夫の妖怪化が止まらない

結婚三十年。
かつて毎日「愛してる」と囁いていた美青年は、いつの間にかソファに棲みつく妖怪へと進化していた——。
脱ぎ散らかされた服。 深夜の冷蔵庫漁り。 「おう」だけで成立する謎の会話。 そして毎日響き渡る放屁。
だが、そんな妖怪にも時々役に立つ日がある。 無駄に高いDIYスキル。 なぜか昔のままの白く綺麗な肌。 そして、長年一緒にいるからこそ分かる、不器用な優しさ。
呆れながら、 笑いながら、 気づけば今日も一緒に生きている。
これは、 “かつて王子様だった夫”を観察し続ける妻の、 愛と諦めに満ちた妖怪飼育日記。
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