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第十ニ章 VS四天王のリーダー・熊童子
第八十九話 光宮冷菓、出現!
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オレ達は、熊童子の指定した王宮へ侵入する。
罠の可能性もあるが、下手に小細工しても地の利で負けてしまう。
本当に光宮冷菓を受け渡すだけの可能性も考慮し、堂々と玄関から入って行く。
大きなアーケードの門をいくつもくぐり、王宮の扉へ辿り着いた。
通り際に見た街は、相当賑わっており、異世界で見たどの町よりも活気に満ちていた。
熊童子が経営者としても優秀である事が見てとれる。
逆に、王宮の中へ一歩入ると、誰一人いない。
警備の兵隊も、案内係も会う事が無かった。
まるで、虎熊童子が案内する事を予想している様な静けさだった。
しかし、罠などは仕掛けられていなく、ただ宝物や王宮の生活を描いた絵画が整理されて並べられていた。実際に、この王宮が栄えていた時の様子が窺い知れる。
王宮が滅びたのが嘘だと思うほど、忠実に修復が完成していた。
シャンデリアが煌々と灯っており、天井や壁に施された金箔が反射して、部屋全体を厳かな黄金色に染め上げていた。高級ホテルのロビーの様な広間は、しばしオレ達に時間が過ぎるのを忘れさせてくれていた。
虎熊童子でさえ、感心して見入るほどの空間だ。
オレ達は、最初こそ警戒していたものの、罠が仕掛けられていないと分かるや、熱心に王宮の建物や宝物を鑑賞する。
すると、二階へ向かう階段からドレスを着た女性がゆっくりと降りて来た。
スカイブルーのドレスを着た女性は、オレの存在に気付くと、駆け足気味で階段から降りて来た。
まだニ階に近い部分にいる所で、オレの名前を呼ぶ。
二階から降りて着た女性は、紛れもなく光宮冷菓だった。
声も、仕草も、雰囲気も、間違いなく冷菓だ。
「マモル君! 迎えに来てくれたのですね?」
青いハイヒールを履いた脚を器用に動かし、階段を下りてオレの元へと一気に向かって来た。ほぼ冷菓に間違いないが、真槍ちゃんは油断しないようにオレにこう警告する。
「まだ、冷菓が洗脳されている可能性はあるわ。
熊童子の次元能力が洗脳系なら、アタシ達が油断した時に攻撃を仕掛けている様に仕組んでいるかも……。今は、本物の冷菓だと思うけど……」
「ああ、分かっている」
オレ達は、緊張しながら冷菓と接触する。
冷菓はオレの元に近付き、オレの怪我を心配し始めた。
オレの脚は、ゆたかとの戦闘によりかなり傷付き、包帯を巻いていたが血がにじみ出していた。
「まあ、マモル君、その怪我はどうしたんですか? まさか、私を救出する為に……」
「ああ、ちょっと無理しちまったみたいだな。
一応、応急手当はしたが、また血が出て来ちゃったみたいだな」
「痛そうです。なら、私の持っている治療石を使いましょう。
傷口にこの石を当てれば、たちどころに治りますよ。さあ、傷を見してください」
冷菓は本気で心配しているようなので、オレは包帯を解き、傷を冷菓に見せる。
冷菓の懐から出て来る物体が、ナイフの様な隠し武器の可能性も考慮していたが、本当に治療用の石だった。
金熊童子の使用していた治療石と同じであるが、武器ではないので真槍ちゃんも警戒を解く。冷菓は、オレの脚を治療し始めた。
「はい、傷の患部にこれを当てれば、すぐに良くなりますよ!
ただ、傷の無い部分には触ってはいけません」
「え、何で?」
「これは、身体を修復する治療石ですが、身体を治すのではなく、傷付いていない状態に戻す次元能力を使っているからです。
下手に触ると、身体全体が数分前に戻ってしまいます。
そうすると、数分間の記憶まで失われてしまうのです。
まあ、怪我の具合が重傷な場合には、一日ほどの記憶を失っても治療させた方が良いんですけど……」
「それで、冷菓も傷を治したのか? 真槍ちゃんとの戦いで肩を怪我していたが……」
「ええ、なので、真槍ちゃんとの戦いの記憶が無いんですよ。
温泉に浸かって、宣戦布告をしたのまでは覚えているんですけど……。
結果は、どうなりましたか?」
冷菓の問いに、真槍ちゃんが答える。
「当然、アタシが勝ったわよ!」
「そうですか」
冷菓は、ちょっと落ち込んだ表情を見せる。
冷菓の記憶の中では、勝った方がオレと恋人同士として付き合う事になっていたのだ。
真槍ちゃんは、冷菓の顔色を窺い、本当に記憶が無い事を悟った。
「嘘だよ。本当は、引き分けで勝負はまだ付いていないわ!
帰ってから決着を付けましょう」
冷菓は、真槍ちゃんを見て笑う。
「ええ、手加減しませんよ」
冷菓は、本物の冷菓の様だ。記憶を失っていても、一日前の記憶は完璧に覚えていた。
真槍ちゃんもそれに納得し、オレに小声で告げる。
「どうやら、本当の冷菓みたいね。
なら、後は奏子ちゃんの居場所が分かれば良いんだけど……」
真槍ちゃんは納得しかけているが、オレには少し引っかかる点があった。
冷菓が無事だったなら、まず真っ先に奏子を助けに行きそうなものだ。
それなのに、こんな王宮でドレスを着て生活している。
二人が一緒だったなら疑問にも思わなかったが、奏子がいない事で不安になる。
「おい、冷菓ちゃん。オレの妹の奏子はどこにいるんだ?
お前が無事だったなら、お前の性格から奏子を危険な状態にしておくとは考え難いが……」
「奏子ちゃんは、捜索中ですよ。さすがに、情報が少ないですからね。
ここで全力を持って、捜索している所です」
一瞬、冷菓の表情がぎこちなくなったのを、オレは見逃さなかった。
必死で言い訳を考えている。そんな感じの表情だ。
状況的に不思議な表情ではないが、オレは冷菓に疑いをかける。
オレが思い出した冷菓を見分ける方法を実践する事にした。冷菓の肩にそっと触れ、
冷菓にこう語りかける。
「オレの妹をそこまで想ってくれて嬉しいよ」
オレは、そっと冷菓にキスをした。
唇の感触を覚えており、それによって冷菓本人かが判別できる。
虎熊童子は、急激に引く真槍ちゃんに説明する事で、オレをフォローしてくれた。
さすがは、動物学者なだけはある。
「まあ、唇や舌には、繊細な感覚器が集中しているからね。
キスによって得た情報は、直接脳に行くから、記憶を呼び覚まし易いとも聴くし……」
「へー、理論的には正解なんだ。アタシ的には、不正解極まるけどね」
真槍ちゃんは、オレに対する怒りに堪えていた。
これも冷菓が本物かを確かめるのに必要な作業なんだ。
分かってくれ、真槍ちゃん!
ディープキスの方がより良く冷菓が本物かを見分ける事が出来るが、そこまで行かずに冷菓が本物でない事が分かる。
息の匂い、唇の感触は、冷菓の物だったが、次第に別の感触に変わり始めた。
三十代前後の女性である事が感触で分かる。
見ている真槍ちゃんも、冷菓の姿から別の女性になった事で驚いていた。
冷菓の姿をしていた女性は、本来の姿に戻り、オレから離れる。
手でオレを付き飛ばし、乙女の仕草をしていた。
ロングヘアーの黒髪をしている女性であり、結構な美人だった。
オレとのキスが予測できていなかったらしく、息を切らして喋る。
「はあ、はあ、はあ、折角暗殺目的で近付いたのに、キスで正体がばれるとは……。
本物の光宮冷菓だと思わせる為に治療石まで使って信用させたと言うのに、抜かったわ!」
もしも相手の正体が、ごつい男とかだったら、オレの準備期間も相当長くなるだろうが、幸い美人の女性だった為に短くて済んだ。
オレは、戦闘準備を整え、謎の女性に語る。
「お前は誰だ! 冷菓をどこへやった?」
「俺か? 俺は、熊童子だ。
折角、俺の次元能力を駆使して、得意の暗殺をしようと思ったのに、まさか突然キスされるとは……。
ラブラブぷりが役に立ったな。
だが、本物の光宮冷菓は渡さない。俺が貴様らを纏めて葬り去ってくれるわ!」
熊童子がそう宣言すると、影に隠れていた幾島童子が出現し、真槍ちゃんとゆたか、虎熊童子の後ろを取っていた。拳銃を付きつけ、抵抗しない様にさせる。
オレと真槍ちゃん達を引き離し始めた。
「無駄な抵抗はしないで!
あなた達は大人しく熊童子と光宮マモルの戦いを観戦していなさい」
真槍ちゃんは、幾島童子に従いつつも、男性の正体を見破りこう言う。
「あなた、幾島警部ね。男性みたいだけど、格好がそっくり。これがあなたの次元能力?」
「ふふ、良く気が付いたわね。そうよ、ただ性別を入れ替えるだけよ。
でも、男性の今なら身体能力はあなたよりも上、無駄な抵抗はしない事ね!」
「はい、はい。武器も持てない状態だし、アタシが本気を出せば、男性のあなたでも瞬殺できるからね。大人しく二人の戦いを観察させてもらうわよ」
ゆたかと虎熊童子も、真槍ちゃんに同意する。
「右に同じく!」
四人は二階に行き、オレと熊童子の戦いを見守る。
三人とも休憩のつもりで、お茶やケーキを用意し始めた。
オレの戦意を削がない様に、それを隠しているのだ。
オレと熊童子には、匂いでその事に気付いていたけど……。
罠の可能性もあるが、下手に小細工しても地の利で負けてしまう。
本当に光宮冷菓を受け渡すだけの可能性も考慮し、堂々と玄関から入って行く。
大きなアーケードの門をいくつもくぐり、王宮の扉へ辿り着いた。
通り際に見た街は、相当賑わっており、異世界で見たどの町よりも活気に満ちていた。
熊童子が経営者としても優秀である事が見てとれる。
逆に、王宮の中へ一歩入ると、誰一人いない。
警備の兵隊も、案内係も会う事が無かった。
まるで、虎熊童子が案内する事を予想している様な静けさだった。
しかし、罠などは仕掛けられていなく、ただ宝物や王宮の生活を描いた絵画が整理されて並べられていた。実際に、この王宮が栄えていた時の様子が窺い知れる。
王宮が滅びたのが嘘だと思うほど、忠実に修復が完成していた。
シャンデリアが煌々と灯っており、天井や壁に施された金箔が反射して、部屋全体を厳かな黄金色に染め上げていた。高級ホテルのロビーの様な広間は、しばしオレ達に時間が過ぎるのを忘れさせてくれていた。
虎熊童子でさえ、感心して見入るほどの空間だ。
オレ達は、最初こそ警戒していたものの、罠が仕掛けられていないと分かるや、熱心に王宮の建物や宝物を鑑賞する。
すると、二階へ向かう階段からドレスを着た女性がゆっくりと降りて来た。
スカイブルーのドレスを着た女性は、オレの存在に気付くと、駆け足気味で階段から降りて来た。
まだニ階に近い部分にいる所で、オレの名前を呼ぶ。
二階から降りて着た女性は、紛れもなく光宮冷菓だった。
声も、仕草も、雰囲気も、間違いなく冷菓だ。
「マモル君! 迎えに来てくれたのですね?」
青いハイヒールを履いた脚を器用に動かし、階段を下りてオレの元へと一気に向かって来た。ほぼ冷菓に間違いないが、真槍ちゃんは油断しないようにオレにこう警告する。
「まだ、冷菓が洗脳されている可能性はあるわ。
熊童子の次元能力が洗脳系なら、アタシ達が油断した時に攻撃を仕掛けている様に仕組んでいるかも……。今は、本物の冷菓だと思うけど……」
「ああ、分かっている」
オレ達は、緊張しながら冷菓と接触する。
冷菓はオレの元に近付き、オレの怪我を心配し始めた。
オレの脚は、ゆたかとの戦闘によりかなり傷付き、包帯を巻いていたが血がにじみ出していた。
「まあ、マモル君、その怪我はどうしたんですか? まさか、私を救出する為に……」
「ああ、ちょっと無理しちまったみたいだな。
一応、応急手当はしたが、また血が出て来ちゃったみたいだな」
「痛そうです。なら、私の持っている治療石を使いましょう。
傷口にこの石を当てれば、たちどころに治りますよ。さあ、傷を見してください」
冷菓は本気で心配しているようなので、オレは包帯を解き、傷を冷菓に見せる。
冷菓の懐から出て来る物体が、ナイフの様な隠し武器の可能性も考慮していたが、本当に治療用の石だった。
金熊童子の使用していた治療石と同じであるが、武器ではないので真槍ちゃんも警戒を解く。冷菓は、オレの脚を治療し始めた。
「はい、傷の患部にこれを当てれば、すぐに良くなりますよ!
ただ、傷の無い部分には触ってはいけません」
「え、何で?」
「これは、身体を修復する治療石ですが、身体を治すのではなく、傷付いていない状態に戻す次元能力を使っているからです。
下手に触ると、身体全体が数分前に戻ってしまいます。
そうすると、数分間の記憶まで失われてしまうのです。
まあ、怪我の具合が重傷な場合には、一日ほどの記憶を失っても治療させた方が良いんですけど……」
「それで、冷菓も傷を治したのか? 真槍ちゃんとの戦いで肩を怪我していたが……」
「ええ、なので、真槍ちゃんとの戦いの記憶が無いんですよ。
温泉に浸かって、宣戦布告をしたのまでは覚えているんですけど……。
結果は、どうなりましたか?」
冷菓の問いに、真槍ちゃんが答える。
「当然、アタシが勝ったわよ!」
「そうですか」
冷菓は、ちょっと落ち込んだ表情を見せる。
冷菓の記憶の中では、勝った方がオレと恋人同士として付き合う事になっていたのだ。
真槍ちゃんは、冷菓の顔色を窺い、本当に記憶が無い事を悟った。
「嘘だよ。本当は、引き分けで勝負はまだ付いていないわ!
帰ってから決着を付けましょう」
冷菓は、真槍ちゃんを見て笑う。
「ええ、手加減しませんよ」
冷菓は、本物の冷菓の様だ。記憶を失っていても、一日前の記憶は完璧に覚えていた。
真槍ちゃんもそれに納得し、オレに小声で告げる。
「どうやら、本当の冷菓みたいね。
なら、後は奏子ちゃんの居場所が分かれば良いんだけど……」
真槍ちゃんは納得しかけているが、オレには少し引っかかる点があった。
冷菓が無事だったなら、まず真っ先に奏子を助けに行きそうなものだ。
それなのに、こんな王宮でドレスを着て生活している。
二人が一緒だったなら疑問にも思わなかったが、奏子がいない事で不安になる。
「おい、冷菓ちゃん。オレの妹の奏子はどこにいるんだ?
お前が無事だったなら、お前の性格から奏子を危険な状態にしておくとは考え難いが……」
「奏子ちゃんは、捜索中ですよ。さすがに、情報が少ないですからね。
ここで全力を持って、捜索している所です」
一瞬、冷菓の表情がぎこちなくなったのを、オレは見逃さなかった。
必死で言い訳を考えている。そんな感じの表情だ。
状況的に不思議な表情ではないが、オレは冷菓に疑いをかける。
オレが思い出した冷菓を見分ける方法を実践する事にした。冷菓の肩にそっと触れ、
冷菓にこう語りかける。
「オレの妹をそこまで想ってくれて嬉しいよ」
オレは、そっと冷菓にキスをした。
唇の感触を覚えており、それによって冷菓本人かが判別できる。
虎熊童子は、急激に引く真槍ちゃんに説明する事で、オレをフォローしてくれた。
さすがは、動物学者なだけはある。
「まあ、唇や舌には、繊細な感覚器が集中しているからね。
キスによって得た情報は、直接脳に行くから、記憶を呼び覚まし易いとも聴くし……」
「へー、理論的には正解なんだ。アタシ的には、不正解極まるけどね」
真槍ちゃんは、オレに対する怒りに堪えていた。
これも冷菓が本物かを確かめるのに必要な作業なんだ。
分かってくれ、真槍ちゃん!
ディープキスの方がより良く冷菓が本物かを見分ける事が出来るが、そこまで行かずに冷菓が本物でない事が分かる。
息の匂い、唇の感触は、冷菓の物だったが、次第に別の感触に変わり始めた。
三十代前後の女性である事が感触で分かる。
見ている真槍ちゃんも、冷菓の姿から別の女性になった事で驚いていた。
冷菓の姿をしていた女性は、本来の姿に戻り、オレから離れる。
手でオレを付き飛ばし、乙女の仕草をしていた。
ロングヘアーの黒髪をしている女性であり、結構な美人だった。
オレとのキスが予測できていなかったらしく、息を切らして喋る。
「はあ、はあ、はあ、折角暗殺目的で近付いたのに、キスで正体がばれるとは……。
本物の光宮冷菓だと思わせる為に治療石まで使って信用させたと言うのに、抜かったわ!」
もしも相手の正体が、ごつい男とかだったら、オレの準備期間も相当長くなるだろうが、幸い美人の女性だった為に短くて済んだ。
オレは、戦闘準備を整え、謎の女性に語る。
「お前は誰だ! 冷菓をどこへやった?」
「俺か? 俺は、熊童子だ。
折角、俺の次元能力を駆使して、得意の暗殺をしようと思ったのに、まさか突然キスされるとは……。
ラブラブぷりが役に立ったな。
だが、本物の光宮冷菓は渡さない。俺が貴様らを纏めて葬り去ってくれるわ!」
熊童子がそう宣言すると、影に隠れていた幾島童子が出現し、真槍ちゃんとゆたか、虎熊童子の後ろを取っていた。拳銃を付きつけ、抵抗しない様にさせる。
オレと真槍ちゃん達を引き離し始めた。
「無駄な抵抗はしないで!
あなた達は大人しく熊童子と光宮マモルの戦いを観戦していなさい」
真槍ちゃんは、幾島童子に従いつつも、男性の正体を見破りこう言う。
「あなた、幾島警部ね。男性みたいだけど、格好がそっくり。これがあなたの次元能力?」
「ふふ、良く気が付いたわね。そうよ、ただ性別を入れ替えるだけよ。
でも、男性の今なら身体能力はあなたよりも上、無駄な抵抗はしない事ね!」
「はい、はい。武器も持てない状態だし、アタシが本気を出せば、男性のあなたでも瞬殺できるからね。大人しく二人の戦いを観察させてもらうわよ」
ゆたかと虎熊童子も、真槍ちゃんに同意する。
「右に同じく!」
四人は二階に行き、オレと熊童子の戦いを見守る。
三人とも休憩のつもりで、お茶やケーキを用意し始めた。
オレの戦意を削がない様に、それを隠しているのだ。
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