転生者はめぐりあう(チートスキルで危機に陥ることなく活躍 ストレスを感じさせない王道ストーリー)

佐藤醤油

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第4章 10歳王都編

4.13.12 平和な王都の日々

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 自前の魔法は、詠唱した魔法をセットし、クレーが放出されたら撃つ。
 より多くのクレーを落とすには、重なる瞬間に撃つのがコツとなる。
 もう一つのゲームで使う魔道具は、クレー専用に開発された魔道具だ。
こちらの魔道具は、まさに銃。魔道具から撃たれる魔法によってクレーに当たればクレーが割れる。どちらも50m程離れた的当てゲームだ。
魔道具を使う方は、道具の使用を許可しているが、自分の魔法を加えても良い。剣による斬撃も許可されている。ある意味でなんでもありと言える。
この魔道具があれば攻撃魔法が使えない人でも良いのではと思ったが、構造を見る限り風魔法を駆使した空気銃のような物だった。そしてその威力は剛弓よりも弱い。50m先の的が割れる程度の威力しか持っていない。鎧を貫通する力はなく、武器にはなりえないようだ。つまり、剣や魔法にとってかわるような魔道具ではないようだ。

ゲームは未成年用の組と制限なしに別れている。
ルシアナ様とオニール様は、3月に学園を卒業してから成年なのだが、今年は未成年組ではなく制限なしの方へ入るそうだ。僕もそちらに誘われたが、第1王女は未成年組に行くので断って未成年の方へで受付を済ませた。
自分の魔法で皿を落とすゲームが始まった。
第1王女を見ていると、まず詠唱をする。詠唱が終わるとクレーのボタンを連続で押した。すると皿が右と左から飛んだ。中央で交差する場所をめがけて魔法を放出する。うまく当たれば皿が壊れる。
つづいて詠唱して皿を飛ばす。全部で10枚を飛ばし終了した時間と割った枚数で点数が決まるようだ。
僕の場合は、無詠唱で魔法を放てば良い。魔力の貯めの時間が5秒。今は賢者の力によって二つ同時に魔法が撃てる。パンパンと皿を撃ちだし魔法を放って壊していく。2枚の5セットで終わるので30秒とかからずにすべての皿を割った。
今日は、エレノアも参加している。マリアテレーズ様もニナシスティも魔法が使えると言ったのだが、さすがに許可が下りなかった。
エレノアも無詠唱で魔法をうてるので、魔力の貯めの時間分だけが必要となる。僕よりも貯めの時間が長いが1分とかからず10枚の皿を割る事ができた。
他の人は必ず詠唱の時間がかかるので、もっと長い時間がかかる。
圧倒的な速さと正確さで1位、2位となった。ルカレディック王子やマクシミリアン王子も上位に入っていた。スザンヌ様はあまり魔法が得意ではないようで、真ん中ぐらい。フィリップ王子も同じぐらいの順位だった。それでも10歳11歳の同学年で見れば上位の方だ。

2回目のゲームはすぐに開始される。
自前の魔法を使っても良いのだが、魔道具を使う方が面白そうだったので魔道具だけでチャレンジしてみた。
 結果は、上位になれなかった。
 最後の方で命中率はあがったが、最初の命中率が低く4枚を割っただけで終わった。エレノアも慣れていないので二人とも残念な結果に終わった、
だが悪目立ちしなかったと言う意味ではちょうど良かったのではないだろうか。
 まあ、程よく目立ち、程よく勝ってまあまあだったと思う。
 第1王女は2回目のゲームの方が得意なようだ。1位はマクシミリアン様、2位がスザンヌ様。双子で1位、2位を独占したようだ。

 貴族たちとの交流会は、こんな感じで順調にこなした。

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