【オススメネット小説】秘められた異次元（ シークレットディメンション） ムッツリスケベは異世界を救う！？

番外編その三 IPET（神獣）VS IPET（性獣）

第二十二話 IPET神獣『ジライヤ』の実力！

ゆたかはエロベアを繰り出す。
真槍ちゃんにやられ、多少のダメージは受けている様だが、戦闘に駆り出された。
戦闘に支障はないのだろうか？
オレ達は、心配になりながらも見守った。

「ふう、真槍とやり合って腰と股間が痛いぜ！
オイラにここまでテクニックを使わせるとは、さすがは真槍だぜ。
まあ、ジライヤ程度なら楽勝だけどな。
さて、眼鏡童子を可愛がってやるとするか！」

「アタシを蔑める様な言い方はやめなさい。
刺すわよ、槍で……」

眼鏡童子は、ジライヤに命令を出す。
もはやゆたかのIPETシリーズではなく、超強力にカスタマイズされているらしい。
その攻撃技の一つ一つが、敵に絶望を感じさせるほど強力なのだ。
それが、キメラカンパニーの技術とゆたかのIPETシリーズが一体となった姿だった。

「ジライヤ、別の動物に変化しなさい。
ゆたかのIPETを再起不能にしなさいよ。
他にも、エロベアの愛人とか、ゆたかちゃんの愛人がいるんだ。
こんな奴に時間を割いているんじゃないわよ」

「ちょっと、誰がエロベアの愛人だ！
ゆたか、こんな奴瞬殺よ！
二度と科学者と名乗れない様に絶望感を与えてあげなさい！
手加減するどころか、無事に帰れると思わないようにね。
ふふ、戦闘中に事故で死ぬなんて良くあることだもの」

「かしこまり！」

ゆたかとジライヤは、同時にそう答えた。
すると、ジライヤは巨大な神龍に変化する。
かつてゆたかのIPETエロベアとコマイヌを瞬殺した神龍ラハブだ。
二階建ての安いアパート（月二万円）と同じくらいの大きさがある。

神童宗谷を圧倒していたエロベアとコマイヌは、かつてその激しい攻撃によって一撃で敗北したのだ。
辺りに生臭い魚の匂いが立ち込めていた。
ゆたかのIPETシリーズもきっと強力になっているから、ジライヤとも互角に戦えるはずだ。
オレと真槍ちゃんは、静かに戦いを観戦する。

「もうダメだ！
神龍ラハブに対抗する手段がない。
オイラの鋼鉄の尻尾（アイアンテール）もディープキスも、切り裂く（服限定）も通用しない。
後一つの技は忘れちゃったし、真槍に任せる他ないぜ！」

「頑張れ、エロベア！
まず抱き付け、そして自爆するんだ！
アンドロイドだから自爆はデフォルトで可能なはず。
相打ち覚悟でガンガン突っ込むんだ！
お前ならできる！」

勝ち目のないエロベアに、容赦ない命令をするゆたか。
本当に打つ手が無いのだろうか？
オレと真槍ちゃんは、黙ってエロベアがやられるのを見ているしか無いのだ。
ゆたかが交代を指示しない以上、手助けをすることも許されない。

「仕方ない、真面目に相手をしてやるか。
エロベア、コスプレだ。
お前ならコスプレ次第でレースクイーンにも、メイドさん、忍者にもなることができる。
アンドロイドとしての格の違いを見せてやれ！」

ゆたかは、エロベアに衣装を投げてそう命令する。
衣装次第によっては能力値が上がる様だが、レースクイーンやメイドさんは不可能だろう。
一番重要な萌えが全くない。
ゆたかはエロベアにどんな衣装を渡したのだろうか？
エロベアは衣装を装着し、能力値を跳ね上げた。

「ウッフーン♡
グラビアアイドルの小さいビキニよ。
これとセクシーポーズで悩殺よ♡
ちょっとピチピチになっちゃったけど」

エロベアは瞬殺された。
せめて忍者や剣士の衣装だったら普通に戦えたのだが、グラビアアイドルの小さいビキニでは防御力が低すぎる。
神龍ラハブの水流により吹っ飛んでいった。
醜態を晒しただけで終わった。

「やっぱり無理か。
全体的に神龍ラハブの方が能力値が上だった。
エロベアでは、どうしても勝つことができない。
次のIPETシリーズを出す！」

超強敵な神龍ラハブに変化したジライヤ。
こいつを倒せるIPETシリーズはいるのだろうか？
ゆたかの次のIPETが出現しようとしていた。