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人生を破壊する存在との出会い
9話 プチパーティー
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時計を見た。
午後1時50分。
今日は暗くなるまでこのまま釣りをしててもいいかもしれない。
池で釣りをしていたのは俺たちだけじゃなかった。
他の外国人も各々簡易のイスに座って釣り糸を垂らしてる。
日本人は・・・・・・見たところいない。
ワカサギとかならともかく、普通は真冬はあんまり釣れないのをみんな知ってるからだと思う。
「太一! オゴリ!」
「あ、ありがとうございます」
ペルラさんがポテトチップスとコーラを手渡してきた。
お昼を食べたばかりだが、余裕で入る。
さっそくフタを開け、甘い刺激を楽しみながら作業を開始する。
「さてっと、配分は・・・・・・」
子供の頃に妹の太恵と隣の家の康夫とよく沼に釣りに行ったのを思い出していた。
イトーのご飯のフタを剥がして、スリゴマとパン粉を混ぜていく。
その様子をペルラさんとフェルモンドさんは興味深そうに見ている。
なんだか楽しい。
パン粉を入れたから水分が足りない。
もらったコーラを使って少し緩くする。
「・・・・・・!」
二人はそれも興味深そうに見ていた。
「できた! ペルラさん、フェルモンドさん、これをこのくらいずつ」
ジェスチャーを混ぜつつ、即席の鯉の餌の説明をした。
二人ははしゃいで自分の仕掛けに餌をつける。
「・・・・・・」
なんとなく2人のやつはバス釣り用の仕掛けに見える。
まあ多分・・・・・・釣れないだろう。
そんなことを思ってていたら。
目の前の水面から叩きつけるような音が聞こえた。
「え? 鯉?」
「おおおっ!」
そこら中で歓声が鳴る。
特に外国人の家族連れがはしゃいでる
「アレ ホテル ノ 窓カラ見エマシタ」
翻訳機がそう説明する。
「なるほど。でもおかしいな? 冬に鯉があんなに活発なはずないんだけど」
「・・・・・・?」
通じてない。
当然か。
差し出された翻訳機で伝え直す。
「ホテル ノ 温カイ 排水」
「ああ、なるほど」
大浴場のお湯でも池に流してるのかもしれない。
そうして、俺たち3人も釣り糸を垂らすことになった。
経験上、こういうときはいくらまっても浮きが動かないのに、最初の一投はヒットしたりする。
「オー!」
「やっぱり」
ペルラさんの浮きに反応が、次の瞬間竿が音を立ててしなる。
この人の淡水魚釣りの腕前は大したものだ。
多分鯉が針にかかった。
「フェルモンド!」
何か指示を出してる。
そしてファイトが始まった。
糸が切れないようにペルラさんは絶妙に竿を操作して鯉を疲れさせる。
「・・・・・・」
やはりいい腕だ。
ペルラさんは30㎝級の鯉を岸に寄せる。
そしてフェルモンドさんはそれを網ですくい取る。
途端に大歓声がそこら中から上がる。
ペルラさんは誇らしげに釣った鯉を掲げてアピールする。
いや、みんなうるさい。
次が釣れなくなる。
†††††
いつの間にか辺りはオレンジ色の光に包まれていた。
もう夕方。
結局俺は坊主。
「・・・・・・」
横目でチラリと見た。
ペルラさんとフェルモンドさんはもう飽きてる。
酒を飲みながらいちゃついてる。
もう2時間ほど浮きに反応がない。
それでも、フェルモンドさんも一匹釣ったのはすごいが。
「そろそろ帰るか」
LINEを見た。
太恵は鯉を掲げる外国人2人の画像を見て、またズルいズルいと。
「ん?」
寝てたはずの明子さんは鯉を持ってペルラさんとフェルモンドさんを誘えって書き込んでる。
「なんで?」
よくわからないがオーナーの趣向だ。
暇なら一緒に来ないか2人を誘う。
「・・・・・・」
2人は大げさなジェスチャーで了承した。
ちなみに未だに2人の言葉がなんだかわからない。
翻訳機にも設定出ないし。
†††††
そうして、釣りはお開きになった。
フェルモンドさんは釣り道具を車に戻しに行き、鯉が2匹入ったクーラーボックスは俺が担ぐ。
この寒さなら冷やす必要もない気もするが、ボックスの中には雪がビッチリ詰められた。
だから重い。
「太一。僕ガ持ツ」
「すみません」
俺がけっこう辛そうに持ってた荷物を、合流してきたフェルモンドさんは軽々と持つ。
さすが外国人。
そうして、明子さんの指示通りにレストランランプの裏の寮まで案内した。
「オー!」
今日何回目だろうか?
また歓声を聞く。
古民家が珍しいのか。
ペルラさんは一心不乱にスクショし始めた。
「いらっしゃいませ」
「・・・・・・!?」
明子さんは玄関前に立っていた。
昼間までのだらしないベビードール姿じゃない。
気合いの入ったキャバ嬢モード。
・・・・・・毛皮のコートを着てるとはいえ、この寒空の中、香水の匂いをプンプン放ちながら薄着だ。
「オー!」
ペルラさんたちが明子さんの容姿を褒めてる気がする。
「どうぞ」
完全に日本語なのに通じてる。
ペルラさんとフェルモンドさんは靴を脱いで寮の中に入っていく。
「あの、なんでドレスなんですか?」
2人に聞こえないように、明子さんに質問してみた。
「あの2人、多分ブロガー」
「・・・・・・ああ」
「今日『おもてなし』すればね、この界隈の外国人たちにええ宣伝になるわ」
「そういうことですか」
商魂たくましい。
「オー!」
また歓声があがる。
さっきより大きい気がする。
「い、い、いらっしゃいませ」
「・・・・・・」
令菜の声が聞こえて、なんとなく寮の奥に視線を送る。
「・・・・・・!?」
俺も驚いた。
令菜はメイド服を着ている。
ヒラヒラのエプロンに三角巾。
素直に可愛い。
でもなんで?
「・・・・・・」
翻訳機で何か伝えてる。
「太一、鯉の唐揚げ作るわ。手伝って」
「は、はい。え? 釣ったの食べるんですか」
「そうだけど?」
「ドロ抜きは?」
「いらないいらない。この辺の冬の池は澄んでるから」
「はあ」
「とにかく、まな板と天ぷら鍋出して」
オーナーの明子さんから指示が飛んできた。
慌てて手を洗ってエプロンを付けた。
「令菜は2人にビール注いで」
「はい」
「え? 明子さん。あの2人、もうかなり飲んでますよ」
「大丈夫でしょ? 外人だし」
「それもそうですね」
妙に納得してしまった。
そうしてその日の晩は5人でちょっとしたパーティーになった。
楽しい。
本当に楽しい。
言葉なんか通じなくても、翻訳機のぎこちない通訳でも、問題ない。
「ふふ」
メイド姿の令菜もよく笑う。
なんだ・・・・・・けっこうこういう空気を楽しめるやつなんだ。
午後1時50分。
今日は暗くなるまでこのまま釣りをしててもいいかもしれない。
池で釣りをしていたのは俺たちだけじゃなかった。
他の外国人も各々簡易のイスに座って釣り糸を垂らしてる。
日本人は・・・・・・見たところいない。
ワカサギとかならともかく、普通は真冬はあんまり釣れないのをみんな知ってるからだと思う。
「太一! オゴリ!」
「あ、ありがとうございます」
ペルラさんがポテトチップスとコーラを手渡してきた。
お昼を食べたばかりだが、余裕で入る。
さっそくフタを開け、甘い刺激を楽しみながら作業を開始する。
「さてっと、配分は・・・・・・」
子供の頃に妹の太恵と隣の家の康夫とよく沼に釣りに行ったのを思い出していた。
イトーのご飯のフタを剥がして、スリゴマとパン粉を混ぜていく。
その様子をペルラさんとフェルモンドさんは興味深そうに見ている。
なんだか楽しい。
パン粉を入れたから水分が足りない。
もらったコーラを使って少し緩くする。
「・・・・・・!」
二人はそれも興味深そうに見ていた。
「できた! ペルラさん、フェルモンドさん、これをこのくらいずつ」
ジェスチャーを混ぜつつ、即席の鯉の餌の説明をした。
二人ははしゃいで自分の仕掛けに餌をつける。
「・・・・・・」
なんとなく2人のやつはバス釣り用の仕掛けに見える。
まあ多分・・・・・・釣れないだろう。
そんなことを思ってていたら。
目の前の水面から叩きつけるような音が聞こえた。
「え? 鯉?」
「おおおっ!」
そこら中で歓声が鳴る。
特に外国人の家族連れがはしゃいでる
「アレ ホテル ノ 窓カラ見エマシタ」
翻訳機がそう説明する。
「なるほど。でもおかしいな? 冬に鯉があんなに活発なはずないんだけど」
「・・・・・・?」
通じてない。
当然か。
差し出された翻訳機で伝え直す。
「ホテル ノ 温カイ 排水」
「ああ、なるほど」
大浴場のお湯でも池に流してるのかもしれない。
そうして、俺たち3人も釣り糸を垂らすことになった。
経験上、こういうときはいくらまっても浮きが動かないのに、最初の一投はヒットしたりする。
「オー!」
「やっぱり」
ペルラさんの浮きに反応が、次の瞬間竿が音を立ててしなる。
この人の淡水魚釣りの腕前は大したものだ。
多分鯉が針にかかった。
「フェルモンド!」
何か指示を出してる。
そしてファイトが始まった。
糸が切れないようにペルラさんは絶妙に竿を操作して鯉を疲れさせる。
「・・・・・・」
やはりいい腕だ。
ペルラさんは30㎝級の鯉を岸に寄せる。
そしてフェルモンドさんはそれを網ですくい取る。
途端に大歓声がそこら中から上がる。
ペルラさんは誇らしげに釣った鯉を掲げてアピールする。
いや、みんなうるさい。
次が釣れなくなる。
†††††
いつの間にか辺りはオレンジ色の光に包まれていた。
もう夕方。
結局俺は坊主。
「・・・・・・」
横目でチラリと見た。
ペルラさんとフェルモンドさんはもう飽きてる。
酒を飲みながらいちゃついてる。
もう2時間ほど浮きに反応がない。
それでも、フェルモンドさんも一匹釣ったのはすごいが。
「そろそろ帰るか」
LINEを見た。
太恵は鯉を掲げる外国人2人の画像を見て、またズルいズルいと。
「ん?」
寝てたはずの明子さんは鯉を持ってペルラさんとフェルモンドさんを誘えって書き込んでる。
「なんで?」
よくわからないがオーナーの趣向だ。
暇なら一緒に来ないか2人を誘う。
「・・・・・・」
2人は大げさなジェスチャーで了承した。
ちなみに未だに2人の言葉がなんだかわからない。
翻訳機にも設定出ないし。
†††††
そうして、釣りはお開きになった。
フェルモンドさんは釣り道具を車に戻しに行き、鯉が2匹入ったクーラーボックスは俺が担ぐ。
この寒さなら冷やす必要もない気もするが、ボックスの中には雪がビッチリ詰められた。
だから重い。
「太一。僕ガ持ツ」
「すみません」
俺がけっこう辛そうに持ってた荷物を、合流してきたフェルモンドさんは軽々と持つ。
さすが外国人。
そうして、明子さんの指示通りにレストランランプの裏の寮まで案内した。
「オー!」
今日何回目だろうか?
また歓声を聞く。
古民家が珍しいのか。
ペルラさんは一心不乱にスクショし始めた。
「いらっしゃいませ」
「・・・・・・!?」
明子さんは玄関前に立っていた。
昼間までのだらしないベビードール姿じゃない。
気合いの入ったキャバ嬢モード。
・・・・・・毛皮のコートを着てるとはいえ、この寒空の中、香水の匂いをプンプン放ちながら薄着だ。
「オー!」
ペルラさんたちが明子さんの容姿を褒めてる気がする。
「どうぞ」
完全に日本語なのに通じてる。
ペルラさんとフェルモンドさんは靴を脱いで寮の中に入っていく。
「あの、なんでドレスなんですか?」
2人に聞こえないように、明子さんに質問してみた。
「あの2人、多分ブロガー」
「・・・・・・ああ」
「今日『おもてなし』すればね、この界隈の外国人たちにええ宣伝になるわ」
「そういうことですか」
商魂たくましい。
「オー!」
また歓声があがる。
さっきより大きい気がする。
「い、い、いらっしゃいませ」
「・・・・・・」
令菜の声が聞こえて、なんとなく寮の奥に視線を送る。
「・・・・・・!?」
俺も驚いた。
令菜はメイド服を着ている。
ヒラヒラのエプロンに三角巾。
素直に可愛い。
でもなんで?
「・・・・・・」
翻訳機で何か伝えてる。
「太一、鯉の唐揚げ作るわ。手伝って」
「は、はい。え? 釣ったの食べるんですか」
「そうだけど?」
「ドロ抜きは?」
「いらないいらない。この辺の冬の池は澄んでるから」
「はあ」
「とにかく、まな板と天ぷら鍋出して」
オーナーの明子さんから指示が飛んできた。
慌てて手を洗ってエプロンを付けた。
「令菜は2人にビール注いで」
「はい」
「え? 明子さん。あの2人、もうかなり飲んでますよ」
「大丈夫でしょ? 外人だし」
「それもそうですね」
妙に納得してしまった。
そうしてその日の晩は5人でちょっとしたパーティーになった。
楽しい。
本当に楽しい。
言葉なんか通じなくても、翻訳機のぎこちない通訳でも、問題ない。
「ふふ」
メイド姿の令菜もよく笑う。
なんだ・・・・・・けっこうこういう空気を楽しめるやつなんだ。
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