転生者はめぐりあう(チートスキルで危機に陥ることなく活躍 ストレスを感じさせない王道ストーリー)

佐藤醤油

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第2章 幼少期

2.16.6 魔法の訓練と空間魔法の研究

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 王宮魔導師の予約は、王家や公爵家でなければ無理だ。
 それに、時間も指定して合わせなくてはならない。
 王宮魔導師の時間調整までしなければいけないのだから、地方側からの移動で使うのが難しいのだ。

 王都に行った帰りなら公爵家の支援があれば、わりと簡単に使えるのだが。

 王宮魔導師の総魔力量合格はS級。
 1000以上の総魔力量がなければ合格できない。
 転移門に注ぎ込む魔力量は、一人1000以下と言うことだ。

 気になるのは、1人で5人分の魔力を供給しても良いなら、安く転移門を使えそうだと言うことだ。
 
 仕組みが気になる。

 と言う事で試してみた。

 ちょうどクインさんが王都で欲しい物があると言うので小金貨2枚払って僕が1か所に魔力を注ぎこんでみることにした。

 転移門の使用上の注意事項を良く読み、王都の転移門の番号を選ぶ。

 きっちり5000の魔力を注ぎ込んだところで5人移動可能なランプが青く光った。

 転移門のゲートが開く。

「大丈夫だったみたいだね。いってらっしゃーい。帰りも明日のこの時間だからね。ばいばいー」
 そう声をかけてメンバーを送り出した。

 バーニィは転移門を使ったことがあるらしく、見慣れた光景。
 疑問にも思わずゲートに入る。

 そしてトシアキが移動。
 最後にクインさんもヘイゼルさんもそれに続く。

 移動人数が5人に達していなかったので転移門の上のランプが4つ消え、一つだけは青く光っている。

 まだゲートは開いている。
 少ししたら、青いランプが点滅。
 その後で、ランプの色が黄色に変わった。

 するとゲートからトシアキが戻ってきた。
 ランプが全て消え。転移門が閉まった。


「ジルベール様、皆王都に無事に到着し、予定通り私が戻ってきました。
想定どおり両方向で5名が通過できますね。
どうやら移動中は逆側の入り口がロックされるようです。明日また迎えに行きます」

 トシアキが一応、報告をしてくれた。
 そして次の日、予定された時間に転移門に魔力を込める。

 トシアキが一度王都へ行く。
 その後、残りの3人を伴って荷物と一緒に帰還した。
 女性用の化粧品などを大量に買ってきた。

 実験は成功だ。
 一人で魔力を込めれば格安で王都に行ける。
 これでリリアーナ母様が王都に行きやすくなった。
 それに空間魔法のレベルが上がり転移が出来るようになっても転移門が隠れ蓑になる。

 王都への買い物ツアーがやりやすくなった。
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