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第九章 古代遺跡 続・学校編最後の試練!
第五十一話 姫野真槍VS光宮冷菓 再戦
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冷菓が瓦礫に埋まり、オレ達は助け出そうとしていた。
腕から血を流しているようだが、大丈夫だろうか?
もしも、冷菓の身に何かあった場合、ゆたかの言った通りの展開になるかもしれない。
オレと真槍ちゃんは、ドキドキしながら冷菓に近付いて行く。
「冷菓、大丈夫か?」
オレが呼びかけると、瓦礫が動き出した。
次第に、冷菓は立ち上がり、無事なのが確認できる。
肩に傷を負っているものの、命に別状はなさそうだ。
「はあ、はあ、はあ、以前に書いた小説の夢を見ました。
今の所、大人気で売れていますけど……」
「それでか。
オレとか一人称が同じだったから、オレが山口美香と結婚したのかと思って戸惑ったぞ! マジで、印税とか入っているのか?」
「ええ、かなり……。続編を期待してください!
(これは、作者のはったりです。実際には、大して書かれていません。
続きが読みたい人は、小まめにアクセスしてください。気分が乗れば書けるかも……)」
オレは、冷菓を見詰めて、愛おしさを感じていた。
売れない美少女アイドルより、売れている美少女小説家の方が良いかもしれないと思い始める。
人間、些細な長所が愛着を強める事があるのだ。
印税が入って来るのは、見過ごせない長所だ。
「はあ、良かった! 無事だったのね。
でも、アタシの方が早く起き上がったし、勝負はアタシの勝ちよね!」
真槍ちゃんは、ホッと胸を撫で下ろし、勝利のガッツポーズをする。
冷菓が瓦礫に埋まっていた為に分かり辛いが、オレから見るに起き上がったのは同時に思えた。
決して、冷菓を優遇しているわけではない。
決して、印税欲しさに勝負を公平に見られないなんて事は無い。
しかし、みんな分かってくれ。
お金は、重要な恋愛観の要素である事を……。
オレの見方が今は理解できなくても、将来的に分かる日が来る事を……。
「いや、勝負は引き分けだ! オレから見るに、同時に立ち上がった様に感じる!」
「ええ! 明らかにアタシの方が早かったでしょう?
実際、マモル君と一緒に冷菓が無事なのを確認しに来たんだし……」
「いや、冷菓は瓦礫に埋まっていた。
その分のロスタイムを考えると、同時と見る事が出来る。
勝負は、引き分けだ!」
真槍ちゃんは、オレの顔をじっと見る。
(ふっ、オレがいくらカッコいいからって、そんなじっくり見てくれるな。
本当に照れるぜ!)
「マモル君、冷菓よりアタシの方がお金持って無いの悟って、不公平な対応しているでしょう?
確かに、アタシは売れて無いアイドルだし、給料の半分以上は剣冴が持って行くけど、アタシだって売れる様に頑張っているんだよ?
酷いじゃない!」
「いや、全然そんな事は無い! それに、ゆたかもいる。
ゆたかにも意見を聞いてみよう。それなら、公平だろう?」
「むー、納得いかないけど……。ゆたか、どっちが先に立ち上がったと思う?
それとも引き分け?」
真槍ちゃんは、ゆたかにそう尋ねに行った。
ゆたかは、速答で答える。
「引き分け! そして、マモル君は、私の彼氏になる!」
ゆたかの後半の発言は無視され、引き分けという判決だけが了承された。
真槍ちゃんも、しぶしぶながら引き分けを考慮し始める。
「引き分けか……。また、冷菓と戦うのか。
そうだ、怪我の具合から見て、冷菓が戦えなさそうなら、アタシの勝ちで良いよね?」
真槍ちゃんはそう言って、冷菓の怪我の状態を確認する。
もしも、冷菓が戦闘不能なら、自動的に真槍ちゃんの勝ちになってしまう。
それはなんとなく不味い。
公平であるべきだが、印税の誘惑がオレを悩ませる。
オレの心配は、取り越し苦労だった。
冷菓は、怪我を氷で塞ぎ、出血を止めていた。
「ふふ、まさか、ここまで追い詰められるとは思っても見ませんでしたよ。
銃の射出口に、槍の先端を当てる事で、難とか槍の軌道を逸らす事が出来ました。
銃が攻撃に耐えきれずに、かすり傷を負ってしまいましたけどね。
偶然による攻撃とはいえ、真槍ちゃんを舐めていた事をお詫びします。
ですが、これ以上は、お互いの為に引き分けのままにしていた方が良いかもしれません。どっちも大怪我しては、元も子もありませんから……」
「賛成だな! 何か、公平な勝負が決まるまでは、勝負は保留にしよう!」
オレは、冷菓の意見に賛成するが、真槍ちゃんは反対する。
「何よ、自分が負けそうだからって、勝負を引き延ばそうとするつもり?
そうはいかないんだから!」
「じゃあ、勝負しましょうか?」
「ぐっ、良いわよ!」
真槍ちゃんは強がっているが、明らかに何か動揺していた。
槍を構えているが、手が震えている。
冷菓は、冷静に真槍ちゃんを観察して言う。
「ふーむ。どうやら、あなたがこれ以上は、異次元世界で戦闘しない方が良い本当の理由を見付けてしまったようですね。
今までは、ゲーム感覚で戦闘していたんでしょうけど、自分の友人である私が傷付いた事で、大切な者を無くす恐怖を知ってしまった。
これでは、今後戦闘はできませんね。
無理をしても、いずれは今後の戦闘に影響して来ますから……」
「何を言っているの? だ、大丈夫よ、これくらい……」
真槍ちゃんは強がっているが、表情は硬かった。
自分の槍で、人が死にかけたのだ。
それは大きな心の傷となるだろう。
今後の戦闘にも影響し、敵にやられる隙が出来るかもしれない。
そういう危険も含まれていた。冷菓は優しく真槍ちゃんを諭す。
「大丈夫ですよ。むしろ、その気持ちを大切にしてください。
平気で人を傷付けるのは、最低の行為ですからね」
「卑怯よ……。そんな事言われたら、もう戦えなくなっちゃうじゃない。
アタシは、負けたくないのに……」
「じゃあ、私も本気であなたの相手をしましょう。
さっきまでと違い、全力で行きます!」
「ほーう、やはり隠し玉を持っていたのね。気に喰わない奴!」
真槍ちゃんは、槍とナイフを構える。
怒りの感情によりリミッターが外れ、冷菓を攻撃する。
冷菓には、すでに人型のウンディ―ネもなく、真槍ちゃんの槍を回避する盾もない。
これでは、ゆたかの予想通りの未来が来てしまう。
オレは、二人を止めようとするが、ゆたかに足止めされてしまう。
「ここは、思いっ切り戦わせた方が良い!
どちらが勝っても悔いが残らない様に……」
一見正論を言っている様に見えるが、顔がエロの事を考えてニヤけているのがもろバレだった。
オレは、二人の間に入ろうとするが、ゆたかがエロベアソードで対抗して来る。
「どこへ行くの?
私のエロベアソード第二の秘剣『神足のゆたか』の前には、マモル君でも数分間は足止めできるよ。諦めて、毎晩私と愛し合おうよ!」
ゆたかの言う通り、ふざけた格好の割に強力な剣だった。
オレのワープ能力を駆使しても、ゆたかに足止めさせられてしまう。
こうしている間にも、冷菓と真槍ちゃんは戦い始める。
「冷菓、覚悟は良いわね! こっちも手加減なしよ!
異次元世界だから、刑事裁判は無視されるはずだからね」
「まあ、あなたの心に、私を殺そうとした罪悪感が残る事になるのでしょうけど……」
「脅そうとしても無駄よ! アタシは、この一撃だけは手加減も、手抜きもしない!
あなたが本気だろうと、本気でなかろうとね!」
「マモル君への愛の為に?」
「ええ、そうよ!」
冷菓は、嬉しそうに微笑を浮かべる。
「ふふ、では、今度は手加減できませんね。
たとえマモル君の記憶が消滅したとはいえ、私はマモル君を失うわけにはいきませんからね」
先に、真槍ちゃんが攻撃を仕掛けた。
ブースターを全開にし、超高速で突進して行く。
今までの攻撃と変わらない様な気がしたが、地面を走る様に飛ぶ。
こうする事で、ブースターの推進力+真槍ちゃん自身のダッシュ力となるのだ。
もはや、どんな物にも止められない恐るべき突進力となっていた。
「これが私の本気よ! 誰一人止めた人はいないわ!」
冷菓は、氷の床を作り出し、バックで滑り始める。
推進力は、真槍ちゃんの方が上だが、攻撃されるまでは多少の時間があった。
その短時間の間に、冷菓は水の壁で真槍ちゃんを閉じ込めようとしていた。
逃げられない様に、相当量の水を出し、真槍ちゃんの進行方向に設置する。
「ふーん、本当に水で沈めるつもりの様ね。
だけど、このスピードなら、槍は水を突き抜けて通り抜け、ブースター破壊は無理よ!
覚悟しなさい!」
真槍ちゃんの言う通り、槍は水に沈む様な形になるが、弾丸を突き抜ける様に威力が落ちて行かない。
槍の角度が絶妙であり、水にぶつかりながらも威力を落とす事無く、推進力が保たれる設計だった。
「どうやら、こういう場面でも役に立つ槍の様ですね。
恐ろしいほどの技術師が設計したのでしょう。
しかし、私の狙いは別にあります」
真槍ちゃんが突進して行くと、次第に周りの水が凍り始めた。
冷菓の狙いは、真槍ちゃんを氷に閉じ込める事だった。
さすがのブースター付きの槍も、氷に阻まれて威力が落ちて行く。
ブースターの威力が落ち、真槍ちゃんは身体全体を使って攻撃を続けていた。
それでも、冷菓は攻撃を止める事無く攻撃し続け、ついに真槍ちゃん自身が槍ごと凍り付いてしまった。
腕から血を流しているようだが、大丈夫だろうか?
もしも、冷菓の身に何かあった場合、ゆたかの言った通りの展開になるかもしれない。
オレと真槍ちゃんは、ドキドキしながら冷菓に近付いて行く。
「冷菓、大丈夫か?」
オレが呼びかけると、瓦礫が動き出した。
次第に、冷菓は立ち上がり、無事なのが確認できる。
肩に傷を負っているものの、命に別状はなさそうだ。
「はあ、はあ、はあ、以前に書いた小説の夢を見ました。
今の所、大人気で売れていますけど……」
「それでか。
オレとか一人称が同じだったから、オレが山口美香と結婚したのかと思って戸惑ったぞ! マジで、印税とか入っているのか?」
「ええ、かなり……。続編を期待してください!
(これは、作者のはったりです。実際には、大して書かれていません。
続きが読みたい人は、小まめにアクセスしてください。気分が乗れば書けるかも……)」
オレは、冷菓を見詰めて、愛おしさを感じていた。
売れない美少女アイドルより、売れている美少女小説家の方が良いかもしれないと思い始める。
人間、些細な長所が愛着を強める事があるのだ。
印税が入って来るのは、見過ごせない長所だ。
「はあ、良かった! 無事だったのね。
でも、アタシの方が早く起き上がったし、勝負はアタシの勝ちよね!」
真槍ちゃんは、ホッと胸を撫で下ろし、勝利のガッツポーズをする。
冷菓が瓦礫に埋まっていた為に分かり辛いが、オレから見るに起き上がったのは同時に思えた。
決して、冷菓を優遇しているわけではない。
決して、印税欲しさに勝負を公平に見られないなんて事は無い。
しかし、みんな分かってくれ。
お金は、重要な恋愛観の要素である事を……。
オレの見方が今は理解できなくても、将来的に分かる日が来る事を……。
「いや、勝負は引き分けだ! オレから見るに、同時に立ち上がった様に感じる!」
「ええ! 明らかにアタシの方が早かったでしょう?
実際、マモル君と一緒に冷菓が無事なのを確認しに来たんだし……」
「いや、冷菓は瓦礫に埋まっていた。
その分のロスタイムを考えると、同時と見る事が出来る。
勝負は、引き分けだ!」
真槍ちゃんは、オレの顔をじっと見る。
(ふっ、オレがいくらカッコいいからって、そんなじっくり見てくれるな。
本当に照れるぜ!)
「マモル君、冷菓よりアタシの方がお金持って無いの悟って、不公平な対応しているでしょう?
確かに、アタシは売れて無いアイドルだし、給料の半分以上は剣冴が持って行くけど、アタシだって売れる様に頑張っているんだよ?
酷いじゃない!」
「いや、全然そんな事は無い! それに、ゆたかもいる。
ゆたかにも意見を聞いてみよう。それなら、公平だろう?」
「むー、納得いかないけど……。ゆたか、どっちが先に立ち上がったと思う?
それとも引き分け?」
真槍ちゃんは、ゆたかにそう尋ねに行った。
ゆたかは、速答で答える。
「引き分け! そして、マモル君は、私の彼氏になる!」
ゆたかの後半の発言は無視され、引き分けという判決だけが了承された。
真槍ちゃんも、しぶしぶながら引き分けを考慮し始める。
「引き分けか……。また、冷菓と戦うのか。
そうだ、怪我の具合から見て、冷菓が戦えなさそうなら、アタシの勝ちで良いよね?」
真槍ちゃんはそう言って、冷菓の怪我の状態を確認する。
もしも、冷菓が戦闘不能なら、自動的に真槍ちゃんの勝ちになってしまう。
それはなんとなく不味い。
公平であるべきだが、印税の誘惑がオレを悩ませる。
オレの心配は、取り越し苦労だった。
冷菓は、怪我を氷で塞ぎ、出血を止めていた。
「ふふ、まさか、ここまで追い詰められるとは思っても見ませんでしたよ。
銃の射出口に、槍の先端を当てる事で、難とか槍の軌道を逸らす事が出来ました。
銃が攻撃に耐えきれずに、かすり傷を負ってしまいましたけどね。
偶然による攻撃とはいえ、真槍ちゃんを舐めていた事をお詫びします。
ですが、これ以上は、お互いの為に引き分けのままにしていた方が良いかもしれません。どっちも大怪我しては、元も子もありませんから……」
「賛成だな! 何か、公平な勝負が決まるまでは、勝負は保留にしよう!」
オレは、冷菓の意見に賛成するが、真槍ちゃんは反対する。
「何よ、自分が負けそうだからって、勝負を引き延ばそうとするつもり?
そうはいかないんだから!」
「じゃあ、勝負しましょうか?」
「ぐっ、良いわよ!」
真槍ちゃんは強がっているが、明らかに何か動揺していた。
槍を構えているが、手が震えている。
冷菓は、冷静に真槍ちゃんを観察して言う。
「ふーむ。どうやら、あなたがこれ以上は、異次元世界で戦闘しない方が良い本当の理由を見付けてしまったようですね。
今までは、ゲーム感覚で戦闘していたんでしょうけど、自分の友人である私が傷付いた事で、大切な者を無くす恐怖を知ってしまった。
これでは、今後戦闘はできませんね。
無理をしても、いずれは今後の戦闘に影響して来ますから……」
「何を言っているの? だ、大丈夫よ、これくらい……」
真槍ちゃんは強がっているが、表情は硬かった。
自分の槍で、人が死にかけたのだ。
それは大きな心の傷となるだろう。
今後の戦闘にも影響し、敵にやられる隙が出来るかもしれない。
そういう危険も含まれていた。冷菓は優しく真槍ちゃんを諭す。
「大丈夫ですよ。むしろ、その気持ちを大切にしてください。
平気で人を傷付けるのは、最低の行為ですからね」
「卑怯よ……。そんな事言われたら、もう戦えなくなっちゃうじゃない。
アタシは、負けたくないのに……」
「じゃあ、私も本気であなたの相手をしましょう。
さっきまでと違い、全力で行きます!」
「ほーう、やはり隠し玉を持っていたのね。気に喰わない奴!」
真槍ちゃんは、槍とナイフを構える。
怒りの感情によりリミッターが外れ、冷菓を攻撃する。
冷菓には、すでに人型のウンディ―ネもなく、真槍ちゃんの槍を回避する盾もない。
これでは、ゆたかの予想通りの未来が来てしまう。
オレは、二人を止めようとするが、ゆたかに足止めされてしまう。
「ここは、思いっ切り戦わせた方が良い!
どちらが勝っても悔いが残らない様に……」
一見正論を言っている様に見えるが、顔がエロの事を考えてニヤけているのがもろバレだった。
オレは、二人の間に入ろうとするが、ゆたかがエロベアソードで対抗して来る。
「どこへ行くの?
私のエロベアソード第二の秘剣『神足のゆたか』の前には、マモル君でも数分間は足止めできるよ。諦めて、毎晩私と愛し合おうよ!」
ゆたかの言う通り、ふざけた格好の割に強力な剣だった。
オレのワープ能力を駆使しても、ゆたかに足止めさせられてしまう。
こうしている間にも、冷菓と真槍ちゃんは戦い始める。
「冷菓、覚悟は良いわね! こっちも手加減なしよ!
異次元世界だから、刑事裁判は無視されるはずだからね」
「まあ、あなたの心に、私を殺そうとした罪悪感が残る事になるのでしょうけど……」
「脅そうとしても無駄よ! アタシは、この一撃だけは手加減も、手抜きもしない!
あなたが本気だろうと、本気でなかろうとね!」
「マモル君への愛の為に?」
「ええ、そうよ!」
冷菓は、嬉しそうに微笑を浮かべる。
「ふふ、では、今度は手加減できませんね。
たとえマモル君の記憶が消滅したとはいえ、私はマモル君を失うわけにはいきませんからね」
先に、真槍ちゃんが攻撃を仕掛けた。
ブースターを全開にし、超高速で突進して行く。
今までの攻撃と変わらない様な気がしたが、地面を走る様に飛ぶ。
こうする事で、ブースターの推進力+真槍ちゃん自身のダッシュ力となるのだ。
もはや、どんな物にも止められない恐るべき突進力となっていた。
「これが私の本気よ! 誰一人止めた人はいないわ!」
冷菓は、氷の床を作り出し、バックで滑り始める。
推進力は、真槍ちゃんの方が上だが、攻撃されるまでは多少の時間があった。
その短時間の間に、冷菓は水の壁で真槍ちゃんを閉じ込めようとしていた。
逃げられない様に、相当量の水を出し、真槍ちゃんの進行方向に設置する。
「ふーん、本当に水で沈めるつもりの様ね。
だけど、このスピードなら、槍は水を突き抜けて通り抜け、ブースター破壊は無理よ!
覚悟しなさい!」
真槍ちゃんの言う通り、槍は水に沈む様な形になるが、弾丸を突き抜ける様に威力が落ちて行かない。
槍の角度が絶妙であり、水にぶつかりながらも威力を落とす事無く、推進力が保たれる設計だった。
「どうやら、こういう場面でも役に立つ槍の様ですね。
恐ろしいほどの技術師が設計したのでしょう。
しかし、私の狙いは別にあります」
真槍ちゃんが突進して行くと、次第に周りの水が凍り始めた。
冷菓の狙いは、真槍ちゃんを氷に閉じ込める事だった。
さすがのブースター付きの槍も、氷に阻まれて威力が落ちて行く。
ブースターの威力が落ち、真槍ちゃんは身体全体を使って攻撃を続けていた。
それでも、冷菓は攻撃を止める事無く攻撃し続け、ついに真槍ちゃん自身が槍ごと凍り付いてしまった。
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