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1-2. 生きる理由
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音が聞こえた。
パチパチと何かが爆ぜるような音だ。
炭の匂いがした。
続いて頬に熱を感じた。
ゆっくりと意識が覚醒している。
それを自覚した後、私は目を開いた。
「……ここは?」
古びた木の天井が見える。
私は暗く狭い場所で仰向けに寝ていた。
身体を起こそうとして力を込める。
瞬間、全身に激しい痛みを感じて歯を食いしばった。だが、その直後に始まった咳が口を閉じることを許さない。
死にそうな程に苦しい。
つまり私は、生きている。
「目が覚めたのか!?」
声を聞き、反射的に目を向けた。
「大丈夫か? 言葉は分かるか?」
彼女の姿を一目見て、私は苦痛を忘れた。
純白の肌と白銀の髪。淡い紫色の瞳。
このような色の髪と瞳は初めて見る。そのせいか、とても神秘的に思える。
言葉を失う程に美しい。
私は、死後の世界で女神さまに出会ったのかもしれないと本気で考えた。
「名前、言えるか?」
彼女が何か言った。
私は聞き慣れない言葉に戸惑いながら、どうにか声を出す。
「申し訳ありません。共通語は話せますか?」
「ああ、君は共通語が話せるのか。すまない。肌の色を見て、ソマリの者だと勘違いしてしまった」
「……ソマリ?」
「知らないということは、やはり外の者か」
それから彼女は今に至るまでの経緯を説明してくれた。
難しい話は無い。ここは彼女の住む小屋。近くに海がある。今朝、彼女は仕事へ向かう途中で倒れている私を見つけ小屋まで運んでくれたそうだ。
「申し訳ないが、君が着ていた服は全て脱がした。濡れていたからな」
「そうか。それで私は、裸なのか」
「も、もちろんやましいことはしていないぞ!? 本当だぞ!?」
「はは、愉快な方ですね。私の体になど、何の価値も無い」
異性の裸に対して劣情を催す。
自然なことだが、大前提として最低限の美貌が必要だ。私のような醜い存在に手を出す者など存在しない。
無論、価値が無いのは体だけではない。
私は空っぽだ。これまでの努力を否定され何も残っていない。
「聞かせてくれないか?」
俯く私を見て、彼女は静かな声で言った。
「どうしてあんな場所に倒れていたんだ?」
私は問いに対する答えを考える。
「……船から、落ちました」
数秒後、その一言だけ口にした。
「話した方が良い」
しかし、彼女は私の噓を許さなかった。
「君は今にも死にそうな顔をしている。そういう時には、思っていることを全て口に出した方が良い」
その優しい目を見て、私は母のことを思い出した。
「……くだらない話です」
それは無意識の一言だった。
その後にはもう止まらなかった。
船に落ちる前後のみならず、話す必要の無い過去まで全てぶちまけた。
彼女はみっともなく涙を流す私の話を黙って聞いていた。そして全てを聞き終えた後、大きな声で言った。
「君は何も悪くない!!」
彼女は私の肩を摑む。
その美しい目には、宝石のような涙が浮かんでいた。
「君は、何も、何も悪くない!」
私は鼻をすすり、唇を嚙む。
それから腹に力を込めて、どうにか声が震えないように返事をした。
「あなたは、本当に美しい人ですね」
「……んぁっ!?」
瞬間、純白の肌が朱に染まる。
「お、面白い冗談を言う男だな! 君は!」
「心からの言葉です。あなたよりも美しい人を、私は見たことがない」
「は、はは、目が霞んでいるのかな? そうだ、そうに違いない。そういう時には飯を食え! うむ! 待っていてくれ!」
彼女は何やら焦った様子で言うと、何も無い場所で躓きながら部屋を出た。
パタンとドアが閉まる。
それから数秒経った後で、私は大きく息を吐いた。
手元には布がある。
恐らく、彼女が被せてくれたものだ。
足元にはチクチクとした絨毯。
少し離れた位置には岩で囲まれた暖炉。
他には窓がひとつあるだけの部屋だった。
私は、ゆらゆらと揺れる炎を見る。
温かい熱と同時に、寒気を感じた。
布を被ろうとして手に力を込める。
そこで、右手が何か握っていることに気が付いた。
「……これは」
母の形見。
幼い頃から肌身離さず持っている短刀。
「良い剣だな。君が助かった理由もそれだ」
「……いつの間に」
「すまない。気配を殺すのが癖になっていてね」
彼女は私から少し離れた位置に座ると、グッと手を伸ばしてパンを差し出した。
「ほら、受け取れ」
「……何も、返せる物がありません」
「君が元気になると私が嬉しい」
「なぜ、ここまで良くしてくれるのですか?」
「根暗だなぁ~! 良いから食べろ!」
「……頂戴します」
私は手を伸ばし、パンを受け取った。
「硬いパンだが文句は受け付けないからな」
「……もちろんです」
返事をしたけれど、食欲が無い。
私はパンを見つめながら彼女に質問した。
「あの、先程の話なのですが」
「先程? ああ、剣の話か。君を助けた時、その剣から出た蒼い光が君を包み込んでいた。何か加護でも付いているのだろうと思ったが、違うのか?」
「……水龍の加護」
私は呟いて、その剣を強く握りしめた。
「……お母さまが、護ってくださった」
「また泣いて……ほら、早くパンを食べろ。それはきっと空腹のせいだ」
私は返事をする代わりにパンを齧った。
彼女が言う通り硬い。だが、普段の食事とそう変わらない。
また涙が溢れた。
この夜、私は泣いてばかりだった。
「私は、今後どうするべきなのでしょうか」
「生きるしかあるまい」
「……生きる意味など、あるのでしょうか」
「無いに決まっているだろう」
私は予想だにしなかった言葉に驚いた。
彼女は暖炉に目を向けたまま、淡々とした口調で言う。
「人は勝手に生まれ勝手に死ぬ。その僅かな時間に意味などあるまい」
「ならば、なぜ生きるのですか?」
彼女は私に顔を向けた。
それから花が咲いたような笑みを見せ、こう言った。
「楽しいからだ」
「……楽しい?」
「その通りだ。君にだって、何か楽しいと思えることがあるはずだ」
「……どう、でしょうか」
「例えば、君を虐げた者達に復讐するとか」
「そのようなこと考えたこともありません」
「それは勿体ない。ムカつく輩をぶっ飛ばすと、存外スカッとするものだぞ」
「そうなのでしょうか?」
「ふむ、その質問の答えはこうだ」
彼女は得意気な表情をして言った。
「やってみなければ分からない」
とてもシンプルな言葉だった。
知らないことがあるのならば、それを知るために生きろと、そう言っている。
復讐など決して美しいものではない。
しかし、彼女が言っているのは、そういうことではない。
私が復讐を実現するためには、途方もない時間が必要となるだろう。元居た国に帰る手段を見つけるとか、兄上さま達に勝利するだけの力を手に入れるとか、困難な課題がたくさんある。長生きしなければならない。
故に、私は──
「そうですね」
故に私は、彼女の提案に頷いた。
「決めました。私は生き延びて、復讐することにします」
「ははは、晴れやかな表情で何を言うかと思えば。随分と上品な復讐だな」
「ええ、そうですとも」
これまでの人生には何の意味も無かった。
しかし、それでも、母の言葉が胸に残り続けている。
心だけでも美しく生きる。
ならば私は、醜い復讐すらも美しく遂げてみせよう。
パチパチと何かが爆ぜるような音だ。
炭の匂いがした。
続いて頬に熱を感じた。
ゆっくりと意識が覚醒している。
それを自覚した後、私は目を開いた。
「……ここは?」
古びた木の天井が見える。
私は暗く狭い場所で仰向けに寝ていた。
身体を起こそうとして力を込める。
瞬間、全身に激しい痛みを感じて歯を食いしばった。だが、その直後に始まった咳が口を閉じることを許さない。
死にそうな程に苦しい。
つまり私は、生きている。
「目が覚めたのか!?」
声を聞き、反射的に目を向けた。
「大丈夫か? 言葉は分かるか?」
彼女の姿を一目見て、私は苦痛を忘れた。
純白の肌と白銀の髪。淡い紫色の瞳。
このような色の髪と瞳は初めて見る。そのせいか、とても神秘的に思える。
言葉を失う程に美しい。
私は、死後の世界で女神さまに出会ったのかもしれないと本気で考えた。
「名前、言えるか?」
彼女が何か言った。
私は聞き慣れない言葉に戸惑いながら、どうにか声を出す。
「申し訳ありません。共通語は話せますか?」
「ああ、君は共通語が話せるのか。すまない。肌の色を見て、ソマリの者だと勘違いしてしまった」
「……ソマリ?」
「知らないということは、やはり外の者か」
それから彼女は今に至るまでの経緯を説明してくれた。
難しい話は無い。ここは彼女の住む小屋。近くに海がある。今朝、彼女は仕事へ向かう途中で倒れている私を見つけ小屋まで運んでくれたそうだ。
「申し訳ないが、君が着ていた服は全て脱がした。濡れていたからな」
「そうか。それで私は、裸なのか」
「も、もちろんやましいことはしていないぞ!? 本当だぞ!?」
「はは、愉快な方ですね。私の体になど、何の価値も無い」
異性の裸に対して劣情を催す。
自然なことだが、大前提として最低限の美貌が必要だ。私のような醜い存在に手を出す者など存在しない。
無論、価値が無いのは体だけではない。
私は空っぽだ。これまでの努力を否定され何も残っていない。
「聞かせてくれないか?」
俯く私を見て、彼女は静かな声で言った。
「どうしてあんな場所に倒れていたんだ?」
私は問いに対する答えを考える。
「……船から、落ちました」
数秒後、その一言だけ口にした。
「話した方が良い」
しかし、彼女は私の噓を許さなかった。
「君は今にも死にそうな顔をしている。そういう時には、思っていることを全て口に出した方が良い」
その優しい目を見て、私は母のことを思い出した。
「……くだらない話です」
それは無意識の一言だった。
その後にはもう止まらなかった。
船に落ちる前後のみならず、話す必要の無い過去まで全てぶちまけた。
彼女はみっともなく涙を流す私の話を黙って聞いていた。そして全てを聞き終えた後、大きな声で言った。
「君は何も悪くない!!」
彼女は私の肩を摑む。
その美しい目には、宝石のような涙が浮かんでいた。
「君は、何も、何も悪くない!」
私は鼻をすすり、唇を嚙む。
それから腹に力を込めて、どうにか声が震えないように返事をした。
「あなたは、本当に美しい人ですね」
「……んぁっ!?」
瞬間、純白の肌が朱に染まる。
「お、面白い冗談を言う男だな! 君は!」
「心からの言葉です。あなたよりも美しい人を、私は見たことがない」
「は、はは、目が霞んでいるのかな? そうだ、そうに違いない。そういう時には飯を食え! うむ! 待っていてくれ!」
彼女は何やら焦った様子で言うと、何も無い場所で躓きながら部屋を出た。
パタンとドアが閉まる。
それから数秒経った後で、私は大きく息を吐いた。
手元には布がある。
恐らく、彼女が被せてくれたものだ。
足元にはチクチクとした絨毯。
少し離れた位置には岩で囲まれた暖炉。
他には窓がひとつあるだけの部屋だった。
私は、ゆらゆらと揺れる炎を見る。
温かい熱と同時に、寒気を感じた。
布を被ろうとして手に力を込める。
そこで、右手が何か握っていることに気が付いた。
「……これは」
母の形見。
幼い頃から肌身離さず持っている短刀。
「良い剣だな。君が助かった理由もそれだ」
「……いつの間に」
「すまない。気配を殺すのが癖になっていてね」
彼女は私から少し離れた位置に座ると、グッと手を伸ばしてパンを差し出した。
「ほら、受け取れ」
「……何も、返せる物がありません」
「君が元気になると私が嬉しい」
「なぜ、ここまで良くしてくれるのですか?」
「根暗だなぁ~! 良いから食べろ!」
「……頂戴します」
私は手を伸ばし、パンを受け取った。
「硬いパンだが文句は受け付けないからな」
「……もちろんです」
返事をしたけれど、食欲が無い。
私はパンを見つめながら彼女に質問した。
「あの、先程の話なのですが」
「先程? ああ、剣の話か。君を助けた時、その剣から出た蒼い光が君を包み込んでいた。何か加護でも付いているのだろうと思ったが、違うのか?」
「……水龍の加護」
私は呟いて、その剣を強く握りしめた。
「……お母さまが、護ってくださった」
「また泣いて……ほら、早くパンを食べろ。それはきっと空腹のせいだ」
私は返事をする代わりにパンを齧った。
彼女が言う通り硬い。だが、普段の食事とそう変わらない。
また涙が溢れた。
この夜、私は泣いてばかりだった。
「私は、今後どうするべきなのでしょうか」
「生きるしかあるまい」
「……生きる意味など、あるのでしょうか」
「無いに決まっているだろう」
私は予想だにしなかった言葉に驚いた。
彼女は暖炉に目を向けたまま、淡々とした口調で言う。
「人は勝手に生まれ勝手に死ぬ。その僅かな時間に意味などあるまい」
「ならば、なぜ生きるのですか?」
彼女は私に顔を向けた。
それから花が咲いたような笑みを見せ、こう言った。
「楽しいからだ」
「……楽しい?」
「その通りだ。君にだって、何か楽しいと思えることがあるはずだ」
「……どう、でしょうか」
「例えば、君を虐げた者達に復讐するとか」
「そのようなこと考えたこともありません」
「それは勿体ない。ムカつく輩をぶっ飛ばすと、存外スカッとするものだぞ」
「そうなのでしょうか?」
「ふむ、その質問の答えはこうだ」
彼女は得意気な表情をして言った。
「やってみなければ分からない」
とてもシンプルな言葉だった。
知らないことがあるのならば、それを知るために生きろと、そう言っている。
復讐など決して美しいものではない。
しかし、彼女が言っているのは、そういうことではない。
私が復讐を実現するためには、途方もない時間が必要となるだろう。元居た国に帰る手段を見つけるとか、兄上さま達に勝利するだけの力を手に入れるとか、困難な課題がたくさんある。長生きしなければならない。
故に、私は──
「そうですね」
故に私は、彼女の提案に頷いた。
「決めました。私は生き延びて、復讐することにします」
「ははは、晴れやかな表情で何を言うかと思えば。随分と上品な復讐だな」
「ええ、そうですとも」
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しかし、それでも、母の言葉が胸に残り続けている。
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