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第2章 幼少期
2.10.1 スライムの沼
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今日は、低地側の西側にスライムの沼と呼ばれるところがあるらしく、そこへ連れて行ってくれた。
いろんなスライムがいるから勉強のためだ。
沢山のスライムがいるが、こちらから攻撃しない限り危ないことにはならないそうだ。
スライムとひとくくりで呼んでいるが、ベタベタ、ポニョポニョそしてカチカチしたものなど様々な種類のスライムがいる。
これがスライムか?と思う個体もいるが、どうやらこの世界では成長時に分裂する生物をスライムと呼んでいるようだ。
この沼だけでも10種類のスライムが生息している。
スライムは生きている状態も様々だが、死んだ時の死骸も一定では無い。
カラカラの粉になったり、ゴムの様な物資を残すものやスポンジのような物を残すものもいて、その種類は様々だ。
柔らかいとか伸びると書いてあるが、実際に目にしたことがないので良くわからない。
目的の物質を手に入れるために養殖しても良いかも知れないと思った。
到着。
それほど大きくない沼に沢山のスライムがいた。
これほどの種類、そして量が集まるのか?
トシアキが、食べ物が多いからと教えてくれた。
「どんな食べ物があるの」
「麦に似たものですよ。沼に自生する不思議な植物です。もうすぐ見えますよ」
「その麦に似た植物が生息するとスライムが発生すると言われ地元では嫌われているので、この地でしか生息していません」
そういわれ、沼の奥に行くとそこには稲が生えていた。
米だ。
待望の米。
異世界に来てパンばかりの毎日。
もう諦めていた米がこんなに近くにあったのだ。
しかも収穫時期。
採取するとしたらこの中ではトシアキしか出来ないだろう。
「ねえ、あの植物の実を採ってほしい」
「え、あれですか。どうされるんですか?」
トシアキが心配そうに聞いてきた。
「もちろん、食べるに決まってる」
「ジルベール様、あれはスライムが食べるものです。人間が食べる物ではありません」
「スライムがおいしそうに食べるってことは、おいしいってことだ。食べてみなきゃわかんないよ。トシアキは食べたことがあるの?」
「まさか、食べたことはありませんよ。それに大半のスライムがごみを食べるんですよ。スライムが食べると言う事はそう言うことです。
ほんとに食べるんですか。
ジルベール様は森に行かれてもいろいろと食べるといわれますが、そのうちスライムも食べてみると言い出しそうですね」
「え、スライムも食べれるの?」
そう言われて改めてスライムを見てみると、クラゲに近い種類もいるようだ。
皮がしこしこしておいしいかもしれない。
「いえ、スライムは一般的には食べません。
冒険者が、食料が無いときに食べたと言う話は聞いたことがあります。
毒を持っているスライム以外なら食べられますが、味は無いし栄養もないそうなので空腹を紛らわせるだけのようですよ」
「じゃあ、歯ごたえがよければダイエット食になるね」
「ダイエットですか?」
「ダイエットは、トシアキのお母さんが使ってなかったかな」
「ああ、そう言えば思い出しました。太らないようにする食事の事ですね」
「そうそう」
「よくご存知ですね」
「まあね。だてに沢山本を読んでないってことだよ」
などと適当にごまかしつつ、回収に行かせようと思ったが、稲の周りにスライムがたくさん集まってきた。
稲を採られないようにしているようだ。
「ジルベール様、覚悟を決めて飛び込んで採ってこようと思っていましたが、無理そうです」
「そうだね。ちょっと無理だね」
スライムが集まりすぎた。
このまま無事に収穫できると思えない。
とりあえずその場では諦めて家に帰る。
いろんなスライムがいるから勉強のためだ。
沢山のスライムがいるが、こちらから攻撃しない限り危ないことにはならないそうだ。
スライムとひとくくりで呼んでいるが、ベタベタ、ポニョポニョそしてカチカチしたものなど様々な種類のスライムがいる。
これがスライムか?と思う個体もいるが、どうやらこの世界では成長時に分裂する生物をスライムと呼んでいるようだ。
この沼だけでも10種類のスライムが生息している。
スライムは生きている状態も様々だが、死んだ時の死骸も一定では無い。
カラカラの粉になったり、ゴムの様な物資を残すものやスポンジのような物を残すものもいて、その種類は様々だ。
柔らかいとか伸びると書いてあるが、実際に目にしたことがないので良くわからない。
目的の物質を手に入れるために養殖しても良いかも知れないと思った。
到着。
それほど大きくない沼に沢山のスライムがいた。
これほどの種類、そして量が集まるのか?
トシアキが、食べ物が多いからと教えてくれた。
「どんな食べ物があるの」
「麦に似たものですよ。沼に自生する不思議な植物です。もうすぐ見えますよ」
「その麦に似た植物が生息するとスライムが発生すると言われ地元では嫌われているので、この地でしか生息していません」
そういわれ、沼の奥に行くとそこには稲が生えていた。
米だ。
待望の米。
異世界に来てパンばかりの毎日。
もう諦めていた米がこんなに近くにあったのだ。
しかも収穫時期。
採取するとしたらこの中ではトシアキしか出来ないだろう。
「ねえ、あの植物の実を採ってほしい」
「え、あれですか。どうされるんですか?」
トシアキが心配そうに聞いてきた。
「もちろん、食べるに決まってる」
「ジルベール様、あれはスライムが食べるものです。人間が食べる物ではありません」
「スライムがおいしそうに食べるってことは、おいしいってことだ。食べてみなきゃわかんないよ。トシアキは食べたことがあるの?」
「まさか、食べたことはありませんよ。それに大半のスライムがごみを食べるんですよ。スライムが食べると言う事はそう言うことです。
ほんとに食べるんですか。
ジルベール様は森に行かれてもいろいろと食べるといわれますが、そのうちスライムも食べてみると言い出しそうですね」
「え、スライムも食べれるの?」
そう言われて改めてスライムを見てみると、クラゲに近い種類もいるようだ。
皮がしこしこしておいしいかもしれない。
「いえ、スライムは一般的には食べません。
冒険者が、食料が無いときに食べたと言う話は聞いたことがあります。
毒を持っているスライム以外なら食べられますが、味は無いし栄養もないそうなので空腹を紛らわせるだけのようですよ」
「じゃあ、歯ごたえがよければダイエット食になるね」
「ダイエットですか?」
「ダイエットは、トシアキのお母さんが使ってなかったかな」
「ああ、そう言えば思い出しました。太らないようにする食事の事ですね」
「そうそう」
「よくご存知ですね」
「まあね。だてに沢山本を読んでないってことだよ」
などと適当にごまかしつつ、回収に行かせようと思ったが、稲の周りにスライムがたくさん集まってきた。
稲を採られないようにしているようだ。
「ジルベール様、覚悟を決めて飛び込んで採ってこようと思っていましたが、無理そうです」
「そうだね。ちょっと無理だね」
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このまま無事に収穫できると思えない。
とりあえずその場では諦めて家に帰る。
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