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第4章 10歳王都編
4.5.2 王都到着
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翌日、マリアテレーズ様は5歳のマイアーロッセ様と4歳のシュミット様を一緒に連れて遊びにきた。
シュミット様はマリアテレーズと同じアンジェリカ様の子供だが、マイアーロッセ様は第2王妃様の子供だ。
一緒に来たのは第3王妃のアンジェリカ様だけでなく第2王妃のエマーシェス様もだった。
初めて会った第2王妃様は、記憶にあるスーレリア様に似ていた。彼女の血が受け継がれているということだろう。第3王妃とマリアテレーズ様は二人とも黒髪で似てはいるが、やはりマリアテレーズ様の方がマリ様に似ている気がする。
「初めまして、レイブリング・クロスロードとアメリ・クロスロードの長子ジルベール・クロスロードです」
「第2王妃のエマーシェスです。
わたくしはレグルス・カルスディーナ公爵の妹でもあるわ。
噂は聞いていたけど、第3王子のフィリップより少し身長は高いのね」
噂ってなんの?
「第3王妃のアンジェリカよ、ファール・メリルディーナ、カトレア・メリルディーナの3女になるわ。二人の姉も公爵家に嫁いでいるわ。うちの家系は女子率が高いのよね。
マリアテレーズの従姉達も女の子ばかりなのよ。
皆と仲良くしてね」
「エマーシェス母様の娘、マイアーロッセです」
「アンジェリカ母様の娘、シュミットです」
「あの、王妃様。僕の噂とはどんな事が流れているのでしょうか」
「気にしなくても良いわ」
「もうじきお披露目ですから、流れている噂を知っておいた方が心つもりができるのですが」
「そう、別にたいしたことではないわよ。
単独でゴブリンキングを倒せる実力者と名が知れているだけよ。
ただ、ゴブリンキングを倒せるのだからとんでもなく武骨なのだろうかと侍女の間で尾ひれがついた噂が飛び交っていただけよ。
後は、かわいいマリアテレーズに会ったその日にプロポーズするような女たらしと言う噂も広まっているわ。
二枚目の軽薄そうな男ならマリアテレーズの事をあきらめさせようと思ってきたけど、必要ないみたいね」
「え?」
「まあ、あなたなら、合格点ギリギリって事よ。
ねえ、アンジェリカ。
さすがかつての伝説のカイン様とレイルーラ様の孫と言ったろころかしら。
そして別の意味の伝説を持つリリアーナ様の子供ね」
「カトレア母様の押しも合ったけど、改めて自分の眼で見ると納得感があるわ。
10歳には思えないほどにしっかりとしているわね。
合格って言えるわね」
「はあ、何を見て合格点に達していたのか不明ですが。
知っていると思いますが改めてエレノアとニナシスティの紹介をさせてください」
「良いわ」
「こちらがエレノア、こちらがニナシスティです。
元はクロスロードの領地で僕の妹として育てられていた子爵家の娘です。
先日、メリルディーナ公爵家の養女となった二人です。
では二人とも王妃様に挨拶をして」
「初めまして、エレノア・メリルディーナです。
ヘイゼル・サイレーンとクイン・サイレーンの娘ですが、この度ファール・メリルディーナとカトレア・メリルディーナの養女となりました。
本来は、ジルベールお兄様が養子になるタイミングで養女となる予定でしたがお兄様が先延ばしされる事が決まりましたので、先駆けて養女となる事になりました。
よろしくお願いします」
「エレノアね。よろしく」
「ニナシスティ・メリルディーナです。エレノアお姉さまと同じく、先日公爵家に養女となりました。
マリアテレーズ様と同じ年なので仲良くさせてもらっています。
お兄様はとても凄いから、結婚するマリアテレーズ様はきっと幸せになると思います。
私も、二人が仲良く過ごせるように協力するつもりです」
「ニナシスティね。マリアテレーズと同じ年の割にしっかりとした受け答えね。
マイアーロッセやシュミットとも仲良くしてあげてね」
「はい」
その日は皆で遊んだのでマリアテレーズと二人で話をする時間が殆ど無かった。だけれどもみんなでいろいろな話ができたので良かった。
今日は来なかったが僕よりも一つ上に第1王女もいるらしい。彼女は今日は、公務があったそうだ。10歳から始めている教会への慰問だそうだ。いつも第1王妃と一緒に行っているそうだ。
第1王女は第2王妃の娘だが、第1王妃と仲が良いらしい。公式行事には良く一緒に行くそうだ。第2王妃の公務は王女が一緒に行く公務よりも王子と一緒に行く用事が多いらしい。
第1王妃が国外からと国内の女性が開く社交をまとめ。第2王妃が国内の政治がらみをまとめているそうだ。政治がらみの方には王子がよく出席するので分担的にそうなるらしい。なんだか第2王妃の仕事は、とてもかっこよく聞こえる。
第3王妃は、メリルディーナ公爵仕込みの政治力があるが、現在は学業の改善を中心に活動しているそうだ。特に、自身が子育に力を入れているので学園の改革ではなくそれ以前の学習環境の改善に力を入れているそうだ。
そして、普段も第2王女以下の3人は第3王妃が面倒を見ることが多いそうだ。
なので、全員が第2王妃と過ごすのが久しぶりらしい。マイアーロッセ様はせっかくのお出かけだが、久しぶりの自分の母親と遊べるのが楽しいらしい。今日は母親からあまり離れず遊んでいた。普段はもっと積極的に遊ぶ子供らしいので、今日はシュミット様よりも甘えん坊さんなんだとニナシスティが教えてくれた。
シュミット様はマリアテレーズと同じアンジェリカ様の子供だが、マイアーロッセ様は第2王妃様の子供だ。
一緒に来たのは第3王妃のアンジェリカ様だけでなく第2王妃のエマーシェス様もだった。
初めて会った第2王妃様は、記憶にあるスーレリア様に似ていた。彼女の血が受け継がれているということだろう。第3王妃とマリアテレーズ様は二人とも黒髪で似てはいるが、やはりマリアテレーズ様の方がマリ様に似ている気がする。
「初めまして、レイブリング・クロスロードとアメリ・クロスロードの長子ジルベール・クロスロードです」
「第2王妃のエマーシェスです。
わたくしはレグルス・カルスディーナ公爵の妹でもあるわ。
噂は聞いていたけど、第3王子のフィリップより少し身長は高いのね」
噂ってなんの?
「第3王妃のアンジェリカよ、ファール・メリルディーナ、カトレア・メリルディーナの3女になるわ。二人の姉も公爵家に嫁いでいるわ。うちの家系は女子率が高いのよね。
マリアテレーズの従姉達も女の子ばかりなのよ。
皆と仲良くしてね」
「エマーシェス母様の娘、マイアーロッセです」
「アンジェリカ母様の娘、シュミットです」
「あの、王妃様。僕の噂とはどんな事が流れているのでしょうか」
「気にしなくても良いわ」
「もうじきお披露目ですから、流れている噂を知っておいた方が心つもりができるのですが」
「そう、別にたいしたことではないわよ。
単独でゴブリンキングを倒せる実力者と名が知れているだけよ。
ただ、ゴブリンキングを倒せるのだからとんでもなく武骨なのだろうかと侍女の間で尾ひれがついた噂が飛び交っていただけよ。
後は、かわいいマリアテレーズに会ったその日にプロポーズするような女たらしと言う噂も広まっているわ。
二枚目の軽薄そうな男ならマリアテレーズの事をあきらめさせようと思ってきたけど、必要ないみたいね」
「え?」
「まあ、あなたなら、合格点ギリギリって事よ。
ねえ、アンジェリカ。
さすがかつての伝説のカイン様とレイルーラ様の孫と言ったろころかしら。
そして別の意味の伝説を持つリリアーナ様の子供ね」
「カトレア母様の押しも合ったけど、改めて自分の眼で見ると納得感があるわ。
10歳には思えないほどにしっかりとしているわね。
合格って言えるわね」
「はあ、何を見て合格点に達していたのか不明ですが。
知っていると思いますが改めてエレノアとニナシスティの紹介をさせてください」
「良いわ」
「こちらがエレノア、こちらがニナシスティです。
元はクロスロードの領地で僕の妹として育てられていた子爵家の娘です。
先日、メリルディーナ公爵家の養女となった二人です。
では二人とも王妃様に挨拶をして」
「初めまして、エレノア・メリルディーナです。
ヘイゼル・サイレーンとクイン・サイレーンの娘ですが、この度ファール・メリルディーナとカトレア・メリルディーナの養女となりました。
本来は、ジルベールお兄様が養子になるタイミングで養女となる予定でしたがお兄様が先延ばしされる事が決まりましたので、先駆けて養女となる事になりました。
よろしくお願いします」
「エレノアね。よろしく」
「ニナシスティ・メリルディーナです。エレノアお姉さまと同じく、先日公爵家に養女となりました。
マリアテレーズ様と同じ年なので仲良くさせてもらっています。
お兄様はとても凄いから、結婚するマリアテレーズ様はきっと幸せになると思います。
私も、二人が仲良く過ごせるように協力するつもりです」
「ニナシスティね。マリアテレーズと同じ年の割にしっかりとした受け答えね。
マイアーロッセやシュミットとも仲良くしてあげてね」
「はい」
その日は皆で遊んだのでマリアテレーズと二人で話をする時間が殆ど無かった。だけれどもみんなでいろいろな話ができたので良かった。
今日は来なかったが僕よりも一つ上に第1王女もいるらしい。彼女は今日は、公務があったそうだ。10歳から始めている教会への慰問だそうだ。いつも第1王妃と一緒に行っているそうだ。
第1王女は第2王妃の娘だが、第1王妃と仲が良いらしい。公式行事には良く一緒に行くそうだ。第2王妃の公務は王女が一緒に行く公務よりも王子と一緒に行く用事が多いらしい。
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そして、普段も第2王女以下の3人は第3王妃が面倒を見ることが多いそうだ。
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