【オススメネット小説】秘められた異次元( シークレットディメンション) ムッツリスケベは異世界を救う!?

猫パンチ

文字の大きさ
38 / 302
第二章 クラン街の悪夢

第35話 絶体絶命?

しおりを挟む
シルビアさん自ら舌を絡めてきたのだ。
昨日のシルビアさんのキスは舌を入れてはきたがぎこちなく初めてを思わせるものだったが、このキスは熟練したキスだったのである。

オレはそれに気付いたが、キスがあまりにすごかったために判断が一瞬遅れてしまった。
キスを終えてから、オレはシルビアさんに問い詰める。

「お前、シルビアさんではないな! シルビアさんはこんなキスは出来ない!」

そう言って涙ながらにすごむオレだが、キスの余韻が残っており、思い出して顔が赤くなる。
偽物のシルビアさんは手を振って偽物じゃないと主張するが、声は一切出さなかった。

まるで謎の少女やあの女子高生のように……。
そう思うと、とたんに目の前にいるシルビアさんがマネキンのような偽物に思えて来た。

声を出さないのは、声を出せない理由があるのではないか? 
オレはシルビアさんに声を出すように強めに尋ねる。

「本物のシルビアさんはどこだ? お前は声を出せ無い偽物なんだろ?」

シルビアさんは手で違うという表現をしていたが、オレが疑うのを見て、次第に本性を出し始めた。
可憐だった偽物のシルビアさんの顔は、次第に黒髪の女子高生の顔になっていった。

顔が完全に変わった時には、醜悪な顔になっていた。
声は百年の恋も冷める野太い男の声だった。

ああ、この声では声は出せんわ。
どんなに可愛らしくしてもばれるだろ。

「くそう! もう少しで騙せると思ったのに……。キスでばれるなんて……」

「ふん、シルビアさんがあんなマニアックなキスをするわけないからな! 
確かに、して欲しいと思ってはいたが、いきなりできるわけないだろ! 
貴様はいったい誰だ?」

「そうだな。インキュバス・サキュバスと言えば分かるかな? 
君達の世界では有名なはずだが……」

「サキュバスだって? 確か、美女の姿に変身して、男を誘惑する化物だろ。
なるほど、それでオレを誘惑して来たというわけか。シルビアさんはどこにいる? 
お前が隠したんだろ?」

「安心しろ。女は現実世界に帰した。ターゲットはお前だけだ。
お前の精気が取れなかったのは残念だが、別に大した問題じゃない。
死ぬ方法が変わるだけだからな。

お前が誘惑に屈すれば、精気を絞り取ってその日の内に死ぬ。
お前が誘惑に屈しなければ、この異世界に一人残していくだけだ。
今は現実世界と繋がっているが、次第に行動が限られて来る。

一週間もすれば、餓死か衰弱死かのどちらかになるだろう。
いずれは、あの時に誘惑に応じていれば、と嘆く事だろうよ。

お前は異次元を生きる者にとっては脅威の存在だからな。
じゃあな、異次元の守護者さんよ」

そう言って、美女の姿をしたサキュバスは消えていった。
赤い空をしたおかしな荒野の広がる絶望的な世界。

そこに唯一ある人気の全くないような静かな小さい街の中でオレは一人残されていた。
孤独と絶望だけがある世界でオレはどうするのだろうか? 

さて、これからどうしようと思っていると、シルビアさんと思われる人からの手紙を発見した。
その手紙の内容はこうだ。

「私は今、現実世界の日本にいます。
眠っていたら、いつの間にか日本のあなたの部屋で寝ていました。

不思議な事に、昨日の昼頃にお母様がお茶を飲もうとした所、ひとりでに落ちて割れたそうです。
そして、掃除をしたと言っていました。

私の気のせいかもしれませんが、さっきまでいた異世界は日本の部屋と繋がりがあるかもしれません。

もし可能であれば、この手紙や別の紙に何か言葉を書いてください。
手紙から手を放せば、私が見えるようになるかもしれません」

オレはしばらく疑ったが、他に助けもなさそうなので思い切って助けを求めてみた。
決死の思いでこう書いた。

「シルビアさん、どうやら異次元の魔物に襲われたらしい。
今のところ身体に外傷はないが、異世界から帰る事が出来ず衰弱死してしまう危険があります。

魔物の名前は、インキュバス・サキュバスという魔物で、オレを襲って来たけど倒そうとしたら、異世界から消えるようにして逃げたよ。

どうしたらいいか分からない。
とりあえずギンロウに相談してください。
日本からアルスター王国ならインターネットが繋がるはずだから……」

果たして、返事は来るのだろうか?
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜

桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。 上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。 「私も……私も交配したい」 太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

処理中です...