【オススメネット小説】秘められた異次元( シークレットディメンション) ムッツリスケベは異世界を救う!?

猫パンチ

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第四章 白と黒の遭遇

第72話 ダブルドS

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 シルビアさんがセクハラ紛いの行動をしていると、山口美香の意識ははっきりして来た。
やはりシルビアさんは手加減していたらしく、山口美香はすぐに回復していた。

「何しているんですか! 
悪かったですね、どうせ貧乳ですよ! 
あれ、身体が変化しない?」

山口美香は、身体を変化させて攻撃しようとしたが、薬を服用された為にもう変化する事は無い。
どうやら研究は成功した様だ。

「ふふふ、敵地のド真ん中で、素っ裸状態。
どうしますか? 許しを請い、今までの非礼を詫びるというのなら、ドMになるだけで許してあげますよ。
最初はちょっと痛いけど、しばらくしたら痛みが気持ち良くなって来るらしいですから実験体として……」

シルビアさんは玩具の鞭を構える。
新しい武器を手に入れて、いろいろ訓練していた。
山口美香は、自分が絶対絶命のピンチに陥った事を悟り、田舎口調になる。
都会で生活する為に、口調を訓練していた様だが、恐怖で自が出てしまったらしい。

「ひいいい、そんな身体になったら、お嫁にいけねえだ! 
私はあの黒い服の人に脅されていただけです。
本当は不倫なんてしたくも無かったけど、身体の変化を止めるために仕方なく誘惑しただ。
許して下さいませ!」

「私の事を負け犬呼ばわりした事はどうするつもり? 
ふふふ、この可愛い顔を泣き面にしてあげたい気分よ!」

シルビアさんは鞭を使い、山口美香の顔を上げさせる。

「ひいいい、負け犬なんて嘘だ。
本当はお姉様の美しさに嫉妬していただけだ。
この胸、この尻、この凛々しさ。私が長年憧れていたボディなんです。
どうか、許して下さいませ!」

「あーん、そんな顔されたら、許そうと思っても許せなくなっちゃうわ。
もっともっと虐めたくなっちゃう!」

「同感ね!」

シルビアさんが山口美香を拷問し、黒沢エレンの居場所を吐かせようとしていると、黒沢エレン本人が異次元空間を使い、オレ達の目に姿を顕わした。
シルビアさんは動じること無く言う。こいつの行動パターンは読めて来たようだ。

「黒沢エレン、飛んで火に入る夏の虫とはお前の事です。
居場所を吐かせる手間が省けましたよ。
ここで決着をつけさせてもらいます!」

「そんな事より、早く山口美香ちゃんを痛めつけましょう。
セクシーな格好をして、泣きながら許してと言うまで」

「そうですね! とりあえず一時休戦と行きましょうか」

こうして山口美香は、シルビアさんと黒沢エレンさんの手により、セクシーな格好(バニーガールとメイド服、ちょっと破れているセーラー服等)に着せかえられ、たびたび許してとお願いしていた。
二人の気が済むまで拷問は続けられるのだ。

「許してお願い!」

「そんな返事では駄目よ。言葉を伝えるのに必要なのは気持ち。
気持ちが今の言葉には伝わっていないわ。ほら、もう一度!」

「あーん、許して・お・ね・が・い・♡」

「だいぶ良くなったわ。でも格好と合っていない。
次はこれを着なさい! 奇跡の瞬間が撮れるまで続けるのです!」

オレは黙って三人を見ていたが、さすがにしびれを切らして尋ねる。
バルベロは、今日の仕事を終えて合流したのだ。
オレから事情を聞き、何があったかを悟っていた。

「後どのくらいで終わりますか?」

二人はハモって言う。
中々気が合っていた。
こうして並んで見ると姉妹の様だ。

「もう少し!」

「もう少しで、山口美香ちゃんがお嫁に出しても恥ずかしくないドMに成長するんです」

「これなら、旦那さんも大喜びになると思いますよ!」

オレとバルベロは、二人の気が済むまで待つ事にした。
風呂に入ったり、食事の準備をしたりして待つ。
こだわる時は、とことんまでこだわるタイプの二人だった。
バルベロは食事の準備をしながら言う。
どうやら黒い服を着た女性と知り合いの様だ。

「はあ、シルビアも黒沢エレンも私の予想を超えて変人だったわ。
まあ、似ているのは仕方のない事だけど……」

「どうして二人は似ているんだ。性格も、スタイルも、容姿までそっくりだぞ。
シルビアさんとキーリアが似ているのは姉妹だから分かるが、黒沢エレンは全くの他人だろ!」

「あー、うー、他人と言えば他人。
でも、親族と言えば親族なんですよ。
その話はのちほど……」

「オレには言い難い事か?」

「まあ、ちょっとは……。
あなたがいたアルスター王国は、本当の異世界ではないんですよ。
異世界と言えますけど、誰かが作った巨大な異次元世界なんです。

今、異次元世界は二種類に分かれています。
誰かが意図的に作り出した異次元世界と、元々昔からある異次元世界にね。

私はどちらも探していますが、昔からある異次元世界を発見する事は出来ませんでした。
誰かが意図的に作った異次元世界なら、目的、発生タイミング、場所等あらかじめ予測できるのですが、自然に発生している異次元世界は完全にランダムなんです。

仮に、誰かがそういう異次元に行けたとしても、別の機会に行こうとしてもいけないのです。
全く同じ方法や日付を考慮しても辿り着けません。
しかし、数十年前に大発見がありました。

黒沢エレンとそのほかの科学者十一人が私の製造に携わったのですが、その過程で発見し生まれたのが異次元空間を作り出す能力なのです。
当時、黒沢エレンが開発していたのは私の人工知能。

しばらくは開発がうまくいかず苦戦していたようです。
そこで彼女が提案した方法が、人間の脳と自分の製作した電子頭脳を置き換えていくという方法です。
生物学などでは当たり前の事ですが、自然界の物を真似して実物そっくりに作り出す方法なのです。

すでに見本があるので、それを真似していく事は、一から物を作り出すよりはるかに簡単なんですよ。
人間の脳を徐々に機械に置き換えていくこの方法は成功しました。
そして、黒沢エレンは人間の可能性を広げる発見をしたのです。

それこそが異次元空間の発見です。
ある程度のエネルギーの集中している場所を使えば、自分の考えている理想の世界にする事ができる。
もちろん新しい生物や広大な世界を作り出す事は出来ませんが、エネルギーに応じてある程度まで空間を作り出す事ができるのです。

エネルギーをうまく振り分ける事により、動く生物らしき物を作ることも可能です。
自分の意思を持つ生物は作れませんが、オリジナルがいれば複製も出来ますし、簡単な機械的な動作の物なら製造可能です」

「じゃあ、アルスター王国は、誰かによって作られた世界と言う事か?」

「ええ。家の設計と同じように、異次元空間もある程度の設計が必要なのです。
エネルギーの流れやエネルギーの供給源、異次元空間の自然法則など、いろいろ複雑な規則が必要なのです。
自然に異世界が発生する場合もありますが、定期的に行き来できるという事は、誰かが意図的に作り出したという事でしょうね。

アルスター王国を作ったのが誰かは分かっていません。
おそらく日本政府の関係者の誰かが数年かけて作ったのでしょう。
恒久的に発生するエネルギーと知識があれば、異次元空間を作り出すことは可能ですからね。
ただ、相当複雑で難しい物ですけど……」

「そんなに複雑なのか?」

「ええ。
さすがにシステムをかじっている程度では、簡単な亜空間を作るのも無理でしょう。
まして、自分でイメージした世界を自由自在に変えられるなんて本来ならできません。

しかし、黒沢エレンはそれを可能にした。
人間というエネルギー源を元に、頭の中で考えた事を現実に変える薬を作り出した。

そう、山口美香に投与したのは、自分の身体自身を異次元空間に変え、頭の中でイメージした異次元世界に変える能力だったんです。
ちょっと分かり辛いですが、ちゃんと条件もクリアしていますからね」

「じゃあ、ジ―クが山口美香に飲ませた薬は何だ?」

「人間の脳と異次元空間を一時的に遮断する薬ですよ。
一度元に戻ってしまえば、彼女自身で亜空間を作れない以上、身体が変化する事はありませんよ」

オレとバルベロが話をしていると、黒沢エレンが話に加わって来た。

「なるほど。そう言う事か。
それは盲点だったわね。しらじらしいバルベロちゃん♡」

山口美香を調教しているが、オレ達の話も聞いていた様だ。
何とも食えないおばさんだ。

「あら、山口美香の撮影会はもう良いの? 
彼女は、どことなく私に似ているから弄り倒したいのでしょうに……」

「そうね。でも、あなたこそ良いの? 私を倒さなくて。
小うるさい日本政府から逮捕を命令されているんでしょう?」

「私自身は、あなたの事をある程度知っている。
あなたを恐れているのは、何も知らない臆病者だけよ!」

「まあ、私はあなたのお母さんだしね。同情してくれているのかしら。助かるわ!」

「そう言う事。警戒はしているけど、今倒す必要はないわ!」

「そう。じゃあ、食事にしましょうかね!」

黒沢エレンは勝手にテーブルに着き、食事を要求して来る。
子供の様にテーブルを叩き、食事を要求して来た。
随分図々しいおばさんだ。

「今、あなたの図々しさに殺意が沸いたけどね……」

オレもバルベロと同じ意見だった。
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