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第一章 『秘められた異次元(シークレットディメンション)』への扉!
第18話 罠に落ちたギンロウ
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ギンロウは、オレの反撃を受け、咄嗟に姿をくらました。
野生の勘から、オレが強敵であることを悟ったようだ。
野生の獣になったギンロウは、奇襲攻撃でオレを倒す気らしい。
攻撃力は凄まじく、正面からでも戦えるのだろうが、確実にオレを葬る戦法を取るようだ。
野生の獣は、勘と戦略が本能で出てくるらしい。
一瞬で自分の有利な勝負を判断したのだ。
オレも一瞬でも油断したら、ギンロウの奇襲を受けてしまう危険があった。
いつどこで襲って来るかも分からないし、早く治療しなければ死んでしまう。
さっきは攻撃が来る事を予測できたので対処できたが、もしも暗闇から突然襲われでもしたら、オレのナイフ技も間に合わないだろう。
防御はギリギリ反応できても、捉えることは不可能に近い。
なんとか、ギンロウの場所を特定しなければならない。
そう思っていると、オレはある事を思い出した。
「ギンロウは、ここに遊園地を作っているんだよな。どの程度、完成している?」
オレに突然そう訊かれ、シルビアさんは戸惑いながら答える。
全部を把握しているわけはないだろうが、少しでも戦闘に使える部分があれば、ギンロウの行動を特定できるかもしれないのだ。
二人で地図を見ながら設備を確認する。
「えーと、電気系統はだいたいできているようですね。
なので、明りを付ければ昼間のように明るくなりますけど……。
電力設備は、一箇所に集中しているようなので、私が電気を点ける事は可能です!
それと、アトラクションはまだまだ完成していない物が多いようですが、滝の力を利用した乗り物なら利用できるみたいです。
ほら、あの遊園地には、だいたいある落下する物ですよ。
水の力を使っているから、これは、使えるみたいですよ。
水の流れ続ける音がしていますし、船も繋いでありました。
自然の力を利用するのが、この遊園地のコンセプトですからね」
「なるほど。それなら……。
よし、ギンロウをおびき出す方法を思い付いたぞ!
シルビアさん、オレの指示通りに動いてくれ!」
「はい、分かりました!」
オレとシルビアさんが話していると、インプが焦り始めた。
オレの自信を表情から読み取り、自分の作戦が失敗する事を危惧していた。
「畜生! お前とギンロウを戦わせるために来たんだ。
どっちかを始末しておかないと……」
オレを倒すのは不可能と悟り、狙いを野生の獣になっているギンロウにしたようだ。
インプは強引にナイフを引き抜き、地面から置き上がって逃げる。
しかし、手負いの獣はかなり危険だ。
インプが先にギンロウに襲われる可能性は高い。
シルビアさんは逃げるインプを見て叫んだ。
「あ、インプが逃げました!」
「放っておけ! そんな奴より、今はギンロウの方が重要だ!
なんか、麻酔銃みたいのは無いか? ギンロウの動きを止められるようなやつだ。
眠らせた方が、弾を摘出しやすいだろう」
オレの言葉を聞き、シルビアさんはすぐに麻酔銃を捜し出した。
どうやらシルビアさんがいつも携帯している銃らしい。
日本なら法律違反だが、異世界なので黙認する。
「これですよ」
シルビアさんは、麻酔銃をオレに渡す。
銃を受け取ったオレは、銃の重さに戸惑う。
想像していたよりも、ずっと重かった。
十キロくらいは重さがある。
「ちょっと重いが、持ち運びがし易い銃で良かった。これでギンロウを止める!
シルビアさん、さっき言った計画通りにお願いしますね!」
オレがそう言うと、シルビアさんは怒って言う。
実は、結婚してからは呼び捨てで呼び合うことにしていたのだ。
オレは、まだ慣れていない為、シルビアさんと呼んでしまう。
「もう、シルビアさんじゃないでしょ! シルビアって呼んで、あなた♡」
「ええ、こんな時に? シルビア、行って来るよ♡」
「はい♡」
こういうマメな注意が、生活習慣を付けるのに必要なのだ。
とりあえず気付いたら注意をし合う。
ちょっと妻がウザいと感じるけど、我慢して欲しい。
そして、夫がよく間違え続けるのも、根気よく接して欲しい。
そうやって徐々におしどり夫婦への階段を登って行くのだ。
こうして、オレはギンロウを助けるために出かけていく。
果たしてオレは、ギンロウを無事に捕らえて、正気に戻すことができるのだろうか?
オレはシルビアさんと計画した場所に待機する。
しばらくすると、シルビアさんが遊園地の外側の電気を付け始めた。
そう、ギンロウが獣になっているからこそ、電気などを避ける習性を利用するのだ。
ギンロウは闇に逃げ込むので、遊園地の明かりを外側から明るくしていき、オレの指定した場所におびき出そうというのだ。
そして、ギンロウを誘導する目的の場所とは、滝の傾斜を利用して作ったアトラクション「急流すべり」だ。
ギンロウの名前にちなんで、「シルバー・トレット」とでも名付けようか。
ここで、ギンロウと対決する事にした。油断は禁物だ。
ギンロウは、野生のオオカミと化している。暗闇から、オレを襲って来るだろう。
オレは警戒しつつ、「シルバー・トレット」に乗り込んだ。
果たして、ギンロウはどこから現れるのか……。
オレは周囲に警戒しながら、ギンロウが現れるのを待った。
しかし、一向にギンロウは姿を現さない。
もうすぐ、このアトラクションの目玉、滝へと向かう。
滝から出る瞬間に、この遊園地の全体が見えた。
それを見て、オレは改めてギンロウはすごい奴だと感じる。
同時に、なんとしてもギンロウを無事に助け出さなければと……。
オレの乗った船が滝に落下する寸前にギンロウは襲って来た。
ギンロウは滝の上で待ち構えており、背後からオレを襲う。
ある程度辺りを付けていたので、不意打ちにはならなかった。
もしも遊園地全体の明りが付けば、唯一暗いのは、滝の真上であると思っていた。
「やはり、ここだったか! 予想通りだ!」
オレは落下しつつも、ナイフで迎撃する。
しかし、ギンロウのスピードが速く、防御するのがやっとの状態だ。
「速い! 襲って来る所を麻酔銃で眠らせようと思っていたが、速過ぎて攻撃を防ぐのがやっとだ……。
とてもじゃないが、麻酔銃を撃ち込むなんてできないぞ!」
ギンロウは、容赦なくオレに攻撃を仕掛けて来る。
攻撃を防御されれば、他の岩場に移り、別の角度から攻撃して来るのだ。
まるで卓球のように反射神経を研ぎ澄ませて防御した。
後で考えると、良く防御できた物だと追い詰められた時の人間の力に驚愕する。
そのくらいの攻防だった。
滝の真ん中くらいまで行った時、遊園地上空に花火が盛大に上がる。
ギンロウは、突然の光と音にびっくりし、動きを鈍くした。
「ここだ! ギンロウ、お前の花火を利用させてもらうぜ!」
オレはサングラスを付け、ギンロウに狙いを定めた。そして、麻酔薬を撃つ。
弾が当たった瞬間、ギンロウは意識を取り戻し、花火を見て泣いた。
心の中で、シルビアさん、豪勢に打ち上げ過ぎ、と言っているようだ。
オレの乗っているボートの中に入り、しばらく花火を眺めていたが、次第に眠りに着いた。
オレは、アトラクションが終わると、ギンロウを抱えて走る。
シルビアさんが近くの医務室に待機しているので、そこまで運んで行くのだ。
すると、その途中で、この事件の元凶であるインプが行く手を阻んでいた。
「くっくっく、貴様は倒せなかったようだが、ギンロウだけでも死んでもらう!
ここは通さねえぞ!」
そう強がるインプだったが、オレの一言で黙る。
「時間がない。手加減できないぞ!」
オレがそう言って威嚇すると、インプはひるんだ。
その隙を付き、ナイフの柄で殴った。
インプは、ナイフに刺されたものと勘違いして、倒れ込んだ。
たとえ卑怯者や悪者といえども殺しはしない。
武器を持つすべての者に言える事だが、強固な意志こそが本当の武器なのだ。
それが無くしては、強力な武器もただの自滅の道具となってしまう。
本当に戦わねばならない時にだけ戦う。
その意志こそが強い者の証なのだ。
オレはギンロウを背負って、医務室に向かう。
医務室の前には、すでにシルビアさんがいて、手術の用意をしていた。
「じゃあ、弾を摘出して、傷を縫いつけますね。
このくらいの傷なら、適切な処置をすれば、三時間くらいで話せるようになると思いますよ」
シルビアさんはそう言いながら、医療器具を取り出す。
オレは、状況がどうあれ、危険な道を通ったであろうことを察知し、シルビアさんに注意する。
「シルビア、この遊園地は、オオカミと化したギンロウがいたんだぞ!
確かに速く来て助かったが、ギンロウがキミに狙いを定めていたらどうするんだ!」
シルビアさんは、ギンロウの手術をしながら、冷静に答える。
「ああ、ここの関係者通路を使いましたから、別に危険でもありませんでしたよ。
ギンロウもオオカミ化していたら、鍵を回して開けるなんて事をしませんでしょうし……」
シルビアさんの回答に、オレの怒りはどこかへ消え去った。
話す内容が無くなり、オレは戸惑う。
「ああ、うん、そうなんだ。ギンロウも遊園地を知り尽くしているな。
関係者専用の通路を作っているなんて……」
今度はオレが、シルビアさんに叱られる。
「はい、関係者以外は出てって下さい!
麻酔も効いているので、暴れる心配はありません。
あんまり話していると、気が散りますからね!」
こうしてオレは、ギンロウが回復して来るのを待っていた。
ギンロウ
年齢 三十八歳 男 人狼
職業: ニート・のちに遊園地経営者
称号: ゲーム好きのオオカミ
HP(体力): 100
MP(魔力): 20
攻撃力: 20 (怒った時:60)
防御力: 50 (精神的強さ50)
スピード: 100
知力: 150 (生活能力50)
得意技: 牙や爪による攻撃・異次元空間を作り出せる・耳が動く
好きな事:ゲームが好きで、ゲームをしていると時間を忘れる。そのため、趣味の一環で遊園地を作っている。将来は、子供と一緒に遊ぶことらしい。
野生の勘から、オレが強敵であることを悟ったようだ。
野生の獣になったギンロウは、奇襲攻撃でオレを倒す気らしい。
攻撃力は凄まじく、正面からでも戦えるのだろうが、確実にオレを葬る戦法を取るようだ。
野生の獣は、勘と戦略が本能で出てくるらしい。
一瞬で自分の有利な勝負を判断したのだ。
オレも一瞬でも油断したら、ギンロウの奇襲を受けてしまう危険があった。
いつどこで襲って来るかも分からないし、早く治療しなければ死んでしまう。
さっきは攻撃が来る事を予測できたので対処できたが、もしも暗闇から突然襲われでもしたら、オレのナイフ技も間に合わないだろう。
防御はギリギリ反応できても、捉えることは不可能に近い。
なんとか、ギンロウの場所を特定しなければならない。
そう思っていると、オレはある事を思い出した。
「ギンロウは、ここに遊園地を作っているんだよな。どの程度、完成している?」
オレに突然そう訊かれ、シルビアさんは戸惑いながら答える。
全部を把握しているわけはないだろうが、少しでも戦闘に使える部分があれば、ギンロウの行動を特定できるかもしれないのだ。
二人で地図を見ながら設備を確認する。
「えーと、電気系統はだいたいできているようですね。
なので、明りを付ければ昼間のように明るくなりますけど……。
電力設備は、一箇所に集中しているようなので、私が電気を点ける事は可能です!
それと、アトラクションはまだまだ完成していない物が多いようですが、滝の力を利用した乗り物なら利用できるみたいです。
ほら、あの遊園地には、だいたいある落下する物ですよ。
水の力を使っているから、これは、使えるみたいですよ。
水の流れ続ける音がしていますし、船も繋いでありました。
自然の力を利用するのが、この遊園地のコンセプトですからね」
「なるほど。それなら……。
よし、ギンロウをおびき出す方法を思い付いたぞ!
シルビアさん、オレの指示通りに動いてくれ!」
「はい、分かりました!」
オレとシルビアさんが話していると、インプが焦り始めた。
オレの自信を表情から読み取り、自分の作戦が失敗する事を危惧していた。
「畜生! お前とギンロウを戦わせるために来たんだ。
どっちかを始末しておかないと……」
オレを倒すのは不可能と悟り、狙いを野生の獣になっているギンロウにしたようだ。
インプは強引にナイフを引き抜き、地面から置き上がって逃げる。
しかし、手負いの獣はかなり危険だ。
インプが先にギンロウに襲われる可能性は高い。
シルビアさんは逃げるインプを見て叫んだ。
「あ、インプが逃げました!」
「放っておけ! そんな奴より、今はギンロウの方が重要だ!
なんか、麻酔銃みたいのは無いか? ギンロウの動きを止められるようなやつだ。
眠らせた方が、弾を摘出しやすいだろう」
オレの言葉を聞き、シルビアさんはすぐに麻酔銃を捜し出した。
どうやらシルビアさんがいつも携帯している銃らしい。
日本なら法律違反だが、異世界なので黙認する。
「これですよ」
シルビアさんは、麻酔銃をオレに渡す。
銃を受け取ったオレは、銃の重さに戸惑う。
想像していたよりも、ずっと重かった。
十キロくらいは重さがある。
「ちょっと重いが、持ち運びがし易い銃で良かった。これでギンロウを止める!
シルビアさん、さっき言った計画通りにお願いしますね!」
オレがそう言うと、シルビアさんは怒って言う。
実は、結婚してからは呼び捨てで呼び合うことにしていたのだ。
オレは、まだ慣れていない為、シルビアさんと呼んでしまう。
「もう、シルビアさんじゃないでしょ! シルビアって呼んで、あなた♡」
「ええ、こんな時に? シルビア、行って来るよ♡」
「はい♡」
こういうマメな注意が、生活習慣を付けるのに必要なのだ。
とりあえず気付いたら注意をし合う。
ちょっと妻がウザいと感じるけど、我慢して欲しい。
そして、夫がよく間違え続けるのも、根気よく接して欲しい。
そうやって徐々におしどり夫婦への階段を登って行くのだ。
こうして、オレはギンロウを助けるために出かけていく。
果たしてオレは、ギンロウを無事に捕らえて、正気に戻すことができるのだろうか?
オレはシルビアさんと計画した場所に待機する。
しばらくすると、シルビアさんが遊園地の外側の電気を付け始めた。
そう、ギンロウが獣になっているからこそ、電気などを避ける習性を利用するのだ。
ギンロウは闇に逃げ込むので、遊園地の明かりを外側から明るくしていき、オレの指定した場所におびき出そうというのだ。
そして、ギンロウを誘導する目的の場所とは、滝の傾斜を利用して作ったアトラクション「急流すべり」だ。
ギンロウの名前にちなんで、「シルバー・トレット」とでも名付けようか。
ここで、ギンロウと対決する事にした。油断は禁物だ。
ギンロウは、野生のオオカミと化している。暗闇から、オレを襲って来るだろう。
オレは警戒しつつ、「シルバー・トレット」に乗り込んだ。
果たして、ギンロウはどこから現れるのか……。
オレは周囲に警戒しながら、ギンロウが現れるのを待った。
しかし、一向にギンロウは姿を現さない。
もうすぐ、このアトラクションの目玉、滝へと向かう。
滝から出る瞬間に、この遊園地の全体が見えた。
それを見て、オレは改めてギンロウはすごい奴だと感じる。
同時に、なんとしてもギンロウを無事に助け出さなければと……。
オレの乗った船が滝に落下する寸前にギンロウは襲って来た。
ギンロウは滝の上で待ち構えており、背後からオレを襲う。
ある程度辺りを付けていたので、不意打ちにはならなかった。
もしも遊園地全体の明りが付けば、唯一暗いのは、滝の真上であると思っていた。
「やはり、ここだったか! 予想通りだ!」
オレは落下しつつも、ナイフで迎撃する。
しかし、ギンロウのスピードが速く、防御するのがやっとの状態だ。
「速い! 襲って来る所を麻酔銃で眠らせようと思っていたが、速過ぎて攻撃を防ぐのがやっとだ……。
とてもじゃないが、麻酔銃を撃ち込むなんてできないぞ!」
ギンロウは、容赦なくオレに攻撃を仕掛けて来る。
攻撃を防御されれば、他の岩場に移り、別の角度から攻撃して来るのだ。
まるで卓球のように反射神経を研ぎ澄ませて防御した。
後で考えると、良く防御できた物だと追い詰められた時の人間の力に驚愕する。
そのくらいの攻防だった。
滝の真ん中くらいまで行った時、遊園地上空に花火が盛大に上がる。
ギンロウは、突然の光と音にびっくりし、動きを鈍くした。
「ここだ! ギンロウ、お前の花火を利用させてもらうぜ!」
オレはサングラスを付け、ギンロウに狙いを定めた。そして、麻酔薬を撃つ。
弾が当たった瞬間、ギンロウは意識を取り戻し、花火を見て泣いた。
心の中で、シルビアさん、豪勢に打ち上げ過ぎ、と言っているようだ。
オレの乗っているボートの中に入り、しばらく花火を眺めていたが、次第に眠りに着いた。
オレは、アトラクションが終わると、ギンロウを抱えて走る。
シルビアさんが近くの医務室に待機しているので、そこまで運んで行くのだ。
すると、その途中で、この事件の元凶であるインプが行く手を阻んでいた。
「くっくっく、貴様は倒せなかったようだが、ギンロウだけでも死んでもらう!
ここは通さねえぞ!」
そう強がるインプだったが、オレの一言で黙る。
「時間がない。手加減できないぞ!」
オレがそう言って威嚇すると、インプはひるんだ。
その隙を付き、ナイフの柄で殴った。
インプは、ナイフに刺されたものと勘違いして、倒れ込んだ。
たとえ卑怯者や悪者といえども殺しはしない。
武器を持つすべての者に言える事だが、強固な意志こそが本当の武器なのだ。
それが無くしては、強力な武器もただの自滅の道具となってしまう。
本当に戦わねばならない時にだけ戦う。
その意志こそが強い者の証なのだ。
オレはギンロウを背負って、医務室に向かう。
医務室の前には、すでにシルビアさんがいて、手術の用意をしていた。
「じゃあ、弾を摘出して、傷を縫いつけますね。
このくらいの傷なら、適切な処置をすれば、三時間くらいで話せるようになると思いますよ」
シルビアさんはそう言いながら、医療器具を取り出す。
オレは、状況がどうあれ、危険な道を通ったであろうことを察知し、シルビアさんに注意する。
「シルビア、この遊園地は、オオカミと化したギンロウがいたんだぞ!
確かに速く来て助かったが、ギンロウがキミに狙いを定めていたらどうするんだ!」
シルビアさんは、ギンロウの手術をしながら、冷静に答える。
「ああ、ここの関係者通路を使いましたから、別に危険でもありませんでしたよ。
ギンロウもオオカミ化していたら、鍵を回して開けるなんて事をしませんでしょうし……」
シルビアさんの回答に、オレの怒りはどこかへ消え去った。
話す内容が無くなり、オレは戸惑う。
「ああ、うん、そうなんだ。ギンロウも遊園地を知り尽くしているな。
関係者専用の通路を作っているなんて……」
今度はオレが、シルビアさんに叱られる。
「はい、関係者以外は出てって下さい!
麻酔も効いているので、暴れる心配はありません。
あんまり話していると、気が散りますからね!」
こうしてオレは、ギンロウが回復して来るのを待っていた。
ギンロウ
年齢 三十八歳 男 人狼
職業: ニート・のちに遊園地経営者
称号: ゲーム好きのオオカミ
HP(体力): 100
MP(魔力): 20
攻撃力: 20 (怒った時:60)
防御力: 50 (精神的強さ50)
スピード: 100
知力: 150 (生活能力50)
得意技: 牙や爪による攻撃・異次元空間を作り出せる・耳が動く
好きな事:ゲームが好きで、ゲームをしていると時間を忘れる。そのため、趣味の一環で遊園地を作っている。将来は、子供と一緒に遊ぶことらしい。
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