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第十三章 空中都市『エムロード』 酒呑童子との死闘!
第九十四話 VS首長龍の群れ
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オレ達は、首長龍の群れに気付き、対策を取り始めた。
一匹でもオレ達を呑み込めるほどの大きさなのに、それが数匹もいるのだ。
選択を誤れば死ぬ!
オレは、ゆたかに機嫌を取り、武器を急いで準備させようとする。
先手必勝の武器でもあれば、数匹の首長竜を倒して、このピンチを脱出する事も可能なはずだ。
「えっと、ゆたかさん、何かミサイル的な武器はありますか?」
「ないよ! それに、撃っても大したダメージは与えられない。食われる方が速い!」
真槍ちゃんも真剣に考えていた。オレは、それにアドバイスをする。
このやり取りが生死を分けるのだ。
上手く処理できれば助かるが、一つでも間違えれば海獣の餌になるのだ。
「うーん、思い切って食べられてみるか? 中から破壊できるかも……」
「あの、触れただけで死を予感させる様な歯が並んでいるんですけど……。
全部掻い潜れられれば良いけど……」
「エロスケが微妙に大きいのよね。
もっと小さければ、ギリギリなんとか潜入できそうなんだけど……」
真槍ちゃんの考えは、アウトに近い。
自分の操縦技術とエロスケの動きの違いを理解していない。
エロスケの操縦技術は、真槍ちゃんの操縦技術に比べれば、陸上のワニくらいのスピードしかなかった。
水中のワニくらいの動きができる真槍ちゃんならともかく、エロスケでは喰われるしかない。
手動に切り替える事も出来ず、エロスケの走行に任せるしかない以上、首長竜の歯を掻い潜るのは不可能に近かった。
オレが起死回生の一手を思い付かなければ、潜水艦エロスケごと食われるだろう。
オレは、ゆたかに武器がないか訊く。
「首長竜は、巨大といっても所詮は機械だ。
多少のダメージでも良いから防水機能が無くなれば、一気に壊れると思うんだが……」
「そこまでダメージを与える武器が無いよ。
いくら機械といっても、防水加工は潜水艦並みに強力なはずだよ。
亀裂程度なら、すぐに修復機能が働くと思うよ」
「なら、電気系統をハッキングするとか……。オレ達を襲わない様にすれば良いわけだし」
「なるほど。なら私のサメ型IPETフカヒレの出番だね!
小型の首長龍を攻撃してくれるけど、強いと判断すれば一目散で逃げるよ!
囮に使える!」
「最低な性格の奴だが、ここにおいては便利な活躍をしてくれそうだな!」
オレ達は、フカヒレを水中に出し、首長龍の様子を見る。
海藻があって死角になり易い部分で、小型の首長龍を誘い込み、フカヒレを出現させる。小型の首長龍に狙いを縛り、フカヒレと対面させ、攻撃させる事にした。
巨大な首長龍が近くにいれば、オレ達を攻撃するかもしれないが、小型の首長龍だけと判断したのだろう。フカヒレは、弱い首長龍に体当たりしたり、噛み付いたりしていた。
すると、小型の首長龍は鳴き出し、超巨大首長龍を呼ぶ。
近付くだけで海流を生み出し、エロスケの走行を邪魔する様な巨大さだ。
フカヒレは、野生の勘から逃げる事を早めに選択するが、逃げ切るのは不可能な事だった。首長龍の作り出した海流に呑み込まれ、身動きが取れなくなっていた。
そして、クジラが小魚を呑み込むように、フカヒレを呑み込んで行った。
全く時間稼ぎにもならず、オレ達もエロスケごと呑み込まれた。
幸い、噛み砕かれる事は無く、大量の海水ごと丸呑みされたのだ。
超巨大な首長龍だったからこそ、無傷で腹の中に潜入する事が出来たのだ。
しばらく首長龍のお腹の中を回遊し、安全に降りられる場所を発見した。
恍惚とした表情をする幾島童子と、気絶していた熊童子を起こし、首長龍の内部への潜入を試みる。
内部からなら、この首長龍の機械を操り、操縦する事が出来るかもしれない。
オレ達は、機械で動く首長龍の中を動き回る。
中は、工場の様になっており、この龍の内部で魚肉ソーセージやカニ缶などが作られていた。
機械の作業員が呑み込んだ魚を回収し、加工業を行っていた。
熊童子が改めて解説してくれる。
「この都市では、人間の作業員はほとんどいない。
全て機械のアンドロイドで管理されているんだ」
「へー、じゃあ、酒呑童子が機械のアンドロイドの可能性があるな。
茨木童子は、生身の身体であることが確認できたけど、酒呑童子は見た事もないから、その可能性も……」
「ああ、その通りだよ、マモル君。
酒呑童子の正体は、アンドロイド少女・姫状瑠璃(ひめじょうるり)だ。
味覚も人間以上に優れている為、公の料理の審査に顔を出しているが、彼女こそが酒呑童子だ。ただ別人の様になる時があるので、我々は二重人格者として彼女を見ている。
料理の審査時の明るい表情の時を姫状瑠璃とし、厳しく冷たい態度の時を酒呑童子と呼んでいる。酒呑童子時の彼女は、目的や次元能力があるのかは不明だが、その頭脳が優れている事は判明している。
俺達四天王を、野望達成まで教育し、訓練し、導いてくれた。
その事には、正直に感謝している。しかし、その目的も動機も不明だ。
俺達のボスにして、一番の謎は彼女だったのだ。
別人格の時に、それぞれの別れた記憶があるのか、それとも記憶を共有しているのかも分からない。茨木童子は単純に、彼女を大切に思い、守っている感じだ」
「酒呑童子が機械のアンドロイドか。冷菓の記憶に心当たりがありそうだな」
「そろそろお喋りは止めにしよう。首長龍『ジュラ』の操縦系統に着いたようだ」
「あの首長龍にそんな名前があったとは……。
おそらくオレ達の様な侵入者を排除するのが目的だろうな。
恐るべき歯と凶暴性を持っていた」
「ああ、戦闘にならなくて良かったな。戦闘になったら、一撃で終わっていた」
ゆたかは、エロスケに電気系統を繋ぎ、ハッキングを行う。
この巨大な首長龍『ジュラ』も、エロスケの人工知能を上書きする事によって、エロスケと同じ人格を持つようになるという。
更に、首長龍同士のネットワーク回線を繋ぐ事により、その他の首長龍もエロスケの影響を受けて操れるという。その事に、幾島童子は反対し始めた。
「え? あの潜水艦と同じ性格になるの? それは、ちょっと不味くない?
他のIPETシリーズを使いましょうよ! 例えば、猫型IPETのウラランとか。
それなら人間にも従順じゃないのかしら?
エロスケ君じゃあ、まず二十代の女性しか乗せられないし、新たな危険を生み出す可能性があるわよ!」
幾島童子は、もうエロスケの潜水艦に乗りたくないのが反対する原因だろうが、ゆたかは納得する。
「確かに、幾島童子が一人で、エロスケが複数になったら不味いね。
最悪、幾島戦争が起こっちゃうかもしれないよ!」
真槍ちゃんは、真剣に考えた上でこう提案する。
ふざけているわけではないのだ。
「逆に、幾島戦争を引き起こして、茨木童子と酒呑童子を引き摺り出すっていうのはどうかしら? あれだけの首長龍が争い始めたら、かなりの騒動になるわよ。
敵達は、必ず原因を突き止めにやって来るわ!」
「真槍、天才!」
こうして、猛反対する幾島童子の意見は聞き入れられず、エロスケの人工知能が、全ての首長龍に行き渡った。空中都市『エムロード』各地で、首長龍の暴走が開始される。オレ達は、オリジナルの幾島童子を確保しているので、早めに陸地へと辿り着く事が出来た。
それでも暴動に巻き込まれ、数匹の首長龍に攻撃され、激戦の末に勝利して、無事に陸地に辿り着いたのだ。『エムロード』各地で海水の漏れが発生し、大規模な災害へと発展しつつあった。
酒呑童子こと姫状瑠璃は、異常な人工プログラムを感知し、ロボット達の人工知能を調査し始めた。
「首長龍『ジュラ』達が暴走し始めています。
『カニ缶工場』と『マグロ缶工場』、『イカ管工場』が互いに戦闘を続けています。
『サバ缶工場』は、破壊されたもようです。
原因は、『シャケフレーク工場』が何者かに乗っ取られ、そのネットワークが他の首長龍『ジュラ』に拡散したもようです。
ネットワークを切断し、ほぼ全ての首長龍『ジュラ』は、正常の状態に戻っていますが、『シャケフレーク工場』だけは、敵に操られているようです。
敵達は、空中都市『エムロード』の北側エリアに到達!
茨木童子、至急敵の駆除をお願いします!」
姫状瑠璃にそう言われ、茨木童子は急いでその地点に向かう。
戦闘用に思われていた首長龍『ジュラ』だが、実際にはただの潜水型の工場だった。
見かけの凶暴さとは裏腹に、美味しい缶詰を作っていたのだ。
オレ達がその事に気付いたのは、お腹が空いて飢えていた時だ。
缶詰を工場内で発見し、食糧として確保していた。
食事をしてお腹がいっぱいになっている時に、ついに茨木童子と対面したのだ。
茨木童子は、オレ達の侵入に気付いていたらしく、怒りを顕わしていた。
「くっそ! この空中都市を破壊しかけていたのは、君達だったか!
ゆっくり潜入捜査をすれば、見付からなかったものを……。
ここまでした以上、誤魔化す事はできない。
君達全員を捕らえさせてもらうよ!
悪いけど、少しも手加減する気はない!」
茨木童子は、最初からオレだけに敵意を感じさせていた。
それ以外は、眼中にないと言った感じだ。仲間の童子にこう命令する。
「熊童子! 幾島童子! 姫野真槍と夕景ゆたかの動きを封じておけ!
僕は、光宮マモルと本気で戦う。他の奴に邪魔になるような真似はさせるなよ!」
その命令を聴き、熊童子と幾島童子は、二人に銃を付き付けた。
仲が良くなっていただけに、手荒な真似はしなかったが、これで二人は下手に動く事が出来ない。
「悪いわね。やっぱり茨木童子は、私達の上司なのよ。
一応、命令は聞いておかないと、酒呑童子のターゲットになっちゃうからね」
「そう言う事だ。まあ、マモル君も一対一の方が戦い易いだろう。
下手に仲間がいて集中力を分散されるよりは、一対一の方が都合が良いだろう」
真槍ちゃんとゆたかは、素直に従う。
銃を付き付けられたからではなく、オレの勝利を確信しているからだ。
「へいへい、下手に動いたりはしないわよ」
「作者の力量(飽きた)が限界に近いから仕方ないね」
こうして、オレと茨木童子の戦闘が始まった。
一度は負けた相手に、オレはリベンジできるのだろうか?
一匹でもオレ達を呑み込めるほどの大きさなのに、それが数匹もいるのだ。
選択を誤れば死ぬ!
オレは、ゆたかに機嫌を取り、武器を急いで準備させようとする。
先手必勝の武器でもあれば、数匹の首長竜を倒して、このピンチを脱出する事も可能なはずだ。
「えっと、ゆたかさん、何かミサイル的な武器はありますか?」
「ないよ! それに、撃っても大したダメージは与えられない。食われる方が速い!」
真槍ちゃんも真剣に考えていた。オレは、それにアドバイスをする。
このやり取りが生死を分けるのだ。
上手く処理できれば助かるが、一つでも間違えれば海獣の餌になるのだ。
「うーん、思い切って食べられてみるか? 中から破壊できるかも……」
「あの、触れただけで死を予感させる様な歯が並んでいるんですけど……。
全部掻い潜れられれば良いけど……」
「エロスケが微妙に大きいのよね。
もっと小さければ、ギリギリなんとか潜入できそうなんだけど……」
真槍ちゃんの考えは、アウトに近い。
自分の操縦技術とエロスケの動きの違いを理解していない。
エロスケの操縦技術は、真槍ちゃんの操縦技術に比べれば、陸上のワニくらいのスピードしかなかった。
水中のワニくらいの動きができる真槍ちゃんならともかく、エロスケでは喰われるしかない。
手動に切り替える事も出来ず、エロスケの走行に任せるしかない以上、首長竜の歯を掻い潜るのは不可能に近かった。
オレが起死回生の一手を思い付かなければ、潜水艦エロスケごと食われるだろう。
オレは、ゆたかに武器がないか訊く。
「首長竜は、巨大といっても所詮は機械だ。
多少のダメージでも良いから防水機能が無くなれば、一気に壊れると思うんだが……」
「そこまでダメージを与える武器が無いよ。
いくら機械といっても、防水加工は潜水艦並みに強力なはずだよ。
亀裂程度なら、すぐに修復機能が働くと思うよ」
「なら、電気系統をハッキングするとか……。オレ達を襲わない様にすれば良いわけだし」
「なるほど。なら私のサメ型IPETフカヒレの出番だね!
小型の首長龍を攻撃してくれるけど、強いと判断すれば一目散で逃げるよ!
囮に使える!」
「最低な性格の奴だが、ここにおいては便利な活躍をしてくれそうだな!」
オレ達は、フカヒレを水中に出し、首長龍の様子を見る。
海藻があって死角になり易い部分で、小型の首長龍を誘い込み、フカヒレを出現させる。小型の首長龍に狙いを縛り、フカヒレと対面させ、攻撃させる事にした。
巨大な首長龍が近くにいれば、オレ達を攻撃するかもしれないが、小型の首長龍だけと判断したのだろう。フカヒレは、弱い首長龍に体当たりしたり、噛み付いたりしていた。
すると、小型の首長龍は鳴き出し、超巨大首長龍を呼ぶ。
近付くだけで海流を生み出し、エロスケの走行を邪魔する様な巨大さだ。
フカヒレは、野生の勘から逃げる事を早めに選択するが、逃げ切るのは不可能な事だった。首長龍の作り出した海流に呑み込まれ、身動きが取れなくなっていた。
そして、クジラが小魚を呑み込むように、フカヒレを呑み込んで行った。
全く時間稼ぎにもならず、オレ達もエロスケごと呑み込まれた。
幸い、噛み砕かれる事は無く、大量の海水ごと丸呑みされたのだ。
超巨大な首長龍だったからこそ、無傷で腹の中に潜入する事が出来たのだ。
しばらく首長龍のお腹の中を回遊し、安全に降りられる場所を発見した。
恍惚とした表情をする幾島童子と、気絶していた熊童子を起こし、首長龍の内部への潜入を試みる。
内部からなら、この首長龍の機械を操り、操縦する事が出来るかもしれない。
オレ達は、機械で動く首長龍の中を動き回る。
中は、工場の様になっており、この龍の内部で魚肉ソーセージやカニ缶などが作られていた。
機械の作業員が呑み込んだ魚を回収し、加工業を行っていた。
熊童子が改めて解説してくれる。
「この都市では、人間の作業員はほとんどいない。
全て機械のアンドロイドで管理されているんだ」
「へー、じゃあ、酒呑童子が機械のアンドロイドの可能性があるな。
茨木童子は、生身の身体であることが確認できたけど、酒呑童子は見た事もないから、その可能性も……」
「ああ、その通りだよ、マモル君。
酒呑童子の正体は、アンドロイド少女・姫状瑠璃(ひめじょうるり)だ。
味覚も人間以上に優れている為、公の料理の審査に顔を出しているが、彼女こそが酒呑童子だ。ただ別人の様になる時があるので、我々は二重人格者として彼女を見ている。
料理の審査時の明るい表情の時を姫状瑠璃とし、厳しく冷たい態度の時を酒呑童子と呼んでいる。酒呑童子時の彼女は、目的や次元能力があるのかは不明だが、その頭脳が優れている事は判明している。
俺達四天王を、野望達成まで教育し、訓練し、導いてくれた。
その事には、正直に感謝している。しかし、その目的も動機も不明だ。
俺達のボスにして、一番の謎は彼女だったのだ。
別人格の時に、それぞれの別れた記憶があるのか、それとも記憶を共有しているのかも分からない。茨木童子は単純に、彼女を大切に思い、守っている感じだ」
「酒呑童子が機械のアンドロイドか。冷菓の記憶に心当たりがありそうだな」
「そろそろお喋りは止めにしよう。首長龍『ジュラ』の操縦系統に着いたようだ」
「あの首長龍にそんな名前があったとは……。
おそらくオレ達の様な侵入者を排除するのが目的だろうな。
恐るべき歯と凶暴性を持っていた」
「ああ、戦闘にならなくて良かったな。戦闘になったら、一撃で終わっていた」
ゆたかは、エロスケに電気系統を繋ぎ、ハッキングを行う。
この巨大な首長龍『ジュラ』も、エロスケの人工知能を上書きする事によって、エロスケと同じ人格を持つようになるという。
更に、首長龍同士のネットワーク回線を繋ぐ事により、その他の首長龍もエロスケの影響を受けて操れるという。その事に、幾島童子は反対し始めた。
「え? あの潜水艦と同じ性格になるの? それは、ちょっと不味くない?
他のIPETシリーズを使いましょうよ! 例えば、猫型IPETのウラランとか。
それなら人間にも従順じゃないのかしら?
エロスケ君じゃあ、まず二十代の女性しか乗せられないし、新たな危険を生み出す可能性があるわよ!」
幾島童子は、もうエロスケの潜水艦に乗りたくないのが反対する原因だろうが、ゆたかは納得する。
「確かに、幾島童子が一人で、エロスケが複数になったら不味いね。
最悪、幾島戦争が起こっちゃうかもしれないよ!」
真槍ちゃんは、真剣に考えた上でこう提案する。
ふざけているわけではないのだ。
「逆に、幾島戦争を引き起こして、茨木童子と酒呑童子を引き摺り出すっていうのはどうかしら? あれだけの首長龍が争い始めたら、かなりの騒動になるわよ。
敵達は、必ず原因を突き止めにやって来るわ!」
「真槍、天才!」
こうして、猛反対する幾島童子の意見は聞き入れられず、エロスケの人工知能が、全ての首長龍に行き渡った。空中都市『エムロード』各地で、首長龍の暴走が開始される。オレ達は、オリジナルの幾島童子を確保しているので、早めに陸地へと辿り着く事が出来た。
それでも暴動に巻き込まれ、数匹の首長龍に攻撃され、激戦の末に勝利して、無事に陸地に辿り着いたのだ。『エムロード』各地で海水の漏れが発生し、大規模な災害へと発展しつつあった。
酒呑童子こと姫状瑠璃は、異常な人工プログラムを感知し、ロボット達の人工知能を調査し始めた。
「首長龍『ジュラ』達が暴走し始めています。
『カニ缶工場』と『マグロ缶工場』、『イカ管工場』が互いに戦闘を続けています。
『サバ缶工場』は、破壊されたもようです。
原因は、『シャケフレーク工場』が何者かに乗っ取られ、そのネットワークが他の首長龍『ジュラ』に拡散したもようです。
ネットワークを切断し、ほぼ全ての首長龍『ジュラ』は、正常の状態に戻っていますが、『シャケフレーク工場』だけは、敵に操られているようです。
敵達は、空中都市『エムロード』の北側エリアに到達!
茨木童子、至急敵の駆除をお願いします!」
姫状瑠璃にそう言われ、茨木童子は急いでその地点に向かう。
戦闘用に思われていた首長龍『ジュラ』だが、実際にはただの潜水型の工場だった。
見かけの凶暴さとは裏腹に、美味しい缶詰を作っていたのだ。
オレ達がその事に気付いたのは、お腹が空いて飢えていた時だ。
缶詰を工場内で発見し、食糧として確保していた。
食事をしてお腹がいっぱいになっている時に、ついに茨木童子と対面したのだ。
茨木童子は、オレ達の侵入に気付いていたらしく、怒りを顕わしていた。
「くっそ! この空中都市を破壊しかけていたのは、君達だったか!
ゆっくり潜入捜査をすれば、見付からなかったものを……。
ここまでした以上、誤魔化す事はできない。
君達全員を捕らえさせてもらうよ!
悪いけど、少しも手加減する気はない!」
茨木童子は、最初からオレだけに敵意を感じさせていた。
それ以外は、眼中にないと言った感じだ。仲間の童子にこう命令する。
「熊童子! 幾島童子! 姫野真槍と夕景ゆたかの動きを封じておけ!
僕は、光宮マモルと本気で戦う。他の奴に邪魔になるような真似はさせるなよ!」
その命令を聴き、熊童子と幾島童子は、二人に銃を付き付けた。
仲が良くなっていただけに、手荒な真似はしなかったが、これで二人は下手に動く事が出来ない。
「悪いわね。やっぱり茨木童子は、私達の上司なのよ。
一応、命令は聞いておかないと、酒呑童子のターゲットになっちゃうからね」
「そう言う事だ。まあ、マモル君も一対一の方が戦い易いだろう。
下手に仲間がいて集中力を分散されるよりは、一対一の方が都合が良いだろう」
真槍ちゃんとゆたかは、素直に従う。
銃を付き付けられたからではなく、オレの勝利を確信しているからだ。
「へいへい、下手に動いたりはしないわよ」
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