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第4章 10歳王都編
4.1.7 ブルンスワードへの移動
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その後、順調にブルンスワードの領都に到着。
以前訪れた城へと向かうのだ。
事前に寄ることを手紙で出してはあったが、実は到着していない可能性があるのだ。早馬で出しているが、僕らは直線的に来ている。予定通りならば今日か明日に手紙が着くのだ。
そして着いた手紙とほぼ同じ時に訪問の日時連絡が行くというおかしな状況になっているはずだ。
城下町に泊まり、城へと手紙を出す。
できれば明日の訪問が希望で、数日間の滞在を予定しているので待たされても大丈夫だ。
宿で休憩をしていると城からの伝令が戻ってきた。
明日の夕方に急にあってくれるらしい。そのまま夜は泊まるように書いてあった。
伝令に礼を言って、承諾の連絡を返信した。
翌日、城下街を探索して回ったが、クロスロードよりも人が多くとても賑やかな街だった。以前来た時よりもさらに人が多い気がした。
そして夕刻前に城へと入る。
前回は護衛の人数を絞られたが、今日は宿泊もするのでレティーシアとコハクにオブスレイさんは宿泊準備の方を担当するようだ。
ラズベリーは、バーニィが許可を貰って厨房に行った。お掃除がてらの食事だ。
トシアキ、エイミー、ティアマト、オメガさんを連れて領主の待つ待機部屋へと向かう。
「オメガさん、ここには昔の賢者が残した遺産があるんですよ」
「そうらいしね。噂では聞いたことがありますよ」
「あっちの言語を知っている者が入れる仕掛けがしてあるのです。
もしかしたらオメガさんも入れるかもしれないので試してみましょう」
「ふむ、僕に賢者は無理だとわかっているが、賢者の部屋の中に古の魔道具があるのか気になるな」
そして、皆で応接間に通された。
武器を預けるように言われたが、すべてがマイストレージに入っているので問題ない。
エイミーの剣は、一見すると剣先が無いようになっている。鞘に空間魔法を付与しているので、巨大な刀身が消えているのだ。護衛はそれに気が付かず、剣先が極端に短いのでそのまま通した。
さらに、エイミーの着ていた白い鎧に惚れ惚れしたのか絶賛していた。
ティアマトの鱗で作られた白い鎧なのだ。見た目も素晴らしいし効果も国宝クラスなのだ。この国唯一の剣王の称号を持つのだから、それにふさわしい鎧なのだ。
「ジルベール殿、よく来てくれた。
だが、訪問を知らせる早馬とほぼ同じ時に到着を知らせる連絡が来てとても驚いたぞ。
何故そこまで急いで来たのか気になったのだが、なにかあったのか」
「ああ、すいません。早馬での連絡は今までの経路を通り、ヤンロードを通りロンドロードの端を通る経路でしたから。出発はあとでしたが、僕らはクロスロードとブルンスワードの境界にある山を越えてきたからでしょう。
危うく逆転するところだったのですね。思ったよりも山越えは早いのか」
「何、山越え!
あの山を越えたのか。
馬が鹿のように山を超えれるとは聞いたことがあるが、お披露目に行く旅は冒険が付き物と言っても無茶をしすぎではないか」
「いえ、正確には山に穴をあけて通り抜けてきました」
「は?」
以前訪れた城へと向かうのだ。
事前に寄ることを手紙で出してはあったが、実は到着していない可能性があるのだ。早馬で出しているが、僕らは直線的に来ている。予定通りならば今日か明日に手紙が着くのだ。
そして着いた手紙とほぼ同じ時に訪問の日時連絡が行くというおかしな状況になっているはずだ。
城下町に泊まり、城へと手紙を出す。
できれば明日の訪問が希望で、数日間の滞在を予定しているので待たされても大丈夫だ。
宿で休憩をしていると城からの伝令が戻ってきた。
明日の夕方に急にあってくれるらしい。そのまま夜は泊まるように書いてあった。
伝令に礼を言って、承諾の連絡を返信した。
翌日、城下街を探索して回ったが、クロスロードよりも人が多くとても賑やかな街だった。以前来た時よりもさらに人が多い気がした。
そして夕刻前に城へと入る。
前回は護衛の人数を絞られたが、今日は宿泊もするのでレティーシアとコハクにオブスレイさんは宿泊準備の方を担当するようだ。
ラズベリーは、バーニィが許可を貰って厨房に行った。お掃除がてらの食事だ。
トシアキ、エイミー、ティアマト、オメガさんを連れて領主の待つ待機部屋へと向かう。
「オメガさん、ここには昔の賢者が残した遺産があるんですよ」
「そうらいしね。噂では聞いたことがありますよ」
「あっちの言語を知っている者が入れる仕掛けがしてあるのです。
もしかしたらオメガさんも入れるかもしれないので試してみましょう」
「ふむ、僕に賢者は無理だとわかっているが、賢者の部屋の中に古の魔道具があるのか気になるな」
そして、皆で応接間に通された。
武器を預けるように言われたが、すべてがマイストレージに入っているので問題ない。
エイミーの剣は、一見すると剣先が無いようになっている。鞘に空間魔法を付与しているので、巨大な刀身が消えているのだ。護衛はそれに気が付かず、剣先が極端に短いのでそのまま通した。
さらに、エイミーの着ていた白い鎧に惚れ惚れしたのか絶賛していた。
ティアマトの鱗で作られた白い鎧なのだ。見た目も素晴らしいし効果も国宝クラスなのだ。この国唯一の剣王の称号を持つのだから、それにふさわしい鎧なのだ。
「ジルベール殿、よく来てくれた。
だが、訪問を知らせる早馬とほぼ同じ時に到着を知らせる連絡が来てとても驚いたぞ。
何故そこまで急いで来たのか気になったのだが、なにかあったのか」
「ああ、すいません。早馬での連絡は今までの経路を通り、ヤンロードを通りロンドロードの端を通る経路でしたから。出発はあとでしたが、僕らはクロスロードとブルンスワードの境界にある山を越えてきたからでしょう。
危うく逆転するところだったのですね。思ったよりも山越えは早いのか」
「何、山越え!
あの山を越えたのか。
馬が鹿のように山を超えれるとは聞いたことがあるが、お披露目に行く旅は冒険が付き物と言っても無茶をしすぎではないか」
「いえ、正確には山に穴をあけて通り抜けてきました」
「は?」
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