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第6章 冒険者ルーク2

第43話 連れて行っていいの?

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「兄上、少し聞きたいのですが?」
「なんだ?ルー」
「影に叔父上達の行動は探らせてますか?」
「ああ、探らせてるが?」
「でしたら、今どの辺りに居るのか分かりませんか?」
「ああ、そうか?そうだね少し待て今確認するから」

そう言ってエルク兄上が黙り込む。
待つこと暫し………。
待ってる間にイールを起こす。

(イール)
『くゎ、なに?ご飯』

ハハハこいつ……あのドラゴン達と一緒だな、俺の顔を見ると飯か?と、聞いてくる……。

(お腹すいたのか?)
『うん、すいた!』
(ならベランダ出てごはんにするか?肉食べるか?)
『ピィ~ごはん!』

テラスの窓を開けるとイールガ外に飛び立つ。
そしてテラスの手摺に止まる。
そして皿に肉を数枚出して食べさせる。

(イール!ほれ食べろ)
『ピィ!食べる!』

それだけいうと肉を器用に足で掴み、嘴で肉をつついて食べ始める。

(どうだ?うまいか)
「ピィ~」

と、一鳴きしてイールは食べ始めた。
その姿をなんとなくボーっと見てると、後ろから声が掛かる。

「ルー!確認できたぞ……おっと、食事中か……」
「すみません兄上。食べさせてないのを思い出しまして。で?叔父上達はどの辺りに?」
「驚け!ルー」
「な、なんですか?そんなに驚く事が?」
「………そうでもないが?」
「どっちですか!」
「ハハハ、悪い悪い。ルー叔父達は今城の中だそうだぞ……?」  

兄上……若干やり取りがウザイです。

「そ、そうでしたか……」
「ああ、確認したら。叔父上がグレイスが居ないことに気付いて叔父上達が慌てたそうで」
「なんとなくですが……。今行ったら嫌な予感がしますね?兄上……」
「それはそうだろ?少し時間をずらして出向いた方が、叔父上の怒鳴り声を聞かないで、済むかも知れんな?ハハハ……」
「それもそうですが……でも、早目に向かった方が良くないかと……?思うのですが……」

その方が穏便に事は進むと思いますよ?

「ん~そうだね……なら鷲の食事が終わったら行くかい?」
「イールを連れて行くのですか?」
「それは、ルーの従魔に任せるがね……」

それは、それで……騒ぎに成りそうだ……わざわざ騒ぎを起こさなくても良いのでは?と思うが?

「とりあえず……イールに確認してからで良いですかね?面白がるとイールに悪い影響が出そうですよ」
「それも、そうか?すまんなルー」
「いえ、別に……あ!イールの食事が終わったかな?兄上。イールに確認して来ますので少しお待ち下さい」

それだけ兄に伝えてベランダに出た。

    
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