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第15章
第5話 店舗建設!
しおりを挟むルース様とモーリス様たちが、なにやら話をしてるけれど…私はグレンとウェルスの三人でこそこそ話しです。
「ねぇグレン、ウェルス…。私ね、此れからこの家を改造しょうかなと思うのだけれど、作業は一人で遣りたいのよ」
ルース様とはそれなりには、仲良くは為ったと思うのよ?お互いの話しも良くする様に為ったし…。でもね、私の魔法やスキルの事までは未だ話せてないのよね。
だからいきなり私の魔法を見せたくはない。
従ってルース様にはここから離れて貰いたいのよ。
「お嬢様、それは今からでしょうか?」
「そうよ、だからあそこで話してる人達三人を、ここから帰らせてくれないかしら?ウェルス頼める?」
「お任せ下さい。モーリ殿にお話しをさせて頂き、ルース様をモーリス殿の工房で待たせて頂けるか確認致します。モーリス殿のご返答次第で、ルース様は城へ送る事とに為りますが、それで宜しいでしょうか?」
「そうねぇ……モーリスおじ様の答えで、判断して良いわ。決まったら教えて貰えると嬉しいけれど」
出来れば工房で待ってて貰えると有難いのだけれどね。
「承知致しました。それでは、その様に致します。それとは別に為りますが、この家の代金をそれとなくルース様から、と謂う形でお支払をすませますか?」
そうねぇ…私はどちらでも構わないけれど…?
ここはルース様のお顔を立てた方が良いのよね。
「そうねぇ…そうして頂戴。グレン」
「それでは、ウェルスこれをお渡ししますが、詳しい手続き等は君に任せましょう。後程詳しく聞きますから、モーリス殿の話しは良く聞く様に。ウェルス、頼みましたよ?私はお嬢様の側に居りますので。お嬢様、それで宜しいでしょうか」
「ええ、お願いするわ」
それから私たちは庭に出る。
ルース様が家から出たのを確認すると、私はルース様に話し掛けて今後の話をすることにした。
「ルース様、なにかモーリス様と話をされてましたが…そのどうされましたの?」
「いえ、大した事では無いですよ。君が提案したリバーシなんかの評判の話しとかね?後は……」
「嬢ちゃんが持ってた、ガラスの加工をどうするかとかの話だよ!」
「ガラスですか?」
「ああ、そうだがな。まっ、その話しは後でだ!んで、この家の支払いはどうすんだ?」
「それなら、お支払いは…」
「お支払は、モーリス殿の貴殿の工房で詳しい話を聞いた上で、手続きを致しませんか?」
「そ、そうか?ならルース、儂の工房に戻るぞ!嬢ちゃんはどうすんだ?」
「私はもう少し家を見てますわ、ルース様申し訳無いのですが、モーリス様にお支払を済ませて下さい」
「えっ?ええ、分かりましたが…」
「では、参りましょう。ルース様」
ウェルスがルース様を急かして、モーリス様と庭から出て行きました。
これで自由に作業が出来ますわ!
ちょっと強引で、無理やりだったけれど…そこら辺は後でフォローするのでご勘弁下さいね?
「さてさて、グレン!パッと家を建て替えてしまいまいましょうか!」
「はぁ……相変わらずですね?私は、お嬢様の近くで見学していれば宜しいのですか?」
「そうしてて、ねっ」
グレンには、邪魔に為らない程度の距離にいて貰って私は塀の内側に結界と認識阻害と防音の魔法を掛ける。
【シールド、インビジブル、遮音】
「こんな感じで、何とかなるかしら?」
「そうですね、これで音も漏れないかと」
それから続けて家を壊して庭も整地して更地に戻した。
「お嬢様…お見事です。建物が無くなると、狭い敷地でも広く目えるものですね。それで、家と庭はどのようにするのですか?」
「ん~そうねぇ…。家は店舗にするから…一階は店舗で二階は物置と個室を二ヶ所だけ作る程度よ?」
「……狭くないですか」
「良いのよ狭くて!そんなに流行らせる積もりも無いわ」
なんとなく営業出来ればそれで良いもの。
なにせ最初は私一人だけでお店を遣るしね。
従業員なんて、その内に雇えば良いだけだし人を雇える程売上も無いかもしれないし?
失敗したら…その時は私の考えが甘かったと謂うだけの話しだし。
…多分お兄様に怒られるだろうけれど…。
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