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真面目生徒とセクシー教師
2話 セクシー教師
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正木くんと、小野先生がキス。
私は――おそらく隣の彼氏も――呆然とその様子を見守った。
そっとをキスをした後、間を空けずに続ける、次は長いキス。
舌を絡めているのだろう。
先生の口元から唾液がツーッと落ちる。
小野先生と正木くん。
意外な組み合わせだ。
――――――
小野先生は、ウチのクラスの国語の担当教諭で、新任教師。
22、23歳か。
私は女だからか女性に注目することが少なかったのか、小野先生で初めて『セクシーな女性』と言う生き物の存在を確認したように思う。
全身から色気が出ているような、セクシーオーラ溢れた女性なのだ。
身体は華奢で、160センチを少し越えたくらいだが。
おっぱいが大きい――巨乳と言うより爆乳と言うくらい。
しかし、お腹はペッタンコだ。
大きな胸部に、くびれたウエスト、それから大きめのお尻、太ももと続き、女性的曲線が美しい。
大きめのお尻、と言ったが、それは先生の華奢な身体を基準にしては、と言う意味で、他の女性と比べてそこまで大きいわけではなかった。
ただ本当に華奢な身体で『ボンキュッボン』なのである。
まるでグラビアアイドル、AV女優のような、そんな男を魅了するセクシーさだ。
女の私でもそう思うのだから、思春期の男の子はどう思うのだろう?
――――――
初めてウチのクラスに現れたとき、皆、衝撃を受けた。
いや、事前に『セクシーな女教師が赴任してきたらしい』とウワサになっていたそうだが。
「小野です……。
よろしくお願いします……」
眼鏡をかけた顔を赤らめて頭を下げた。
声もセクシーだった――語尾に余韻があるような。語尾に吐息が残るような声。
顔を上げるとき、スーツの上着を着ていてもおっぱいがぷるんと揺れるのがわかった。
ふう、みたいな誰かのため息が聞こえた。
授業中も、おっぱいが揺れまくる。
黒板に向かって一生懸命チョークを走らせているときは、くびれたウエストと大きめのお尻の美しい曲線を、先生に気付かれずに観察することができた。
お尻がふりふりして、セクシーだった。
タイトスカートのスリットからチラリと覗く太もももエロかった。
黒板から振り返るときも、おっぱいは揺れる。
と言うか、動く度に、おっぱいが揺れる。
私は先生を見ずに、ノートに向かうことにした。
気が散る。
女の私ですら先生の視覚情報はどぎつかった。
ノートと教科書に向かって耳を澄ませていると、先生の授業はわかりやすいとわかった。
先生になって初めてなのに、スゴい、なんて上から目線なことを思う。
授業後、先生が退室するとすぐに、皆すぐに先生のウワサを始めた。
「めっちゃ美人」
「てか、セクシー」
「『セクシーオーラ』みたいなの見えるんだけど。
俺だけ?」
「いや、俺も見える」
「私も」
「胸デカ過ぎじゃね?」
「細いのに」
「偽乳かな?」
「でも偽乳なら。
もう少し、サイズ小さくするんじゃね?
AV女優じゃなくて、教師なんだからさ……」
「でも天然にしては。
ちょっと大き過ぎるよ」
『小野先生偽乳疑惑』はそのうち誤解と判明した。
どう判明したかと言うと、そのうち小野先生のおっぱいを偶然触ってしまった『ラッキースケベ』か数多く現れたからである。
どうも小野先生は自分の胸囲が触れる範囲をあまり把握していないらしい。
机に向かう生徒に「これはね……」と前にかがむときに、おっぱいが生徒の頭に触れたり。
生徒に後ろから声をかけられて、振り返るときに近くに居た生徒の腕におっぱいを当ててしまったり。
前を歩いていた生徒が突然立ち止まったことに気付かず、その生徒に爆乳をぎゅうっと押し付けているのを見たこともある。
「ご、ごめんなさい……
大丈夫……?」
先生が謝ると、その男子生徒は「あ、大丈夫です」と言って急いで立ち去っていった。
そんな『ラッキースケベ』たちが言うことには、先生のおっぱいは「めっちゃ柔らかい!」のだそう。
「偽乳では絶対にない!」
しかし、度々起こる『ラッキースケベ』に、次に『わざとエロ疑惑』が起きた。
『ラッキースケベ』だと思っていたことは、エッチな痴女教師が思春期男子高校生をからかう『わざと行為』なのではないか? と言う疑惑である。
「でも私も先生の胸に触ったことあるよ」
「私も」
どうやら『ラッキースケベ』は女子にも発生するハプニングのようだったが、
「女同士もイケるんだろう」
と言うのが『わざと派』の反論だった。
しかしその後、先生の熱心な授業態度から見て『わざとではない』と皆、思うようになった。
授業中は一生懸命授業をする。
生徒が授業外に聞きに来ても熱心に教えてくれる。
それに、あれだけセクシーなのに、どこか『天然』だった。
『セクシー=しっかりしたお姉さん』と言うイメージがあったが、先生はどこか抜けていた。
あざといくらいセクシーなのに自分がセクシーだと言う自覚もないように見えて、男子生徒に対しても、女子生徒に対するのと変わらず、屈託ない様子だった。
先生に国語の授業を習って2ヶ月。
私達は『セクシーなのは見た目だけの、真面目な新任教師』と小野先生を判断した。
しかし……
今。
目の前には、男子生徒――教え子――とキスをする先生。
しかもその男子生徒は優等生なのだ。
正木くん、セクシー教師に誑かされたか、と思った。
やっぱり『セクシーな女性=悪女』なのか。
まさか優等生狙いとは……
私は――おそらく隣の彼氏も――呆然とその様子を見守った。
そっとをキスをした後、間を空けずに続ける、次は長いキス。
舌を絡めているのだろう。
先生の口元から唾液がツーッと落ちる。
小野先生と正木くん。
意外な組み合わせだ。
――――――
小野先生は、ウチのクラスの国語の担当教諭で、新任教師。
22、23歳か。
私は女だからか女性に注目することが少なかったのか、小野先生で初めて『セクシーな女性』と言う生き物の存在を確認したように思う。
全身から色気が出ているような、セクシーオーラ溢れた女性なのだ。
身体は華奢で、160センチを少し越えたくらいだが。
おっぱいが大きい――巨乳と言うより爆乳と言うくらい。
しかし、お腹はペッタンコだ。
大きな胸部に、くびれたウエスト、それから大きめのお尻、太ももと続き、女性的曲線が美しい。
大きめのお尻、と言ったが、それは先生の華奢な身体を基準にしては、と言う意味で、他の女性と比べてそこまで大きいわけではなかった。
ただ本当に華奢な身体で『ボンキュッボン』なのである。
まるでグラビアアイドル、AV女優のような、そんな男を魅了するセクシーさだ。
女の私でもそう思うのだから、思春期の男の子はどう思うのだろう?
――――――
初めてウチのクラスに現れたとき、皆、衝撃を受けた。
いや、事前に『セクシーな女教師が赴任してきたらしい』とウワサになっていたそうだが。
「小野です……。
よろしくお願いします……」
眼鏡をかけた顔を赤らめて頭を下げた。
声もセクシーだった――語尾に余韻があるような。語尾に吐息が残るような声。
顔を上げるとき、スーツの上着を着ていてもおっぱいがぷるんと揺れるのがわかった。
ふう、みたいな誰かのため息が聞こえた。
授業中も、おっぱいが揺れまくる。
黒板に向かって一生懸命チョークを走らせているときは、くびれたウエストと大きめのお尻の美しい曲線を、先生に気付かれずに観察することができた。
お尻がふりふりして、セクシーだった。
タイトスカートのスリットからチラリと覗く太もももエロかった。
黒板から振り返るときも、おっぱいは揺れる。
と言うか、動く度に、おっぱいが揺れる。
私は先生を見ずに、ノートに向かうことにした。
気が散る。
女の私ですら先生の視覚情報はどぎつかった。
ノートと教科書に向かって耳を澄ませていると、先生の授業はわかりやすいとわかった。
先生になって初めてなのに、スゴい、なんて上から目線なことを思う。
授業後、先生が退室するとすぐに、皆すぐに先生のウワサを始めた。
「めっちゃ美人」
「てか、セクシー」
「『セクシーオーラ』みたいなの見えるんだけど。
俺だけ?」
「いや、俺も見える」
「私も」
「胸デカ過ぎじゃね?」
「細いのに」
「偽乳かな?」
「でも偽乳なら。
もう少し、サイズ小さくするんじゃね?
AV女優じゃなくて、教師なんだからさ……」
「でも天然にしては。
ちょっと大き過ぎるよ」
『小野先生偽乳疑惑』はそのうち誤解と判明した。
どう判明したかと言うと、そのうち小野先生のおっぱいを偶然触ってしまった『ラッキースケベ』か数多く現れたからである。
どうも小野先生は自分の胸囲が触れる範囲をあまり把握していないらしい。
机に向かう生徒に「これはね……」と前にかがむときに、おっぱいが生徒の頭に触れたり。
生徒に後ろから声をかけられて、振り返るときに近くに居た生徒の腕におっぱいを当ててしまったり。
前を歩いていた生徒が突然立ち止まったことに気付かず、その生徒に爆乳をぎゅうっと押し付けているのを見たこともある。
「ご、ごめんなさい……
大丈夫……?」
先生が謝ると、その男子生徒は「あ、大丈夫です」と言って急いで立ち去っていった。
そんな『ラッキースケベ』たちが言うことには、先生のおっぱいは「めっちゃ柔らかい!」のだそう。
「偽乳では絶対にない!」
しかし、度々起こる『ラッキースケベ』に、次に『わざとエロ疑惑』が起きた。
『ラッキースケベ』だと思っていたことは、エッチな痴女教師が思春期男子高校生をからかう『わざと行為』なのではないか? と言う疑惑である。
「でも私も先生の胸に触ったことあるよ」
「私も」
どうやら『ラッキースケベ』は女子にも発生するハプニングのようだったが、
「女同士もイケるんだろう」
と言うのが『わざと派』の反論だった。
しかしその後、先生の熱心な授業態度から見て『わざとではない』と皆、思うようになった。
授業中は一生懸命授業をする。
生徒が授業外に聞きに来ても熱心に教えてくれる。
それに、あれだけセクシーなのに、どこか『天然』だった。
『セクシー=しっかりしたお姉さん』と言うイメージがあったが、先生はどこか抜けていた。
あざといくらいセクシーなのに自分がセクシーだと言う自覚もないように見えて、男子生徒に対しても、女子生徒に対するのと変わらず、屈託ない様子だった。
先生に国語の授業を習って2ヶ月。
私達は『セクシーなのは見た目だけの、真面目な新任教師』と小野先生を判断した。
しかし……
今。
目の前には、男子生徒――教え子――とキスをする先生。
しかもその男子生徒は優等生なのだ。
正木くん、セクシー教師に誑かされたか、と思った。
やっぱり『セクシーな女性=悪女』なのか。
まさか優等生狙いとは……
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