【オススメネット小説】秘められた異次元（ シークレットディメンション） ムッツリスケベは異世界を救う！？

番外編その二 VSキメラカンパニー

第十二話 オレと真槍ちゃんのIPET

真槍ちゃんは、ドキドキしながらIPETに自分の髪の毛を入れていた。
あまり過度な期待をするもんじゃない、それはゆたかの作ったアンドロイドなんだ。
きっとエロい仕掛けが満載に決まっているんだと、オレは心の中で真槍ちゃんに注意する。
しかし、真槍ちゃんには伝わっていない様だった。

「うふふふ、可愛いIPETだったら、一緒に寝ちゃおうかな？
いや、アタシのIPETだよ。
絶対可愛いに決まっている！」

真槍ちゃんが毛をセットしてしばらくすると、IPETが形を変え始めていた。
そのIPETは、サル型に変化した。
槍や鎧を着ており、戦闘系のIPETの様だ。
かなり巨乳なのが気になるが、優秀なIPETであることがわかる。

「ほう、サル型IPET『ヤリザル』ですか。
こいつは、超ビッチだぜ！
Fカップの巨乳といい、猿といい、真槍は清楚系に見えて、本当は性欲が溜まってんじゃないのか？
このオイラがその性欲を発散させてやるぜ！」

「まあ、エッチなメスねえ！
どこぞのオス猿共と熱い一夜を過ごせば良いじゃない！
でも、私のダーリンに手を出す事は禁止よ！
ダーリンは、私と融合してれば良いのよ！
この小娘のブラジャーとパンティを使うわ。
蕩けそうな一夜を一緒に過ごしましょうね！」

「おいおいコマイヌ、そのFカップのスタイルになってオイラを誘うなんて……。
仕方ねえな、今夜は一睡もさせないよ！
明日の決戦に備えて、オイラのエロパワーをチャージするとしますか！」

コマイヌとエロベアは、真槍ちゃんの替えの下着のフルセットを持って、二匹の愛の巣へ行こうとする。
意味深な発言と怪しい行動から真槍ちゃん本人に止められた。
コマイヌには、下着を装着する事によって、装着した下着の持ち主と同じのスタイルになることができる能力が備わっているのだ。
それをなんとなく感知した真槍ちゃんに、下着のフルセットを奪い返された。
たとえ間接的にとはいえ、エロベアに抱かれるのだ。
普通の女の子なら良い気はしない！

「誰が超ビッチだ！
アタシは、ビッチなんかじゃない！
真面目な清楚系よ！
それと、下着をこっそり持っていくんじゃない！
何に使うつもりよ？」

「おいおい、夫婦間の愛を引き裂くなんて無粋な真似をするんじゃないよ！
ちょっとマンネリ化を防ぐ為に、お前のFカップスタイルにさせようとしていただけだ。
長年連れ添う夫婦に大切なのは、お互いの愛情を感じ合う事とマンネリ化を防ぐ事だと言われている。
その為のオプションだよ。
お前の無駄に良い体が、二匹の夫婦の絆を強固にするんだ。
そこは、アイドルとして笑って送り返す場面だろう！」

「誰がお前なんかに体の資料を提供させてやるか！
たとえ情報だけでも与えたくないわ！」

「まあ、嫌だ。
愛する二匹をクソビッチが嫉妬しているわ。
セコイ嫌がらせね。
仕方ない、ゆたかのスタイルで我慢しておくか♡」

「まあ、Dカップでも愛し合う二匹を引き裂く事はできないという事だね♡」

エロベアとコマイヌは、真槍ちゃんを挑発する様にラブラブし始めた。
エスカレートする前に部屋へ戻らせる 必要がある。
オレは、ゆたかにもらったIPETを起動させる事にした。
早く終わらせなければ、十五歳の男子にはきついラブシーンが始まってしまうかもしれない。

「じゃあ、挿れるぞ！」

オレが自分の毛をIPETにセットすると、他の二匹同様に動物の形を取り始めた。
オレのIPETは、虎型に変化した。
攻撃力と素早さを伴った野獣の様だ。
それを見てエロベアは語る。

「おっ、エロトラじゃないか！
オイラと同じエロが付くのは、テクニシャンの証だぜ！
挿れるぞ、とか言うからオイラがコマイヌの体に挿れたのかと思ってビックリしたぞ！
オイラの様な立派なエロラーを目指して頑張れよ！
まあ、道は険しいかもしれないけどな」

「そんな名前は嫌だ。
『ライガー』と名付ける事にしよう。
IPET『ライガー』だ！
間違えるんじゃないぞ！」

「ちっ、カッコつけやがって、エロのついた方が圧倒的な強さを誇るはずだぜ！
死んでも、セクシーな格好を見る事によって復活するんだ。
まさに、無敵のアンドロイドよ！」

「凄く嫌なゾンビだな」

ライガーは、一メートルほどの体長を持つ小型の虎だった。
エロ要素はある様だが、カッコよく凛々しい姿をしている。
オレのようにカッコよく、知能が高いことを伺える。
おそらく相当のチート能力を持っている事だろう。

こうしてオレ達に新しいIPETの『ユッキー』、『ヤリザル』、『ライガー』が加わった。
ゆたかのIPET『エロベア』、『コマイヌ』、『フンボル』、『ウララン』、『ステルス』、『エロスケ』と共に一緒に戦う事になった。
作戦と休憩を十分にして、キメラカンパニーへ戦いを挑む。