異世界スロースターター

宇野 肇

文字の大きさ
59 / 81
三章 訪れる人々

カウント・ゼロ

しおりを挟む
 ギルとセックスして気分爽快、スランプ脱出!
 ……とまでは行かなかったが、集中力は回復した。そもそもスランプではなかったのもあるが。

「うん。いいわね、術のムラもなくなってきたし、安定してる。最低限のラインはクリアしているわ……けれど、手を抜いていると直ぐに忘れてしまうから気をつけて」
 シズに遅れること一週間。任期満了まで残り一ヶ月が迫ったところで、無事ミュリエルからは合格を貰うことが出来た。
 チェック項目は術の効果の強さ、範囲の精密さ、結界の場合は術そのものの強度、魔術式を描く速度、美しさなど多岐に渡る。最終的にステータスの器用さに助けられた感はあるがまあ、テストなんてものはその時その時をクリアできればいいのだ。
「間に合ってよかったわね」
 ふふ、とミュリエルが笑う。
 ロゼオ達がやってきて直ぐに契約を更新しないとはっきり明言したことと、学院側も俺は飽くまで繋ぎとして考え、後任探しを継続していた甲斐あって、≪妖しの森≫の管理人の仕事も無事後任を見つけることが出来たようだ。引き継ぎというほどの仕事はなく、前任と同じく研究熱心なエルフを捕まえることが出来たようで何よりだと思う。なんでも前任に縁のあるエルフだとかで、学院側も期待があるようだ。一年という短い期間ではあったものの、無事中継ぎという役目を全う出来て俺もほっとしている。
「貴方達、今の依頼が終わったらどうするの?」
「取り敢えず元のホームでゆっくりするつもりでいるけど……ちょっとどうなるか分からないかな。もしかしたらマギを出るかもしれない」
 ウィズワルドのホームは絶対安全地帯だ。だが、隠れ家でそうしていたように篭ってばかりでも精神的に追い詰められてしまうかもしれないし、飽くまで次に動くまでの仮宿のつもりをしているが、具体的なことは決め兼ねている。ギルはこっちからジンを探してもいいとは言うけど、相手は仮にも冒険者であり、そう暇を持て余しているわけでもなく、なかなか街中で見かけることもなかった。
「そう。私もマギからしばらく離れるから、何か聞きたいこととかあるなら今のうちにしておいてね」
「へえ……何かの調査?」
「まあそんなものね」
 肩をすくめるミュリエルは、余り楽しそうではない。かと言って嫌そうと言うわけでもなく……野暮用、って奴だろう。詳しく言わないなら聞かない方がいいのかな。守秘義務のあることかもしれないし。
「今のところは特にないよ」
「そう。じゃあ、また縁があれば」
 ミュリエルの言葉に頷き、俺は学院を後にした。


******


 森の屋敷に持ち込んだ荷物はさほど無い。殆どウィズワルドのホームに置いてきたし、必要なものだけは買ったりしたが、持って出るものの殆どはインベントリに突っ込める。それに、持ち運びに適さないものの多くはウィズワルドのホームへ移しておけばよく、ちょくちょく荷物を持ってはホームへ行き、俺にと用意された部屋に下ろしておけばよかった。
 重たいものもそうあるわけでなし、荷造りは順調だ。そういえば、ロゼオ達も『持ち帰る』ものの中に含まれるかもしれない。彼らの部屋はないが、まあ俺用の部屋は広いし、布団の一つや二つ持ち込めが寝泊まりは十分可能だろう。……夜の営みが今以上に筒抜けになるのは、覚えたての魔術で遮音と隠蔽するしかないか。今は本来の持ち主は不在だから、好きなようにできる。

 一年前、俺がこの依頼を受けようと思ったのは、ウィズワルドとゲイルが『Arkadia』のメイン大陸の最北端、聖峰ハイル・ケツァコルへモンスター狩りへ行ったからだ。
 聖峰と言うだけあって、アルカディア一高い山として年中雪に覆われたその場所には数多くのモンスターがおり、貴重な採集アイテムもある。神聖視されていることや環境が厳しいこともあって登ろうとするのは腕に覚えのある冒険者位のものだが、ゲイルやウィズワルドはまさにその冒険者だ。何でもクリスタルスノードラゴンが目当てらしく、上手く行ったら討伐部位の幾らかはお裾分けしてくれるという。そして、意気揚々と向かった彼らに引っ付いてアズマもその時に分かれていた。
 行くにも帰るにも様々な街や都市に滞在しながらになるから、時間はかかる。転移魔法を使うにしても休息は必要だ。猶予はまだあるだろうと荷造りの合間にウィスパーチャットを飛ばしてみると、意外にも直ぐに繋がった。
『おーす』
『久しぶり、そっちは今何してる?』
 ウィスパー中の声は相手にしか聞こえない。イヤホンから音楽を聴くように直ぐ近くでアズマの声が響いた。
『おう、まだ目当てのヤツは狩れてないけど、ホワイトワイバーンはこないだ倒したぜ』
『マジで?』
『マジ。ヤバい。竜の肉超美味い。しかも調理して食ったらオートヒール付与くる』
『えっ 食べたい』
『へっへーウィズワルドがそっち帰るまで楽しみにしてろよ』
 楽しげな声を聞きながら、まだ時間の猶予はあるなと安心する。近況を報告しあいながら、電話を切るようにチャットを終了する。と、大声で俺を呼ぶ声がした。屋敷の中で。
「なあ! こいつらはどうすんだ?」
「こいつじゃないもん」
「名前で呼ばれたくもないけどね」
「この屋敷の妖精だから、彼らはそのままです」
 ロゼオがドゥーンとバァーンを指差し、ドゥーンとバァーンがぷんぷんと頬を膨らませている様子を微笑ましく思いながらも答えると、ロゼオはしゃがみこんで妖精二人の頬を突きながら生返事を寄越した。普通の家に居るものではないし、彼らの生活環境を考えると、屋敷妖精は興味が尽きない生き物なのだろう。『Arkadia』的にはホームにも住み着くことがあり、ホームを持ってからの期間やホームをどう使うかで出現イベントが変動したはずだ。それもいつの間にか掃除が済まされていたりして姿を見せることは稀。それをこうして一緒に暮らせているのだから、ゲーム的にも結構レアではある。
 毎日少しずつ日々を過ごすための品々を消費し、部屋に物がなくなっていく。
 それを少し寂しく思う。出て行くのは俺たちなのに。
 隠れ家にいた頃は一人だったし、ギルが何かにつけ持ち出していったから、あそこを出ると決めた時もそう気持ちが引かれることはなかったのだが。
 ただまあ、いつかホームを持つ時には是非畑と工房は持ちたいと思ったのは収穫じゃないだろうか。シズも今では調合もある程度出来るようになっているし。
 そんな思いで家の中を見渡していると、玄関ベルが鳴り響いた。
 訪問者に心当たりはない。学院生達が来るのなら事前に連絡があるのが普通だ。
 思わず、なんとなしに顔を見合わせた。
 一応、『気配感知』的には問題はない。ドアの向こうにいるのは一人。敵意はなく、ロゼオたちの時とは異なりきちんと正式に……と言っていいのか、兎に角玄関からドアベルを鳴らすというマナーに則った方法でここへきているわけだから、あまり変な訪問者ではないはず。
 と言ってシズに任せるにも不安を感じ、俺はギルを従えるようにして玄関の扉を開けた。
「やあ、こんにちは」
「……貴方は……」
 短く揃えられた茶色の髪。気安く細められ、笑みを形作る瞳はギルよりもずっと淡い灰色で、きちんと揃った装備品は手入れが行き届いていて、生活は安定しているのだろうことが伺えた。その腰には大振りの柳葉刀。

「初めまして。俺はジン。君がギルローグ……ギルのご主人様かな?」

 ――来た。
 そう思うと同時に、ギルの手が俺の後ろから伸び、たたらを踏む間に前後が入れ替わる。
「何の用だ」
「そうぴりぴりすんなよ。お前の手綱を握った奴の顔を見ようと思っただけさ」
 砕けた言葉に軽い声色に他意は無いように思える。それでも、ギルが警戒を解くことは無い。だから俺も、気を緩めるには至らなかった。
「ロゼオとブルーノが世話になったな」
「ああうん。彼らの思惑通りには行かなかったようだけど……まあ、仲良さそうで何より?」
 ジンが屋敷の中を覗き込むようにして俺とギルに目配せをする。その頭の中を見透かすことなど到底できなくて、俺は曖昧に頭を揺らし、相槌を打った。
 屋敷の中に流れる独特の空気を読まず、ジンはしっかりと俺を見つめ、微笑む。敵意とまでは行かなくとも警戒……よくても緊張されていることが分からないはずはないのに、それを全く気に掛けない態度に底知れないものを感じてしまうのはギルからの前評判の所為だろうか。それにしても……
「今日はとある人からお使いを頼まれてきた。だからちょっと上がらせてほしいんだが……」
「用件を言うのが先だろ」
 この二人、前からこんな感じだったのだろうか……。ギルのつっけんどんな態度にへこたれることもなく、ジンは柔らかな態度を崩さない。肩を竦めて手品のように封のされた紙を出すと、芝居がかった動作で、しかし恭しく俺へ差し出した。どうやら彼もインベントリ的なものが使えるらしい。
「どうぞ、ご覧下さい」
「はあ……」
 おっかなびっくりそれを受け取り、取り敢えず見た目を確かめる。ご丁寧に封蝋が使われたそれは、いたって普通の封筒に思える。やや厚みがあるが、密度はない。凄い紙の量があるとかではなくて、単に中で折り畳まれているらしい紙そのものが分厚いだけだろう。封蝋に象られた印がどんな意味を持つのかは生憎分からないが、罠のことを考え念のために【鑑定】で見てみると、『貴族からの招待状』とあったからそれなりの力を持つ家からきたものだろう。
 だが、しかし、まるで全然、心当たりがない。
 思わずジンを見てしまったが、ジンはにこりとするだけで何も言わない。仕方なく封を開けて中の手紙を取り出すと、美しく整った字面が俺の目に飛び込んできた。まあ、読み書きできるようになったとは言え流れるような筆記体は俺にはレベルが高すぎて、結局下に浮き上がる日本語訳を読むしかないのが申し訳ない。
 書面には、拝啓から始まり、まず俺の名前があった。その後直ぐに挨拶、前口上が並べられ、俺の名前が聞こえてくること――活躍と言うことになっているが俺はそこまで大それたことをした記憶は全くないし実際その通りであると理解している――など、褒めそやす文章が連なっている。そのことに砂を噛むような心地になるが、全体の文章量としてそう字数があるわけでもないため、一応、順番に目を通す。
 改行の後入った本題には夏の終わる頃に素敵な舞台があり、是非俺を招待したいという旨のことが書かれていた。勿論奴隷を連れて。他にもし連れていきたい者がいるのであれば遠慮なく、という補足まで丁寧に。
 末尾には『王都マグナ・グラエキア侯爵、クレメンテ・モルゲンシュテルン』と言うサイン。
 ……これ、一応招待状ではあるが、こちらからは断ることができない類のものじゃないだろうか。
「どうかな? 多分、俺を家に上げたくなったと思うんだけど」
 手紙をギルに渡し、ため息をつきたいのをこらえて顔を擦る。その通りだった。





 シズに接待の準備を頼み、リビングのソファを勧める。ジンはニコニコとしながら座り、場が整うまでにダイニングの椅子に腰かけつつジンの動向を注視するロゼオ達を見ていたが、特に何を言うでもなくまずシズの紅茶に口をつけるとすぐに本題に入った。
「俺の目的はその手紙の通りで、勿論本物だ。冒険者組合なら家紋の称号も可能だし、信じられないというのなら持って行って確かめてくれていい。
 で、だ。一応、返事も貰ってくるように言われたんだが……顔色を見るに分かってそうだな。その通り。原則断ることは出来ないと思ってほしい」
 やっぱりか。
 そう顔に出ていたのか、ジンは初めて苦笑を浮かべた。
「モルゲンシュテルン侯は冒険者と言う職業にはまだ理解がある方だ。冒険者組合による冒険者の緊急招集や指名依頼遂行中の場合はそちらを最優先にするようにと考えておられる」
「……その、俺はこの方と全く面識がないんですが、どうして俺にこんなものを?」
 解せない。そんなことを考えているのだって織り込み済みなのだろう。ジンは少し居住まいを正し、それでも表情は柔らかいまま小さく息をついた。
「俺とギルは面識があって……で、俺は侯ともちょいと繋がりがある……というか、まあ伝手があってな……だから、どちらかと言うと呼びたいのはギルの方なのさ。……なんだ、そう怖い顔をするなよ」
 どう言ったものかと思案しているジンが唇を尖らせた。視線を移せば、むっすりとしたギルの横顔が見えた。さも警戒していますという気持ちを前面に押し出している。
 しばらくそうして二人、睨み合っていたが、折れたのはジンの方だった。ギルに全く引く気がない以上はジンが引くしかないのだろうが、実際のところジンには痛くない腹を探られるのも面倒だという思いがあるのかもしれない、と、その時はそう思った。
「なあ、ヒューイは魔法が使えるんだろ? 魔術も齧ってると聞いた。……遮音できるか?」
「え、あ、はい、できますが」
「頼む」
 急に話を振られて、もたつきながらも応える。
 遮音には二通りあって、外の音を遮断する方法と、内の音を漏らさないようにする方法がある。今回は勿論後者だろうとリビングの範囲だけ魔術を展開すると、ジンは満足そうに頷き、口を開いた。
「ま、結局これは潰れた話だから構わんだろ。という俺の独断で話すんだが……俺が昔ギルに声をかけたのは、ギルの能力を買っていたからだ。ここまで警戒されるってことは勘付いてるんだろうが、冒険者は本業の隠れ蓑みたいなもんでな、ゆくゆくは本業の方に引き抜いてやろうと思ってた。だから読み書き計算も、将来的に必要になるだろうことも一通り仕込んだのさ」
 足を組み、実にどっしりとした態度でそう言ったジンは、黙って聞く姿勢を保つ俺たちの顔を順番に眺め、話を続ける。
「まあ当時から見事に警戒されてたわけだが……急ぐ話でもなかったしな。じっくり口説けばいいと思っていた。そんじょそこらの雑魚にやられる程弱くなかったってのがその理由だが……間抜けにも、ちんたらしてる間に掻っ攫われそうになった」
「……貴族に囲われそうになったという話なら聞いてます」
 囲われるよりももっと酷い扱いを受けそうな話だったが、ロゼオ達を必要以上に刺激するのも憚られて少し言葉を濁す。しかし、ジンにはきちんと伝わったようだった。
「なら話は早い。問題の家はモルゲンシュテルン侯と同じ爵位を持つルートヴィヒ家だ。建国から続く名家で、代々武術に明るく多くの騎士を輩出し、何度もモンスターから都市や民を守り、功績を上げてきたことで知られている。……だがまあ、知っての通り問題を起こす者がいてな。そいつがギルを捕らえようと暴走した」
「事前に分からなかったんですか?」
「貴族の女の突発的な我儘を予測できると思うか? ある日奴隷市場に足を向けて、衝動的に目についた奴隷を買うようなもんだ。四六時中見張りをつけているならまだしもな……。しかも全く計画性のない犯行で、権力のゴリ押しで罪なき市民の人生を狂わせる我儘を通そうとするんだぞ? 貴族ながらそんな馬鹿をする奴なんているのかと驚いたさ」
 予想を遥かに下回って阿呆だった、とジンはにべもない。
「飼い慣らされてない動物でももうちょっと読めそうなもんだが……まあ、そういうことであっという間に先手を打たれて、ギルを匿う間もなく追われる身にしちまったわけだ。ルートヴィヒも強い家だからな……元々押しが強い部分はあったが、問題児の所為で悪い意味で権力を使い始めた。どうにかギルを援助しようと思ったら、あちこちで庇えないほど問題を起こすだろ。こりゃ早い内にとっ捕まえてどうにかしないとと焦ったところで俺の仕込みと能力の高さの所為でことごとく逃げられて、見失って必死に探させてたらどこの誰かも分からない男に懐いてるじゃないか。それもちゃっかりそいつのものになって」
 ふう、と疲れたように脱力して見せるジンの挙動はやはりどこか芝居めいていて、それだけに本音を掴みかねた。だが、ギルはそれを感じているに違いないのに平然としている。ジンの蒔いた種が芽吹いた結果なのだろうか。
「で、前置きは終わりか? だったら勿体ぶってないで本題に入れよ」
 ギルも大概愛想がない。知ってたけど。
「はあ、これだ」
 ジンは嘆きつつも直ぐにギルを真っ直ぐ見据えた。その瞳は先ほどまでの空気をあっという間に散らし、畏怖を伴って見る者を縛りつけるような真剣さと気迫を持っていた。
「あの問題児がどうなるのか、自分の目で確かめたくないか。その手紙はそう誘ってるのさ」


三章 訪れる人々 了.
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

【完結】悪役令息の従者に転職しました

  *  ゆるゆ
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。 依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。 皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ! 透夜×ロロァのお話です。 本編完結、『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました! 時々おまけを更新するかもです。 『悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?』のカイの師匠も 『悪役令息の伴侶(予定)に転生しました』のトマの師匠も、このお話の主人公、透夜です!(笑) 大陸中に、かっこいー激つよ従僕たちを輸出して、悪役令息たちをたすける透夜(笑) 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

【完結済】虚な森の主と、世界から逃げた僕〜転生したら甘すぎる独占欲に囚われました〜

キノア9g
BL
「貴族の僕が異世界で出会ったのは、愛が重すぎる“森の主”でした。」 平凡なサラリーマンだった蓮は、気づけばひ弱で美しい貴族の青年として異世界に転生していた。しかし、待ち受けていたのは窮屈な貴族社会と、政略結婚という重すぎる現実。 そんな日常から逃げ出すように迷い込んだ「禁忌の森」で、蓮が出会ったのは──全てが虚ろで無感情な“森の主”ゼルフィードだった。 彼の周囲は生命を吸い尽くし、あらゆるものを枯らすという。だけど、蓮だけはなぜかゼルフィードの影響を受けない、唯一の存在。 「お前だけが、俺の世界に色をくれた」 蓮の存在が、ゼルフィードにとってかけがえのない「特異点」だと気づいた瞬間、無感情だった主の瞳に、激しいまでの独占欲と溺愛が宿る。 甘く、そしてどこまでも深い溺愛に包まれる、異世界ファンタジー

この世界は僕に甘すぎる 〜ちんまい僕(もふもふぬいぐるみ付き)が溺愛される物語〜

COCO
BL
「ミミルがいないの……?」 涙目でそうつぶやいた僕を見て、 騎士団も、魔法団も、王宮も──全員が本気を出した。 前世は政治家の家に生まれたけど、 愛されるどころか、身体目当ての大人ばかり。 最後はストーカーの担任に殺された。 でも今世では…… 「ルカは、僕らの宝物だよ」 目を覚ました僕は、 最強の父と美しい母に全力で愛されていた。 全員190cm超えの“男しかいない世界”で、 小柄で可愛い僕(とウサギのぬいぐるみ)は、今日も溺愛されてます。 魔法全属性持ち? 知識チート? でも一番すごいのは── 「ルカ様、可愛すぎて息ができません……!!」 これは、世界一ちんまい天使が、世界一愛されるお話。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします

  *  ゆるゆ
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!? しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが、びっくりして憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です! めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので! ノィユとヴィルの動画を作ってみました!(笑)  インスタ @yuruyu0   Youtube @BL小説動画 です!  プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったらお話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです! ヴィル×ノィユのお話です。 本編完結しました! 『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました! 時々おまけのお話を更新するかもです。 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。

キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ! あらすじ 「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」 貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。 冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。 彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。 「旦那様は俺に無関心」 そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。 バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!? 「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」 怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。 えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの? 実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった! 「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」 「過保護すぎて冒険になりません!!」 Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。 すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。

前世が教師だった少年は辺境で愛される

結衣可
BL
雪深い帝国北端の地で、傷つき行き倒れていた少年ミカを拾ったのは、寡黙な辺境伯ダリウスだった。妻を亡くし、幼い息子リアムと静かに暮らしていた彼は、ミカの知識と優しさに驚きつつも、次第にその穏やかな笑顔に心を癒されていく。 ミカは実は異世界からの転生者。前世の記憶を抱え、この世界でどう生きるべきか迷っていたが、リアムの教育係として過ごすうちに、“誰かに必要とされる”温もりを思い出していく。 雪の館で共に過ごす日々は、やがてお互いにとってかけがえのない時間となり、新しい日々へと続いていく――。

処理中です...