【オススメネット小説】秘められた異次元( シークレットディメンション) ムッツリスケベは異世界を救う!?

猫パンチ

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番外編その三 IPET(神獣)VS IPET(性獣)

第二十四話 ツナデンVSステルス

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ジライヤの生活が満足のいくものだと知り、ゆたかはそれなりに本気になった。
性による不満があった場合、ジライヤ達を倒すのは気が引ける。
しかし、性関係が円満である以上、容赦する必要はない。
たとえ、ここで死ぬとしても、幸せを噛み締めながら亡くなることだろう。

「ふん、私は、まだジライヤとお前の結婚んを認めたわけではない。
ジライヤの童貞を奪った罪を償ってもらう。
お前のジライヤへの愛が私の愛を越えるというならば、私もお前達の結婚を認めよう。
行け、ステルス! 愛する二匹の愛を強引に引き離すが良い!
貴様は独身、嫉妬の炎が二人を焼く尽くすはずだ!
一切容赦する必要はない!」

ステルスの嫉妬のムチがツナデンを襲う。
ツナデンの目を潰そうと、細かい動きで迫る。
ステルスの尻尾には、カテーテルの技術を応用しており、細かい動きも技術次第によって攻撃可能だ。

「ふははは、奴の目を潰し、愛するジライヤの顔を二度と見られなくするが良いわ!
その程度で愛が冷えるというのなら、そこまでの関係だったというだけの話だ。
体はジェル状で攻撃は効かないが、目だけはそうはいかない。
嫉妬に狂った独身者の怒りをその身に受けるが良いわ!」

ツナデンは、体を激しく動かし、ステルスのムチ攻撃を耐え忍ぼうとする。
しかし、そんな防御は、嫉妬に狂った独身者の攻撃を耐え続けられるはずもない。
次第に、追い詰められていく。

「くう、ツナデン、耐えるのよ。
なんとかこいつらを倒す方法を探らないと……。
よし、ヒューマンモードのイケメンになって、ステルスを誘惑するのよ。
そうすれば、奴らの攻撃を鈍らせることができるかも……」

ツナデンは、ステルスから離れて、攻撃が届きにくい場所へ移動する。
両者のスピードはほぼ互角、逃げるだけならギリギリ可能だった。
ツナデンは、イケメン男性に変化して、ステルスを誘惑する。
ステルスのムチ攻撃を、イケメンらしく素手で受け止め、愛の告白をする。

「キミ可愛いね、結婚を前提にお付き合いしようぜ!」

ステルス顔が紅くなり、一見成功したように思われる。
しかし、ゆたかは全く動揺していない。
冷静にこう切り返して喋り出す。

「無駄だ! ステルスには、不倫関係はダメという基本的な道徳観がある。
よって、ツナデンがいかにイケメンと化けようが想いを引かれることなど一切ない!
ただ嫉妬によって嫌がらせをし続けるだけだ!
行け、ステルス! イケメンと化した奴のプライドを粉々に粉砕してやれ!」

「余計にタチが悪いわ!
なら、ちょっかいを出してくるんじゃねえよ!」

「ボインジャー発射!」

「ギャアアアア!」

ステルスは、ボインジャーを発射し、ツナデンに直撃させる。
いかに、とりもち弾の対策を立てようとも、至近距離からの砲撃には弱かった。
中途半端に液状化していた為、ボインジャーの爆発によってビチャっという音と共に砕け散っていた。
無残な細かい液体が周囲に散乱している。
ジライヤの愛した妻は、ゆたかとステルスの嫉妬によって粉々に分断されてしまったのだ。
ジライヤは、細切れとなった最愛の妻の亡骸を呆然となって見つめていた。
ゆたかとステルスは、眼鏡童子を挑発する。

「さあ、最後のIPET神獣を出しな!
すぐに血祭りにして、こいつと同様にゴミと化してやるぜ!
私とお前達との実力差を噛み締めて絶望していくが良いわ!」

ゆたかの挑発を聞き、眼鏡童子の眼鏡が曇る。
どうやら本気になったようだ。
一切の遊びを捨て、本気で潰しに来るはずだ。
眼鏡童子は微笑するが、次のIPETを出すことはしない。

「ふふ、まだよ。
まだ、神獣ツナデンは死んでいないわよ!
ほら、見なさい。
小さい肉の塊が徐々に集まり出しているでしょう?」

眼鏡童子がそう言うように、ツナデンは徐々に元の形に戻り始めていた。
オレ達が見ていると、見る見るうちに元の姿を取り戻した。
グロテスクな趣味の悪さ以外は、非の打ち所のない素晴らしいアンドロイドだ。
防御力に難点は有るものの、エロベア並みの回復力だった。

「神獣ツナデン、各パーツさえ無事ならば、何度でも蘇る素晴らしいアンドロイドよ。
更に、油断していて使わなかったけど、増殖+変化+硬化により強くなるわ!
本当のアンドロイドを体感して、私の実力を思い知りなさい!」

「くっ、三つの合わせ技だと……。
私以外にも使えるアンドロイド技術者がいたのか。
こいつは、本腰を入れないとか手相もないね。
こっちも三つの合わせ技を駆使させて貰うよ!」

「ふふ、合わせ技の強い方が勝つようね。
ツナデン、合わせ技によって『神獣キマイラ』に変化しなさい。
最強、無敵、巨大の三拍子揃った最強の神獣よ!
まずは、増殖させるためのドーピングを食べなさい!」

眼鏡童子が怪しい薬品を投げつけると、ツナデンは数十倍に巨大化した。
そして、神獣キマイラとなり、硬化する。
もはや、アンドロイドとは思えないほどの大きさとスピードを持っている。
学校の体育館大に匹敵するほどの巨大な野獣が出現していた。

「億が一にも、この子に勝てたのならば、ゆたかちゃんを私のライバルとして認めてあげるわ!
まあ、アホみたいなエロアンドロイドで満足しているようでは、一生私に勝てないでしょうけどね!」

眼鏡童子は高笑いを始めた。
悔しいが、オレには返す言葉がない。
ゆたかも眼鏡童子のように懐に手を入れ、何か怪しい物を取り出そうとしていた。
この神獣キマイラに勝つ手はあるのだろう
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