転生者はめぐりあう(チートスキルで危機に陥ることなく活躍 ストレスを感じさせない王道ストーリー)

佐藤醤油

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第3章 竜の襲撃

3.14.5 家に竜王バハムートがいる生活

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「さて、そなたに技を教える約束をしていたが、それは最後にするとしてまずは魔道具の本であったな。
竜語で書かれた書物をすぐに読み解くのは無理であろうから、しばし付き合ってやろう」
その提案ですぐにオメガさんを呼び出し、クインさんも交じって3人で研究室に集まった。
 ティアマトはエイミーと剣の練習をするそうだ。
 コハクは、衣装を作らなければと侍女たちに連れ去られた。レティーシアを含めて侍女サンズに力説されたが、特に断る理由もないので頑張ってほしい。いろいろと。

「さすがに最初から全部を読むのは面倒だ。そなたらが知っていることと聞きたいことを話してくれ」
「では、僕から説明を」
 そう言ってから、現状の魔法陣に対する教え方、研究の方向性、そして現在考えている新しい考えを伝えた。
「ふむ、500年前の洪水は思っていたよりも影響が大きく、お主ら人類に対しての影響力があったのだな。
アロノニア様にも贖罪は終わっているようだと影響について説明しておこう」
「え、どういうこと?」
「いや、すまぬ。今の話は関係ない。
お主の説明した新しい説と言うのは500年前の初級本に書かれているその通りの内容だ。
間違っておらぬ。
そなたの言う通り使用する言語を登録し魔力や魔素変化を記載することで魔法が発動するのが魔法陣だ。
魔素の変化を正しく記載するには試行錯誤と数々の実験が必要だ。
基本的には試行錯誤の積み重ねが魔法の文化だ」
「あ、そうか。
魔法陣だけではなく魔法の呪文もそうやって積み重ねて進化してきたのか」
「そうだ、極まれに無詠唱で魔法を使えるコツをつかんだものが魔法を発展させることはあったがそれを呪文として残せなければ次代には継がれない。
魔法書は次代に魔法を残す方法として呪文を開発してきたのだ」
「理論だけが失われたが、すべてが失われたわけではなかったから人類はそれなりに残された魔道具をベースに魔道具を作り続けた。
竜には理論が残されていたけど、自分たちでは魔道具を必要としない。
ではエルフは?」
「エルフがどこに住んでいるか、どのように生活しているか知っているか?」
「いえ、でも時計の魔道具は全てエルフ製だと聞いてます」
「エルフはこの大陸には住んでいない。
時折我ら竜が交易の為に立ち寄り、時計という便利な魔道具を購入するのだ。
ついでに人間たちにも届けることがある。
我ら魔道具を必要としない種族とは言え、時計はとても便利だ。
あれは魔法では得られぬ」
「なるほど」
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