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第九章
八話 【風呂での戦い】
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惣一郎達はクロの荷車に揺られながら、大きな木々が乱立する草原を、北へ進む。
弁慶は早く新たな武器を試したく、魔獣の出現を望んでいたが、良いのか悪いのか魔獣は姿を見せなかった。
先に大きな岩が見えるので、あの辺りで今日は休もうと、惣一郎はクロに話す。
岩陰に着くと、ベンゾウがシュタっと身軽に、4m以上ある岩に登り、辺りの安全を確認すると惣一郎がテントを出し、野営の準備を始める。
今日は久しぶりに、風呂に浸かりたい惣一郎だった。
テントに入ると、クロに水をあげる。
「ご苦労様! いつもありがとな」 ワン!
デカい弁慶が、かがみながらテントに入って来ると「旦那様、今日は何に?」っと、夕食の準備を始める惣一郎を手伝い出す。
夕食は作り置きのカレーにする。
遅れてベンゾウが、サリンを片手に入って来る。
惣一郎は頭を撫でて、兎を収納する。
クロ用にノイテの肉を大量に焼き、ステーキソースで味付けして、皿に山盛りにする。
それを弁慶が運び、クロにあげる。
ほんと弁慶はよく動く。
誰かさんはスプーンだけ持って、何も無いテーブルに座っている。
食事を終えると惣一郎は外にテントを出し、湯を沸かし始める。
久々の風呂はまだ温かい。
入浴剤を入れ、惣一郎は風呂の湯で頭を洗い出すと、ベンゾウが入って来て湯船にまっすぐ入る。
「ハァ~」
っと、声が漏れるベンゾウ。
惣一郎が頭を流す為、手探りで手桶を探すと上から湯がかけられる。
ベンゾウがそんな気を使うはずが無い……
2度3度と泡を流すと目の前に、見事なおっぱいが現れる。
裸の弁慶が膝を突き、丁寧に湯をかけてくれる。
駄目だ、落ち着け惣一郎! パニクったら負けだ! 大人だ、大人な対応だ!
「アリガトウベンケイサン」
湯船に逃げる惣一郎。
乳白色の湯は、惣一郎の惣一郎を守る。
足を伸ばし「ハァ~」っと惣一郎も声が漏れる。
遅れて体を流した弁慶が湯船に入ると、一気に湯が外へ溢れる!
大き目の風呂も、この3人では狭い!
弁慶の上半身は、ほぼ湯船から出ている!
足を外に投げ出さなければ肩まで浸かる事は出来ないだろう。
だが今は無心だ! 無心の境地だ!
まだ長湯するほど浸かってないが、惣一郎はすでにのぼせ気味だった……
そこへ入り口の隙間から涼やかな風が入って来る…… これだ!
「イイカゼダナー」
惣一郎は自然と向きを変えられた。
すると「ほんと良い風だ!」っと惣一郎の顔が二つの胸に後ろから挟まれ、抱きつかれた!
湯の中で触れ合う肌!
目の前には風が気持ちいいと腰に手を置く仁王立ちのベンゾウのケツ。
惣一郎の意識は、ゆっくりと湯の中へ消えていく……
「旦那様、旦那様!」
気がつくと、ベッドで横になっていた。
「ん? 何があった」
「お風呂で意識を失くされた!」
「どこか具合、悪い?」
心配するふたりは、裸だった。
「ああ、大丈夫だ! ちょっと疲れが出ただけだろう…… 風邪ひくから風呂に浸かり直しておいで」
そのまま寝たふりをする惣一郎…… ドキドキ。
「アイスは?」
ん~ 殴りたい……
弁慶は早く新たな武器を試したく、魔獣の出現を望んでいたが、良いのか悪いのか魔獣は姿を見せなかった。
先に大きな岩が見えるので、あの辺りで今日は休もうと、惣一郎はクロに話す。
岩陰に着くと、ベンゾウがシュタっと身軽に、4m以上ある岩に登り、辺りの安全を確認すると惣一郎がテントを出し、野営の準備を始める。
今日は久しぶりに、風呂に浸かりたい惣一郎だった。
テントに入ると、クロに水をあげる。
「ご苦労様! いつもありがとな」 ワン!
デカい弁慶が、かがみながらテントに入って来ると「旦那様、今日は何に?」っと、夕食の準備を始める惣一郎を手伝い出す。
夕食は作り置きのカレーにする。
遅れてベンゾウが、サリンを片手に入って来る。
惣一郎は頭を撫でて、兎を収納する。
クロ用にノイテの肉を大量に焼き、ステーキソースで味付けして、皿に山盛りにする。
それを弁慶が運び、クロにあげる。
ほんと弁慶はよく動く。
誰かさんはスプーンだけ持って、何も無いテーブルに座っている。
食事を終えると惣一郎は外にテントを出し、湯を沸かし始める。
久々の風呂はまだ温かい。
入浴剤を入れ、惣一郎は風呂の湯で頭を洗い出すと、ベンゾウが入って来て湯船にまっすぐ入る。
「ハァ~」
っと、声が漏れるベンゾウ。
惣一郎が頭を流す為、手探りで手桶を探すと上から湯がかけられる。
ベンゾウがそんな気を使うはずが無い……
2度3度と泡を流すと目の前に、見事なおっぱいが現れる。
裸の弁慶が膝を突き、丁寧に湯をかけてくれる。
駄目だ、落ち着け惣一郎! パニクったら負けだ! 大人だ、大人な対応だ!
「アリガトウベンケイサン」
湯船に逃げる惣一郎。
乳白色の湯は、惣一郎の惣一郎を守る。
足を伸ばし「ハァ~」っと惣一郎も声が漏れる。
遅れて体を流した弁慶が湯船に入ると、一気に湯が外へ溢れる!
大き目の風呂も、この3人では狭い!
弁慶の上半身は、ほぼ湯船から出ている!
足を外に投げ出さなければ肩まで浸かる事は出来ないだろう。
だが今は無心だ! 無心の境地だ!
まだ長湯するほど浸かってないが、惣一郎はすでにのぼせ気味だった……
そこへ入り口の隙間から涼やかな風が入って来る…… これだ!
「イイカゼダナー」
惣一郎は自然と向きを変えられた。
すると「ほんと良い風だ!」っと惣一郎の顔が二つの胸に後ろから挟まれ、抱きつかれた!
湯の中で触れ合う肌!
目の前には風が気持ちいいと腰に手を置く仁王立ちのベンゾウのケツ。
惣一郎の意識は、ゆっくりと湯の中へ消えていく……
「旦那様、旦那様!」
気がつくと、ベッドで横になっていた。
「ん? 何があった」
「お風呂で意識を失くされた!」
「どこか具合、悪い?」
心配するふたりは、裸だった。
「ああ、大丈夫だ! ちょっと疲れが出ただけだろう…… 風邪ひくから風呂に浸かり直しておいで」
そのまま寝たふりをする惣一郎…… ドキドキ。
「アイスは?」
ん~ 殴りたい……
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