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番外編その五 狙われた真槍ちゃんVS覚醒した虎熊童子!
第四十四話 虎熊童子VS姫野真槍
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バンデッドが神童宗谷の部屋を突然に訪問し、オレ達に戦慄が走る。
オレとゆたかは、戦闘を想定していなかった為、なんの準備もしていなかったが、真槍ちゃんだけは異様な気配を察知し、戦闘準備を整えていた。
槍を構え、バンデッドを威嚇する。
「そんな、折角リラックスできると思って、トランプとかウノとか、モノポリーとか持って来たのに……。
スナック菓子やコーラ、ケーキに烏龍茶まで宗谷が準備してくれたというのに、食えないというのか?
このタイミングで来るなんて恐ろしい奴だ!」
ゆたかは、浴衣にサンダルまで用意し、更に花火まで持って来ていた。
異世界での戦いのはずだが、遊ぶ気満々だった。
「ゆたか、すぐに自由に遊べるようにしてあげるわ!
アタシがこいつを倒してね!」
真槍ちゃんは、不意を突いて、一気に勝負を決める気のようだ。
恐ろしいほどの正確さで、相手の喉元を狙って来る。
気配で只者ではない事は分かるが、いきなり攻撃する度胸も凄い。
しかし、槍は片腕で止められてしまった。
真槍ちゃんが全開ブーストして突進しても、一ミリも前進する気配がない。
「くう、槍が全然進まない?
こいつ、金熊童子と同じような能力を持っているわね?」
真槍ちゃんは、槍を引き抜き、奪われるのを防いだ。
バンデッドは余裕がありそうだが、それでも真槍ちゃんを賞賛する。
「ふん、さすがは姫野真槍ちゃんと言ったところですかねぇ。
油断していたら、私でも危ないところでしたよぉ。
さて、光宮マモルも起きて来たところで、バトルと行きますか?
だが、この部屋ではいささか狭い。
私の訓練場で簡単なゲームをしましょうかねぇ!」
「ゲーム?
トランプとか、ウノ?
私的には、モノポリーがしてみたい!
ボードゲームは時間が掛かってしょうがないけど、カードならそんなに時間はかからないもんね!」
バンデッドは、ゆたかの回答に答える。
どうやら本当にゲームの様だ。
だが、それならば、場所を移動する必要はない。
なんらかの罠が仕掛けられているのだろう。
「ふふ、私もモノポリーは好きですよ。
独占したいという欲求は、誰にでもある。
今回は、アイドル姫野真槍ちゃんの所有権を巡ってのバトルですよ。
ここでタネを明かしましょう。
容姿とスタイル抜群、Fカップの美乳を持つ彼女がなぜ人気になれないのか?
理由は簡単ですよ。
私が彼女を独占する為に、テレビ局やマスコミに圧力を掛けているからです。
もしも、彼女を使おうと思うのなら、私がその会社を潰すとね。
でなければ、そこまで不人気になる理由もないでしょう。
私が保証しますよぉ!」
異次元ワープ空間の中でその様に話し、数秒後にバンデッドの訓練場に到達していた。
オレとゆたか、眼鏡童子と神童宗谷は、檻の中に入れられていた。
空気だった虎熊童子が捉えられており、真槍ちゃんと向かい合う形で立たされる。
虎熊童子の頭には、なんらかの機械が取り付けられていた。
オレ達は、完全に空気だっただけに、バンデッドに捉えられた事さえ気が付いていなかった。
「ふふ、こっそりと虎熊童子を捉えていましたよぉ。
私が姫野真槍ちゃんと遊ぶ為にねぇ。
その為、それほど危害は加えていません。
この装置を外せば、元の虎熊童子に戻るでしょう。
戻せたらの話ですけどねぇ♡」
真槍ちゃんは、バンデッドの話を聞き、ショックを受けていた。
今まで自分が努力しても人気になれなかったのは、バンデッドの妨害工作に遭っていたからだったのだ。
怒りと憎しみを抱いても仕方のない状況だった。
「本当に、あんたがアタシの芸能活動を妨害しているの?
アタシの実力不足とか、魅力が無いとかじゃなくて……」
「ええ、実は、私とあなたは前にお会いしているんですよぉ。
当時のあなたは可憐な美少女の十四歳くらいだった。
緊張して、自分を押し殺している感じでアイドルになろうと必死だった。
私は、そんなあなたを後ろからサポートする役割で会わされた。
最初は、ただの夢見がちなクソガキだと思っていたのですが、枕営業の段階になると豹変した。
まるで野生の獣そのものの感覚を味わったのは初めてですよぉ。
私を始め、スタッフ全員を殴り飛ばして出て行ったのには、素直に感動しました。
それからですよ、本来ならば女の子に関心を持つ事の無かった私が、あなたに関心を持ち始めたのは。
私は、どうやら性同一性障害という奴でね。
本来ならば、女性に関心を持つなんてあり得ないんです。
でも、男勝りのあなたなら良い家庭を築けるのでは無いかと思ってね。
体は想像を絶する美少女でも、心の中は男の子。
これならば、体は男の子で、心は女の子の私と合うと思ったのです。
あなたなら、私がムリなく愛せる理想の相手なんですよぉ!」
「うう、そんな事もあったかも……。
おい、誰が体は女の子で、心は男の子だ!
アタシは、生粋の女の子よ!
変な誤解はしないでよね!」
「ふーむ、やはりそそられますね。
本来ならば、触るのも嫌と思う女性の体も、あなたの物なら欲しくもなります。
どうですか、あなたが虎熊童子と戦って勝ったら、私があなたの芸能活動を全力でサポートします。
これで、普通のアイドルだけでなく、女優やタレントとしてもやって行けるでしょう。
しかし、私の虎熊童子が勝ったら、あなたが私の物になりなさい。
もちろん、結婚して子供を作り、大切にしますよぉ。
ちょっと歳は離れていますが、大企業の幹部と女性アイドルです。
それほどの違和感はないでしょう。
どうですか、これがあなたには大チャンスになりますよぉ?
今までの貧しい芸能生活を辞めて、華々しい芸能活動をする事が可能になります。
それに、戦うのは虎熊童子ですよ。
彼のショボい次元能力は、既に承知のはずです!
ただの等身大のフィギュアを作る程度の能力です。
そんな者にあなたが負けるとは思いません。
むしろ、これはサービスですよぉ♡」
「うーん、そうね……。
じゃあ、受けてみようかしら!」
真槍ちゃんがそう言うと、バンデッドは怪しい笑みを浮かべた。
こいつは一切手加減などしない!
確実に、真槍ちゃんを負けさせ、あのFカップのオッパイを堪能する気なんだ。
性同一性障害とか言うのも嘘かもしれない。
バンデッドの汚い手が、真槍ちゃんの綺麗な体に迫って来ていた。
オレとゆたかは、戦闘を想定していなかった為、なんの準備もしていなかったが、真槍ちゃんだけは異様な気配を察知し、戦闘準備を整えていた。
槍を構え、バンデッドを威嚇する。
「そんな、折角リラックスできると思って、トランプとかウノとか、モノポリーとか持って来たのに……。
スナック菓子やコーラ、ケーキに烏龍茶まで宗谷が準備してくれたというのに、食えないというのか?
このタイミングで来るなんて恐ろしい奴だ!」
ゆたかは、浴衣にサンダルまで用意し、更に花火まで持って来ていた。
異世界での戦いのはずだが、遊ぶ気満々だった。
「ゆたか、すぐに自由に遊べるようにしてあげるわ!
アタシがこいつを倒してね!」
真槍ちゃんは、不意を突いて、一気に勝負を決める気のようだ。
恐ろしいほどの正確さで、相手の喉元を狙って来る。
気配で只者ではない事は分かるが、いきなり攻撃する度胸も凄い。
しかし、槍は片腕で止められてしまった。
真槍ちゃんが全開ブーストして突進しても、一ミリも前進する気配がない。
「くう、槍が全然進まない?
こいつ、金熊童子と同じような能力を持っているわね?」
真槍ちゃんは、槍を引き抜き、奪われるのを防いだ。
バンデッドは余裕がありそうだが、それでも真槍ちゃんを賞賛する。
「ふん、さすがは姫野真槍ちゃんと言ったところですかねぇ。
油断していたら、私でも危ないところでしたよぉ。
さて、光宮マモルも起きて来たところで、バトルと行きますか?
だが、この部屋ではいささか狭い。
私の訓練場で簡単なゲームをしましょうかねぇ!」
「ゲーム?
トランプとか、ウノ?
私的には、モノポリーがしてみたい!
ボードゲームは時間が掛かってしょうがないけど、カードならそんなに時間はかからないもんね!」
バンデッドは、ゆたかの回答に答える。
どうやら本当にゲームの様だ。
だが、それならば、場所を移動する必要はない。
なんらかの罠が仕掛けられているのだろう。
「ふふ、私もモノポリーは好きですよ。
独占したいという欲求は、誰にでもある。
今回は、アイドル姫野真槍ちゃんの所有権を巡ってのバトルですよ。
ここでタネを明かしましょう。
容姿とスタイル抜群、Fカップの美乳を持つ彼女がなぜ人気になれないのか?
理由は簡単ですよ。
私が彼女を独占する為に、テレビ局やマスコミに圧力を掛けているからです。
もしも、彼女を使おうと思うのなら、私がその会社を潰すとね。
でなければ、そこまで不人気になる理由もないでしょう。
私が保証しますよぉ!」
異次元ワープ空間の中でその様に話し、数秒後にバンデッドの訓練場に到達していた。
オレとゆたか、眼鏡童子と神童宗谷は、檻の中に入れられていた。
空気だった虎熊童子が捉えられており、真槍ちゃんと向かい合う形で立たされる。
虎熊童子の頭には、なんらかの機械が取り付けられていた。
オレ達は、完全に空気だっただけに、バンデッドに捉えられた事さえ気が付いていなかった。
「ふふ、こっそりと虎熊童子を捉えていましたよぉ。
私が姫野真槍ちゃんと遊ぶ為にねぇ。
その為、それほど危害は加えていません。
この装置を外せば、元の虎熊童子に戻るでしょう。
戻せたらの話ですけどねぇ♡」
真槍ちゃんは、バンデッドの話を聞き、ショックを受けていた。
今まで自分が努力しても人気になれなかったのは、バンデッドの妨害工作に遭っていたからだったのだ。
怒りと憎しみを抱いても仕方のない状況だった。
「本当に、あんたがアタシの芸能活動を妨害しているの?
アタシの実力不足とか、魅力が無いとかじゃなくて……」
「ええ、実は、私とあなたは前にお会いしているんですよぉ。
当時のあなたは可憐な美少女の十四歳くらいだった。
緊張して、自分を押し殺している感じでアイドルになろうと必死だった。
私は、そんなあなたを後ろからサポートする役割で会わされた。
最初は、ただの夢見がちなクソガキだと思っていたのですが、枕営業の段階になると豹変した。
まるで野生の獣そのものの感覚を味わったのは初めてですよぉ。
私を始め、スタッフ全員を殴り飛ばして出て行ったのには、素直に感動しました。
それからですよ、本来ならば女の子に関心を持つ事の無かった私が、あなたに関心を持ち始めたのは。
私は、どうやら性同一性障害という奴でね。
本来ならば、女性に関心を持つなんてあり得ないんです。
でも、男勝りのあなたなら良い家庭を築けるのでは無いかと思ってね。
体は想像を絶する美少女でも、心の中は男の子。
これならば、体は男の子で、心は女の子の私と合うと思ったのです。
あなたなら、私がムリなく愛せる理想の相手なんですよぉ!」
「うう、そんな事もあったかも……。
おい、誰が体は女の子で、心は男の子だ!
アタシは、生粋の女の子よ!
変な誤解はしないでよね!」
「ふーむ、やはりそそられますね。
本来ならば、触るのも嫌と思う女性の体も、あなたの物なら欲しくもなります。
どうですか、あなたが虎熊童子と戦って勝ったら、私があなたの芸能活動を全力でサポートします。
これで、普通のアイドルだけでなく、女優やタレントとしてもやって行けるでしょう。
しかし、私の虎熊童子が勝ったら、あなたが私の物になりなさい。
もちろん、結婚して子供を作り、大切にしますよぉ。
ちょっと歳は離れていますが、大企業の幹部と女性アイドルです。
それほどの違和感はないでしょう。
どうですか、これがあなたには大チャンスになりますよぉ?
今までの貧しい芸能生活を辞めて、華々しい芸能活動をする事が可能になります。
それに、戦うのは虎熊童子ですよ。
彼のショボい次元能力は、既に承知のはずです!
ただの等身大のフィギュアを作る程度の能力です。
そんな者にあなたが負けるとは思いません。
むしろ、これはサービスですよぉ♡」
「うーん、そうね……。
じゃあ、受けてみようかしら!」
真槍ちゃんがそう言うと、バンデッドは怪しい笑みを浮かべた。
こいつは一切手加減などしない!
確実に、真槍ちゃんを負けさせ、あのFカップのオッパイを堪能する気なんだ。
性同一性障害とか言うのも嘘かもしれない。
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