転生者はめぐりあう(チートスキルで危機に陥ることなく活躍 ストレスを感じさせない王道ストーリー)

佐藤醤油

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第2章 幼少期

2.16.2 魔法の訓練と空間魔法の研究

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 魔力検知には詠唱がなく、感覚だけで習得する必要があるが、魔力の可視化が出来るためにどうしてもそれを見てしまう。

 その為にいまひとつ感覚が掴めずレベルが上がらない。
 魔力検知が、今のところは苦手な魔法だ。

 回復魔法、祈祷、空間魔法については、大神官様が希少な魔法書を貸してくれた。

 回復魔法、祈祷は聖職に携わる人の特殊スキルで、教会が整理した魔法だ。
 空間魔法の魔法書は200年ほど前に現れた賢者が書いたと言われているそうだ。

 回復魔法は、捕まえたスライムを相手に低位の回復魔法を毎日かけ続ければレベルが上がると書かれていたので、それを日々実践している。

 回復魔法の書に高位魔法の詠唱が記載されていた。
 魔法書には、詠唱だけでなく、体の仕組みが書かれていた。
 どうやら、そう言った事を理解しイメージしなければ高位の回復魔法は発動しないようだ。
 全体的には魔法書と言うよりも、医学書の割合が大きったのではないだろうか。
 だが前回の世界で習った内容に近く、たいしたことは無かった。

 祈祷については、呪われた剣で練習をしている。
 練習用の呪われた剣は、直接触れないようガラスのケースに入っている。
 これを繰り返しレベル3まで上がると解呪され、初級の訓練が終了だそうだ。

 空間魔法のレベルアップはあまり順調では無い。
 瞬転には1日の上限回数があった。
 空間魔法のレベルアップには時間がかかりそうだ。


 そして最後に、バーニィ達の総魔力量が多くなり家の魔力倉庫にある魔石だけでは容量が足りなくなってきた。

 消費よりも溜めこむ方が多くなったからだ。

 そこで、僕の召喚魔法で使う魔法陣に魔力を込めて貰うことにした。

 甜菜の種の召喚でも100万以上の魔力量が必要だった。

 1回で10粒ほどしか手に入らないのに膨大な魔力が必要になる。
 普通の人だったら召喚不可能な魔力量だ。
 種でこれほどの魔力量が必要なのだ。
 転移者を召喚していたメリーナ様の魔力量は恐ろしいほどに多いと想像できる。
 やはり人とは次元が異なるのだろう。

 僕の総魔力量は、6歳の時で6万近く、7歳を超えて10万を超えた。
 魔力の回復速度は他人の5倍ほどの速さ。
 使い切っても1日で回復するので、膨大と言ってもそれほどの日数をかけずに召喚できる。

 ただ、どうやら1日の最大回復量は10万までらしい。
 まだ魔力量が増えるようなら、1日では回復できなくなるようだ。

 この魔法陣にクインさん、エレノア、ニナシスティ、バーニィが魔力を注ぐようになり、4人の総魔力量はどんどん増えて行った。
 それが大神官様によって鑑定した結果に反映されていたのだ。
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