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第三章 七人の赤い悪魔
第63話 真の敵出現!
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レッドキャップは攻撃をかわし、オレに迫って来る。
オレはナイフ攻撃をするが、飛んでいるレッドキャップは速く捕らえることも出来ない。
更に、攻撃が当たったとしてもレッドキャップが回転している中心部でなければ、致命的なダメージは与えられない。
やはりレッドキャップの回転は速く、高速のナイフ投げでさえ、ダメージを与えるのがやっとのようだ。
このままオレが攻撃を当てられずに逃げるだけならば、いずれはオレの体力が無くなり、動けなくなった所を攻撃されてしまい負けるだろう。
いくら戦闘のプロである嵐山に勝った経験があるといっても、お互いが万全の状態であった時だからだ。
今は、レッドキャップにこの空間に引きずり込まれ、二日間以上をずっと寝ずに戦っているのだ。
確かに休憩をとった時もあるが、いつ魔物に襲われるかもしれない緊張感の中にいるのでは、それほど体力も回復していない。
持久戦になったら負けてしまう。
なんとか、レッドキャップの隙を付き、戦いを終わらせなければならない。
普段は、人や魔物を傷付けないようにしているオレだったが、実力が拮抗した相手であり、二日間の緊張感から解放されたいという思いが、オレの決意を打ち砕いていた。
今のオレは魔物が隙さえ見せれば、殺しかねないほど追い詰められていたのだ。
レッドキャップも最初から手加減などしていない。
奇襲や弱点を付いて来る事など平気でしている。
体力と筋力を武器にして、オレをどんどん追い込んでいく。
攻撃も当たらず、力で押して来る敵に、オレは壁際まで追い詰められた。
城の外まで飛ばされれば、高い城壁から落とされる事によってオレの命は無いが、かろうじてそれだけは免れていた。
追い詰められた事で、オレはレッドキャップの対処法を思い付いく。
まだ試していない防御法があったが、それはかなり危険な賭けだった。
しかし、対処法が思い浮かぶと、どんなに危険だとしてもそれをしようと身体が動く。
オレはレッドキャップのオノによる攻撃をギリギリで避けようとする。
体をひねり、最小限の動きで避ける事により、相手が避ける事の出来ない攻撃が可能となるのだ。
レッドキャップはオレの動きを見て判断したのか、その行動さえも予測し、回転しているバランスを崩す事により、変化球のように変化してオレを攻撃して来た。
この変化による攻撃は厄介だったが、オレはその変化の事も計算に入れていた。
変化した瞬間、ナイフで攻撃する。
攻撃は決まらないが、変化はあまりせず攻撃を回避する事ができる。
ドッスという大きな音が腹に響く。
レッドキャップのオノは、壁を攻撃したはずだが、あまりにも近いので判断がし難かった。オレの計画がうまくいっていれば、オノの一撃によって、刃が壁にめり込み動きが止まるはずだ。
攻撃を受けたかどうかを確認する暇もなく、オレはレッドキャップ目掛けて攻撃する。
オレの投げたナイフが、火薬の爆発によって加速し、レッドキャップを貫いていた。
その光景を見て、初めて攻撃を避けていた事に気付いた。
レッドキャップは腹に大穴を空け呻いている。
ダメージを受けたが即死ではないため、まだ動けるのだ。
倒れて呻いているレッドキャップを近くで見るとある事に気付いた。
レッドキャップ(ナイフ)は愛嬌のある顔をしていたが、このレッドキャップは人格が違うかのように醜悪な顔をしていた。
全て、別の魔物だったのだろうか?
オレがそう思い見つめていると、その醜悪なレッドキャップが語りかけて来た。
いや、実際に醜悪な者が取り付いているのだ。
「ふひひひひ、まさが、このレッドキャップが十歳の子供に負けるなんてね」
オレはその声を知っていた。かつてギンロウを苦しめたインプという下級悪魔だ。
ご主人様から魔力をもらわないと、自然に消滅するという雑魚だが、生存し続ける方法はある。
誰かと結婚するか、魔力をもらえる魔術師を捜す事だ。
以前は、キーリアから魔力をもらっていたので生存していたが、キーリアも雑魚と見限った奴だ。
おそらくキーリアは存在さえも覚えてはいないだろう。
もう誰もが、とっくに消えたと思っていた奴だろう。
オレはかろうじて覚えていた。
オレはある事が気になり、尋ねる。
「お前、まさか結婚できたのか?」
「ふん、残念ながらまだ……」
インプは悲しい顔をして答える。それだけでこいつの苦労が見てとれた。
インプは気を取り直して答える。
「しかし、私に魔力と能力を授けてくれる優しい女性に出会ったのだ!
そのおかげで、この怪力だけの化け物レッドキャップをここまでの魔物に変えていたのだ。私の素晴らしい亜空間を使ってね。
まず、引きずり込んだ者を子供の姿に変え、亜空間に入って来た敵の人数分だけレッドキャップを増やしたのだ。
それだけでも恐ろしいのに、この化物はなかなか武器を扱うのがうまい。
そこで私が考え出したのが、武器を盗んで奴に使わせて襲うという戦術なのだよ。
たとえ、元々の亜空間を土台にしているといっても、ここまでの亜空間を作り出せる者はそういまい。
誤算だったのは、お前の仲間を襲って倒したのに、お前たちが来るのが一ヶ月も後だった事だ。かなり待ちくたびれたぞ!
まあ、目的は達成されたから良いとするか……。
本来のレッドキャップ(アックス)を倒したとしても調子に乗らない方が良いぞ。
最後のレッドキャップ(太刀)は予想を超えてより強力になっている。
お前達五人が束になっても勝てないだろう!
私は、お前達が苦しむ所を見物させてもらうよ!」
インプとなった赤い魔物は、灰が散るようにして消えていった。
その後に、光る牙が落ちていた。
オレはナイフ攻撃をするが、飛んでいるレッドキャップは速く捕らえることも出来ない。
更に、攻撃が当たったとしてもレッドキャップが回転している中心部でなければ、致命的なダメージは与えられない。
やはりレッドキャップの回転は速く、高速のナイフ投げでさえ、ダメージを与えるのがやっとのようだ。
このままオレが攻撃を当てられずに逃げるだけならば、いずれはオレの体力が無くなり、動けなくなった所を攻撃されてしまい負けるだろう。
いくら戦闘のプロである嵐山に勝った経験があるといっても、お互いが万全の状態であった時だからだ。
今は、レッドキャップにこの空間に引きずり込まれ、二日間以上をずっと寝ずに戦っているのだ。
確かに休憩をとった時もあるが、いつ魔物に襲われるかもしれない緊張感の中にいるのでは、それほど体力も回復していない。
持久戦になったら負けてしまう。
なんとか、レッドキャップの隙を付き、戦いを終わらせなければならない。
普段は、人や魔物を傷付けないようにしているオレだったが、実力が拮抗した相手であり、二日間の緊張感から解放されたいという思いが、オレの決意を打ち砕いていた。
今のオレは魔物が隙さえ見せれば、殺しかねないほど追い詰められていたのだ。
レッドキャップも最初から手加減などしていない。
奇襲や弱点を付いて来る事など平気でしている。
体力と筋力を武器にして、オレをどんどん追い込んでいく。
攻撃も当たらず、力で押して来る敵に、オレは壁際まで追い詰められた。
城の外まで飛ばされれば、高い城壁から落とされる事によってオレの命は無いが、かろうじてそれだけは免れていた。
追い詰められた事で、オレはレッドキャップの対処法を思い付いく。
まだ試していない防御法があったが、それはかなり危険な賭けだった。
しかし、対処法が思い浮かぶと、どんなに危険だとしてもそれをしようと身体が動く。
オレはレッドキャップのオノによる攻撃をギリギリで避けようとする。
体をひねり、最小限の動きで避ける事により、相手が避ける事の出来ない攻撃が可能となるのだ。
レッドキャップはオレの動きを見て判断したのか、その行動さえも予測し、回転しているバランスを崩す事により、変化球のように変化してオレを攻撃して来た。
この変化による攻撃は厄介だったが、オレはその変化の事も計算に入れていた。
変化した瞬間、ナイフで攻撃する。
攻撃は決まらないが、変化はあまりせず攻撃を回避する事ができる。
ドッスという大きな音が腹に響く。
レッドキャップのオノは、壁を攻撃したはずだが、あまりにも近いので判断がし難かった。オレの計画がうまくいっていれば、オノの一撃によって、刃が壁にめり込み動きが止まるはずだ。
攻撃を受けたかどうかを確認する暇もなく、オレはレッドキャップ目掛けて攻撃する。
オレの投げたナイフが、火薬の爆発によって加速し、レッドキャップを貫いていた。
その光景を見て、初めて攻撃を避けていた事に気付いた。
レッドキャップは腹に大穴を空け呻いている。
ダメージを受けたが即死ではないため、まだ動けるのだ。
倒れて呻いているレッドキャップを近くで見るとある事に気付いた。
レッドキャップ(ナイフ)は愛嬌のある顔をしていたが、このレッドキャップは人格が違うかのように醜悪な顔をしていた。
全て、別の魔物だったのだろうか?
オレがそう思い見つめていると、その醜悪なレッドキャップが語りかけて来た。
いや、実際に醜悪な者が取り付いているのだ。
「ふひひひひ、まさが、このレッドキャップが十歳の子供に負けるなんてね」
オレはその声を知っていた。かつてギンロウを苦しめたインプという下級悪魔だ。
ご主人様から魔力をもらわないと、自然に消滅するという雑魚だが、生存し続ける方法はある。
誰かと結婚するか、魔力をもらえる魔術師を捜す事だ。
以前は、キーリアから魔力をもらっていたので生存していたが、キーリアも雑魚と見限った奴だ。
おそらくキーリアは存在さえも覚えてはいないだろう。
もう誰もが、とっくに消えたと思っていた奴だろう。
オレはかろうじて覚えていた。
オレはある事が気になり、尋ねる。
「お前、まさか結婚できたのか?」
「ふん、残念ながらまだ……」
インプは悲しい顔をして答える。それだけでこいつの苦労が見てとれた。
インプは気を取り直して答える。
「しかし、私に魔力と能力を授けてくれる優しい女性に出会ったのだ!
そのおかげで、この怪力だけの化け物レッドキャップをここまでの魔物に変えていたのだ。私の素晴らしい亜空間を使ってね。
まず、引きずり込んだ者を子供の姿に変え、亜空間に入って来た敵の人数分だけレッドキャップを増やしたのだ。
それだけでも恐ろしいのに、この化物はなかなか武器を扱うのがうまい。
そこで私が考え出したのが、武器を盗んで奴に使わせて襲うという戦術なのだよ。
たとえ、元々の亜空間を土台にしているといっても、ここまでの亜空間を作り出せる者はそういまい。
誤算だったのは、お前の仲間を襲って倒したのに、お前たちが来るのが一ヶ月も後だった事だ。かなり待ちくたびれたぞ!
まあ、目的は達成されたから良いとするか……。
本来のレッドキャップ(アックス)を倒したとしても調子に乗らない方が良いぞ。
最後のレッドキャップ(太刀)は予想を超えてより強力になっている。
お前達五人が束になっても勝てないだろう!
私は、お前達が苦しむ所を見物させてもらうよ!」
インプとなった赤い魔物は、灰が散るようにして消えていった。
その後に、光る牙が落ちていた。
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