転生者はめぐりあう(チートスキルで危機に陥ることなく活躍 ストレスを感じさせない王道ストーリー)

佐藤醤油

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第4章 10歳王都編

4.3.2 大人たちの話し合い

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「なぜ、迷惑なのだ」
「陛下は大丈夫だったのですか?」
「どういうことだ?」
「女神に導かれ、今日ようやく貴方に会えました。
この日をずっと心待ちにしていたのです。
セルニア、私は何者にも負けない力を身に着け、守り貴方を幸せにすることを誓います。
私と結婚してください。愛しきセルニアよ。
これを10歳のガキが7歳に向かって言うんだぞ。
私もやれと言われ、何度も繰り返しやらされたのでセリフを覚えてしまった」
「ふむ、お主が妻と仲が良いのは解った。
話を先に進めるぞ。
そのジルベールだが知っての通り金眼だ」
「ああ。
他にも金眼の者が生まれたから譲るが、右眼が金眼の者は少ないのだ。
できれば我が領地に欲しかった」
「何を言っているのだレグルス(カルスディーナ公爵のこと)。
あれは左目が金眼だ。
だからこそ我が後見を主張したのだ。
この目で見たのだ、確かに左眼が金眼だった」
「ルーカス、我もこの目で見たのだ。間違いなく右眼が金眼だ」
「レグルス、ルーカス。熱くなるのでない。
しかし両者の主張がここまで反対とはどういうことだファール」
「二人の言っていることに間違いはありません。
共に嘘ではなく真実です」
「何を言っている、それでは左も右も金眼ではないか。
・・・
もしかして、両金眼なのか?」
「その通りですよ、陛下」
「リリアーナ、あえてそういう報告をしたのか。
くそ。
ワシの領地で生意気な。
じじい、お前の差し金か」
「嘘は言わせておらん。
真実にたどり着けなかったはそなたが悪い。
確認の機会も与えただろう」
「くそ、確かに。
右眼しか確認しなかった」
「金眼が減り、金眼の権威が薄れる中での両金眼か」
「そなたら金眼を前になんと言えば良いのか解らぬが、
ジルベールは確かに両金眼。
その才能は現段階ですでに破格だ。
おそらくすでに人類の中では最も強い。
両金眼とはここまでなのかと驚かされるぞ」
「まさか、10歳だろう」
「まず、あやつの剣の腕は剣王エイミーと同等だ。
魔法の腕はバーニィを軽く超えている。
竜王バハムート、人間名はカイと言うが、そのカイと親交があり、娘であるティアマトがジルベールの側にいる。
さらに竜王バハムートからの古き知恵の提供があったのだろう、アイテムボックスとマジックバッグを復活させた。
今回の王の謁見はそれらの品を献上してくれるそうだ」

「カイは歴史上、何度かクロスロードに協力してくれる存在ではあったな。
ジルベールの協力者になったのか」
「もしかして、不可能案件であったトンネルを開けたのは竜王バハムートの協力か?」

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