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第2章 幼少期
2.10.3 スライムの沼
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ところがようやく満足の行く米になった次の年に問題が起きた。
おいしいとわかった米を盗もうとする輩が現れた。
収穫期になり、楽しみにしていた米の見回りに行ったところ、白昼堂々と米を盗む盗賊と出会い、コルドマイムさんがスライムを召喚して戦ったらしい。
魔法で攻撃ができる特殊なスライムを召喚したけれど、圧倒的な人数差に勝てなかった。
結局、コルドマイムさんは盗賊に切られ死にかけた。
その時に全ての魔力を使った。
それが、スライムの大召喚。
結果的に、召喚された大量のスライムによって盗賊を撃退した。
だが、コルドマイムさんは一命を取り留めたものの、大召喚によって生命力の大半を失っていた。
コルドマイムさんはスライムたちに最後を託し、それから数日後に亡くなったようだ。
そこで手記も終わっている。
どうやら、その後もスライム達はコルドマイムさんの言いつけを守り侵入者を排除していたようだ。
つまり、スライムの沼はコルドマイムさんに言われたまま100年も沼を守っていたのだ。
米がスライムを呼び寄せるのではなく、あの沼のコメを守るためにスライムがあつまるのだ。
日記の最後のページにスライムの召喚を終わらせる呪文が載っていた。
みなの前で魔法が解ければハッキリするだろう。
次の日、スライム沼に向かった。
わさわさと寄ってくるスライム達。
まず、沼の手前に花を置いて、コルドマイムさんへのお祈りをする。
そして、呪文を唱える。
呪文は発音が日本語だ
「たまごかけごはんをたべたい」
呪文の効果だろう、役割を終えたスライムが消えていく。
これでスライム達の100年続いた守りを解き放てた。
ただ、全てが消えたわけではなかった。
消えたのは最後に召喚したスライムだけ。
およそ1/10ぐらいは残っている。
残ったスライムは、虫を食べるスライムだ。
コルドマイムさんが最初に調教したスライム達は召喚されたスライムでは無い。
このあと水田を作るのにも役に立つだろう。
「スライムを召喚する魔法があったんですね。驚きです。そして召喚者がいなくなっても残せるってすごい」
バーニィは、本人が死んでも残る召喚魔法の効果にびっくりしていた。
「単純な召喚ではなく、魔道具や魔法陣を使った召喚の可能性もありますね。魔道具なら魔力が供給され続ければ召喚者と関係なく維持されますから」
「そうかもね。魔法陣の事は日記に書いてなかったけど、効果から考えるとそうなんだろうね」
そういえば僕の特殊召喚も物を召喚する時に魔法陣が必要になる。
もしかしたらこのあたりに魔法陣が書かれた石板が埋まっていて、大地から強制的に魔力を奪っていたのかも知れない。
おいしいとわかった米を盗もうとする輩が現れた。
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魔法で攻撃ができる特殊なスライムを召喚したけれど、圧倒的な人数差に勝てなかった。
結局、コルドマイムさんは盗賊に切られ死にかけた。
その時に全ての魔力を使った。
それが、スライムの大召喚。
結果的に、召喚された大量のスライムによって盗賊を撃退した。
だが、コルドマイムさんは一命を取り留めたものの、大召喚によって生命力の大半を失っていた。
コルドマイムさんはスライムたちに最後を託し、それから数日後に亡くなったようだ。
そこで手記も終わっている。
どうやら、その後もスライム達はコルドマイムさんの言いつけを守り侵入者を排除していたようだ。
つまり、スライムの沼はコルドマイムさんに言われたまま100年も沼を守っていたのだ。
米がスライムを呼び寄せるのではなく、あの沼のコメを守るためにスライムがあつまるのだ。
日記の最後のページにスライムの召喚を終わらせる呪文が載っていた。
みなの前で魔法が解ければハッキリするだろう。
次の日、スライム沼に向かった。
わさわさと寄ってくるスライム達。
まず、沼の手前に花を置いて、コルドマイムさんへのお祈りをする。
そして、呪文を唱える。
呪文は発音が日本語だ
「たまごかけごはんをたべたい」
呪文の効果だろう、役割を終えたスライムが消えていく。
これでスライム達の100年続いた守りを解き放てた。
ただ、全てが消えたわけではなかった。
消えたのは最後に召喚したスライムだけ。
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