【オススメネット小説】秘められた異次元( シークレットディメンション) ムッツリスケベは異世界を救う!?

猫パンチ

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第一章 『秘められた異次元(シークレットディメンション)』への扉!

第26話 キーリアの恐るべき魔力!

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 エルフのアビナがキーリアの攻撃により、無情にも黄金のドラゴンから落ち、上空から地上へと落下していくが、オレ達に助ける余裕はない。
油断をすると、次はオレの番かもしれないからだ。

まずは、ドラゴンを操っている人物を止めるのが先決だ。
シルビアさんは動揺しつつも、キーリアに話しかける。
もしも、洗脳などによって操られているのなら、何の反応も示さないはずだが……。

「キーリア、なんて事をするの? 
早くドラゴンを静かにさせなさい! 
嵐山火焔からどんな弱みを握られているの? 
辛い目にあったのは分かるけれど、あなたのしている事は間違っているのよ。
それが分からないの?」

心配するシルビアさんだったが、キーリアは冷静に語る。

「私は普通よ。操られても、弱みを握られてもいないわ! 
シルビア姉様が憎いから、この国を攻略しているの。
本当は国を乗っ取った後に、恥ずかしい思いをしてもらうつもりだったけど、状況が変わったみたいね! 
ここで、お姉様に屈辱を味わってもらうわ。
この黄金のドラゴンを止められるものなら、止めてみなさいよ!」

シルビアさんは状況を把握し、冷静に言う。

「どうやら、本当に騙されているようね。
何を吹き込まれたかは知らないけれど、誘惑魔法(チャームマジック)なら負けないわ! 
まずは、全力でこのドラゴンを操り返してあげるわ!
自分の無力さを痛感して、正気に戻りなさい!」

「ふん、そうこなくっちゃ……。
全力のお姉様と戦って勝ってこそ、私の復讐が完結する。
お姉様の本気を打ち破ってこそ、その心も打ち砕くことができる
こちらもすでに対策はバッチリなのよ!」

こうして、黄金のドラゴンを対象にした、シルビアさんとキーリアの誘惑決戦が始まった。
果たして、どちらが黄金のドラゴンを上手く操れるのだろうか?



 シルビアさんとキーリアが、お互いに誘惑魔法(チャームマジック)を使う。
黄金のドラゴンには、何らかの誘惑を受けている事だろう。
しかし、オレには分からない。実は、こうした幻を見ているのだ。

 シルビアさんは得意のケーキ戦術でドラゴンを誘惑する。
いくら魔法とはいえ、術者の得意分野で戦わなければならない。

「はーい、ドラゴンさん。美味しいケーキを焼き上げましたよ! 
お仕事で疲れているでしょう? これを食べて、コーヒを飲んで休んでくださいよ」

「うーん、そうだな。さすがに翼も疲れて来たし、そろそろ休憩タイムに入ろうかな。
君のケーキも美味しそうだし……」

黄金のドラゴンがそう考えていると、キーリアも誘惑魔法で対抗して来る。

「あーん、黄金のドラゴン様、私から離れちゃ、嫌よ! 
ほら、それに今日は、あなたのためにブラックのセクシーなパンティを履いているんだから……。
見る? 私の焼いたケーキで良ければあるのよ?」

黄金のドラゴンはロリコンだった。
すぐに幼女のキーリアに興味を示す。

「うむ、やはり若い子の方が良いかな。
では、ケーキを食べさせてくれ!」

こうして、黄金のドラゴンはキーリアよりになった。
キーリアは焼いたケーキを出す。
そのケーキは、炭のように真っ黒だった。
別にチョコレートケーキを焼いたわけでは無い。
彼女のケーキ作りの実力が、ケーキを炭にしていたのだ。
見た目も悪いが、味も当然悪い!
黄金のドラゴンの愛情が引いて行くのが分かる。

「あ、やっぱり美味しいケーキが良いかな。ごめんね!」

ドラゴンは、再びシルビアさんよりになり掛けた。
しかし、そこにはキーリアの恐るべき戦術が隠されていたのである。
彼女のケーキを焼く実力はゴミに等しいが、男を惑わす実力は本物だった。

「あーん、また失敗しちゃった……。
しくしく、こんな私の事なんて嫌いになっちゃうよね……。
他のみんなも離れて行ってしまったの。
あなたも私を孤独にするの?」

キーリアの涙と悲しげな表情により、ロリコンのドラゴンには一撃必殺のダメージを受けた。
シルビアさんのケーキ攻撃も逆効果となってしまう。

「ちょっと、美味しいケーキがあるんですよ。 食べたくないんですか?」

「確かに、美味しそうだ。君のケーキなら誰でも喜んで食べてくれるだろう。
しかし、この子のケーキを喜んで食べれるのは、僕しかいない! 
この子を悲しませるわけにはいかない。君のケーキは食べられないよ……。
残念だけどね……、本当に残念だ」

黄金のドラゴンは頑なに、キーリアに味方をする。
黄金のドラゴンは、ちょっとイケメンな顔をしていた。
美味しいケーキよりも、愛する幼女を優先したのだ。
男らしいが、人間の男性としては最低だった。
日本の法律的には、社会的に抹殺されるだろう。
この誘惑対決は、キーリアの勝利に終わった。

 オレの隣にいるシルビアさんが、突然ショックを受け倒れ込んだ。
状況から察するに、どうやら魔法戦で負けてしまったようだ。
オレには状況が理解できないが、相当のショックを受けている事は分かった。
シルビアさんは、ショックを口に出す。

「バ、バカな……。
私のケーキが、私のケーキが、黒い炭のようなケーキに負けるなんて……。
あり得ないわ……」

キーリアは、ショックを受けているシルビアさんに得意になって語る。
どうやら彼女の作戦は成功したようだ。
苦い勝利を噛み締めて喜んでいた。

「あっはっはっは、確かにお姉様の方が料理の技術は上よ! 
でも、私はそれに対抗する術を学んだの。
このドラゴンは、もともと人間のロリコン野郎だったのよ! 
そこが勝敗のカギになったわね!」

勝負に負けたシルビアさんだったが、黄金のドラゴンの出現に疑問を持ち、キーリアに尋ねる。
果たして、黄金のドラゴンはどこから現れたのだろうか?

「一年前と言えば、私とあなたは日本にいたはず……。
黄金のドラゴンを使って、異世界のアルスター王国を攻撃する事は出来なかったはず……。
あなたはどうしてこのドラゴンを連れて来たの? 
なぜ、この国を攻撃するの? 
もともと人間だったって、どういう事なの?」

キーリアは呆れたような溜息をつき、語り出した。

「お姉様、私達が日本に来た日を覚えているかしら? 
あの時に長官の友人と言っていた男が居たはずよ。
その男が、このドラゴンになったのよ。欲望の力でね!」

「ええ、確かにいたわね。でも、数か月前の帰って来る日にもいたわ。
それで、私が同行を外され、あなたが嵐山さん達と同行する事になったじゃない。
あの時は、確かに人間だった。
どうして、一年前にも黄金のドラゴンになっていたというのよ。
そもそも、あの人が黄金のドラゴンになった理由はいったい……」

「ああ。まずはドラゴンになった経緯を教えてあげるわ。
一年前の日本にいる時、あの男は私を狙っているみたいで、徐々に変な行動を取り始めたわ。
暗い密室で二人っきりになろうとしたり、身体を触って来ようとした。
それで、恐くなって友人に相談したの。
大学で日本語を学んでいた私達だけど、大学の中には、他の科目を学ぶ科学者もいた。
その一人に、欲望を強くする事によって怪物化させる薬を作る人もいたのよ。

毒物で人を殺せば、死体も出るし、刑事事件にもなる。
でも、化け物にしてしまえば、肉体関係を持つ事はないし、記憶も無くなる。
その実験のバイトとして、あの男と異次元に行って、薬を飲ませたのよ。
まさか黄金のドラゴンになって、全世界を壊せるかもしれない兵器になるとはね……。
最初は恐怖に打ち震えていたけど、次第に自分が操れるようになったことを悟ったわ。

その時に今回の攻撃を思い付いたのよ! 
以前からイライラさせられていたシルビアお姉様に復讐しようってね! 
さすがに、一人では行動する気も起きなかったけど、嵐山火焔がいたおかげで吹っ切れたわ!
黄金のドラゴンの威力は凄まじいし、お姉様を憐れな姿にしてやろうってね!
ついでに、黄金のドラゴンを使って、世界を私の玩具にするのも楽しそうだし……」

「で、あの男が一年前に元へ戻った方法は?」

「ああ、欲望が弱かったらしいわね。
もっともっと強い欲求を与える事によって、ドラゴンになる時間は長くなるらしい。
で、今回は原液を飲ませてやったわ! 更に、私の誘惑もプラスしてね♡ 
もう元には戻らないわよ! 私を犯そうとした罰よ! 
せいぜい黄金のドラゴンになって、私に仕えることね!」

キーリアは無邪気な笑顔を見せる。
しかし、オレはその笑顔に恐怖を感じていた。
変態とはいえ一人の人間を怪物にしてしまったのだ。
オレも変態だったとしたらゾッとする話だ。
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