5 / 14
5
しおりを挟む
水も十分飲ませてもらって満足すると、そういえばと思い当たった。
「和真さんは何か食べましたか?こんな時間だし、おなか空きませんか?」
そのまま背を和真さんに預けながら聞くと、ちょっと黙ってしまった。
もしかして何も食べてないのかな?
「冷蔵庫の中に温めるだけのごはんが入ってるので、良かったら食べてください」
本当は昨日のオレの夜ごはん。焼くだけの状態のグラタンなんだけど、オレは今お腹空いてないから和真さんに食べてもらおう。でもそれだけじゃ足りないかな?冷蔵庫に入ってるおかずの残りも適当に温めて、ごはんも冷凍のがあるし・・・。などと、頭の中でちょっと早い夜ごはんの算段をしていると、ふわりと和真さんの匂いを感じた。
あ、うちのボディソープの匂い。和真さん、シャワー使ってくれたんだ。
和真さんからオレと同じ匂いがする。そう思ったら背筋がゾクリとした。
もっと和真さんを感じたくて鼻を首筋に押し当てた。
身体の奥がゾワゾワして熱くなってくる。
オレ・・・なんか変。
和真さんと・・・したい。
いつも求められるばかりでなし崩し的にしていた行為を、今オレは自らしたいと思っている。
オレは身体を捻って向きを変え、和真さんに抱きつこうとした。なのに和真さんの腕が腰を捉えて固定すると、彼はすっと立ち上がってしまった。
避けられた?
急に支えを失って傾いた背に再び腕が回され、オレはまたベッドに寝かされた。
そのまま部屋を出ていく和真さんの背中を見ながら、鼻の奥がツンとした。
もしかして、まだ怒ってるのかな?
逃げたから冷めた?そのくらいの思いだった・・・?
オレが思ってるより和真さんに思われてる、なんて思ってバカみたいだ。
やっぱりオレは他のセフレさん達と変わらないんだ。
今までの女性達はきっと逃げたりしない。なのにオレは逃げるし、すぐに潰れるし、多分アレも下手だ。どうしたらいいか分からないからいつもマグロになってるし、そもそも同じ男だから柔らかい胸もないし、余計なものが股についてるし・・・。
オレのことなんてどうでもいいから、きっと身なりも適当になったんだ。
どんどんネガティブな考えが頭に浮かんで落ち込んでいく。
初めから引っ張られて流されて、ずるずるされるがままで、オレは自分の気持ちを考えたこと無かったけど、オレは和真さんのこと好きなのかもしれない。
キスもエッチも嫌じゃなかった。嫌じゃないどころか気持ちよくってもっとしていたい。もっともっとぎゅっとしてもらいたい。
「和真さんは何か食べましたか?こんな時間だし、おなか空きませんか?」
そのまま背を和真さんに預けながら聞くと、ちょっと黙ってしまった。
もしかして何も食べてないのかな?
「冷蔵庫の中に温めるだけのごはんが入ってるので、良かったら食べてください」
本当は昨日のオレの夜ごはん。焼くだけの状態のグラタンなんだけど、オレは今お腹空いてないから和真さんに食べてもらおう。でもそれだけじゃ足りないかな?冷蔵庫に入ってるおかずの残りも適当に温めて、ごはんも冷凍のがあるし・・・。などと、頭の中でちょっと早い夜ごはんの算段をしていると、ふわりと和真さんの匂いを感じた。
あ、うちのボディソープの匂い。和真さん、シャワー使ってくれたんだ。
和真さんからオレと同じ匂いがする。そう思ったら背筋がゾクリとした。
もっと和真さんを感じたくて鼻を首筋に押し当てた。
身体の奥がゾワゾワして熱くなってくる。
オレ・・・なんか変。
和真さんと・・・したい。
いつも求められるばかりでなし崩し的にしていた行為を、今オレは自らしたいと思っている。
オレは身体を捻って向きを変え、和真さんに抱きつこうとした。なのに和真さんの腕が腰を捉えて固定すると、彼はすっと立ち上がってしまった。
避けられた?
急に支えを失って傾いた背に再び腕が回され、オレはまたベッドに寝かされた。
そのまま部屋を出ていく和真さんの背中を見ながら、鼻の奥がツンとした。
もしかして、まだ怒ってるのかな?
逃げたから冷めた?そのくらいの思いだった・・・?
オレが思ってるより和真さんに思われてる、なんて思ってバカみたいだ。
やっぱりオレは他のセフレさん達と変わらないんだ。
今までの女性達はきっと逃げたりしない。なのにオレは逃げるし、すぐに潰れるし、多分アレも下手だ。どうしたらいいか分からないからいつもマグロになってるし、そもそも同じ男だから柔らかい胸もないし、余計なものが股についてるし・・・。
オレのことなんてどうでもいいから、きっと身なりも適当になったんだ。
どんどんネガティブな考えが頭に浮かんで落ち込んでいく。
初めから引っ張られて流されて、ずるずるされるがままで、オレは自分の気持ちを考えたこと無かったけど、オレは和真さんのこと好きなのかもしれない。
キスもエッチも嫌じゃなかった。嫌じゃないどころか気持ちよくってもっとしていたい。もっともっとぎゅっとしてもらいたい。
7
あなたにおすすめの小説
記憶を失くしたはずの元夫が、どうか自分と結婚してくれと求婚してくるのですが。
鷲井戸リミカ
BL
メルヴィンは夫レスターと結婚し幸せの絶頂にいた。しかしレスターが勇者に選ばれ、魔王討伐の旅に出る。やがて勇者レスターが魔王を討ち取ったものの、メルヴィンは夫が自分と離婚し、聖女との再婚を望んでいると知らされる。
死を望まれたメルヴィンだったが、不思議な魔石の力により脱出に成功する。国境を越え、小さな町で暮らし始めたメルヴィン。ある日、ならず者に絡まれたメルヴィンを助けてくれたのは、元夫だった。なんと彼は記憶を失くしているらしい。
君を幸せにしたいと求婚され、メルヴィンの心は揺れる。しかし、メルヴィンは元夫がとある目的のために自分に近づいたのだと知り、慌てて逃げ出そうとするが……。
ハッピーエンドです。
この作品は他サイトにも投稿しております。
博愛主義の成れの果て
135
BL
子宮持ちで子供が産める侯爵家嫡男の俺の婚約者は、博愛主義者だ。
俺と同じように子宮持ちの令息にだって優しくしてしまう男。
そんな婚約を白紙にしたところ、元婚約者がおかしくなりはじめた……。
「出来損ない」オメガと幼馴染の王弟アルファの、発情初夜
鳥羽ミワ
BL
ウィリアムは王族の傍系に当たる貴族の長男で、オメガ。発情期が二十歳を過ぎても来ないことから、家族からは「欠陥品」の烙印を押されている。
そんなウィリアムは、政略結婚の駒として国内の有力貴族へ嫁ぐことが決まっていた。しかしその予定が一転し、幼馴染で王弟であるセドリックとの結婚が決まる。
あれよあれよと結婚式当日になり、戸惑いながらも結婚を誓うウィリアムに、セドリックは優しいキスをして……。
そして迎えた初夜。わけもわからず悲しくなって泣くウィリアムを、セドリックはたくましい力で抱きしめる。
「お前がずっと、好きだ」
甘い言葉に、これまで熱を知らなかったウィリアムの身体が潤み、火照りはじめる。
※ムーンライトノベルズ、アルファポリス、pixivへ掲載しています
琥珀の檻
万里
BL
砂漠の王国の離宮「琥珀の間」で、王・ジャファルは、異母弟であるアザルを強引に抱き、自らの所有物であることを誇示していた。踊り子の息子として蔑まれ、日陰の存在として生きてきたアザルにとって、兄は憎悪と恐怖の対象でしかなかった。 しかし、その密事を見つめる影があった。ジャファルの息子であり、次期王位継承者のサリムである。サリムは叔父であるアザルに対し、憧憬を超えた歪な独占欲を抱いていた。 父から子へ。親子二人の狂おしい執着の視線に晒されたアザルは、砂漠の夜よりも深い愛憎の檻に囚われていく。
あなたと過ごせた日々は幸せでした
蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる