転生者はめぐりあう(チートスキルで危機に陥ることなく活躍 ストレスを感じさせない王道ストーリー)

佐藤醤油

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第2章 幼少期

2.20.3 無詠唱と複合魔法

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 複合魔法が使えるようになったが、多彩な組み合わせすべてを使いこなすことは不可能だ。
 それに効果もあるとは言い難い組み合わせもある。

 基本は土との混合が楽だ。
 火と土。
 水と泥。
 風と砂。
 といった種類だ。

 他には、物理結界と音魔法を併用すると、完全に無音での移動が可能となった。

 だが、なんでも複合して効果があるわけでは無い。
 たとえは火と水。
 これは上手く使わなければ単純に相殺される。
 上手に使えば水蒸気爆発を起こさせる事も出来るがどちらかと言えば個別属性を二つ同時に使って着地点で混ぜる方が効果が高い。
 なんでも同時に複合させる方が良いわけでは無い。

 魔法も科学との組み合わせが役に立つことが解った。

 そうして、魔法の練習をすることで複合魔法だけでなく、二つの魔法を同時に使えるようになってきた。
 と言っても順番は必要だ。

 たとえば浮遊魔法で空に飛びあがる。
 本来は浮遊魔法を使って移動するのだが、浮遊は維持だけにして風魔法で移動すると浮遊魔法だけよりも早く移動できる。
 
 こうして、バーニィも独自の複合魔法を生み出し練習をし、僕もオリジナルの魔法開発を初めて練習を重ねた。

 僕は、空間魔法で格納している鉛を取り出し、その周りに火をまとわせる。
 最後に、火の球の前方に風を発生させて真空の中を進ませる。

「ジルベール様、それ人に向けると絶対死にますよ。
大抵の魔物も死にますから、冗談で撃たないでくださいね」

 バーニィからの警告が出るほどの威力だった。
 これでも自分の中では未完成だったのだが。

 もう一つは、水と泥の複合に雷をまとわせた魔法だ。

 水は空間魔法から取り出す。
 泥は硬さも欲しかったのでそれを魔力で形成する。
 最後に周りを雷で包み込む。

 こちらは、火魔法よりは加減がしやすい。

 いきなり死亡と言う事もなく、ちょっと便利な魔法になった。

 バーニィは大人数での戦闘で騎士達が先手を取れる補助魔法を練習している。
 風と砂を使った目くらまし、熱湯と水蒸気で足止めする魔法だ。

 魔物との戦いで試したらしいが、どちらも騎士連携でとても有効に機能したそうだ。
 
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