【オススメネット小説】秘められた異次元( シークレットディメンション) ムッツリスケベは異世界を救う!?

猫パンチ

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第七章 高速飛行レースバトル!

第二十四話 謎の美少女が速すぎてヤバイ!

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 オレ達はチームごとに分かれて、ゆたかと霊子が現れるのを待つ。
時刻は、翌日の朝九時頃となっていた。

昨日の放課後から、ゆたかと霊子は飛行マシーンの調節をしていたらしく遅くまで帰って来なかった。

この時間になって来ると、生徒達の中にも飛行マシーンの準備を終えて、スタートラインに着く者もいた。
大体が飛行機やグライダ―などの簡単な作りの飛行マシーンである。

木で作られており扱いやすそうな物や、凧としか思えない様な作りの物もあった。
いったい何組くらいが完走できるのだろうかと不安になる様な物まである。

「おお、さすがは先生達だ! マシーンの出来が違う」

オレの近くで待機していた生徒が歓声をあげた。
オレもその声につられ、その生徒達が見ている方を向く。

(なるほど。これは超強敵だぜ……)

オレがそう思うほどの完成度だった。
UFOというだけあって丸い円盤の形をしているが、音も無く飛び立ち、不時着も全く墜落する気がしない。

普通のヘリコプターと比べると、先生達の作った飛行マシーンの方が安定感もある様な気がする。
スピードも新幹線並みに速い。

これを撃墜するのは無理だろうと、諦めが過った。
まあ、スピード自体は戦闘機よりもかなり遅い。

スピード勝負に持ち込めば、ゆたかならば勝機くらいは見いだせるかもしれない。
オレは冷汗を流しながら、ゆたか達が到着するのを待った。

「そ、そろそろ来るはずなんだけど……」

スタート時間の十分前になっても、ゆたかは来ない。
光子先生が舞台に立ち、開会式が始まった。

まさか、ゆたかと真槍ちゃんは寝過しているのでは……。
オレが心配していると、光子先生が優勝賞品の発表をしていた。

「では、優勝者は、学校の食堂の無料引換券一ヶ月分と……」

「ごめん、遅くなった! ようやく準備できたよ」

「アタシは化粧で遅れたわ」

光子先生が重要な説明をしている気がしたが、オレはゆたかと真槍ちゃんに気が取られて聞いていなかった。
真槍ちゃんは、化粧でばっちりセットされているが、ゆたかは寝起きらしく髪に寝癖が付いていた。
二人の衣装は、真槍ちゃんの戦闘衣装と色違いだが、二人の違いがはっきりと分かる。

真槍ちゃんはバッチリメイクしているのに対し、ゆたかはよだれの垂れていた痕がある。
こいつ、今まで寝ていたな。
まあ、分かり切っている事だったし仕方ない。

しかし、肝心の飛行マシーンが見当たらないが、どこにおいてあるんだ? 
もう五分も時間がない。
飛行マシーンを運ぶ時間を考えたら、かなりのロスタイムになってしまう! 

「おい、飛行マシーンは、どこにあるよ?」

「やだなー、私のIPETは、収縮自在だよ。
このポシェットの中に決まっているじゃない」

「よし、今出そう!」

オレはゆたかのポシェットを開けるが、ぬいぐるみが押し込まれていて、どれが飛行IPETか分からない。
おまけに、お菓子まで入っていた。いったいいつの時のお菓子だよ。

「どれなんだ? 鳥らしき生物は見当たらないが……。まさか、このペンギン?」

「違う、違う。この魚型のIPET・RAY(アイペット・レイ)だよ。
アカエイをモデルにしたステルス戦闘機。
名前も分かり易くステルスにしたよ」

ゆたかは、ステルスを取り出し、巨大化させた。
五メートルはある巨大な戦闘機が出現した。
これは、先生達のUFOにさえ匹敵するほどのクオリティーを誇っていた。

「おお! これなら勝てるかもしれないな!」

「ふっ、ゆたかの飛行マシーンとアタシの戦闘技術が合わされば、間違いなく優勝よ!」

真槍ちゃんもドヤ顔でそう言う。
確かに、野生の獣並みの勘の良さではあるが……。

「結局、カタナちゃんと霊子は間に合いそうもないな。
まあ、仕方ない。ステルスに乗り込もう!」

「アイアイサ―!」

オレ達三人はステルスに乗り込み、スタートの合図を待った。
ステルスの中は、立つ事は出来ないが、座ればかなり広い。

オレとゆたかは操縦に専念し、真槍ちゃんが武器の使用を担当する。
オレは、前方に注目した。

(何! 光子先生がレースクイーンの姿になっている。
残念だ、もう少し時間があれば、一緒に写真撮影なんかができたのに……)

オレが溜息を吐いていると、後方から巨大な飛行マシーンが飛んで来た。
ジェット噴射を使い、イカの様な形をしている。
間違いなくかたなちゃんと霊子の奴らだ。

そして、時間を測った様に、スタートの合図と共にジェット噴射で飛び去って行った。
これにより、カタナちゃん達が現在一位に躍り出ていた。
それに続くかのように、他の生徒達が飛び立って行く。

生徒達が頑張って飛び立とうとしている所を、謎の鞭が襲いかかる。
数十基が一気に鞭によりリタイヤさせられた。

「ははは、消えろ雑魚共! このステルスの武器で、雑魚は一掃してやるわ!」

「うへへへ、雑魚共がゴミの様に消えて行くわ! 
医療の内視鏡手術に使う技術を応用したこのRAY TAIL(レイテイル)でね! 
これにより、超広範囲を攻撃し、敵を殲滅できる!」

オレ達のステルスにより、哀れな学生達の作品が海の藻屑と化していた。
逃れたのは、先生達の作ったUFOとイカマシーンと数機の飛行マシーンだけである。
オレ達より速く飛び出したイカマシーンとUFOが前方を飛んでいる。

「ちっ、ゆたか、雑魚に構っている暇はないわ。
さっさと奴らをスクラップにしないと、アタシ達の勝利が確実じゃなくなるわよ!」

「アイアイサ―、じゃあ、ミサイルで撃墜しよう!」

「分かったわ。一機残らず撃墜してやる!」

三つ巴の戦いが繰り広げられていた。

オレ達が三つ巴の戦いをしている頃、未だに飛び立とうとしない生徒が一人いた。
飛行マシーンもなく、マントを頭まで被り、正体は分からない。
しかし、スタート地点に居る為、一応参加者だろうという事で、光子先生が近付いて行く。

「あなた、もう試合は始まっているわよ。参加するの? それとも、棄権するの?」

謎の生徒は、光子先生を上から下まで見て、笑顔を浮かべた。

「髪型をショートカットにしたのね、キーリア。
いや、今は光宮光子か……。
私が日本語名に変えたのを切っ掛けに、あなたも日本語名を付けてもらったのよね?」

「この喋り方、口調、声はまさか……」

光子先生は、謎の生徒が被っているマントを取った。
すると、そこには、十六歳くらいの金髪美少女が立っていた。
ロングヘアーをたなびかせ、凛として立っている。

「シルビアお姉様よね? 無事だったの?」

「ふふ、年齢が逆転してしまったけどね。さて、ハンデはここまで。
そろそろ私も出発するわ。これ以上は、さすがに追い付けないからね。
ゴールしたら、詳しい事情を話すわ!」

「シルビアお姉様」

「私はもうシルビアじゃない。光宮冷菓(こうみやれいか)よ!」

冷菓は、そう宣言すると、氷で巨大なウサギマシーンを作り出した。
巨大といっても、一人乗れるのがやっとといった小規模な物だ。

それに乗り、恐ろしいスピードでオレ達に追いすがろうとしていた。
時速四百キロは出しているであろう。
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