転生者はめぐりあう（チートスキルで危機に陥ることなく活躍 ストレスを感じさせない王道ストーリー）

第4章 10歳王都編

4.2.2 賢者の知識

　またシーンが切り替わる。
　カイが聖獣や精霊がいるところに転移で連れて行ったようだ。急に周りの様子が切り替わった。そこでは、目の前でイシスとガルダが喧嘩をしていた。それを見て何か話しかけたようだが、すぐにシーンが切り替わり二人が僕の召喚獣になっていた。
　自分が喜んでいるのがわかる。嬉しい気持ちが伝わってきた。
　そしてシーンがまた変わった。
　銀髪の女性が誘拐されたと騒いでいる。女性の名前はスーレリア。やはりこれは建国王の記憶だ。間違いない。
　黒髪の女性に助けに行くと伝え、ここに残るように説得している。どうやら説得は失敗したらいく、結局二人で助けに行くようだ。
　イシスとガルダが人間サイズの精霊体になった。どうやらイシスとガルダも戦闘に参加するようだ。
　眼前に見える兵士は数万人ではないだろうか。だだっぴろい広場だけでなく、その奥まで人で埋め尽くされている。
　そこに、イシスとガルダ、黒髪の女性はマリというらしい。その４人で突入していった。いきなり最大火力の攻撃を行い、前方にいる数千の兵士が吹き飛んだ。
　2撃目でほとんど兵士が逃げ出したが、後ろから容赦なく魔法を投げ込んでいる。
　最後に強そうな100人の兵士が向かってくるが勝負にならない。建国王の剣技を感じる事ができた。成人しているからかもしれないが、今の僕よりもはるかに強い。結局、数万の兵士を撃退さた。
　奥からスーレリアを救出してきた男性が見える。スーレリアによく似た男性。恐らく兄なのだろう。１０名ほどの集団で助け出したようだ。
　その姿を見た時の感情が伝わってくる。この人は、スーレリアの事をとても愛していたようだ。その思いが強く強く伝わってきた。
　そして、同じようにマリの事も愛しているらしい。二人を抱きしめて喜んでいる。

　どうやらこの戦いがキーになり、人が集まってきた。
　銀髪の美少女の兄が人をまとめ兵力を整えていく、そして残った兵士を撃退し建国したらしい。

　そうして、時が飛ぶのだが、突然に二人との結婚式の映像となった。その後は、なぜか沢山の嫁さんと子供に囲まれている。幸せを感じているのがわかる。
　戦いをトントン拍子で進められたのはスーレリアの予知によるものらしい。だが、以前捕まった時に発覚した弱点。自分の事が予知できない。おそらく敵の暗殺はスーレリアを狙うはずだと。彼女から伝えられた。
　それから、スーレリアの近くに居るようにしている。
　ある日、マリがどこかに行くらしい。治療魔法を使う相手が移動できないから自分が向かわなければならないと。
　その後のシーンがすぐに見えた。スーレリアにナイフが投げられた。それを緑の髪に緑の眼をした女性が身代わりに受けた。だがそれはただ時間を延ばしただけ。次の一撃は自分が受け止め、弾いたがわずかな傷がついた。
　どうやら強力な毒が塗られていたらしく、身動きが取れなくなる。
　どうやら、ほどなくして死んでしまったらしい。そこで記憶の再生が終わった。