめんなさいね?私の判断が……」

 まあ、お母様にその辺を任せて仕舞った私達が悪いので責められませんが…。

「お父様は、どんなお話しをされたの?」
「嫌な、それが父上はもう隠居の身だ、全く伯父が取り合わなくてな」

 話しに為らないと?はぁ~お父様は……。
 で、どん話しを伯父達はしてるのかしから?

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