【オススメネット小説】秘められた異次元( シークレットディメンション) ムッツリスケベは異世界を救う!?

猫パンチ

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第十三章 空中都市『エムロード』 酒呑童子との死闘!

第百話 空中都市『エムロード』への正式な招待状

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 オレが一気に強くなり、酒呑童子は戸惑っていた。
オレに変化は見られないが、なぜ急に強くなったかを本気で考えていた。
しばらくしても酒呑童子が気付かなかった為、オレは答えを告げる。

「確かに、オレが急激に強くなったのは、この戦いからだからな。
いきなりお前と同じワープ能力を使ったら戸惑うのも無理はない。
全く予想もしなかった事に、分析できる状況だったとしても見失ってしまうかもな。

結論を言うと、オレが五体のドラゴンを一気に倒したわけじゃない。
お前のリンドブルムを武器として使い、オレのワープ能力で倒したんだ。

リンドブルムが光速移動すると、一気に数十メートルも止まらずに直進するから、オレがワープ能力を用いて、全てのドラゴンにぶち当てるように仕掛けたんだ。

それで、五体のドラゴンは、自分の実力を全く発揮する事も出来なくなり、一方的に負けたのさ。最後は、リンドブルムをワープ能力で方向転換して、海に叩き落とすことで気絶させたんだ。

水というのは、三十メートルの高さから落下する事でコンクリート並みに固くなるらしいからな。光速移動するリンドブルムが水中に落ちれば、自分の移動速度が仇となって大ダメージを受ける。いわば自爆させたといったところか」

「確かに、私のワープ能力を持っていれば、そのくらいの事は可能だけど……。
マモルには不可能よ! 外部電源も無しに、あれだけのワープ能力は不可能なはずよ!」

「外部電源はあったのさ。子狐丸が、オレを支えるだけの推進力を得た時からな。
数時間もオレを空中に支えるだけの推進力があるなら、ワープ能力にも使えると思ったんだ。

まずは、じっくり試す予定だったんだが、四体のドラゴンの登場で、ぶっつけ本番をしなければいけなくなった。ある意味、賭けに近かったよ。
理論上はできても、上手く行くかは自信がなかったし……」

「確かに、子狐丸の推進力をワープ能力に充てれば、短距離なら私と同等のワープ能力が可能になる。なるほど、納得したわ!」

オレと酒呑童子が、ワープ空間越しに話していると、酒呑童子の背後にいた男が喋りだした。オレのワープ能力と判断力に驚いたらしい。
傲慢な態度が気に食わないが、オレにこう話しかける。

「ほう、黒沢弘毅以外で、俺と互角に戦えそうな奴がいるとはな。
雑魚と見ていた事をお詫びしよう。
お前には、ちゃんと正面玄関から『エムロード』に侵入してもらいたいものだ。

俺の研究資料と、実績を見せ付けるくらいの価値はある。
それに、光宮冷菓に参加してもらう予定の研究も発表したいからな。

研究者というのは、自分と同等の価値観を持つ者でなければ、話し合いにすらならないからな。無価値な者に研究内容を発表するだけで非常に骨が折れる物だ。

ましてや、低次元の奴らは、意味も分からない為に、偉大な研究者を気違い呼ばわりするのだ。科学や医学に精通した古代の研究者も、凡人の理解に合わせねばいけなかったのだ。

ダビンチ、ニコラス、トーマス・エジソン、今でこそ科学者の大部分が賞賛と尊敬を持って名前を呼ぶが、彼らの生きていた時は、精神異常者のような扱いだっただろうな。
まあ、凡人に分かってもらわなくても結構だがね!」

見た目はかなり若いが、ただならぬ威圧感を持っていた。
遠くからでも、かなりの存在を感じる。

おそらく何十万人という人間が集まっていたとしても、一瞬でその存在を確認できるだろう。それほどの圧倒的な威圧感と存在感だった。

酒呑童子は、オレに向かい丁寧な口調で喋り始めた。
オレを特別なゲストとして迎えるという。

「分かりました。
光宮マモル様、あなたを特別ゲストとして空中都市『エムロード』に迎え入れます。

ここからは、酒呑童子である私が案内を務めます。
少しの時間を要しますが、分かり易く説明しますので、どうぞ付いてきてください」

酒呑童子は、ワープ空間から外に出て、オレの前に姿を現した。
西洋の学生服とコートを羽織っており、見た目はゆたかに似た女の子だった。
肌触りや声なんかも人間と変わらない。しかし、人間とは違う違和感がある。

それでも、ゆたかと同じ様に優等生らしい気品が漂っていた。
ゆたかは、その優等生らしい気品が、エロによって台無しになっているが、酒呑童子は見た目も上品さもそのままの正真正銘の優等生だった。

多少御茶目な一面はあるが、雰囲気を台無しにされる事はなかった。
さすがは、機械のアンドロイドといったところか。人間の男性が好む特性を備えている。

「じゃあ、酒呑童子と呼ばれるのも堅苦しいので、姫状瑠璃という芸名で呼んでください。
瑠璃ちゃんで良いです!」

「うん、まあよろしく!」

戦闘する気がないので、ここでの彼女の名前は、姫状瑠璃と呼ぶ事にする。
オレと彼女で、空中都市『エムロード』の入口に辿り着いた。
オレが熊童子に案内されて最初に来た場所だ。

その時は、こいつに邪魔されたが、今は味方の風貌を装っている。
しかし、油断はできない。奴の近くにいたボスらしき男性が命令すれば、とたんに敵に変わるのだ。

一緒にいる今も、オレを暗殺する為に動いているのかもしれない。
姫状瑠璃は、オレの方を見て、こう問い掛ける。

「マモルは、六年前の記憶が甦ったんですよね? 
私とあなた、光宮冷菓との関係も理解しているんですよね? 

例えば、最初にキメラカンパニーに潜入捜査をした時の記憶とか。
なぜ敵に負けて子供の姿に戻ったのだとか」

「ああ、正確には、冷菓の記憶を使って甦らせたというのが正しいかな。
所々分からない部分はあるけど、なんとなく思い出せる。

オレが大人から子供に成ったのは、茨木童子(光宮悟)の次元能力によってだ。
そして、冷菓もその時に子供に戻ってしまったようだ」

「ええ、そして、次元能力の影響によって、茨木童子は一気に体だけ十五歳の姿に変化したのです。そのおかげで、あなたと冷菓は、無事に敵から逃れる事が出来ました。

しかし、私と悟は、その敵に捕まり、自由の代償としてある事柄を目的として行動するように強制されているのですよ。

一つは、酒呑童子と茨木童子となり、キメラカンパニーと対立する存在を作り出す事です。巨大な組織は脅威ですが、対立する勢力が無ければ衰えて行く物です。
その衰退を防ぐために私達が敵となり、七天童子を鍛えていたわけです。

そのおかげでキメラカンパニーは強大に成り、他の世界を揺るがす存在に成っていたわけです。

私の指揮によって、他の七天童子をコントロールしていたわけですが、マモルの登場によって均衡が崩れてしまいました。
結局、キメラカンパニーは崩壊し、七天童子も解散する羽目になりました」

「それで、お前とボスは、俺たちに対して怒っているのか?」

「いいえ。別に、私がいれば、巨大な組織や会社は再建できますし、戦力の補給も問題はありません。むしろ、私もボスもあなたに一目置いています。あなたなら、ボスの目的を果たせる通路にさえなるかもしれません。それだけの可能性を秘めているのです!」

「じゃあ、オレに何かをしてもらいたいのか? 
また異次元のモンスターと戦うとか? 
それとも、キメラカンパニーの用心棒とか?」

「うーん、個人的には欲しい人材なんですけど、ボスの目的は違うようです。
まあ、理由はボスに聞いてください。

それよりも私としては、あなたと光宮冷菓に改めて聞いておきたい事柄があるのです。
こちらは、多少乙女チックな内容にもなります。

ただし、あなた達二人がキメラカンパニーを壊滅できなかった直接の原因にもなりますけど……」

「大体の内容は、把握しているよ。
今は、オレの中に冷菓の思いも記憶も入っている。
お前の望む回答を答えられそうだ」

「そうですか。まずは、あの時に起こった事を振り返ってみましょう。
なぜ、私達が負けたかをね♡」

(という事で、次の話は過去に起こった出来事に成ります。
なので、名前の表示が昔に戻ります)
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