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第六章 水の底から襲い来る死神
第十九話 恐怖再び!
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オレはダンジョン内でしばらく気絶していたようだ。
モンスターにやられた記憶は全く無いが、あごに肉体的なダメージを受けていた。
何が起こったかの記憶は無いが、最初に見た物は覚えている。
必死に人工呼吸をしようとするゆたかの顔だ。
本来は可愛い顔だが、必死過ぎて逆に化け物のようになっていた。
もしも、カタナちゃんが進行を阻んでくれなければ、衝動的に殴っていた可能性がある。
オレは、ゆたかの人工呼吸を避け、周りの状況を確認し始めた。
幽霊の様な恐るべき物体が飛び交っているが、誰も注意していない。
オレの近くまで来ると、本気で怖い幽霊だが危害を加えて来ることはなさそうだ。
みんな、幽霊など存在しないかのように、普通に振る舞っている。
いくら近付いて来たからといって、ビビったり、気絶したりするのは恥ずかしいと感じる。こいつらは見えていないのかもしれないが、オレは本気で怖い!
「みんなは見えていないのか? この幽霊たちが……」
「え、何の事? 幽霊なんて居るの? 居たら見てみたいよ!」
ゆたかは惚けた素振りも見せず、真剣な眼でオレを見て言った。
どうやら本当に、幽霊の存在に気付いていないらしい。
「すまん。こんなダンジョンに居るから、恐怖から幻覚が見えたのかも。忘れてくれ!」
「うん、キスしてくれたら忘れてあげる!」
オレはゆたかの言葉を無視し、カタナちゃんに戦況を確認する。
カタナちゃんは、ゆたかが必要以上にオレに近付かないようにロープで固定し、黙々と夕食の準備をしていた。
匂いからして、今夜はレトルトカレーとサラダの様だ。
カレーは温めるだけだが、栄養バランスを考えて、サラダを作ってくれるらしい。
光子先生もいるし、美容に気を使っているのだろう。
ここがゆたかとの違いだ。
もしも、カタナちゃんが女の子なら、後ろから抱き付いてキスしているだろう。
それほどの心配りだった。
女の子のゆたかは、お菓子とか自分の好きな物を喰っていた。
そして、ゴミを片付けようともしない。
いくらダンジョン内だからって、こいつの女子力は終わっているだろと感じた。
カタナちゃんは食事を作り、ゆたかはゴミを撒き散らしているが、肝心の光子先生はどこへ行ったのだろうか?
カタナちゃんが男である以上、オレのやる気が出せるのは、光子先生が見ている所でだけなのだ。
「光子先生はどこ行ったの?」
オレは作業しているカタナちゃんに訊く。
ゆたかは、お菓子を食べるのに忙しそうだから尋ねない。
ポリポリと音を立てて煩いしな。
「先生なら、このホログラフィーの出所を捜索しているよ。
罠が仕掛けられている可能性も高いからね。映像だけを鵜呑みにはできない。
この辺一帯は、すでに調べてもらったから大丈夫だけど……」
「え? これ、見えてんの?」
オレは幽霊と思われる物を指差した。
「うん。最初は驚いたけど、もう慣れたよ。これは全部害の無い映像。
ゆたかちゃんが一応確認しているよ」
オレはそう聞き、ゆたかに怒る。
さっきは、幽霊なんて見た事無いと言っていたじゃないかと……。
ゆたかは悪びれる様子も無くこう語る。
「え? 一目見ればホログラフィーだって分かるじゃない。
あの二か所で光を発していて、それがぶつかって映像が出来ている。
そして、少し霧が出ている。見れば誰だって映像だと分かるでしょう?」
この言葉を聞き、オレはゆたかが変態だが、天才だと確信する。
変態と天才は紙一重というが、本当だったのだ。
「まあ、ホログラフィーだと気付いていたけどな!」
オレはそう言って強がった。何となくゆたかには負けたくない。
それと、気絶していた期間があるから勝負は引き分けだ!
カタナちゃんが食事の準備をし終えると、光子先生が計算したかの如く戻って来た。
やはり先生も人間、ご飯を食べたくて時間を正確に計算していたのだ。
お湯が沸き、カレーが温まる時間というと、だいたい十分くらいだろう。
その間にホログラフィーの映写機を確認して来たのだ。
光子先生は、ご飯を食べながら語る。
「ホログラフィーの映像を合わせた罠は仕掛けられていませんでした。
これは、ほとんど私達を驚かせる為に仕掛けられた物ですね。
肉体にダメージを与える物ではありません。
肉体を攻撃する予定だったアンデットモンスターは集団で待ち構えていたので、粗方始末しておきました。
やっぱり、アンデットモンスターはキモいですからね。
一瞬でも触れて欲しくありませんから、手加減無しで消滅させてしまいましたよ」
光子先生は笑いながら言うが、目は本気だった。
おそらくダンジョン内でアンデットモンスターを見かければ、容赦なく抹殺される事だろう。不死とはいえ、光の攻撃に弱いのだ。
光子先生は、アンデットモンスターにとって天敵と言える。
オレは頼もしさを感じ、安心していた。
これなら、船が無くてもダンジョン攻略できるだろう。
オレがご飯を食べていると、ゆたかが光子先生に疑問を投げかける。
「先生は、水着とかで戦わないんですか?
水中戦や海上戦なら、間違いなくビキニか、可愛いワンピースや危ない水着で戦うと思うのですが……。特に、危ない水着着用でお願いします!」
ゆたかは、オレが思っている事をぶつける。
確かに、海上戦と言えば、水着姿が必須のはず。
更に、サービスの為にいろいろやるべきではないのだろうか?
光子先生は冷静に対応した。
「今は四月の予定ですよ。
夏の暑い日ならば、そういうイベントもあるのでしょうけど、この時期ではありません。それに、姫野真槍ちゃんや巨乳先生がいなくては、話になりませんよ」
先生らしい返答だった。
これでは、オレ達の為に水着になってもらう事も出来ない。
せめて、温泉でもなければサービスシーンは期待できないのだ。
サービスシーンといっても、絵がないので心の中で思い描いてもらわなければならないのだが……。
オレ達が食事をしている間、敵は焦り始めていた。
光子先生が予想以上の攻撃力でアンデットモンスターを倒してしまった為に、敵の戦力が一気に無くなってしまったのだ。
このオレ達の休んでいるわずかな時間の間に戦力を整えなくてはならない。
特に、光子先生には何とか対応しなければ、一気にダンジョン攻略されてしまうだろう。敵は、光子先生に攻撃を集中し始めていた。
「ぐへへへへ、まさかここまでやるとは……。
久々に、死霊四人衆を使わなければならないとはね。
アンデットモンスターのグ―ルやゾンビは、相手を脅すだけの精神攻撃型。
しかし、死霊四人衆は肉体破壊型。粋がっていられるのもここまでですよ」
敵はいよいよ強敵を出現させる予定だ。
しかも、オレ達一人一人に対して対策もあるらしい。
オレ達はそんな事も知らず、黙々とカレーを食べていた。
他の三人には武器があるけど、オレには武器がない。
そんな事を気付きもせず、オレはカタナちゃんにカレーのお代わりを要求する。
確かに、光子先生がいるから異次元の能力(ほぼ無自覚だけど)は使えるのだろうが、武器がなくては話にならない。
それに、アンデットモンスターが出現した場合も、オレだけは気絶する自信がある。
オレだけ最悪の状況下の元、海岸での戦いが激化しようとしていた。
オレは無事にダンジョンを攻略する事が出来るのだろうか?
このままの状況では、足手纏いとなり死ぬことだろう。
モンスターにやられた記憶は全く無いが、あごに肉体的なダメージを受けていた。
何が起こったかの記憶は無いが、最初に見た物は覚えている。
必死に人工呼吸をしようとするゆたかの顔だ。
本来は可愛い顔だが、必死過ぎて逆に化け物のようになっていた。
もしも、カタナちゃんが進行を阻んでくれなければ、衝動的に殴っていた可能性がある。
オレは、ゆたかの人工呼吸を避け、周りの状況を確認し始めた。
幽霊の様な恐るべき物体が飛び交っているが、誰も注意していない。
オレの近くまで来ると、本気で怖い幽霊だが危害を加えて来ることはなさそうだ。
みんな、幽霊など存在しないかのように、普通に振る舞っている。
いくら近付いて来たからといって、ビビったり、気絶したりするのは恥ずかしいと感じる。こいつらは見えていないのかもしれないが、オレは本気で怖い!
「みんなは見えていないのか? この幽霊たちが……」
「え、何の事? 幽霊なんて居るの? 居たら見てみたいよ!」
ゆたかは惚けた素振りも見せず、真剣な眼でオレを見て言った。
どうやら本当に、幽霊の存在に気付いていないらしい。
「すまん。こんなダンジョンに居るから、恐怖から幻覚が見えたのかも。忘れてくれ!」
「うん、キスしてくれたら忘れてあげる!」
オレはゆたかの言葉を無視し、カタナちゃんに戦況を確認する。
カタナちゃんは、ゆたかが必要以上にオレに近付かないようにロープで固定し、黙々と夕食の準備をしていた。
匂いからして、今夜はレトルトカレーとサラダの様だ。
カレーは温めるだけだが、栄養バランスを考えて、サラダを作ってくれるらしい。
光子先生もいるし、美容に気を使っているのだろう。
ここがゆたかとの違いだ。
もしも、カタナちゃんが女の子なら、後ろから抱き付いてキスしているだろう。
それほどの心配りだった。
女の子のゆたかは、お菓子とか自分の好きな物を喰っていた。
そして、ゴミを片付けようともしない。
いくらダンジョン内だからって、こいつの女子力は終わっているだろと感じた。
カタナちゃんは食事を作り、ゆたかはゴミを撒き散らしているが、肝心の光子先生はどこへ行ったのだろうか?
カタナちゃんが男である以上、オレのやる気が出せるのは、光子先生が見ている所でだけなのだ。
「光子先生はどこ行ったの?」
オレは作業しているカタナちゃんに訊く。
ゆたかは、お菓子を食べるのに忙しそうだから尋ねない。
ポリポリと音を立てて煩いしな。
「先生なら、このホログラフィーの出所を捜索しているよ。
罠が仕掛けられている可能性も高いからね。映像だけを鵜呑みにはできない。
この辺一帯は、すでに調べてもらったから大丈夫だけど……」
「え? これ、見えてんの?」
オレは幽霊と思われる物を指差した。
「うん。最初は驚いたけど、もう慣れたよ。これは全部害の無い映像。
ゆたかちゃんが一応確認しているよ」
オレはそう聞き、ゆたかに怒る。
さっきは、幽霊なんて見た事無いと言っていたじゃないかと……。
ゆたかは悪びれる様子も無くこう語る。
「え? 一目見ればホログラフィーだって分かるじゃない。
あの二か所で光を発していて、それがぶつかって映像が出来ている。
そして、少し霧が出ている。見れば誰だって映像だと分かるでしょう?」
この言葉を聞き、オレはゆたかが変態だが、天才だと確信する。
変態と天才は紙一重というが、本当だったのだ。
「まあ、ホログラフィーだと気付いていたけどな!」
オレはそう言って強がった。何となくゆたかには負けたくない。
それと、気絶していた期間があるから勝負は引き分けだ!
カタナちゃんが食事の準備をし終えると、光子先生が計算したかの如く戻って来た。
やはり先生も人間、ご飯を食べたくて時間を正確に計算していたのだ。
お湯が沸き、カレーが温まる時間というと、だいたい十分くらいだろう。
その間にホログラフィーの映写機を確認して来たのだ。
光子先生は、ご飯を食べながら語る。
「ホログラフィーの映像を合わせた罠は仕掛けられていませんでした。
これは、ほとんど私達を驚かせる為に仕掛けられた物ですね。
肉体にダメージを与える物ではありません。
肉体を攻撃する予定だったアンデットモンスターは集団で待ち構えていたので、粗方始末しておきました。
やっぱり、アンデットモンスターはキモいですからね。
一瞬でも触れて欲しくありませんから、手加減無しで消滅させてしまいましたよ」
光子先生は笑いながら言うが、目は本気だった。
おそらくダンジョン内でアンデットモンスターを見かければ、容赦なく抹殺される事だろう。不死とはいえ、光の攻撃に弱いのだ。
光子先生は、アンデットモンスターにとって天敵と言える。
オレは頼もしさを感じ、安心していた。
これなら、船が無くてもダンジョン攻略できるだろう。
オレがご飯を食べていると、ゆたかが光子先生に疑問を投げかける。
「先生は、水着とかで戦わないんですか?
水中戦や海上戦なら、間違いなくビキニか、可愛いワンピースや危ない水着で戦うと思うのですが……。特に、危ない水着着用でお願いします!」
ゆたかは、オレが思っている事をぶつける。
確かに、海上戦と言えば、水着姿が必須のはず。
更に、サービスの為にいろいろやるべきではないのだろうか?
光子先生は冷静に対応した。
「今は四月の予定ですよ。
夏の暑い日ならば、そういうイベントもあるのでしょうけど、この時期ではありません。それに、姫野真槍ちゃんや巨乳先生がいなくては、話になりませんよ」
先生らしい返答だった。
これでは、オレ達の為に水着になってもらう事も出来ない。
せめて、温泉でもなければサービスシーンは期待できないのだ。
サービスシーンといっても、絵がないので心の中で思い描いてもらわなければならないのだが……。
オレ達が食事をしている間、敵は焦り始めていた。
光子先生が予想以上の攻撃力でアンデットモンスターを倒してしまった為に、敵の戦力が一気に無くなってしまったのだ。
このオレ達の休んでいるわずかな時間の間に戦力を整えなくてはならない。
特に、光子先生には何とか対応しなければ、一気にダンジョン攻略されてしまうだろう。敵は、光子先生に攻撃を集中し始めていた。
「ぐへへへへ、まさかここまでやるとは……。
久々に、死霊四人衆を使わなければならないとはね。
アンデットモンスターのグ―ルやゾンビは、相手を脅すだけの精神攻撃型。
しかし、死霊四人衆は肉体破壊型。粋がっていられるのもここまでですよ」
敵はいよいよ強敵を出現させる予定だ。
しかも、オレ達一人一人に対して対策もあるらしい。
オレ達はそんな事も知らず、黙々とカレーを食べていた。
他の三人には武器があるけど、オレには武器がない。
そんな事を気付きもせず、オレはカタナちゃんにカレーのお代わりを要求する。
確かに、光子先生がいるから異次元の能力(ほぼ無自覚だけど)は使えるのだろうが、武器がなくては話にならない。
それに、アンデットモンスターが出現した場合も、オレだけは気絶する自信がある。
オレだけ最悪の状況下の元、海岸での戦いが激化しようとしていた。
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