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第八章 極限のサバイバル 食材争奪戦!
第三十三話 正統派?CMソング!
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冷菓が歌う番になり、ゆたかは小声でこうつぶやいていた。
「どんなエロい歌詞だろう?」
CMソングは、エロい系しかないと思い込んでいるようだが、実際には洗脳系の方が多い。
団子三兄弟や魚を食べよう等は、その代表と言えるだろう。
同じフレーズで繰り返し流れる事で、歌の歌詞が脳に刻み込まれるのだ。
ストーリー系の歌だと、泳げたいやき君などがあるだろう。
果たして、冷菓の歌う曲はどんなジャンルであろうか?
「では、甘い恋愛をモチーフにした曲を歌います」
「やっぱりエロい曲だね! 恋愛と言えば、エロ! 性欲と食欲は似ているというからね」
ゆたかのつぶやきを無視して、冷菓は歌い始めた。
「手と手が触れ合った瞬間、出会いを感じたよ。
それからお互いの顔を見て、手と手を引っ込めたね。
そして、次の日から、お互いを意識し始めた。
あれ、今日も同じ時間にいる。まさか、私を意識している?
いや、偶然だよね。
お? またここで会ってしまったか?
期待していないわけではないが、本当に会ってしまうとは……。
まあ、何も進展しないんだろうが……。
それでも、時は巡って会う時間は増えて行く。
もう他人同士ではいられない。
あ、またあの人だ。さすがに無視は無いよね。
じゃあ、会社の事くらい聞いてみようか?
別に、おかしな質問じゃないよね?
勇気を持って、尋ねてみたよ。
今思えば、この一歩が大切な瞬間だったよ。
あの、職場は近く何ですか?
彼は照れくさそうに驚いて、頭をかきながらこう答えたよ。
本当に、平凡な答えを。
ああ、すぐそこ! キミは、どこに勤めているの?
たわいのない質問なのに、なぜか緊張するな。
私もそっけない回答しかできないの。
うん、この近く。
こんな回答じゃダメだと、笑顔が少し引きつった。
はあ、こりゃあまた失敗だろうな。そう思って、頭を項垂れる。
キミは、コーヒー飲む? 奢ってあげるけど。
その一言で、また笑顔が戻って来たよ。
答えは、もちろん!
ああ、ここにテーブルがあって良かった。
もう少しだけ一緒にいられる。
この瞬間がたとえ一瞬でも、私は幸福だったね。
これ、最近流行っているのかな?
オレ、こういう事に疎くて……。
彼はポスターを見ながら尋ねた。
え? 私もそんなに詳しくないけど……。
そう思って見ると、映画のポスターだった。
良かったら、一緒に見に行かない?
一人だとどうにも行くのが面倒で……。
私で良いんですか? 彼女さんとかと一緒の方が……。
彼女なんていないよ。出来れば、キミと一緒に行きたい!
彼の勇気に、私はまたそっけなく答えてしまった。
都合が合えば……。
ダメだと分かっているのに、なぜか冷たい態度になってしまう。
はあ、もうこんな自分が嫌だな。
あなたは、そんな私を優しく見守ってくれたんだね。
思い返せば、出会いは一つのおにぎりの前だった。
何を買おうとしたかは忘れたけれど、あなたに出会った事だけは忘れない!
『出会いは、おにぎりの前で』でした!」
冷菓は、エロ系でも洗脳系でも無い歌を歌い終わった。
いうなれば、出会い系だ。
それを聞いていた霊子は、ゆたかにこうつぶやく。
「ごめん、ゆたかちゃん。私が間違っていた。
私、やっぱりエロよりこういう感じの歌が好きだから。
歌うなら、こういう歌が良い!」
「ガ―ン! 折角分かり合えたと思ったのに」
「あ、でも友達だよ! 趣味は違うんだろうけど……」
霊子は、悲しい眼でゆたかを見る。
何か、見えない溝が出来てしまったようだ。
まあ、エロで受けるのは一瞬だから、本格的なアイドルや女優を目指すなら、歌や踊りを訓練した方が良いだろう。
他のスキルもある方が、枕営業する危険は減るだろう。
霊子は、目が覚めた様に、ゆたかから少し離れていた。
「さて、そろそろ野菜をもらうとしましょうか?」
ゆたかと霊子の中を引き裂いた冷菓は、そう言って審査の先生に尋ねると、赤頭巾先生はこう書いた紙を見せる。
「あなた達の欲しい野菜は何ですか? 歌を歌った人には、プレゼントします」
「欲しい野菜?」
ゆたかはその紙を見て固まった。
結局、何を作るか決めておらず、欲しい野菜さえも思い付かない様だ。
「私はイカリングを作るのでキャベツを……」
「私はビーフシチューが食べたい気分なので、ニンジンとタマネギとジャガイモを適量ください」
ゆたかを無視して、霊子と冷菓は即答する。
赤頭巾先生は、地中に埋めてある野菜を掘り起こして、二人に渡す。
あらかじめ場所を知っていなければ、強奪するのは難しい。
「おい、霊子ちゃん。イカリングを作るなら、小麦粉がいるだろ?
どうだい、そのキャベツと小麦粉を半分交換しないかい?
私はトンカツを作る予定だから、キャベツさえあれば良いし……。
そうすれば、歌う必要もない」
アビナ先生の図々しいお願いだったが、霊子も小麦粉が必要なので快く了承した。
「へへへ、これでこの課題はクリアした。先を急ぐよ!」
アビナ先生は、野菜を受け取ると、小麦粉を渡して逃げるようにチェックポイントから離れる。
「ふう、音痴をばらさなくて済んだよ」
モニター越しのオレには、バッチリ音声が入りこんでいた。
アビナ先生が先に行っても、ゆたかを待って霊子と冷菓も留まっていた。
「うーん、まあ、おにぎりで良いか。作り方も良く分かんないけど……」
「じゃあ、野菜はいらないわね!
ここの課題の野菜は、私が貰って行くわ!
えっと、何を作るんだろう?」
ゆたかの獲得した『野菜をもらう権利』を奪った真槍ちゃんだったが、肝心の料理が全く思い浮かばず、咄嗟に弟の剣冴を見る。
アイコンタクトで、姉の想いを知った剣冴は、作る料理を教える。
「僕が欲しいのは、ピーマンとトマトとコーンですね。ピザを作りたいので……」
「というわけで、それをよこしなさい!」
赤頭巾先生は、その声に従わず、動きもしなかった。かなり優秀なガードナーの様だ。
「ちっ、場所が分からないんじゃあ、無理矢理強奪するのも難しそうね。どうしよう?」
悩む真槍ちゃんを無視して、ゆたかと霊子、冷菓は先へ進む。
交渉する気さえさらさら無いようだ。
「ああ、待ちなさい! 私は音痴じゃないのよ。
ただ、歌を全く思い付かないだけ……。
良いわけぐらい聞けや、こら!」
三人は完全に無視して、第三のチェックポイントを目指す。
剣冴に抑えられ、何とか怒りを静めた真槍ちゃんは、泣き脅し作戦に出る。
「ああ、分かっているのよ。
本当は、アイドルで歌詞も思い付けないし、覚えられないのは致命的だって。
でも、これでも努力しているのよ? その努力ぐらいは認めて頂戴!」
「ブ―、歌詞に食物を含んでください。さもないと合格できません!」
赤頭巾先生の用意した音響設備がそう答えた。
「そう、やはり倒すしかない様ね」
恐るべき威圧感で、真槍ちゃんが先生に迫ろうとしていた。
野生の勘に任せて、埋めてある野菜を掘り起こす作戦らしい。
槍を構え、ピンポイントで地中を探ろうとしている。
「ふん、埋めてある場所がもろバレよ!
ちょっと土が柔らかくなっているわ。
そこを突けば、何かしらの野菜が手に入るはず!」
真槍ちゃんが槍で地中を突こうとするのを、赤頭巾先生が全力で止める。
どうやら本当に、必要な野菜をピンポイントで突こうとしていたようだ。
素手で槍を掴み、激しく抵抗する。
「あら、やる気? 手加減する気は全く無いわよ! ほら、吹っ飛びなさい!」
槍を思い切り振り回し、先生を引き剥がそうとする。
赤頭巾先生も止めるのに必死だった。
足で踏ん張っている地面が抉れ、深い溝が出来つつある。
「どんなエロい歌詞だろう?」
CMソングは、エロい系しかないと思い込んでいるようだが、実際には洗脳系の方が多い。
団子三兄弟や魚を食べよう等は、その代表と言えるだろう。
同じフレーズで繰り返し流れる事で、歌の歌詞が脳に刻み込まれるのだ。
ストーリー系の歌だと、泳げたいやき君などがあるだろう。
果たして、冷菓の歌う曲はどんなジャンルであろうか?
「では、甘い恋愛をモチーフにした曲を歌います」
「やっぱりエロい曲だね! 恋愛と言えば、エロ! 性欲と食欲は似ているというからね」
ゆたかのつぶやきを無視して、冷菓は歌い始めた。
「手と手が触れ合った瞬間、出会いを感じたよ。
それからお互いの顔を見て、手と手を引っ込めたね。
そして、次の日から、お互いを意識し始めた。
あれ、今日も同じ時間にいる。まさか、私を意識している?
いや、偶然だよね。
お? またここで会ってしまったか?
期待していないわけではないが、本当に会ってしまうとは……。
まあ、何も進展しないんだろうが……。
それでも、時は巡って会う時間は増えて行く。
もう他人同士ではいられない。
あ、またあの人だ。さすがに無視は無いよね。
じゃあ、会社の事くらい聞いてみようか?
別に、おかしな質問じゃないよね?
勇気を持って、尋ねてみたよ。
今思えば、この一歩が大切な瞬間だったよ。
あの、職場は近く何ですか?
彼は照れくさそうに驚いて、頭をかきながらこう答えたよ。
本当に、平凡な答えを。
ああ、すぐそこ! キミは、どこに勤めているの?
たわいのない質問なのに、なぜか緊張するな。
私もそっけない回答しかできないの。
うん、この近く。
こんな回答じゃダメだと、笑顔が少し引きつった。
はあ、こりゃあまた失敗だろうな。そう思って、頭を項垂れる。
キミは、コーヒー飲む? 奢ってあげるけど。
その一言で、また笑顔が戻って来たよ。
答えは、もちろん!
ああ、ここにテーブルがあって良かった。
もう少しだけ一緒にいられる。
この瞬間がたとえ一瞬でも、私は幸福だったね。
これ、最近流行っているのかな?
オレ、こういう事に疎くて……。
彼はポスターを見ながら尋ねた。
え? 私もそんなに詳しくないけど……。
そう思って見ると、映画のポスターだった。
良かったら、一緒に見に行かない?
一人だとどうにも行くのが面倒で……。
私で良いんですか? 彼女さんとかと一緒の方が……。
彼女なんていないよ。出来れば、キミと一緒に行きたい!
彼の勇気に、私はまたそっけなく答えてしまった。
都合が合えば……。
ダメだと分かっているのに、なぜか冷たい態度になってしまう。
はあ、もうこんな自分が嫌だな。
あなたは、そんな私を優しく見守ってくれたんだね。
思い返せば、出会いは一つのおにぎりの前だった。
何を買おうとしたかは忘れたけれど、あなたに出会った事だけは忘れない!
『出会いは、おにぎりの前で』でした!」
冷菓は、エロ系でも洗脳系でも無い歌を歌い終わった。
いうなれば、出会い系だ。
それを聞いていた霊子は、ゆたかにこうつぶやく。
「ごめん、ゆたかちゃん。私が間違っていた。
私、やっぱりエロよりこういう感じの歌が好きだから。
歌うなら、こういう歌が良い!」
「ガ―ン! 折角分かり合えたと思ったのに」
「あ、でも友達だよ! 趣味は違うんだろうけど……」
霊子は、悲しい眼でゆたかを見る。
何か、見えない溝が出来てしまったようだ。
まあ、エロで受けるのは一瞬だから、本格的なアイドルや女優を目指すなら、歌や踊りを訓練した方が良いだろう。
他のスキルもある方が、枕営業する危険は減るだろう。
霊子は、目が覚めた様に、ゆたかから少し離れていた。
「さて、そろそろ野菜をもらうとしましょうか?」
ゆたかと霊子の中を引き裂いた冷菓は、そう言って審査の先生に尋ねると、赤頭巾先生はこう書いた紙を見せる。
「あなた達の欲しい野菜は何ですか? 歌を歌った人には、プレゼントします」
「欲しい野菜?」
ゆたかはその紙を見て固まった。
結局、何を作るか決めておらず、欲しい野菜さえも思い付かない様だ。
「私はイカリングを作るのでキャベツを……」
「私はビーフシチューが食べたい気分なので、ニンジンとタマネギとジャガイモを適量ください」
ゆたかを無視して、霊子と冷菓は即答する。
赤頭巾先生は、地中に埋めてある野菜を掘り起こして、二人に渡す。
あらかじめ場所を知っていなければ、強奪するのは難しい。
「おい、霊子ちゃん。イカリングを作るなら、小麦粉がいるだろ?
どうだい、そのキャベツと小麦粉を半分交換しないかい?
私はトンカツを作る予定だから、キャベツさえあれば良いし……。
そうすれば、歌う必要もない」
アビナ先生の図々しいお願いだったが、霊子も小麦粉が必要なので快く了承した。
「へへへ、これでこの課題はクリアした。先を急ぐよ!」
アビナ先生は、野菜を受け取ると、小麦粉を渡して逃げるようにチェックポイントから離れる。
「ふう、音痴をばらさなくて済んだよ」
モニター越しのオレには、バッチリ音声が入りこんでいた。
アビナ先生が先に行っても、ゆたかを待って霊子と冷菓も留まっていた。
「うーん、まあ、おにぎりで良いか。作り方も良く分かんないけど……」
「じゃあ、野菜はいらないわね!
ここの課題の野菜は、私が貰って行くわ!
えっと、何を作るんだろう?」
ゆたかの獲得した『野菜をもらう権利』を奪った真槍ちゃんだったが、肝心の料理が全く思い浮かばず、咄嗟に弟の剣冴を見る。
アイコンタクトで、姉の想いを知った剣冴は、作る料理を教える。
「僕が欲しいのは、ピーマンとトマトとコーンですね。ピザを作りたいので……」
「というわけで、それをよこしなさい!」
赤頭巾先生は、その声に従わず、動きもしなかった。かなり優秀なガードナーの様だ。
「ちっ、場所が分からないんじゃあ、無理矢理強奪するのも難しそうね。どうしよう?」
悩む真槍ちゃんを無視して、ゆたかと霊子、冷菓は先へ進む。
交渉する気さえさらさら無いようだ。
「ああ、待ちなさい! 私は音痴じゃないのよ。
ただ、歌を全く思い付かないだけ……。
良いわけぐらい聞けや、こら!」
三人は完全に無視して、第三のチェックポイントを目指す。
剣冴に抑えられ、何とか怒りを静めた真槍ちゃんは、泣き脅し作戦に出る。
「ああ、分かっているのよ。
本当は、アイドルで歌詞も思い付けないし、覚えられないのは致命的だって。
でも、これでも努力しているのよ? その努力ぐらいは認めて頂戴!」
「ブ―、歌詞に食物を含んでください。さもないと合格できません!」
赤頭巾先生の用意した音響設備がそう答えた。
「そう、やはり倒すしかない様ね」
恐るべき威圧感で、真槍ちゃんが先生に迫ろうとしていた。
野生の勘に任せて、埋めてある野菜を掘り起こす作戦らしい。
槍を構え、ピンポイントで地中を探ろうとしている。
「ふん、埋めてある場所がもろバレよ!
ちょっと土が柔らかくなっているわ。
そこを突けば、何かしらの野菜が手に入るはず!」
真槍ちゃんが槍で地中を突こうとするのを、赤頭巾先生が全力で止める。
どうやら本当に、必要な野菜をピンポイントで突こうとしていたようだ。
素手で槍を掴み、激しく抵抗する。
「あら、やる気? 手加減する気は全く無いわよ! ほら、吹っ飛びなさい!」
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