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番外編エピソード 蟻と象の戦い!
Aー4 放課後デート
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私達は村はずれのレストランに辿り着いた。
デートをしているふりをして、私達が村から逃げようとしている事を悟らせないためだ。
弘毅は一度村から出て駆け落ちする事を提案した。
その時点で、彼はいつ殺されてもおかしくない状況なのだ。
何とか話題を変えつつ、謎の監視者が弘毅を見逃す様にしなければならない。
とはいえ、このレストラン内なら、二人の会話を聞き取る事は容易に出来ない。
私は改めて弘毅に尋ねる。
「駆け落ちか……。
気持ちは嬉しいけど、駆け落ちした二人の末路はかなり厳しいわよ。
どちらも殺されて終わりが良いとこよ。本当に、その事が分かっているの?」
私はそう尋ねながら、弘毅を助けるために筆談を促す。
人が多いとはいえ、誰かが盗聴している可能性は高い。
村人の何人かは、ここで働いたり、食事をしたりしているのだ。
監視者が防犯カメラをチェックする可能性もある。
防犯カメラ自体は位置が把握できるし、性能もそれほど良くは無い。
会話は聞き取れても、筆談までは見えないだろう。
私はこう書いて、弘毅に見せる。
[とりあえず決心が鈍っているふりをして。
駆け落ちを止めようとしている事が分かれば、あなたを殺す事は無いと思うから。
私は本当にあなたさえ助かれば良いと思っている。
私の事が本当に大切なら、二十年間あなたを待ち続けられる夢を見させてよ、お願い!]
弘毅はそれを読んだ後、理解したのかこう語り出す。
「うーん、そうか……。
命の危険があるのか。じゃあ、やめようかな!
キミを悲しませるだけの様だし……」
弘毅は言葉とは裏腹に、手紙にこう書いた。
[俺は本気だよ! キミと一緒にこの村を脱出する!
まだ確かではないが、キミが逃げる方法が見付かったんだ。
可能性はまだ低いけど、キミが協力してくれるならできるかもしれない。
キミも本気になってくれ!]
私は手紙を読みながら答える。
「そうそう、今は二人っきりの時間を楽しみましょう♡
そして、私の決心が付いたら二人で愛し合う為にホテルへ♡」
私は弘毅が言う方法が気になった。
命がかかっている以上、生半可な方法では駄目なのだ。
[分かったわ。とりあえず逃げる方法を教えて。
言っておくけど、他の場所へ行って助けを求めるとかは無駄だから。
すでに弁護士まで用意されていて、私が訴えた場合も村の連中が有利になる様に計画されている。
裁判には負けた上に、私とあなたを監禁して村の都合の良いように処理されるわ。
私は元々の『色欲』になり、あなたは死体になるのよ。
私が計画を聞いて、無理と判断した時は諦めてね。
そして、私の我儘だけど、二十年後に私と結婚して欲しい。
そういう約束をして!]
私は自分の正直な気持ちを書いた。
もしも、本当に二十年後に弘毅が来てくれるのなら、私はその二十年間頑張れる。
たとえその約束が果たされないとしても……。
弘毅は照れるふりをしてこう語る。
「それはまだ早いよ。お互いを知り合う時間が欲しい。
それに、オレ達はまだ中学生だろ。焦っては駄目だよ!」
弘毅はそう言いつつ、こう書く。
[分かったよ。キミが不可能と思った時は、キミを二十年後に迎えに行く。
だが、まずは俺の計画を聞いて欲しい]
私はその手紙を見た時点で涙が出そうになった。
そうか、二十年後は幸せになれるんだと思って……。
うろたえつつもちゃんと返事を返す。
「分かっているわ。
私はじっくりと獲物を切り殺すタイプだから、焦るのが一番危険な行為なのは分かっている。
怒り、憎しみ、悲しみ、喜び、欲望、どれもが焦りを生じさせる感情よ。
これを制してこそ、成功への道が開けるのだわ!」
私はそう本心を語りながら、計画を聞きたいと考える。
自分が諦めかけていたのに、弘毅はどんな間抜けな答えを提案するだろうか?
それとも、起死回生の切っ掛けになるだろうか?
どちらの場合も私を喜ばせる事になるだろう!
仮に、弘毅が間抜けな奴なら、私を悲劇のヒロインに仕立て上げ、弘毅を二十年後まで私の虜にすればいいのだ。
後ろめたさのある奴は、ある程度コツを掴めば操り易い。
起死回生の提案ならば、眠っていた私の好奇心が目覚めるだろう。
そうなれば、意識しなくてもすらすらと対抗策が思い浮かぶだろう。
私は好奇心を抱いてこう書いた。
[では、あなたの言う駆け落ち計画を教えてください]
弘毅は何も答えなかった。そこまでの余裕はもはや無い。
真剣に自分の考えた計画を書き始めた。
私は真剣な彼の顔を見て、可愛いと感じる。
とりあえず書き終わるまで人を来させたくないし、自分の好きなメニューを多めに注文しておくか。
私は隣の席へ移動し、店員を呼び付けて料理を要求する。
後で、友達が来るからと言っておけば、八人位の席を取るのは余裕だ。
両サイドをキープしておく事で、監視の客と従業員の偵察両方を防ぐ事ができる。
ちょっとマナー違反だが、雨の日だし学校帰りの時間は人も少ない。
こんな無理矢理な方法も許される。
私は周りに警戒しつつ、弘毅が計画を書き終わるのを待っていた。
[この村は、ダム建設の候補地に指定されている。
まだ確実ではないが、数年後に候補地の村を潰してダムを造るらしい。
村自体が無くなれば、キミが身体を張って無理矢理有能な子孫を残す必要は無くなるはずだ。
そうなれば、キミは自由になれる!]
私はこの文章を見て、いろいろ可能性を探っていた。
とりあえずラブラブの恋人の振りをして、ラブレターの感想を述べる。
「キャ―、なかなか良い文章ね。面白い考え方だわ。
確かに、この告白は私の心を燃え上がらせるわ! 両方の意味でね♡」
私は弘毅の書いた文章を見ながら、何かが吹っ切れたような感覚を覚える。
おそらく、今まで村を復興させるために犠牲は仕方ないと考えていたのだろう。
しかし、お母さんや私の犠牲の上に成り立つ村など意味があるのだろうか?
私の答えは決まっている。
それが理解でき、更に村を滅ぼす方法も考えついた。
もはや、この村に何の未練もない。
お母さんと妹達が幸せに生きられるのなら、村の一つや二つ消滅しても痛くは無い。
せめて、村人の命を守る事くらいは計算に含めた。
ほぼ一瞬で考えついた計画を、弘毅に伝える。
[ありがとう、弘毅君♡ 私の決心は決まったよ。
あなたと一緒にずっと生活したい!
詳しい計画はのちほど話すわ。
まずは、一緒にデートしましょう♡]
この状況なら、今後のデートの計画を普通に話し合うだけで十分だった。
時間は多少かかるが、デートをしながら計画を推し進めれば良い。
村人には分からない様にして、徐々に村を滅ぼす事にするのだ。
弘毅は、私の文章を見てこう尋ねる。
「じゃあ、まずはデートでもしようか? どこに行きたい? 動物園? それとも川?」
「私、川が良い! そこでキャンプしたり、お魚取って食べたりしたい。
そして、夜は打ち上げ花火でもしましょう。ああ、ロマンチックだわ♡」
「良いね。俺はキャンプし易い場所とか知らないんだけど、キミに頼んでも良いかな?」
「もちろん! 食事も、テントも、花火も私が用意するね。
私、打ち上げ花火が大好きだから、いっぱい持って来るね。トラックごと」
「うわー、さすがに都会の子とは違うね。
俺のおじさんにトラックを運転してもらうように頼んでおくよ」
「うん、ホント楽しみね♡」
私は二人で書いた手紙を灰皿で燃やす。
「この手紙は、小さなキャンプファイヤーという事で燃やしておきましょう。
ああ、二人の愛の様に激しく燃え上がっているわ♡」
「綺麗だ……。でも、エレンの方が綺麗だよ」
「いや―ん、お約束を言っちゃ駄目よ♡」
こうして、弘毅とのデートが決まった。
二人の関係はどうなるのだろうか?
デートをしているふりをして、私達が村から逃げようとしている事を悟らせないためだ。
弘毅は一度村から出て駆け落ちする事を提案した。
その時点で、彼はいつ殺されてもおかしくない状況なのだ。
何とか話題を変えつつ、謎の監視者が弘毅を見逃す様にしなければならない。
とはいえ、このレストラン内なら、二人の会話を聞き取る事は容易に出来ない。
私は改めて弘毅に尋ねる。
「駆け落ちか……。
気持ちは嬉しいけど、駆け落ちした二人の末路はかなり厳しいわよ。
どちらも殺されて終わりが良いとこよ。本当に、その事が分かっているの?」
私はそう尋ねながら、弘毅を助けるために筆談を促す。
人が多いとはいえ、誰かが盗聴している可能性は高い。
村人の何人かは、ここで働いたり、食事をしたりしているのだ。
監視者が防犯カメラをチェックする可能性もある。
防犯カメラ自体は位置が把握できるし、性能もそれほど良くは無い。
会話は聞き取れても、筆談までは見えないだろう。
私はこう書いて、弘毅に見せる。
[とりあえず決心が鈍っているふりをして。
駆け落ちを止めようとしている事が分かれば、あなたを殺す事は無いと思うから。
私は本当にあなたさえ助かれば良いと思っている。
私の事が本当に大切なら、二十年間あなたを待ち続けられる夢を見させてよ、お願い!]
弘毅はそれを読んだ後、理解したのかこう語り出す。
「うーん、そうか……。
命の危険があるのか。じゃあ、やめようかな!
キミを悲しませるだけの様だし……」
弘毅は言葉とは裏腹に、手紙にこう書いた。
[俺は本気だよ! キミと一緒にこの村を脱出する!
まだ確かではないが、キミが逃げる方法が見付かったんだ。
可能性はまだ低いけど、キミが協力してくれるならできるかもしれない。
キミも本気になってくれ!]
私は手紙を読みながら答える。
「そうそう、今は二人っきりの時間を楽しみましょう♡
そして、私の決心が付いたら二人で愛し合う為にホテルへ♡」
私は弘毅が言う方法が気になった。
命がかかっている以上、生半可な方法では駄目なのだ。
[分かったわ。とりあえず逃げる方法を教えて。
言っておくけど、他の場所へ行って助けを求めるとかは無駄だから。
すでに弁護士まで用意されていて、私が訴えた場合も村の連中が有利になる様に計画されている。
裁判には負けた上に、私とあなたを監禁して村の都合の良いように処理されるわ。
私は元々の『色欲』になり、あなたは死体になるのよ。
私が計画を聞いて、無理と判断した時は諦めてね。
そして、私の我儘だけど、二十年後に私と結婚して欲しい。
そういう約束をして!]
私は自分の正直な気持ちを書いた。
もしも、本当に二十年後に弘毅が来てくれるのなら、私はその二十年間頑張れる。
たとえその約束が果たされないとしても……。
弘毅は照れるふりをしてこう語る。
「それはまだ早いよ。お互いを知り合う時間が欲しい。
それに、オレ達はまだ中学生だろ。焦っては駄目だよ!」
弘毅はそう言いつつ、こう書く。
[分かったよ。キミが不可能と思った時は、キミを二十年後に迎えに行く。
だが、まずは俺の計画を聞いて欲しい]
私はその手紙を見た時点で涙が出そうになった。
そうか、二十年後は幸せになれるんだと思って……。
うろたえつつもちゃんと返事を返す。
「分かっているわ。
私はじっくりと獲物を切り殺すタイプだから、焦るのが一番危険な行為なのは分かっている。
怒り、憎しみ、悲しみ、喜び、欲望、どれもが焦りを生じさせる感情よ。
これを制してこそ、成功への道が開けるのだわ!」
私はそう本心を語りながら、計画を聞きたいと考える。
自分が諦めかけていたのに、弘毅はどんな間抜けな答えを提案するだろうか?
それとも、起死回生の切っ掛けになるだろうか?
どちらの場合も私を喜ばせる事になるだろう!
仮に、弘毅が間抜けな奴なら、私を悲劇のヒロインに仕立て上げ、弘毅を二十年後まで私の虜にすればいいのだ。
後ろめたさのある奴は、ある程度コツを掴めば操り易い。
起死回生の提案ならば、眠っていた私の好奇心が目覚めるだろう。
そうなれば、意識しなくてもすらすらと対抗策が思い浮かぶだろう。
私は好奇心を抱いてこう書いた。
[では、あなたの言う駆け落ち計画を教えてください]
弘毅は何も答えなかった。そこまでの余裕はもはや無い。
真剣に自分の考えた計画を書き始めた。
私は真剣な彼の顔を見て、可愛いと感じる。
とりあえず書き終わるまで人を来させたくないし、自分の好きなメニューを多めに注文しておくか。
私は隣の席へ移動し、店員を呼び付けて料理を要求する。
後で、友達が来るからと言っておけば、八人位の席を取るのは余裕だ。
両サイドをキープしておく事で、監視の客と従業員の偵察両方を防ぐ事ができる。
ちょっとマナー違反だが、雨の日だし学校帰りの時間は人も少ない。
こんな無理矢理な方法も許される。
私は周りに警戒しつつ、弘毅が計画を書き終わるのを待っていた。
[この村は、ダム建設の候補地に指定されている。
まだ確実ではないが、数年後に候補地の村を潰してダムを造るらしい。
村自体が無くなれば、キミが身体を張って無理矢理有能な子孫を残す必要は無くなるはずだ。
そうなれば、キミは自由になれる!]
私はこの文章を見て、いろいろ可能性を探っていた。
とりあえずラブラブの恋人の振りをして、ラブレターの感想を述べる。
「キャ―、なかなか良い文章ね。面白い考え方だわ。
確かに、この告白は私の心を燃え上がらせるわ! 両方の意味でね♡」
私は弘毅の書いた文章を見ながら、何かが吹っ切れたような感覚を覚える。
おそらく、今まで村を復興させるために犠牲は仕方ないと考えていたのだろう。
しかし、お母さんや私の犠牲の上に成り立つ村など意味があるのだろうか?
私の答えは決まっている。
それが理解でき、更に村を滅ぼす方法も考えついた。
もはや、この村に何の未練もない。
お母さんと妹達が幸せに生きられるのなら、村の一つや二つ消滅しても痛くは無い。
せめて、村人の命を守る事くらいは計算に含めた。
ほぼ一瞬で考えついた計画を、弘毅に伝える。
[ありがとう、弘毅君♡ 私の決心は決まったよ。
あなたと一緒にずっと生活したい!
詳しい計画はのちほど話すわ。
まずは、一緒にデートしましょう♡]
この状況なら、今後のデートの計画を普通に話し合うだけで十分だった。
時間は多少かかるが、デートをしながら計画を推し進めれば良い。
村人には分からない様にして、徐々に村を滅ぼす事にするのだ。
弘毅は、私の文章を見てこう尋ねる。
「じゃあ、まずはデートでもしようか? どこに行きたい? 動物園? それとも川?」
「私、川が良い! そこでキャンプしたり、お魚取って食べたりしたい。
そして、夜は打ち上げ花火でもしましょう。ああ、ロマンチックだわ♡」
「良いね。俺はキャンプし易い場所とか知らないんだけど、キミに頼んでも良いかな?」
「もちろん! 食事も、テントも、花火も私が用意するね。
私、打ち上げ花火が大好きだから、いっぱい持って来るね。トラックごと」
「うわー、さすがに都会の子とは違うね。
俺のおじさんにトラックを運転してもらうように頼んでおくよ」
「うん、ホント楽しみね♡」
私は二人で書いた手紙を灰皿で燃やす。
「この手紙は、小さなキャンプファイヤーという事で燃やしておきましょう。
ああ、二人の愛の様に激しく燃え上がっているわ♡」
「綺麗だ……。でも、エレンの方が綺麗だよ」
「いや―ん、お約束を言っちゃ駄目よ♡」
こうして、弘毅とのデートが決まった。
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