転生者はめぐりあう(チートスキルで危機に陥ることなく活躍 ストレスを感じさせない王道ストーリー)

佐藤醤油

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第3章 竜の襲撃

3.11.2 10歳の誕生日

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 皆に見守られる中、お祈りをするとメリーナ様が降臨された。
『ジルベール、10歳の誕生日おめでとう。
10歳になったので約束どおり称号を与えるわ。
私としては勇者の称号がお勧めよ。3つから選んでね。』
『3つですか。わかりました』
あまり、目立たないような称号が良いな。
などと考えているとメリーナ様が三つの称号について説明を始めた。
『一つ目は勇者よ。
経験値を早く溜めることが出来るし、体力の自動回復もあるわ。
魔法スキル、格闘スキルのスキル効果も高くなるし全体的には一番良いバランスよ。
二つ目は英雄の称号よ。
これは個人のステータス上昇効果はないわ。
統率力が上がって部下全体のステータスが10%上がるのよ。
個人よりは、集団戦での効果が高くなるの。
過去の有名な王が必ずと言っても良いほど持っていた称号よ。
そして最後は神の使徒。
高い聖属性の能力、運の良さ、不死耐性もあるわ。
寿命以外で亡くなった人なら、1日以内なら生き返らせることができるわ。
高い聖特性と引き換えに攻撃特性を失うけど』

 神の使徒、名前がすごすぎる。
 死んだ人間を生き返らせることができるのか。過去の聖者の話でも生き返らせる魔法を使っている者はいない。恐らく回復魔法ではレベル10でも無理なのだろう。
 生き返らせる能力に興味はあるが、攻撃特性を失うのはリスクがありすぎる。

 勇者にするとステータが上がると言っていたが、すでに結構なステータス値。これ以上能力を上げると人外になる。ここは他人に気づかれにくい英雄か。

『じゃあ英雄で』
『え、嘘、英雄なの。勇者は、勇者。絶対に得よ。勇者になると運が良くなるのよ。
魔物を倒したときにレア素材をゲットできるし、ピンチを脱出できる確率も高いのよ』
 なんだろう、結局勇者押しだったのか。せっかくくれると言う能力だ。女神さまのケチがついた能力では効果が薄れるのではないだろうか。
『え、じゃあ、お任せします。
メリーナ様が僕の為に考えてくださるなら文句は言いません。
僕はメリーナ様が大好きなんですから』

『ダイスキ!』
あれ、メリーナ様、なんか顔が真っ赤になった気がする。まあ良いか、メリーナ様が選ぶのを待っていれば良いや。僕に不利になるような称号を渡すわけ無いし、どんな能力でもあって困る能力では無いだろう。
『えっと、じゃあ、じゃあ。勇者に。いやまってやっぱり英雄。神の使徒は前にあげた子は他人に利用されてすぐに死んだし。
うーんどうしよう。どうしよう。
300年前の彼は英雄を与えたのに最後は暗殺。
200年前の勇者は行方不明。
うーんどうしようかな』

うわ、さらっとすごい情報が流れた気がするぞ。
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