【オススメネット小説】秘められた異次元( シークレットディメンション) ムッツリスケベは異世界を救う!?

猫パンチ

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第一章 『秘められた異次元(シークレットディメンション)』への扉!

第27話 空中の魔法決戦!

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 シルビアさんはキーリアに尋ねる。
キーリアは、なぜシルビアさんを憎んでいるのだろうか。
その理由を尋ねる。

「黄金のドラゴンが一年前に出現した理由は分かったわ。
原因はあなただけど、事故だった事が分かる。でも、今回は違うわ! 
なぜ、この国の人々を攻撃するの? 
私に対しての復讐って、何?」

そう尋ねるシルビアさんに対し、キーリアはイライラした表情で言う。
シルビアさんは、ドSだが、少し天然も入っている。
オレは、そこが可愛いと思うのだが、他の人からしたらイライラするのかもしれない。

「やっぱり気付いてないようね。
私はお姉様が大っ嫌いだったわ! 
五年前に私が初めてクッキーを焼いたときだってそう……。
その後も同じように私を苦しめた」

「何の事? 私は悪い事を何もしていないはずだけど……」

キョトンとするシルビアさんに、キーリアは怒る。
他人を怒らせた事件など、当の本人は覚えてなどいないのだ。
たぶんキーリアだけにしか分からない事なのだろう。
怒っている人物は、周りが見えていないので、その事を相手も知っていると思い込んでいるのだ。
子供にはありがちの理不尽な怒りだった。

「何もしていないですって! 
私が一生懸命に焼いたクッキーを焼いたのに、あなたは全然食べずに、後から美味しいケーキを持って来たじゃない! 
確かに、城のみんなはあなたのケーキを喜んで食べたけど、私のクッキーは誰も食べなかったわ! 

その後、自分で焼いたクッキーを一人で泣きながら食べたわ。
その一回だけじゃない、その後も同じような事が続いた。
私はそのたびに屈辱を味わって来たのよ!」

「そんな、クッキーやケーキくらい、レシピを見れば誰でも作れるわ。
あなただって練習すれば……」

「私はあなたと違うのよ! 
しかも、城のみんなも当てつけのように、私から離れていく。
この国の人間全部が憎かったわ!

だからこの国の人間を苦しめて、苦しめて、苦しめてやるわ!
そうする事で、シルビアお姉様にも精神的なダメージが与えられる。
そして、徐々に肉体的な屈辱へと変えていってあげるわ!」

今、城で起こっている悲惨な出来事とは裏腹に、怒りの原因は大したことではなかった。
確かに大人から見たらそうかもしれないが、十代の子供には深刻な状況に見えるものだ。
シルビアさんの天然の性格も災いしている。

一緒に作り方を教えてあげれば悲劇は回避できた問題だが、本人はレシピを見ただけで美味しく出来るので、キーリアの気持ちを理解できなかったのだ。
そして、長年の怒りが爆発し、嵐山火焔の野望も加わり、今回の事件になってしまったのだった。
シルビアさんはしつこくキーリアの言葉を聞き、十分くらいかかってようやく理解できた。

「確かに私が悪かったかもしれないけど、この国を巻き込んで、ここまでの大騒動を引き起こした事は許せません! 
あなたには罰を与えます。
みんなに前でお尻ペンペンですよ」

城を攻めたという割には軽い罰かもしれない。
しかし、十代の女の子には屈辱であり、きつい罰なのだ。

当然、キーリアは猛烈に反発する。
二人の激しい魔法戦本番が開始されようとしていた。
シルビアさんはキーリアに宣言する。

「もしも、今ここで戦いを止めるというのなら、五回ほどで済むんですよ!」

「ふーんだ、誰が止めるか! 私だって、魔法戦は得意なのよ! 
喰らえ、レーザービーム!」

キーリアの指先から光の光線が放たれた。

「ふん、得意の光魔法ですね。私の氷で拡散してあげますよ、アイスプリズム!」

シルビアさんは、レーザ光線に氷の結晶を盾にすることで、光の屈折を利用して防いだ。
その攻撃は全てが黄金のドラゴンを攻撃する。

(ここでは、魔法攻撃の威力を分かり易く解説します:
冬の寒い日、キーリアが彼氏のドラゴンために熱いコーヒー(九十度前後)を持って来た所、シルビアさんと一緒に楽しく談笑している所を発見! 

憎いシルビアさんにキーリアは思わず持っていた熱いコーヒーをぶっかける。
シルビアさんは冷酷な表情で、ドラゴンの顔を盾にし、攻撃を回避した。
そのため、キーリアの彼氏はかなりのダメージを急所に受ける)

恐るべき攻撃を受けた黄金のドラゴンは、悲痛な叫び声をあげつつも、熱さに耐えていた。
ドラゴンは根性を振り絞り、何とか墜落はしなかった。
シルビアさんはそのドラゴンの表情を見て、キーリアに言う。

「どう? あなたが抵抗するほど、あなたの大切なドラゴンが苦しむのよ! 
もう、降参しなさい!」

キーリアは変顔でシルビアさんを挑発する。

「へ―んだ、やなこった!」

キーリアの表情に、シルビアさんも怒り始めた。氷の魔法で攻撃する。

「なら、喰らいなさい。フリーザボックス!」

人一人を容易に殺せる恐るべき氷柱が、キーリアに降りかかる。

「ふん、ホットライト!」

キーリアの物質を振動させ、さながら電子レンジのように物を高温にする光が、シルビアさんの氷を溶かす。
熱く熱せられた水は、そのままドラゴンに降りかかった。

(シルビアさんが黄金のドラゴンのために作った肉まん。
昼休みに栄養の偏っている彼のために準備されていた。
それを作った事を知っているキーリアは、食べる直前に気を利かして温める。

しかし、キーリアはラップを使わずに、薄いビニールを代わりにしてチンをする。
結果、肉まんは……。そんな精神的ダメージを黄金のドラゴンは受けたのだ)

熱い熱湯がドラゴンのやる気を著しく低下させた。
いや、頭に熱湯を浴び、気を失いかけているようだ。
ふらふらと怪しい飛行をしていた。

オレは、何とかバランスを取り耐える。
周りの状況が分かっていないのか、二人の戦いはヒートアップしていく。
このままでは、黄金のドラゴンはおろか、オレの命も危ない。

「まさか、熱で氷を溶かすとはね。打撃系の攻撃は効かない。
なら、寒さでトドメを刺すだけよ!」

「ふん! 私には、絶対に敗れないバリアがあるのよ! 
シルビア姉様の吹雪なんて怖くないわ!」

お互いに最大の攻防をしようとしていた。
果たして、黄金のドラゴンは耐えられるのだろうか?
シルビアさんとキーリア、お互いの最大の技がぶつかり合う。

「全てを凍らせろ、氷結のブリザード!」

「私を守れ、シャイニングバリア!」

シルビアさんの巨大マグロをさえ新鮮に保つ恐るべき吹雪がアルスター国中に吹き荒れる。
しかし、マイナス四十度の世界でも、キーリアはバリアの力によって耐えていた。
オレは、キーリアの風下にいたので助かったが、黄金のドラゴンは完全に凍り付いていた。

幸い、地上から近い距離だったので、オレとシルビアさん、キーリアに大したダメージは無かった。しかし、黄金のドラゴンはこの吹雪により命を落としたのだ。

黄金のドラゴンが落下した場所は、城でオーク達が戦っている付近だった。
そのため、しばらくした後、黄金のドラゴンはオーク達によって美味しく食べられました。
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