【オススメネット小説】秘められた異次元( シークレットディメンション) ムッツリスケベは異世界を救う!?

猫パンチ

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第九章 古代遺跡 学校編最後の試練!

第四十一話 真槍ちゃんの変化

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 八月の暑い時期になり、夏休みの雰囲気になり始めた。
オレ達もそれぞれ夏休みを計画し始めていた。
夏の合宿が終われば、現実の世界に一時的に戻れると言う。

その日の深夜、学校に訪ねて来る一人の人物がいた。
黒髪のロングヘアーをしており、雰囲気はどことなくゆたかに似ている。
メガネをかけたその人物が、光子先生を訪ねて来たのだ。

「どうも、夜分遅くにすいませんね」

「いえ、そろそろあなたが伺いに来る時期かと思っていました。状況はどうですか?」

「はい、報告者の話ですと、彼がそろそろ動き始めたという事です。
マモルさんとの戦闘によりかなり弱っていたようですが、この数カ月で回復しつつあるという事です。

本来ならば、一気に倒すべき相手だったのですが……。
行方を眩ませていたので、捜し出すのに苦労しています」

「向こうより先に、こちらが情報を掴んでおかなければならない危険な相手ですからね。
慎重になる必要がありますよ。
まずは、中に入ってお茶でもどうぞ」

「ありがとう。休憩させてもらいますね」

黒髪の女性は、部屋の中に入り、休憩をする。
しばらくすると、温かなお茶とケーキが用意された。

「光子先生、これはあなたが? お茶だけでなく、ケーキも焼ける様になったんですね」

「校長先生には及びませんが、私も努力はしているんですよ。
まあ、美味しいかどうかは分かりませんけど……」

「じゃあ、一つ頂きます」

校長先生と呼ばれる黒髪の女性は、ケーキを一つ食べる。

「うん、紅茶は本当に美味しいわね!」

それ以降、ケーキが減る事は無かった。
しばらく沈黙が続き、重い空気が流れる。

「そういえば、マモルお兄様の様子はどうですか? 
少しは強くなりましたか? 
元々異次元の能力は、身体で覚えていたようですけど……」

重い沈黙を、黒髪の女性は破る。
なぜか、オレの話題だった。

「うーん、それほど成長しているかどうかは分かりませんね。
元々強かったし、学校の生徒と戦ったら圧倒的に勝ってしまいますし、他の生徒を強くする事に専念しましたよ。

ある程度は、追い詰めようと思ったのですが、能力が強過ぎて、成長しているかどうかまでは分かりませんね」

「そうですか。まあ、良いとしましょう。
では、最後の試練合宿と行きましょうか! 

そこなら、生徒達の能力も極限まで伸ばせるはずです。
一週間後、この場所に来てください」

「うわ、いかにもあなた達が好きそうな場所ですよね。
モンスターもこの場所ならいるだろうし、かなり危険ですね」

「ええ、今回は、ガチでマモルお兄様を倒そうと思っていますからね。
私も、あの人も、娘もね。容赦はしないからそのつもりで!」

「分かりました。準備して赴きましょう」

こうして、一週間後にまたダンジョン攻略をする事になった。
今回は、学校の外だという。
果たして、無事に試練を克服できるのだろうか?

オレ達は教室でその合宿の話を聞いたが、オレ達のメンバーにも問題が生じていた。
ゆたかと冷菓、霊子は変わりないが、姫野姉弟の様子が変わっていた。
特に、姫野真槍ちゃんは、普段の元気が全く無い。

「大丈夫? 光子先生の罰ゲームって、ただ槍を取り上げられただけでしょう。
そこまで落ち込む必要はないんじゃ……」

そう励ますオレの言葉に、冷菓が小声で言う。

「分かっていませんね。
普段、槍で武装していた兵士が、武器無しというのは、とても不安なんです。
訓練された軍人も、銃が無ければ不安で眠れないように、彼女も不安なのでしょう」

武器に頼る軍人は、武器無しでは生きていけないように、真槍ちゃんも自信を無くしていた。
それは、数日で克服できるような問題ではない。

しばらくそっとしておくことにした。
槍が無い真槍ちゃんは、とても大人しい。
あまりの変わり様に対応がし難くなっていた。

そして、弟の剣冴君も髪型が短くなっている。
この前まで肩くらいまであった髪は、男らしく見える様に首筋辺りまでになっていた。

「剣冴、髪短くしたんだね?」

「ああ、似あうかな? ちょっとは男らしくなったかな?」

この前まで女の子の様な面影が、はにかみながら笑うと少しにじみ出る。
オレは思わず照れてしまう。

髪の毛をショートにしても、やはり可愛い! 
これまで培った経験は、なかなか消え去る事はない。

「ああ、似合っているよ……」

オレは目を逸らしながらそう言う。
男と分かっていても、現実を直視する事が出来ないのだ。

「剣冴! 何、マモル君に色目を使っているんだ! マモル君を誘惑するな!」

「そうですよ! 
折角男らしくなったのに、ここで恋愛関係にでもなったりすると、更に悲惨な様子になるじゃないですか! 

主に私が! 
私は普通の女の子ですから、腐の要素なんていらないんですよ!」

ゆたかと冷菓の容赦ない攻撃が剣冴を襲う。
首と下半身を相互に絞め、関節技を決めて行く。
剣冴君は、明らかに痛がっていた。

オレは、気持ち良さそうだなと思いながら、剣冴君を生温かく見まもった。
きっと、こういう経験が剣冴君を立派な男に導いてくれるだろう。

女の子が嫌いになって、本物のホモに成る可能性もない訳ではないが、大方の可能性では女好きになるだろう。
オッパイや太ももは、それほどの魅力がある。

後、シャンプーの香りとかも色々ヤバイ! 
オレは、真面目に考えるふりして、そんな事を考えていた。
すると、ゆたかが思い出したように言う。

「あ! そう言えば、罰ゲームはどうなったの? 
マモル君に胸とかをマッサージしてもらう予定だったけど、なんかお流れになっちゃったけど……」

「ふふ、それは一週間後のお楽しみですよ♡
旅行中なら、いくらでもチャンスがありますからね。
お風呂上りに、色気たっぷりの浴衣姿。落ちない男の子はいませんよ!」

「おお! 旅行が楽しみだな!」

盛り上がっている所悪いが、いつも一緒だからいつでも出来るぞ。
後、浴衣姿で襲ってきた時の事がトラウマに少しなっているぞ。
浴衣姿で包丁持って襲って来るのはNGでお願いします! 

オレは、心の中でそう思っていた。
オレは、落ち込む真槍ちゃんを見て、普段とは違う雰囲気を感じ取る。
いつもなら二人きりで話し合う事など不可能に近いが、今ならできる気がする。

「真槍ちゃん、ちょっと良いか?」

オレが小声で語ると、真槍ちゃんが頷いて教室から出る。
オレもこっそりと教室から抜け出した。

普段なら、ゆたかセンサーと冷菓センサーにより、いち早くオレの行動が確認されてしまうが、今回は真槍ちゃんが大人しい為に誤作動が起きているようだ。
難なく教室の外で話が出来る。

真槍ちゃんは、黒いセーラー服を見に付けている。
いつもは、アイドル専用の戦闘服だが、これはこれで新鮮で良い。
何か、心境の変化があったのだろうか?

「アタシもお願いがあるのよ。丁度良かったわ」

「オレは、世間話程度だけど……」

「じゃあ、アタシの話から聞いてね。
実際、アタシがガチのバトルで負けた事なんてないのよ。

ミノタウロス戦の時だって、あんたがいなければ勝っていただろうし、レースだって槍が不調じゃなければ勝っていた」

それは負け惜しみじゃないかと思いつつも、オレは敢えて黙って聞いていた。

「なのに、あんな巨乳女に負けるなんて……。
自信喪失よ……。おまけに槍も奪われるし」

「でも、光子先生が管理しているんだろ。だったら返してもらえば良いだけだろ」

「条件があるのよ。
条件は、今度のダンジョン攻略は、アタシが他の武器で戦う事。
はっきり言って、他の武器なんて使った事無いの。

だから、あなたとパートナーを組ませて欲しい。
先生に聞いた情報だと、また二人一組らしいから……。
ダメかな?」

真槍ちゃんは、上目遣いでオレを見詰める。
そこには、美少女アイドルとしての片鱗が見てとれた。

男勝りで、ダンジョン内では無敵を感じさせた彼女が、初めて女の子らしい仕草をしていた。
出会った当初にこんな感じなら、オレも一目惚れしていたかもしれない。

そんな破壊力を持つ美少女が、オレの前に弱弱しく立っていた。
これは、守ってあげなければと心が疼く。

「そんな事か。良いよ! 一緒に戦おう!」

「良かった!」

真槍ちゃんは、恋する乙女の様な笑顔を見せる。
光子先生が真槍ちゃんから槍を奪ったのは、この美少女を作り出すためだったのかと感心する。

確かに、今の真槍ちゃんならば、剣冴君が美少女カタナちゃんと成らなくても通用するだろう。
オレは、思わず真槍ちゃんのオッパイを見る。

真槍ちゃんのオッパイは、相変わらずFカップの威力でオレを誘惑して来る。
今、この状態のままで真槍ちゃんが生活していける様に、オレがしっかり調教してやらないと! 

オレは、男としての使命に燃え始めていた。

「それで、マモルの話は?」

「ああ、もう良いんだ。
オレも、真槍ちゃんと組みたいと思っていたんだ。
じゃあ、よろしくな!」

なんでオレの部屋に、ゆたかと冷菓、真槍ちゃんが一緒に住んでいるのか、それとなく訊いておこうと思ったが、今のオレにはそんな事どうでも良かった。
年頃の男女が一緒に住むのはおかしいが、後から光子先生に聞いた話によるとこうだ。

冷菓は、オレと本当に夫婦だから良いと思っていたし、ゆたかはどんな鍵を設置しても侵入して来る。
だから一緒に住む事にした。

そして、真槍ちゃんは、男勝りの性格だから問題ないだろうと……。
真槍ちゃんが女の子らしくなり始めた今となっては、どうでも良い事だった。
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