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第5章 冒険者ルーク1
第21話 影達の怠慢
しおりを挟むリンク達に、隊の心得を言わせたが……全く身についてなかったので。
俺は、虚しくて仕方がない。
お遊びゴッコでは、無いんだが。
「リンク忘れてるよな?心得!参」
「ごめんなさい。忘れてました……」
チッ使えねぇ!
「それから、ハンス。誰かにあいつらの報告はしたのか?」
「も、申し訳ございません。まだでした」
だよな、誰からも報告が来ないし聞いてない。
「ケルバン!報告は?」
「申し訳ありません。サブと連絡が取れませんでした」
「お前どうして、サブなんだ?」
「……………あ!」
「マシュー。報告は?」
「……申し訳、御座いません」
はぁ~。
「そしてリンク!報告は?」
「申し訳ありません、まだです」
ため息も出ねぇ。
「ハンスこれ、どうなってる?クレバンは?」
「まだ、来ておりません」
「で、ちゃんと呼んだのか。俺は、呼べと言わなかったか?」
「はい、仰って居りました。今から呼んで参ります」
「今から?」
冷気を出して全員に威圧を掛ける。
「「「「も、申し訳、御座いません」」」」
影達が深々と頭を下げる。
「……お巫山戯が過ぎないか?それとも俺を舐めてる?何でリンクが新人を攻めてるのを、止めないんだ。マシュー?お前はリンクの相方だろ?」
「……申し訳ありません」
「それしか言えねぇの?」
「も……すみませんでした。眺めてました」
「だよな?マシューそれで良いのかな?人としてさ。ハンス!何故隊長を未だに呼んで来ない?いつ迄座ってる?それとも、もう呼んだのか?新人を、からかってるのを見てるだけか?」
「も、申し訳御座いません、今から呼んで参ります」
「……いや、もう良いよ?俺が呼ぶから」
(メッセージ、バルマ!)
(はい?ルーク様如何しました?お帰りと伺いこれから顔を出そうかと、思ったのですが?)
(それは後だ!クレバン、どこだ?)
(は?クレバン隊長ですか?屋敷にいませんか?ルーク様を、お迎えしてないのですか?)
(あぁ居ないぞ?今、離れに居るが?)
(はぁ?ちょっと待ってて下さい。そちらに向かう様に伝えますから、サブのロイドも一緒でいいですか?)
(宜しく頼む!)
ブツっと連絡を切る。
「ルーク様、あの……」
「なんだ?ハンス。隊長なら今呼んだぞ!お前らの態度と隊長、副隊長。舐め腐りやがって!!」
さてどうするか?
おれは、久々の怒だぞ雷落としても良いよな?
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