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第4章 10歳王都編
4.10.2 大聖堂の奇跡
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食事が終わり、支度が終わったころに第2王女とサフィーナ様、クリシュナ様、アナスタシア様が乗った馬車が到着した。
「では、出かけましょう」
午後からは馬車3台でお出かけだ。
今日は、3台とも王家の紋章が入った馬車。昨日の馬車よりも豪華で1台に8人も乗れる大型だ。我々だけでなく、お付の侍女とガイド役の執事がセットで至れり尽くせり。
馬車の前後には第2近衛隊がついている。渋滞もなく、すいすい。この豪華な隊列で王都の主要な建物を見て回った。
まずは一番近い公爵邸を見て回る。今は存在しない2公の建物。これはメリルディーナ公爵邸達と同じ並びにある。王城からも近くとても立派な建物と庭。これをちらりと見て回る。現在は公爵邸ではなく、別の目的で使われているらしい。人がいないとすぐに老朽化するから使った方が良いらしい。
次に学園の前を通る。残念ながら今日は冬休みで休校中なので生徒はいない。それに門も閉じられているので見るだけ見て素通り。
そて、王立図書館に到着し、ようやく馬車を降りて見学開始。
王立図書館には沢山の本と美術品があった。本は中を見る時間がないので、部屋を素通り。主に絵画や彫刻品を見て回る。
女神の像や妖精、精霊などをモチーフにした絵画や彫像が多かった。残念だが建国の王であるシン様。そしてその王妃であったスーレリア様、マリ様の絵は飾ってなかった。
似た人物を神聖化されないようにするためだろうか。
今日の午後だけで王都の主要な建物を見ることはできない。回ったのは主に南側に位置する建物だけ。そうして最後に予定していた大聖堂に到着した。
大聖堂は、王城から少し離れたところにあるが、まだ下級貴族と平民の金持ちしか住めない地区にある。どうやら、孤児院の無い教会は神官。孤児院があると神父と呼ばれ、大聖堂で勤める一番偉い人が大神官と呼ばれるそうだ。この大聖堂には孤児院は無い。孤児院は、ここから少し離れたもう少し庶民寄りの平民街地区にある教会に付随するらしい。
僕らが到着した時に、来ていた参拝者に出て貰い、僕らが中に入る。大聖堂内には武器を持ち込まない事になっているので、貴族が来ると平民は追い出される。いつもの事らしい。来ている平民も大商人などの偉い人しか来ないらしく、1日の来場者はそれほど多くない。貴族達は、時間を示し合わせて派閥でまとまってくるらしいので順番が被る事はあまり無い。たまに被っても身分順だ。
大聖堂に入ると、大神官様が直接出迎えに来られた。
棟に入り、通路を通って祈りの間に向かう。通路の両側に先ほどの王立図書館にあった彫像や絵画が飾られている。天井も壁もとても綺麗な装飾が施されている。
どうやら一部の物は大聖堂の方が本物で、王立図書館の像はこちらの像を作る前に作った試作品らしい。
それらの説明を聞いてようやく祈りの間に到着した。
3人の女神像がドーンと置かれている。クロスロードの大聖堂にある像と比べてもはるかにでかい。ここで祈りを捧げてから帰る事になっているが、メリーナ様は10歳の時に出たばかり。特に何のイベントも無いはずなので安心してお祈りをした。
そう思っていたが、あれ? 目の前に光? いつもの感じ。ではない、どうも違う。
前を見ると、光の正体はラキシス様だ。それも僕の前ではなく第1王女の前にいるようだ。
『スーレリアの魂を持つ者よ。良く来ました。
本当はもっと早くに渡したかったのですが、私達女神が大きな加護を与えるには、こうして降臨するか、対象者が瀕死となり魂がこちらに寄った時だけなのよ。
でも女神が降臨するにはジルベールのように特別な神の寵愛を受けた存在が必要なの。
これでようやくあなたに加護を与えられるわ』
隣のスザンヌ様を鑑定で見ると、称号に『未来視の巫女』 加護に『ラキシスの加護』が加わった。
それと共にスザンヌ様の総魔力量が2000ほど急激に増える瞬間を見た。
「では、出かけましょう」
午後からは馬車3台でお出かけだ。
今日は、3台とも王家の紋章が入った馬車。昨日の馬車よりも豪華で1台に8人も乗れる大型だ。我々だけでなく、お付の侍女とガイド役の執事がセットで至れり尽くせり。
馬車の前後には第2近衛隊がついている。渋滞もなく、すいすい。この豪華な隊列で王都の主要な建物を見て回った。
まずは一番近い公爵邸を見て回る。今は存在しない2公の建物。これはメリルディーナ公爵邸達と同じ並びにある。王城からも近くとても立派な建物と庭。これをちらりと見て回る。現在は公爵邸ではなく、別の目的で使われているらしい。人がいないとすぐに老朽化するから使った方が良いらしい。
次に学園の前を通る。残念ながら今日は冬休みで休校中なので生徒はいない。それに門も閉じられているので見るだけ見て素通り。
そて、王立図書館に到着し、ようやく馬車を降りて見学開始。
王立図書館には沢山の本と美術品があった。本は中を見る時間がないので、部屋を素通り。主に絵画や彫刻品を見て回る。
女神の像や妖精、精霊などをモチーフにした絵画や彫像が多かった。残念だが建国の王であるシン様。そしてその王妃であったスーレリア様、マリ様の絵は飾ってなかった。
似た人物を神聖化されないようにするためだろうか。
今日の午後だけで王都の主要な建物を見ることはできない。回ったのは主に南側に位置する建物だけ。そうして最後に予定していた大聖堂に到着した。
大聖堂は、王城から少し離れたところにあるが、まだ下級貴族と平民の金持ちしか住めない地区にある。どうやら、孤児院の無い教会は神官。孤児院があると神父と呼ばれ、大聖堂で勤める一番偉い人が大神官と呼ばれるそうだ。この大聖堂には孤児院は無い。孤児院は、ここから少し離れたもう少し庶民寄りの平民街地区にある教会に付随するらしい。
僕らが到着した時に、来ていた参拝者に出て貰い、僕らが中に入る。大聖堂内には武器を持ち込まない事になっているので、貴族が来ると平民は追い出される。いつもの事らしい。来ている平民も大商人などの偉い人しか来ないらしく、1日の来場者はそれほど多くない。貴族達は、時間を示し合わせて派閥でまとまってくるらしいので順番が被る事はあまり無い。たまに被っても身分順だ。
大聖堂に入ると、大神官様が直接出迎えに来られた。
棟に入り、通路を通って祈りの間に向かう。通路の両側に先ほどの王立図書館にあった彫像や絵画が飾られている。天井も壁もとても綺麗な装飾が施されている。
どうやら一部の物は大聖堂の方が本物で、王立図書館の像はこちらの像を作る前に作った試作品らしい。
それらの説明を聞いてようやく祈りの間に到着した。
3人の女神像がドーンと置かれている。クロスロードの大聖堂にある像と比べてもはるかにでかい。ここで祈りを捧げてから帰る事になっているが、メリーナ様は10歳の時に出たばかり。特に何のイベントも無いはずなので安心してお祈りをした。
そう思っていたが、あれ? 目の前に光? いつもの感じ。ではない、どうも違う。
前を見ると、光の正体はラキシス様だ。それも僕の前ではなく第1王女の前にいるようだ。
『スーレリアの魂を持つ者よ。良く来ました。
本当はもっと早くに渡したかったのですが、私達女神が大きな加護を与えるには、こうして降臨するか、対象者が瀕死となり魂がこちらに寄った時だけなのよ。
でも女神が降臨するにはジルベールのように特別な神の寵愛を受けた存在が必要なの。
これでようやくあなたに加護を与えられるわ』
隣のスザンヌ様を鑑定で見ると、称号に『未来視の巫女』 加護に『ラキシスの加護』が加わった。
それと共にスザンヌ様の総魔力量が2000ほど急激に増える瞬間を見た。
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