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ご無沙汰してます
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綺麗な赤い魔石。
「せっかく貰ったんだから、捨てておくのは勿体ないから一応説明しておくわね。これを使って、登録している人の所に思いを伝えられるの。その魔石に登録してあるのは、まずフランツ。それともちろん私もね」
そう言い広げた隊長の手のひらには、コロンと赤い魔石が乗っていた。
「それには後付けで他の人とも繋げられるらしいけれど、今のところはこの三つだけ。だから出先で迷子になったなら、すぐにルドミラに連絡してね」
いや、こんな高価な品物は、迷子防止のためじゃないでしょう?
もっと有意義に使う物じゃないですか?
「使い方は、これに触って繋げたい人に話しかければ、自動的につながるんですって、今は一対一の通話みたいだけど、いずれ改良するつもりみたいよ」
「凄いんですね。」
『エルちゃん』
頭の中で、隊長の声がする。
「はい、何でしょうか!」
「違う違う、私の声が聞こえたなら、その魔石を触って答えるの。あぁ、声は出さなくても大丈夫よ」
なるほど。
『これでいいですか?』
『そうそう、呑み込みが早いわね』
『こんなこと誰でもできますよ』
『そんな事無いわ。ある程度の魔力や魔法の経験が無いと、そう繋がらないはずよ。さすがエルちゃん』
そうなんですか。
『ねえエルちゃん、ルドミラ、今夜はエルちゃんのスペシャル料理が食べた~い』
『でも今日はロンバルド男爵の館に泊まる予定ですよね?』
『無視無視、スルーしちゃえばいいわ』
『ダメです』
こんな会話をするなら、限られた空間の中、高い魔石を使わずとも聞こえるのにね。
そんなこんなで旅は予定通り進んでいきます。
いえ、アクシデントは何回かありました。
王族に弟だと紹介してしまったため、どこに誰の目が有るか分からないからと、私は隊長と一緒に行動する事になってしまいました、とか。
盗賊Bを捕まえたのがジョンさん達だと、ひょんな事からバレてしまい、隊長やラスバスさんの間で訓練も早々に、即戦力で使おうか?と話し合っていたとな。
しかし途中でスタンピードにぶつかってしまい、ジョンさん達が難なく殲滅してしまい、そのため即戦力が決定してしまったとか。
サランさんが山間の川に落ちてしまって、またまたジョンさんに助けられたんですけど、意識のないサランさんに、誰が蘇生措置を施すかで擦り合いになってしまい、仕方ない、それなら私がと言ったら、イヤイヤながらビルトさんがしていました。
その後、膝を抱えたサランさんが”エルが良かった………”と弄けていましたが、意識あったんですね。
そんなトラブルが有ったり、誰かのお屋敷に泊まって美味しい料理を食べたり、キャンプをしたり。
とっても楽しかったです。
そしてバスクを出て42日目、ようやくカリオンに到着しました。
「久しぶりだわ」
「そう言えば隊長の配属先は、元々ここでしたものね」
カリオンか~、初めての地にドキドキする………。
何か不安と言うか、良くない事が起こりそうと言うか。
「さあエルちゃん、ここが新しい配属先よ」
到着したのはシュカルフ辺境伯の屋敷。
いえ、屋敷と言うよりお城ですね、これは。
その一角に作られた真新しい建物が、私たちの宿舎だそうです。
「それぞれの部屋に荷物を置いてから集合してください。シュカルフ様の所に挨拶に伺わねばなりませんから」
ならば私の部屋はと思い、部屋割表を確かめても私の名前が無い。
「ラスバスさん、私の部屋が有りません」
途端にラスバスさんが私を憐れむような顔をし、悪い予感がする。
「エルちゃんの部屋は私と一緒よ」
「違います。安心なさい、あなたの部屋は隊長の隣の部屋ですよ」
あぁ、メイドさんみたいに、夜中とかすぐに呼び付けられるようにですね。
「分かりました。隊長、御用がありましたら、夜中だろうが何だろうがお呼び下さい」
「ありがとうエルちゃん」
この時私はまだ知らなかった。
隊長の御用が、お茶を飲みながら隊長の愚痴を聞くとか、ストレス発散の為に着せ替え人形になるなどとは。
私はこの隊の家政婦として雇われたのだから、兵士として皆と一緒に、偉い人の所に挨拶に行く必要って無いんのでは?と思う。
でも私は隊員の一人としてカウントはされてはいる。
元をたどれば私のお給料は、シュカルフ様から貰うのだ。
ならばやはりご挨拶に行くのが筋だろうが、一体何着て行けばいいの?
今の私は、隊長の弟として相応しい恰好をしている。
いや、相応しいと言うか、これは絶対隊長の趣味だよね。
明るい青い石の嵌ったループタイをし、ダークブルーの細身のスーツを着込む。
その下に着たシルクのシャツの胸元には、いくつものプリーツが施され、ピカピカに磨かれた黒い靴。
とどめは金色の刺繍が施されたおしゃれ用の真紅のマントですか!?
毎度思いますが、勘弁して下さい(泣)
部屋に案内された私は、部屋の豪華さのチェックもそこそこに、最初に配布された軍服に着替える。
それから隊長に見つからないように、集合場所に急いだ。
「よっ、エル、久しぶり」
「はい、一緒に行動しているのに、あまり顔を合わせませんからね」
全ては隊長の我儘のせいですけど。
「その恰好も久しぶりだな」
「隊長には内緒ですよ」
ジョンさんと久々に話をしながら、謁見の間に向かう。
さすが辺境伯です。
華美な装飾を抑え、強固な造りの建物。
不必要なスペースは極力抑え、機能を大切にしている。
「はい、集合。身長順に4列に整列して下さ~い」
ここまで連れて来てくれた人が、前の方で叫んでいる。
身長順ですか、ならば当然私は一番前だな。
でも、一番最初ではなかった。
私の横にサランさんが立って、複雑そうな顔をしていた。
「俺が一番チビか…まあ隣はエルだからそれでもいいけれど…………」
無駄口叩いていると、隊長に叱られますよ。
「領主様がおいでになります」
その言葉に、私達は片膝を着き、首を垂れる。
扉が開く音と共に、複数の足音が聞こえる。
ビリビリとした何かが、体中に突き刺さる。
まるで母様や隊長に睨まれている時みたいだ。
「よい、直れ」
その声を聴き私達はようやく、シュカルフ様への拝見を許された。
シュカルフ様は、一見すればイケイケおじさんみたいだけれど、隊長と同じく眼の光り方が違う。
心の底は深く、何を考えているのか分からないような人だ。
「ルドミラ、遠方ご苦労だった」
「いえ、運良くかなりの手練れが集まりました。きっとシュカルフ様にも満足していただけると存じます」
「そうか、それは楽しみだな。近いうちにその腕前を見せてもらおう」
「御意」
隊長かっこいー!
心の中で拍手を送っていると、シュカルフ様と別の威圧を感じる。
その方向に目を運ぶと……………。
イカルス兄様!
何でこんな所にいるんですか!?
それも領主様のそんな近くに立って。
兄様はカリオンに出稼ぎに行っていると聞いていたから、そのうち会えるかもしれないと思っていたけれど、思いのほか早く会えました。
でも何で怒ったような顔で、私を見つめているんですか!?
「せっかく貰ったんだから、捨てておくのは勿体ないから一応説明しておくわね。これを使って、登録している人の所に思いを伝えられるの。その魔石に登録してあるのは、まずフランツ。それともちろん私もね」
そう言い広げた隊長の手のひらには、コロンと赤い魔石が乗っていた。
「それには後付けで他の人とも繋げられるらしいけれど、今のところはこの三つだけ。だから出先で迷子になったなら、すぐにルドミラに連絡してね」
いや、こんな高価な品物は、迷子防止のためじゃないでしょう?
もっと有意義に使う物じゃないですか?
「使い方は、これに触って繋げたい人に話しかければ、自動的につながるんですって、今は一対一の通話みたいだけど、いずれ改良するつもりみたいよ」
「凄いんですね。」
『エルちゃん』
頭の中で、隊長の声がする。
「はい、何でしょうか!」
「違う違う、私の声が聞こえたなら、その魔石を触って答えるの。あぁ、声は出さなくても大丈夫よ」
なるほど。
『これでいいですか?』
『そうそう、呑み込みが早いわね』
『こんなこと誰でもできますよ』
『そんな事無いわ。ある程度の魔力や魔法の経験が無いと、そう繋がらないはずよ。さすがエルちゃん』
そうなんですか。
『ねえエルちゃん、ルドミラ、今夜はエルちゃんのスペシャル料理が食べた~い』
『でも今日はロンバルド男爵の館に泊まる予定ですよね?』
『無視無視、スルーしちゃえばいいわ』
『ダメです』
こんな会話をするなら、限られた空間の中、高い魔石を使わずとも聞こえるのにね。
そんなこんなで旅は予定通り進んでいきます。
いえ、アクシデントは何回かありました。
王族に弟だと紹介してしまったため、どこに誰の目が有るか分からないからと、私は隊長と一緒に行動する事になってしまいました、とか。
盗賊Bを捕まえたのがジョンさん達だと、ひょんな事からバレてしまい、隊長やラスバスさんの間で訓練も早々に、即戦力で使おうか?と話し合っていたとな。
しかし途中でスタンピードにぶつかってしまい、ジョンさん達が難なく殲滅してしまい、そのため即戦力が決定してしまったとか。
サランさんが山間の川に落ちてしまって、またまたジョンさんに助けられたんですけど、意識のないサランさんに、誰が蘇生措置を施すかで擦り合いになってしまい、仕方ない、それなら私がと言ったら、イヤイヤながらビルトさんがしていました。
その後、膝を抱えたサランさんが”エルが良かった………”と弄けていましたが、意識あったんですね。
そんなトラブルが有ったり、誰かのお屋敷に泊まって美味しい料理を食べたり、キャンプをしたり。
とっても楽しかったです。
そしてバスクを出て42日目、ようやくカリオンに到着しました。
「久しぶりだわ」
「そう言えば隊長の配属先は、元々ここでしたものね」
カリオンか~、初めての地にドキドキする………。
何か不安と言うか、良くない事が起こりそうと言うか。
「さあエルちゃん、ここが新しい配属先よ」
到着したのはシュカルフ辺境伯の屋敷。
いえ、屋敷と言うよりお城ですね、これは。
その一角に作られた真新しい建物が、私たちの宿舎だそうです。
「それぞれの部屋に荷物を置いてから集合してください。シュカルフ様の所に挨拶に伺わねばなりませんから」
ならば私の部屋はと思い、部屋割表を確かめても私の名前が無い。
「ラスバスさん、私の部屋が有りません」
途端にラスバスさんが私を憐れむような顔をし、悪い予感がする。
「エルちゃんの部屋は私と一緒よ」
「違います。安心なさい、あなたの部屋は隊長の隣の部屋ですよ」
あぁ、メイドさんみたいに、夜中とかすぐに呼び付けられるようにですね。
「分かりました。隊長、御用がありましたら、夜中だろうが何だろうがお呼び下さい」
「ありがとうエルちゃん」
この時私はまだ知らなかった。
隊長の御用が、お茶を飲みながら隊長の愚痴を聞くとか、ストレス発散の為に着せ替え人形になるなどとは。
私はこの隊の家政婦として雇われたのだから、兵士として皆と一緒に、偉い人の所に挨拶に行く必要って無いんのでは?と思う。
でも私は隊員の一人としてカウントはされてはいる。
元をたどれば私のお給料は、シュカルフ様から貰うのだ。
ならばやはりご挨拶に行くのが筋だろうが、一体何着て行けばいいの?
今の私は、隊長の弟として相応しい恰好をしている。
いや、相応しいと言うか、これは絶対隊長の趣味だよね。
明るい青い石の嵌ったループタイをし、ダークブルーの細身のスーツを着込む。
その下に着たシルクのシャツの胸元には、いくつものプリーツが施され、ピカピカに磨かれた黒い靴。
とどめは金色の刺繍が施されたおしゃれ用の真紅のマントですか!?
毎度思いますが、勘弁して下さい(泣)
部屋に案内された私は、部屋の豪華さのチェックもそこそこに、最初に配布された軍服に着替える。
それから隊長に見つからないように、集合場所に急いだ。
「よっ、エル、久しぶり」
「はい、一緒に行動しているのに、あまり顔を合わせませんからね」
全ては隊長の我儘のせいですけど。
「その恰好も久しぶりだな」
「隊長には内緒ですよ」
ジョンさんと久々に話をしながら、謁見の間に向かう。
さすが辺境伯です。
華美な装飾を抑え、強固な造りの建物。
不必要なスペースは極力抑え、機能を大切にしている。
「はい、集合。身長順に4列に整列して下さ~い」
ここまで連れて来てくれた人が、前の方で叫んでいる。
身長順ですか、ならば当然私は一番前だな。
でも、一番最初ではなかった。
私の横にサランさんが立って、複雑そうな顔をしていた。
「俺が一番チビか…まあ隣はエルだからそれでもいいけれど…………」
無駄口叩いていると、隊長に叱られますよ。
「領主様がおいでになります」
その言葉に、私達は片膝を着き、首を垂れる。
扉が開く音と共に、複数の足音が聞こえる。
ビリビリとした何かが、体中に突き刺さる。
まるで母様や隊長に睨まれている時みたいだ。
「よい、直れ」
その声を聴き私達はようやく、シュカルフ様への拝見を許された。
シュカルフ様は、一見すればイケイケおじさんみたいだけれど、隊長と同じく眼の光り方が違う。
心の底は深く、何を考えているのか分からないような人だ。
「ルドミラ、遠方ご苦労だった」
「いえ、運良くかなりの手練れが集まりました。きっとシュカルフ様にも満足していただけると存じます」
「そうか、それは楽しみだな。近いうちにその腕前を見せてもらおう」
「御意」
隊長かっこいー!
心の中で拍手を送っていると、シュカルフ様と別の威圧を感じる。
その方向に目を運ぶと……………。
イカルス兄様!
何でこんな所にいるんですか!?
それも領主様のそんな近くに立って。
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